思いつき日記

思ったことをかいてみよ

Bon Annaのソナタの写譜で疑問が発生。

2013年09月09日 | Weblog
今、練習している曲は、Bon Anna di Venetia のフルートソナタ。ニ長調とト長調です。
使っている楽譜はIMLSPからダウンロードした手書き譜です。
この楽譜には書き直しがあって、元の楽譜を写す時に間違えたのだと思われます。
自筆で間違いを直したのではない、と思われるのは次の部分があるから。

消された部分ですが、どこを失敗したのかわかります。
バスは次の小節と全く同じですが、フルートは前の小節を繰り返しています。1小節ずれて書いてしまったのを気が付いて、この1小節を削除したものでしょう。間違いに気づいたのは元の楽譜を写したものだからです。
で、この楽譜は写譜したものだ、ということから次の楽譜で疑問が出てきました。

これはニ長調の第1楽章の後半です。3段落目の冒頭から、三連符になっています。この2段落目の終わりから3段目に入るところが微妙に違和感を感じます。
なぜか?
曲の構成の特徴の一つとして、同じ音型でだんだん上がったり、だんだん下がったりというゼクエンツがありますが、この疑問に思うところもゼクエンツの一部分に思えるからです。
2段落目の2小節目、アウフタクトから(AAHhD#F#ACHA…)の1小節半をゼクエンツしているのに(1回目:ララシシレファラドシラ、2回目;ソソソラドミソシラソ)、1回目の終わりのGF#EEに対して、2回目は音型が変わってF#DF#AF#A…と次の音型が始まっています。
これは、GF#EE(休符)と同じ音型で終わらせて、3連符主体の新しい音型で1小節分か1.5小節分が写す元の楽譜があって、移し忘れたのではないか、という想像ができるのです。

1756年に出版された、とあるので、写譜じゃなくて出版譜が手に入れば抜けがあるのか、もともとこういう楽譜だったのかわかるのですが。

しかし海外でこの曲集を演奏しているCDがあるので、安いこともあり(輸送費含めて1500円ほど)購入しました。

今日CDが届いたので、これから聞いてみるところです。

--追記--
CDでは写譜と同じでした。ところどころ音が違っているのもありましたけど、小節の欠落ということはありませんでした。
ゼクエンツにとらわれすぎなのか、ゼクエンツを期待させておきながら変えることで、あれ?という効果を狙っているのかもしれません。 これから勉強していくところですが、元の楽譜もこの通りだとすると、何かしらの音楽修辞学的な記法だと思われます。



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