My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

新型コロナウイルスについて その23

2020-12-31 22:38:43 | その他
ドヴォルジャークのチェロ協奏曲で今年の終了にしようと思っていたのですが、ちょっと頭をよぎったことがあったので備忘録的に。

ハインリヒの法則というのをご存じでしょうか。
アメリカの損保会社に勤めていたハインリヒという人が、1929年に発表した法則です。
これは、労働災害(労働者が仕事をしていてケガ又は死亡すること、病気にかかること)を分析している中で発見したものです。
それは同じ原因で起こったの330件の事象について、300件はケガなし、29件は軽いケガ、1件は重いケガというもので、1:29:300と言えば思いつく人もいると思います。
この法則が教えるものは、1件の大きなケガを防ぐには、300件のケガなし、すなわちヒヤリハットを防がなければならないということです。
これは労働災害の分析ですが、新型コロナウイルスにもあてはまるのではないでしょうか。
東京都は、以前、重症者、死亡者を無くすということをよくアナウンスしていたと記憶していますが、これはハインリヒの法則の300を軽く見たととられたのではないかと思います。そして、それは人々を間違った方向に向かわせてしまったのではないかと危惧しています。
重症でなければいい・・・そんな気持ちが根付いてしまい、今になって外出自粛といっても心に響かないのではないでしょうか。

結局、感染者は増え、それに伴って重症、死亡者も増えて止まりません。
今のままの対策では、収束そして終息はいつになっても見えないと思います。それは、来年、再来年も・・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲

2020-12-31 18:16:13 | 他の音楽
○ドヴォルジャーク チェロ協奏曲 イ長調 イルジー・バールタ(Vc)、ジャン・チェヒ(Pf) 2002年4、6月

1865年、ドヴォルジャーク23歳のときに作曲された最初のチェロ協奏曲のオリジナルのチェロとピアノによる演奏です。
昨日紹介したサードロ盤(ブルクハウザー/サードロ編)と以前紹介したイッサーリス盤(ラファエル編)と演奏時間を比べると、以下のとおりになります。
サードロ盤   13’23 6’48 13’10(計 33’21) 
イッサーリス盤 16’31 6’56 10’27(計 33’54)
バールタ盤   24’25 9’44 21’35(計 55’44)
ひと目見てわかるようにサードロ盤、イッサーリス盤は相当カットしていることがわかります。計算するとトータルで約4割カット、サードロ盤の第1楽章では4割5分、イッサーリス盤の第3楽章では半分以上カットしています。
例えば、曲の始めオーケストラ又はピアノのみで第1主題を提示したのち新しい動機(第2主題かと思うのですが、そうではないようです。)が現われ、サードロ盤では、そのあとすぐに独奏チェロが入るのに対し、オリジナルは、この動機をしばらく展開します。
第1楽章はソナタ形式。第2主題はチェロのソロが入ってかなり経ってから奏され、とても安らぎに満ちたメロディです。
第2楽章は三部形式、第3楽章はロンド形式です。

サードロ盤は、とてもよくできた編曲と思いますが、私は、このオリジナルの素朴なありのままの姿のほうに魅力を感じます。

なお、東京音楽大学の論文集の中にオリジナル版の詳しい分析が紹介されています。

追記:第3楽章の出だし、なんか他の曲に似ているなと思ってずっと考えていたのですが、やっとわかりました。
ボロディンの交響曲第2番の第1楽章第1主題です。こちらの曲は1869年に作曲に着手した曲であるし、二人に交流もなかったと思われるので、関連はまったくないと思われます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その22

2020-12-31 12:38:13 | その他
新型コロナウイルスについて、よく感染した人は悪くないと言われていますが、果たしてそうでしょうか?
飲み会自粛しよう、外出自粛しようということを無視して、それが原因で感染した人たちも悪くないと言えるのでしょうか。
私は、大いに責任があると思っています。

その行動が、気づかずに感染を広げ、回りまわって高齢者や基礎疾患のある人たちを死に追いやっていくのではないでしょうか・・・
昨日、東京都知事が「若者に『コロナ甘く見ないで』、『こんなはずじゃなかった』では手遅れ」と訴えましたが、まさに手遅れの直前、いや、もう手遅れなのかもしれません。

