福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯並びデコボコの原因

2023-02-06 | 歯並び、矯正の話

前歯の生え変わり時期に、永久歯がデコボコとか傾斜しているとかで、相談があることは多いですね。
出始めより改善することは、過去の研究で明らかになっているので(数値的なディテールもありますが省きます)、噛み合わせに問題がなければ数年間は経過観察です。
特にデコボコ傾向が強そうな例では、歯の大きさと顎(歯列)の大きさのアンバランスが疑われるので、早期の部分的矯正はお勧めしません。
永久歯列になった時点で全体的矯正治療が必要になりますが、早期治療の効果はあまり期待できません。
今日の2例は、いずれも中学生後半の患者さんで、第2大臼歯まで出揃った年齢です。
全体的矯正は、早くてもこの時期まで待つのが一般的です。
小学校低学年頃の初診だったとしても、永久歯列を想定して多分経過観察していたと思います。
2例に共通しているのは、顎顔面の骨格が小さくと歯並びの幅が狭いことです。







幅が狭いと前歯部分の歯並びに不調和が現れます。
デコボコが大きくない場合は、前歯が前傾して口元は出っ歯系に見えます。
この患者さんはその部類ですね。
以下のもう1例は、出っ張りはありませんが、上下均等にデコボコです。







歯並びの幅が小さいのは共通していますが、特に下顎は矯正治療では幅の拡大はほぼできません。
統計的に言えば歯並びデコボコは歯のサイズが大きい例が殆どなので、この2例は例外的ですね。
治療方針は抜歯矯正で、特に変わるわけではありません。


ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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