福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

なぜか過剰歯の患者さんが多い

2007-04-10 | 歯並び、矯正の話

「永久歯の後ろにもうひとつ歯が出てきました」ということで、患者さんがみえました。
真ん中の永久歯(中切歯)の横に出てくるべき歯(側切歯)が内側から出てきた? と思っても不思議ではありません。実際そのような場合もありますが、上の前歯の真ん中付近の場合、余計な歯である過剰歯の可能性も結構あります。歯の形が尖っているような場合が多く、通常の側切歯と形が異なることが多いので、ある程度見た目で判断できますが、上の側切歯は先天的に無い場合や、矮小歯といって尖っていたり小さい場合もありますので、やはりX線でのチェックが不可欠です。
この患者さんの場合、やはり過剰歯だったのですが、約1か月前に出始めたとのことで、もう少し出てくると抜歯が簡単になりますので、しばらく経過を観察することにしました(患者さんはまだ6歳で、抜歯の心の準備ができていなかったと言う理由もあります)。
中切歯は両方とも出ていますが、向かって左側は過剰歯の影響でやや外側に突出していますね。この程度の影響でしたら、過剰歯抜歯後、自力で中切歯が良い位置に移動することは充分期待できます。
ここのところ過剰歯が出てきたということで処置をする患者さんが続いていますが、過剰歯が横向きや逆向きの場合も多々あるので、気づかないまま過ごしている潜在患者さんもある程度いるものと思います。


向かって左側の中切歯の裏側に、尖った形をした過剰歯が出てきています。歯並びへの影響も出ていますね。また、この患者さんは側切歯の出るスペースが不足していますので、こちらも近未来的に問題になるでしょう。

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