話は変わりますが、羽田議員の地元で送迎を担当した秘書が新型コロナウイルスに感染したとのこと。
どのような状況で感染したのでしょうか。
お互いマスクをしていたのか、いないのか。
マスクをしていたら、なぜ感染したのか。車内の狭い空間が原因なのか。
それとも議員が触った部分から接触感染したのか。

そういったところを明らかにしていただけると、注意すべき点の知見も増えていくと思うのですが。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲

2020-12-30 18:00:14 | 他の音楽
○ドヴォルジャーク/ブルクハウザー&サードロ(編曲) チェロ協奏曲 イ長調 サードロ(Vc)、ノイマン/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1976年9月6~8日

YouTubeに投稿されているもの。おそらくスタジオ録音のものと思います。
先日、交響曲第2番のときに紹介しましたが、1865年、ドヴォルジャークが23歳のときに作曲したチェロ協奏曲(チェロとピアノ)をドヴォルジャークの作曲順番号を作成したヤルミル・ブルクハウザーとチェロ奏者、ミロシュ・サードロが管弦楽化したものです。
以前、ギュンター・ラファエル編曲版を紹介したときに書きましたが、ブルクハウザー&サードロ版は1974年11月28日に初演され、日本でも新聞に紹介されました。
その新聞記事には、曲の特徴について、次のように記しています。
「①三つの楽章が休みなく連続して演奏される②最終楽章がピアニシモでひっそりと終結する③『フリアント』というチェコの民族舞曲の旋律を織り込む-などの試みがされている。」
これに追加するならば、終楽章の終わりに第1楽章の主題が回想されるということをあげることができるでしょう。
ラファエル版はちょっとピンとこなかったのですが、こちらの版は、ドヴォルジャークらしい感じで一杯です。ただし、ちょっと洗練、整理され過ぎて、若い頃の作品のように思えません。
演奏は、折り目正しく、ノイマンらしさがぷんぷんしています。
(初演の際の新聞記事)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲 

2020-12-29 21:35:49 | 他の音楽
○山名敏晴(作詞・作曲) コーラが少し 高木麻早(歌) 1974年3月発売

高木麻早さんの3番目のシングルのA面の曲。
こちらもプレイバック・シリーズ高木麻早(CD)に収録されています。

恋人との別れを歌った曲ですが、悲しみの中にも済んだ美しさを感じます。
高木さんの曲ではありませんが、彼女に声によく合った曲と思います。
「机にこぼれた煙草の灰が・・・」という詩に時代を感じます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲

2020-12-28 22:40:59 | 他の音楽
○高木麻早(作詞・作曲) な・お・ん 高木麻早(歌) 1980年6月発売

高木さんが一時活動休止する前に発売されたシングルのA面の曲です。
プレイバック・シリーズ高木麻早(CD)に収録されています。

少し前に発売されたアルバム「渇奏路」と同様、とても暗いイメージの曲です。
「渇奏路」の帯には、「私が女である事の悲しみは、私が女である事の喜びと同じに、私の人生を彩ります。」と書かれてありましたが、この曲もその延長線にあるように思えます。
とても退廃的な気分が漂い、当時「何かあったの?」と思ったものです。
もの悲しいオカリナ or リコーダー(?)の前奏、間奏が印象的です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その21

2020-12-28 20:54:32 | その他
羽田参議院議員が27日、新型コロナウイルスで亡くなられました。53歳でした。
症状が最初に出たのは、24日。発熱だったようで27日にPCR検査を受けるため、クリニックに向かっていた途中に体調が急変、帰らぬ人となってしまいました。
基礎疾患はあったようですが、発症して4日で死に至らせた、そして53歳の若さということで、改めて、このウイルスの怖さを思い知らされました。

これまでもPCR検査陽性で自宅待機中に急変して亡くなった人も何人かいました。
若い人は無症状や軽い症状の人も多い一方で、このように急激に悪化する場合もある、また後遺症も結構あるということで、このウイルスのふるまいが、今一つ定まらない感じがします。
このわけのわからないウイルスを相手にしながら、ちょっと甘く見ているように思えてなりません。

