統計的には上の6歳臼歯での発生が多いのですが、出てくる時に前傾してひとつ前にある乳歯の奥歯(第2乳臼歯)に当たって出にくい、または乳歯の根に当たって、根が溶けてしまう現象がみられることがあります。
異所萌出とかectopic eruption とか呼ばれています。
この患者さんは、重症な例で、上の6歳臼歯が前方の乳歯方向に潜ったようになって乳歯奥歯が欠けてしまっています。まずは永久歯がしっかり出て欲しいので、残念ながら乳歯は抜かざるを得ません。
でも今度は抜いた乳歯の後に数年後に出てくる永久歯のためのスペースが不足した状況です。そのままにしておくとさらに6歳臼歯は前に移動してしまいます。そこで、予防矯正治療というか咬合誘導が有効です。
この患者さんでは、割れた乳歯を抜歯後しばらくして、リンガルアーチという部分的に歯を移動する装置を作製して、前に寄ってしまった6歳臼歯を元にあっただろうという位置に押し戻すことにしました。
移動した後はそのスペースに歯が生えてくるまで、スペースを確保しておく保隙装置というものを着けて待つことになります。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
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