福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

一見八重歯ですが

2022-11-30 | 歯並び、矯正の話

小学校高学年の患者さん。
すべて永久歯に生え変わり、近未来的に第2大臼歯が新たに生えて来ます。



上の犬歯が少し前方から出てきていて、低い位置にあります。
いわゆる八重歯ではありますが、上の歯並びが小さくて犬歯部分にデコボコが現れるパターンとは異なります。





X線診査で以前から、永久犬歯の傾き(出て来る方向)が不良ということは分かっていて、若干遅れて生え変わりました。
予測通り位置不良ですが、トータルな歯が並ぶスペースはOKです。
犬歯が埋まったままの例も程々あるので、この患者さんは出てきていて問題は軽度です。
第2大臼歯が出てくる以降まで放置すると、奥歯が前方移動して犬歯スペースが不足してしまう可能性ありです。
この時期、上の歯並びのみの全体的矯正を行う計画を立てました。もちろん同じ八重歯と言っても、抜歯矯正にはなりません。
かみ合わせが深いという要素がありますが、上のみの治療で許容範囲に落ち着くかどうかで、下の歯並び治療もあり得ます。



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秋から冬へ

2022-11-29 | できごと

天気予報によると、福岡地方は12月になると冬の気候に変わるそう。
今日は曇り/雨で気温は生ぬるい。
お昼前の診療空き時間に、大濠公園まで移動して、自転車&ウォーキングエクササイズです。










紅葉はいいんですが、落葉で公園清掃の方は大変そう。






例年になく暖かくても、この時期になるとやって来る渡り鳥。
エクササイズがほぼ終わったところで雨が降り出して、結構濡れました。


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ティーンエイジャーは歯間虫歯が出来やすい

2022-11-28 | むし歯予防の話

当院は、対象患者さんは原則として0~18歳としています。
一生を考えると、乳歯はさておいて、永久歯虫歯の予防にフォーカスしたいのはもちろんです。
なので、中高生の永久歯虫歯予防には、当院も気合を入れます。
奥歯かみ合わせ部分の虫歯は、フッ素の効果が不充分なところで、歯科でのシーラント処置が解決策です。
毎日のケアが重要なのは、歯間虫歯の予防になりますので、フッ素ジェルや歯磨き剤、そしてフロスの使用になります。

中高生は奥歯間虫歯の予防がポイントですが、14歳ころから歯間虫歯リスクが高くなって来るようです。
この辺りの年齢で、診査時にフロスを通してザラザラ感がある場合、奥歯間のX線写真でチェックします。

  

左は矯正治療終了後のチェックで奥歯間に初期虫歯を認めます。まさに14歳です。
右は1年半後の再評価です。虫歯はありますがストップしています。


  

これは反対側で、同様に右X線でも、初期虫歯はストップした状態です。
患者さんは毎日のケアをきちんとやっており、しっかり結果が出ています。
もちろん虫歯が無いのが何よりですが、このような初期虫歯であれば予防可能という良い例です。
保護者が関わる年齢ではないので、自らのモチベーションが重要ですが、思春期でもあり、なかなかマネジメントが難しい時期でもあります。
中高生は忙しい時期ではありますが、何とか定期的チェックと予防指導を受けて欲しいものです。
この時期、統計的にも永久歯虫歯増加が大きく、歯周病の初発症状が発現する人もいます。



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フュージョンジャズの時代

2022-11-27 | できごと

小学生の頃から洋楽を聴いていて、ロック、ポップ、R&Bなどでしたが、1980年前後にはフュージョンと呼ばれるジャズも聴き始めました。
今で言えばスムーズジャズの分類でしょうが、時代的にもアダルトコンテンポラリーなどが流行りましたなので、共通項があったように思います。
ジャズサックス奏者の、Kさんのユーチューブチャンネルで動画がアップされており、コメントした流れで、マイレコードのフュージョン系を聴いているところです。





アルトサックスの David Sanborn そして、キーボード&プロデューサーの Bob James。
彼のアルバムにも David Sanborn が参加してます。
アルバムタイトルも、Mr. New York でちょっとベタですね。
因みにジャケット写真は、まだマンハッタン南端にツインタワーがある時代で、景色から判断するに手前はブルックリンブリッジでしょう。
New York State of Mind という気持ちになります。



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エスニックヌードル

2022-11-27 | できごと

ラーメン好きの私ですが、先日、ベトナム旅行したスタッフからお土産にフォーのインスタント麺を頂きました。
エースコックの現地工場製とのことで、メイドインベトナムです。
袋入りですがお湯をかけて3分のカップラーメンと同じでシンプル。透明な米麺で、なかなかエスニック味でした。
数年前に院内旅行でベトナムに行って、ベトナム料理はお気に入りです。
我が家の近くのやまやはお酒中心ですが、輸入食品も多く扱っています。
チェックしたらベトナム麺を見つけました。



普通のどんぶりで熱湯3分で、何かで蓋をして出来上がり。
薬味は、ネギの代わりにパクチーが入っていたら、まだ良かったかも。



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ドメスティックなネタ

2022-11-26 | できごと

金曜夕食。





こちらは息子たちの友人のイラストレーター作。

  

当院、待合室スペースです。作品の右下に作者サインを入れてもらいました。
通常は入れていないそうですが、お願いしました。
作品名GOLD、本人曰くクリムト。
彼女のイラスト作品は、西日本新聞のイラストコンペの最終選考に残って、現在結果待ちです。