緊急事態宣言のときは、安倍さんが「最低でも7割、極力8割の接触減」と唱え、尾身さんは、減少に転ずるのは「八割だと二週間、七割だと二カ月以上かかる」とも話していました。最新の状況はわかりませなんが、何日か前には、人出は減るどころか、増えているところもあるような報道も耳にしていました。
もちろん、色々対策をやるようになったので安全な場合もあるでしょうが、これこれは自粛しましょうと言われても従わないようでは、増加の一途をたどることはあっても、いつになっても減少に向かうことはないのではないのでしょうか。

以前も紹介しましたが、私が住んでいる群馬県は、県独自の「社会経済活動再開に向けたガイドライン(改訂版)」に基づく警戒度が「4」で、「生活に必要な場合を除き、不要不急の外出を自粛してください。(12/19~1/8)」となっています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その20

2020-12-24 20:12:41 | その他
もう手遅れ・・・そんな気がしてなりません。

今日、東京都は888人の新たな感染者。
対策の効果が出るのは2週間後なのに、今でも人の流れは減っていない。
時短やっても協力してもらえないようです。
ということは、一向に効果が出ないどころか増加の一途をたどるように思われます。

医療は今でさえ崩壊状態なのに加え従事者がやってられないと退職者が増加し、飲食業者も廃業に追い込まれ・・・皆、共倒れ。年末年始は医者にかかれず右往左往。
というのが目に見えるようです。

時短について、そもそも22時では効果は薄いのではと思います。
私の感覚では、22時というと2次会の時間。18時30分開始で、90分。さらにもう一軒行ける時間なのです。
22時というのは、小一時間で済まそうという気が無いように思えます。
宴会の様子がデレビによく映りますが、あれでは感染してしまうのでは思えます。
そもそも酒類の提供を止めることはできないのでしょうか。最初はちゃんとやろうと思っていても、酒を飲むと対策がおろそかになりがちですので。

感染について、発症前+無症状から感染が5割だそうです。
今朝のモーニングショーでは、東北地方の市長の例が出ていました。
東京出張し、10人程度の会食で感染。他の首長の感染判明で検査したところ自らも感染が判明。無症状。そして家族3人も感染していたということです。
半分が無症状なり発症前の人から感染すると言う事は、周りにいる人が感染しているかもという意識を持たなければならないと思います。

またマスクについて、よく鼻を出した状態や、マスクの真ん中に手を触れて位置調整するというのがよくテレビのインタビューなどに映っていますが、それで良いのでしょうか。テレビ局側は何も指摘しないのでしょうか。
岡田晴恵さんは、「マスクで触っていいのは“ひも”だけ」とおっしやっています。表面にはウイルスが付着している可能性があるのです。
やはり、周りには感染者はいないと思っているのでしょうか。

ソーシャルディスタンスについて、2m、最低でも1mと言われていますが、冬になってこれで大丈夫なのでしょうか。乾燥してエアロゾルが遠くどぶようになったので、もっと距離が必要なのではないでしょうか。

コロコロと話題が変わってすみません。
どうにも心配でならないのです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その19

2020-12-22 19:13:06 | その他
最近、コロナの投稿ばかりですみません。

今朝の「モーニングショー」で参考になる感染例が紹介されました。
4人が車で旅行に行き、二人が感染したという話です。
常にマスク着用、部屋も別々にとるなど対策は徹底していたようです。
ではどうして感染したのか。
まず、一人は感染していたということです。
車は、感染していた人が後部座席、そして後部座席の隣に座っていたもう一人が感染したそうです。
どうして感染したかというと、ポテトチップが原因ではないかということです。
後部座席の二人で、ポテトチップの袋に手を入れながら食べていたそうです。その指は、ついた塩をしゃぶっていたのでしょうか。
すると唾液から指に、指からポテトチップや袋に、そして別の人の指にウイルスが付着し、最後に口の中へという感じらしいです。
飛沫感染でなく接触感染ですネ。
(テレビのとおり再現できているかわかりませんが、おおむねこんな感じです。)

いくら感染対策をしても、こういうところで感染してしまうのです。
感染対策は一応しているけれど、まさか一緒に行く人は感染などしていない・・・という油断があったのでしょうか。
もう一つわかることがあります。
この場合でも、前の座席の二人は感染していないということです。それは、マスクの有効性があるということを示しているのではないかと思います。

