かなりタイミングを逸してますが、3月7日水曜日の話です。
17:00から入れられそうになった打ち合わせを無理矢理前倒ししてもらって、定時を少し過ぎてから退社。机の脇の隙間に置いていたゲートフラッグ用のポールを携えて、麻布十番駅から東京メトロ南北線に乗り込み空いている椅子に座る。
しばらく読んでいた新聞を読み終え、畳んでしまおうとしたら、目の前に立っていた女性のカバンに付いているバッジが目に入る。
"
おなかに赤ちゃんがいます"
速やかに立って席を譲るが、次の駅でかなりの人が降りて、その女性の隣も空いたので再び座って眠る。
東川口でもあまり人は乗ってこないが、車両の関係だと思う。ホームのアナウンスは速やかな乗車を促すアナウンスが喧しい。隣の女性は眠っている間にいなくなっていた。
浦和美園駅到着。
暗くなってから浦和美園駅から
埼玉スタジアムに向かって歩くのって、あんまり記憶にない。
19:30キックオフだからとちょっと余裕で職場を出た関係もあり、スタンドに足を踏み入れたのは、
浦和レッズのスタメン発表中。ゲートフラッグを組み立て、スタメン発表が終わって落ち着き始めたところで通路を上る。オギィ氏がいたので、近くの隙間に立つ。
AFC Champions League (ACL)。グループリーグの第1節。
浦和レッズのスタメンは、4日前の横浜FC戦と同じ。ただFW永井など、実際のポジションに近い形で発表がされている。
選手入場と共に拡げられたデカ旗が畳まれ、俺は手にしていたゲートフラッグを掲げる。
大きな文字で"FROM KOMABA TO ASIA"。そしてその間に小さな文字で"WE'LL KEEP THIS RED FLAG FLYING HIGH!"。
J1に復帰した時に俺のWEBサイトに掲げた文字"From Komaba to Asia, We'll Keep the Red Flag Flying High"。
その時には実際には無かった"赤い旗"を
Mizooが作り、彼の英国への赴任に伴って俺が預かっている。
残留決定とかそんなレベルで胸をなでおろしていたシーズンを経て、遂にASIAの舞台で掲げる時が来た。
さて、初の外国クラブとの公式戦となる相手はインドネシアのPersik Kediri。
ACLの常連ではあるが、その大量失点で他チームの得失点差による予選リーグ勝ち抜けの綾になるなど、レベル的には下の下。いわば草刈場的なチームではあるのだが...。
ボールのポゼッションは一方的に浦和レッズ。
横浜FC戦に比べると、相手の出足の問題か、パスが通らないシーンも多いが、相手にボールが渡ってもちょっとしたプレッシャーで簡単にこっちのボールになる。
スピード感のないパス回しが続く中、フリーでシュートするチャンスは多々ある。しかし、決定的な場面で外しまくる。
ゴール前の混戦で山田暢久が押し込んだ先取点に永井がGKのニアを狙って弾かせた2点目。そして、最後に小野伸二が決めて3点は取ったが、外したシーンの多さにちょっと凹む。
とりあえず今の浦和レッズは、相手がどんなでも、舐めてかかれるほど強くはないってことだ。
開幕からのカードの恵まれ方に幸運を感じつつも、予想されるこれからのタフなゲームに不安もある。俺一人では力及ばぬだろうが、とりえず、試合中のゴール裏ではポジティブな姿勢を表現し続けていこうと思う。
後半、ワシントンに代わって岡野が入り、永井、岡野の2トップになった。オジェックは岡野をFWとして使うつもりなのか。
ちょっとワクワクするシチュエーションだったが、帰りの電車で開いたMDPを見ると、レッズの予想スタメンが、永井、岡野の2トップだった。