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ブラケット装置での埋伏歯牽引例

2022-11-25 | 歯並び、矯正の話

今日も矯正関連の内容で、セミナースライドから数枚紹介します。
私が随分前、20世紀に治療した例です。



X線写真はありませんが、埋まって出て来ない中切歯は、かなり上方で前傾しています。



外科的に歯茎を剥離して、埋まった歯にボタンを接着して細いワイヤーを伸ばします。
ブラケット装置を前歯と第1大臼歯に接着して、細いワイヤーと牽引ゴム(パワーチェーン)で引っ張るような設計にします。
20世紀の症例で、メタルブラケットを使用していますが、現在は歯の色や透明のブラケット使用です。



通常は月1回の来院で1年近くで出て来ます。
出てきたら、埋まった歯にもブラケットを接着して、他の歯と揃うよう動かします。
現在は形状記憶ワイヤーが主流ですが、かつては一般的でなく、このようにワイヤーを屈曲する技術も重要でした。
現在ですと、細めのニッケルチタン系ワイヤーをループなしで入れればOKなので、手間いらずで患者さんにとっても快適です。

牽引の反作用で、前歯の噛み合わせが浅く不安定になります(想定内です)。



途中の数枚のスライドは省きますが、上の前歯を前下方に移動して終了です。
治療終了後の前歯の歯茎のラインが揃っているのも重要なので、歯茎や歯の周囲の骨が付いてくるよう、ゆっくりの牽引が望ましいと言えます。
比較的簡単な口腔外科的技術と部分矯正の技術があれば、治療可能です。
セミナースライドで、専門用語を並べていますのでご了承ください。



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永久歯前歯が出てこない例

2022-11-24 | 口の中の問題

まだ出てこない永久歯の位置が不良で、放置したら出て来ないと思われる例があります。
最も多いのは上の犬歯の位置不良で、外科的&矯正的処置で良好な位置に移動を行った例は程々あります。
次いで多いのは上の中切歯です。
今回も、矯正セミナースライドから数枚紹介します。



上の前歯の位置不良例では、乳歯の外傷でまだ形成中の永久歯位置がズレるとか、外傷後神経の処置が必要で永久歯と正常な生え変わりが進まない例などあります。
上の写真の例は、原因不明ですが、側切歯が生え変わる時期まで中切歯が出てきておらず、X線的にも外側傾斜して上方にあります。
ブラケット使用例が多いのですが、生え変わり時期で適応ができません。
まず、外科的に埋まった歯の相当部を切開して、歯の表面にボタン上の装置を接着します。
裏側のアーチ状のリンガルアーチと繋げて、引っ張り出す矯正力を働かせます。



ほぼほぼ牽引が終わったところで、側切歯も出て来ました。
牽引歯は、方向が修正されれば自力で出て来る年齢です。
前歯4本はそのままでデコボコや捻れもありませんでしたので、追加でのブラケット使用は不要でした。



こちらは乳歯外傷後、神経の処置がされていますが、いつまでも乳歯根が短くならず永久歯位置が不良です。
まずは乳歯を抜歯しましたが、永久歯は自然には出にくい状況でした。
左の写真で、上方で外側傾斜している歯の膨らみが分かります。
そこで、膨らみ部分よりやや下で歯茎部分を切開すると(開窓)、この年齢ですと方向が改善しながら出て来ます。
この患者さんは、側切歯も出てきて若干スペース不足なので、この後、上の前歯部分の部分矯正が必要になります。
いずれも適時に発見できて、タイムリーな処置ができている例です。



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勤労感謝の大相撲

2022-11-23 | できごと

大相撲九州場所の開催期間中です。
勤労感謝の日で、私よりも勤労している家内と一緒に大相撲へ。
安定している横綱大関がいないので物足りませんが、やはりリアルは良いですね。






枡席が格安で予約できてラッキーでした。
会場は我が家からは自転車で行ける距離で、午後3時半頃に入場しました。



暫くして中入りで、幕内力士が勢揃いします。
横綱土俵入りがないのでやはり物足りませんが、幕内力士の熱戦がみっちり観れて満足。
家内は大相撲ファンなので、私以上に満足だったよう。
あまり勤労していない私にとっては、勤労している家内に感謝の日だったようです。



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早期に噛み合わせ治療を行った例

2022-11-22 | 歯並び、矯正の話

乳歯列の反対咬合、交叉咬合の治療例で、結構前に処置が終了した患者さんです。
矯正セミナーのスライドから数枚紹介します。


前歯のみではなく、向かって左側奥歯の噛み合わせも逆で、下顎の前後左右的ズレがあります。
口を開けると、少なくとも左右的ズレはなく、下顎の非対称性はありません。
このままだと思春期成長期頃から、下顎の歪みが出てきます。
前歯部分がしっかり逆なので、早期に前後左右的噛み合わせ改善が望ましい例ですね。



以前は反対咬合治療には、ムーシールドを適応していました。
ムーシールドはもともと効果がゆっくりの装置で、奥歯の交叉咬合もあり、単一の装置では治癒が難しいことが分かりました。
そこで、側方拡大を直接的に行う装置を併用しました。
現在は反対咬合にはプレオルソ使用が多く、より積極的に下顎位置の改善や歯の移動が行われます。
それでも、奥歯部分の拡大効果は小さいので、やはり同様な拡大装置の併用が望ましいのではと思います。


併用後、あっという間に治癒して、前後左右的下顎のズレも改善しました。当初の治療目標には到達しました。
因みに反対咬合の患者さんでは、これが最初の一歩で、成長期終了(下顎の発育が終わる)まで経過観察や適時介入が必要です。



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