春に感染が流行し始めたころは、食堂のメニューから感染したのではとか、感染している人が座った座席(車の座席、バーのソファー)に次に座った人が感染したとか・・・いずれも接触感染ですが、具体例がいくつかありましたが、そういった話は最近少ないように思えます。
こういう例はとても参考になるので、もっと紹介していただけばと思います。


もう一点。
昨日、政府分科会の尾身会長が記者会見で話された内容について。
「飲食を中心に感染拡大している」とのことです。それは、半分以上を占める感染経路不明者についても、証拠はないながら、「多くは、蓄積した知見などから、飲食の場を通じたものと判断している」と話されています。
では、その感染経路不明者のうちどのくらいの割合の人が、「飲食」と判断したのでしょうか。例えば、経路を言わない人について「飲食」と判断したのか。そして、飲食と判断していない原因がわからない人がどのくらいの割合で残っているのか。そのあたりも明確にしていただけるとありがたいです。
例えば「多くは」と表現されていますが、それが99%ならば、この対策を重点にやっていけば、かなり防げます。でも70~80%くらいですと、これだけに目をくれているだけでは、油断ができないとも思います。
そういう点からも「多く」ではなく、「○○パーセント」と話していただければ、納得感がより得られるのではないかと思いました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その18

2020-12-21 20:49:58 | その他
予約した旅行や飲食などのキャンセルについて、突飛な意見かもしれませんが、こんな考え方をすることもできるのではということを書いてみます。
本日のニュースで、ある政治家の大人数のパーティ(政治家本人は出席せず)が開催されたというのがありました。
キャンセルするとホテルに迷惑がかかるから実施したとのことです。
では、キャンセルしないで、その代金をホテルに寄付することはできないのでしょうか?
もともと支払う予定のお金なのだから、お金は持っているわけです。それだったら、仕方ないけれど出席した気持ちになって寄付しようという考えもあってはよいのではないでじょうか。

コロナが流行し始めた春から夏にかけてコンサートの中止が続きました。
このとき、払い戻しのほか寄付という方法もとられました。
これと同じような考えです。
これでしたら、ホテル側も打撃は少ないでしょう。
ただ、材料とかの問題もあるでしょうから、お弁当にして寄付した人に配るとかという方法もあるのではないでしょうか。
(政治家と寄付の問題もあるでしょうから、簡単にはいかないと思いますが)

GoToトラベルも同様に、キャンセルしないで寄付したらどうでしょうか。
コロナ禍は、一種の災害ですから、ある程度の被害は受け入れなければならないと思います。
旅行のために用意したお金を行ったつもりになって寄付ということで貢献したらどうでしょう。
そもそもキャンセル料を国が負担するというのは、いかがなのでしょう?
もともとGoTo施策は、コロナが収まってからやるものなので、再び、感染増加になれば止めるというのは当然のことです。
止まるというリスクを承知のうえで、旅行を申し込んでいる(そうは思っていなくとも、よく考えればそういうことになると思います)のだから、キャンセルがあるかもしれない、それでもいいということで申し込んだというように思い、寄付とは言わなくとも、キャンセル料くらいは受け入れてもよいのではと思うのですか。
そのキャンセル料は、税金、国債ひいては、国民が肩代わりしているわけですから。

飲食でも飲んだつもりになって寄付するとか・・・そういう人たちは酒を飲むためのお金があるのですから・・・

あと、旅行業者などからGoToの停止が突然すぎるという不満のインタビューなどがありましたが、朝日新聞の世論調査では「遅すぎた」という意見が79%ということで、これからすれば、こうなることは想定内ではなかったと思うのですが。

この1年は失われた1年として、やったつもり、行ったつもりで割り切るしかないのではと思います。
だらだらやっていると、これが2年になるのは目に見えているようで、3年、4年になっていくかもしれません・・・

そもそも寄付などという仕組みがないような気がするし、これから仕組みを作るのも大変だし・・・ちょっと受け入れてもらえそうもない話ですネ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その17

2020-12-21 08:58:38 | その他
先日、兵庫県における新型コロナウイルス大規模血清疫学調査の結果が発表されました。
それによると調査したのは8月6日~10月1日、調査人数は、10,377人、そのうち抗体保有率は0.15%であったとのことです。
この0.15%を仮に日本国内同じ比率であったと仮定して、群馬県に適用してみたいと思います。
群馬県の人口は約193.8万人。
すると10月1日時点で抗体を持っている人の推定数は、約2900人。
10月時点(10/1)の群馬県内の発生数は、約700人。
2900人から700人を引いた2200人は、感染者にカウントされていない人の数になります。
12月20日現在で、感染者数は約1900人、10月時点の約2.7倍になっています。
この2.7倍に2200人にかけてでる数字、5940人は、群馬県内で感染者のリストに上がっていない人で、抗体をもっている(=感染していた)人の数と推定されます。

群馬県内でも5940人もの人が感染者として登録されず、無症状で私たちの周りにいることになります。

もう少し考えてみます。
感染力が高いのは、発症前2日、発症後5~8日くらい(資料によって数値が異なっています)とされています。
仮に前2日、後5日として計7日間感染力があるとしましょう。
群馬県の12月14日から20日の7日間で感染がわかった人は、281人。するとこの2.7倍の758人が感染力を持ったまま知らずに私たちの周りにいることが推定されます。

※0.15%や2.7倍を時期、場所を考慮しないで一律と仮定することに無理があるかもしれません。専門の方が分析していただけると嬉しいです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その16

2020-12-20 19:35:41 | その他
新型コロナウイルスで最近感じている疑問を3点。
1点目、多くの自治体で「不要不急の外出自粛」の要請が出ていますが、それでも明らかに不要不急と思われる外出をする人に、どうしたら外出を控えてもらうことができるのでしょうか。ドイツのメルケル首相のような演説をすれば、その気になるのでしょうか。
2点目、感染者のうち感染経路が不明な人が半数を超えている中、そのうちの相当数の人は経路を話したくないようです。話さないことによって感染が広がり、広がり、広がり・・・広がって、それによって何人の人が亡くなってしまうのか。それでもいいのですか。
最後に感染経路不明な人のうち、2点目以外の人、本当にわからない場合において、これを防ぐにはこれまでの対策(3密回避、マスク着用、こまめな手洗い・うがい等)で本当に十分なのでしょうか。

本当にどうすれば収束に向かうのでしょうか。
GoToトラベルが全国で一時停止になりますが、どの程度の効果があるのでしょう。結果がわかるときには、どうにもならない状況になっていなければよいのですが。
(先にGoToを停止した札幌と大阪は、少し効果が出ているような話もあり、ちょっと救われた気分になりましたが、それほど減少傾向を示しているようでもないし、本当に相関関係はあるのかどうか。)

(答えのない話ですみません。)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドヴォルジャークの交響曲第2番について-その4(終わり)

2020-12-19 18:04:35 | 他の音楽
【演奏について】
これまでにリリースされたレコード、CD等は27種類あります。(ただし、ビエロフラーベクのCDとDVDの2種は、同一の演奏かも知れません。)
演奏には、カット部分を演奏するかしないかで、大きく分けて三つのタイプがあります。
一つ目は、4箇所のVi-deも演奏しているもの。ケルテス、ロヴィツキ、ロジェストヴィンスキー、ガンゼンハウザー、ペシェク(2回目の録音)、シュトリンツルの演奏がそれに該当し、これらの演奏は、第1楽章提示部の反復も行っています。
二つ目は、4箇所のVi-deを指定どおりカットして演奏しているもので、一番多いパターンです。
最後は、4箇所のVi-deに加えて、第1楽章のVi-deの前の少し前もカットして演奏しているもの。ノイマン(1回目の録音)、クーベリック、A.デイビス、マーカル(2回目の録音)の演奏が該当します。(マーカルの1回目の録音は未聴のため不明)
これらに該当しない演奏もいくつか存在します。

演奏時間やカットなどは、次表のとおりです。(クリックして拡大表示にして下さい。)

(カット箇所など漏れや誤りがありましたら、お知らせ下さい。)

演奏には、それぞれ一長一短があり、優劣つけがたい状況ですが、私的ではあるもののいくつかのお薦め盤を紹介します。

●ロヴィツキ盤
この曲を最初に聴いたのは、中学3年生頃、50年弱前で、このロヴィツキ盤でした。私にとって、この曲の基準となる演奏です。ホルンやティンパニの音に出し方に目を見張るものがあります。非の打ちどころのないような演奏で、特に第2楽章は絶品です。欲を言えば、第1楽章でもう少しロマンチックな感じがあるとさらによかったです。

●ロジェストヴィンスキー盤
なんともゴージャスな演奏です。ロジェストヴィンスキーの面目躍如です。ゆったりしたテンポで壮大な世界を築いています。演奏時間は60分を超えています。第1楽章の提示部の終わり頃のトロンボーンの音色などとてもふくよかで圧倒的です。唯一残念なのは、第1楽章展開部がちょっとこじんまりしてしまったかと感じるところがあることです。

●佐伯盤
このオーケストラは、アマチュアですが、ティンパニ、クラリネットは名手ではないかと思います。特にティンパニは雄弁で、随所で引き締めています。特に第4楽章のコーダは圧巻です。第1楽章と第4楽章の第2主題のテンポを少し落としていて印象的です。音が出なかったところがあるなど課題はあるものの、全体をよくつかんだ演奏と思います。自主制作盤です。

●ノイマン盤(2回目録音)
几帳面で洗練された演奏と思います。一番オーソドックスで安心して聴ける演奏ではないかと思います。

●アンゲロフ盤
交響曲第1番では、大胆なカットをして驚かされましたが、こちらの演奏は充実した素晴らしいものです。少し小粒な感じがしますが、とても小気味よく、よくまとまっていると思います。アンチェル時代のチェコ・フィルの雰囲気に近いのではと思います。特に木管楽器の音色が素晴らしいです。1楽章のコーダでは、ティンパニの強打が強烈です。

●インキネン盤
一番新しい録音です。
厚めの低音に支えられて、優しい音色のヴァイオリン、そして、時々ハッとするような美しい響きをする木管が魅力的です。


番外
●ペシェク盤(2回目録音)
最初に演奏時間を見たとき、オリジナル版による演奏かと思ってしまいましたが、そうではありませんでした。70分を超える超スローテンポの演奏です。演奏は悠然たる世界を示す素晴らしいですが、ちょっと音がこもった感じがして残念です。

●シュトリンツル盤
とてもユニークな演奏です。テンポの変化がめまぐるしく、ドライヴをかけたと思いきや、大胆にテンポを落としてじっくり奏する、その繰り返しです。特に1楽章と4楽章でその傾向が強いです。


★日本での初演
日本では、2004年4月22日、名古屋市民会館で開かれたトマーシュ・ハノシュ指揮の名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で演奏されたのが、最初ではないかと思います。名古屋フィルハーモニー交響楽団は、この年のプラハの春国際音楽祭に招かれ、スメタナ・ホールで再度演奏しています。
交響曲全曲演奏の偉業を達成した佐伯正則指揮のナズドラヴィ・フィルハーモニー管弦楽団は、2010年1月17日、日野市民会館で演奏しています。
また、同じく交響曲全曲演奏を行った下野竜也指揮の読売交響楽団は、2012年5月9、10日、東京オペラシティで演奏しています。

【最後に】
前回の交響曲第1番に続き、今回は交響曲第2番、そしてその間に作曲された2つの曲、チェロ協奏曲と歌曲集「いとすぎ」を紹介しました。
これらの曲は、すべて1865年、ドヴォルジャークが23歳から24歳にかけて作曲した曲です。
これだけ大きな曲を立て続けに作曲した原動力の一つは、初恋の人、ヨゼフィーナ・チェルマコヴァーの存在ではないかと言われています。
この初恋は失恋に終わりましたが、後にドヴォルジャークは妹のアンナと結婚し、ヨゼフィーナとは義理の姉、弟の関係になり、親戚として交流は続きました。
ドヴォルジャークは、プラハから60キロほどの村、ヴィソカーにあるヨゼフィーナの夫、カウニッツ伯爵の館によく招かれ、その美しい自然の中で楽しいひとときを過ごしていました。そして、1884年には、その一角を安く譲り受け、別荘にしました。
時は進み、ドヴォルジャークがニューヨークのナショナル音楽院の院長をしていた1895年、ヨゼフィーナが危篤でることが伝えられました。ちょうど、ドヴォルジャークはロ短調のチェロ協奏曲を作曲していたのですが、第2楽章の中間部にヨゼフィーナが好きで、よく歌っていたドヴォルジャークの歌曲「私にかまわないで」のメロディを入れたのです。そして、いったん作曲が終わったのですが、チェコに帰国後、ヨゼフィーナの訃報に接し、終楽章のコーダを書き直したのです。そこには、再度「私にかまわないで」のメロディを挿入し、これまでのコーダよりはるかに長いものになったのです。
初演に際し、ソリストからソロパートが難しすぎるとか、カデンツァを入れてほしいとか注文があったようですが、ドヴォルジャークは「1音も変えない」と激怒したそうです。人の意見をよく聞いていたドヴォルジャークからすれば、めずらしいことです。
ヨゼフィーナへの変わらぬ深い愛情を感じます。(終わり)


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その15

2020-12-18 22:19:09 | その他
群馬県は、県独自の「社会経済活動再開に向けたガイドライン(改訂版)」に基づく警戒度が「3」から「4」に引き上げを決定し、12月19日以降、群馬県全域に要請が行われることになりました。

このうち、外出に関する要請は以下のとおりです。
「生活に必要な場合を除き、不要不急の外出を自粛してください。(12/19~1/8)」
他に「パブ、ホストクラブ、キャバクラなど接待を伴う飲食店を利用する際は、・・・店側の感染防止対策を確かめ・・・」の項目もあるのですが、不要不急でこういったところを利用する場合は、どのような場合なのでしょうか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドヴォルジャークの交響曲第2番について-その3

2020-12-18 18:23:07 | 他の音楽
【曲の解説】
交響曲第2番も1番と同様、各楽章に序奏が付いています。交響曲第1番では、ベートーヴェン、それも交響曲第5番の影響を強く受け、壮大でエネルギーに満ち溢れた曲でしたが、第2番は、優しく美しいメロディに溢れた作品であると思います。同じ時期に作曲された剛と柔の2つの交響曲については、よくベートーヴェンの5番、6番を思い浮かべますが、「作曲家別名曲解説ライブラリィ ドヴォルザーク」(音楽之友社1993年)では、6番ではなく同じ調性の4番に接近しているのではと指摘しています。ドヴォルジャークのサイトを開設している音楽学者オンドレイ・シュプカは、「シューベルトからの影響もある」と解説しています。
また、ミンシャルによれば1863年、ワグナーがプラハを訪れており、ドヴォルジャークは彼が指揮するオーケストラの一員として参加し、深い影響を受けていたと解説しています。

★各楽章の解説と感想
第1楽章 アレグロ・コン・モート 変ロ長調 2/4拍子 ソナタ形式
曲は幻想的な雰囲気で始まります。それは、あたかも朝もやの中から太陽が現れるような感じがします。それから活発な1日が始まるというイメージです。ここではすでに第1主題が使われています。
[譜例1]第1楽章 出だし 第1ヴァイオリン

主部に入り、穏やかな雰囲気の第1主題が奏されます。第1ヴァイオリンでメロディが奏され、後半にはティンパニの3連音が続きますが、このリズムはこの楽章で重要な役割を果たします。
[譜例2]第1楽章 第1主題 第1ヴァイオリン、ティンパニ

第2主題は、クラリネットが憧れに満ちたような、でもちょっと物憂げなメロディを奏しますが、続くフルートで明るい感じに変わります。
[譜例3]第1楽章 第2主題 クラリネット

主部は反復が指定されています。
展開部は、第1主題を題材に展開されていきます。再現部は、最初は提示部と同じ経過をたどりますが、途中から違った経過になります。この際、同じような経過を、オーケストレーションを変えて演奏するようになっていますが、このうちの最初がVi-deで演奏しないよう指定されています。
第1楽章では、ホルンの聴かせどころが3箇所あります。序奏の終わり、展開部の終わり頃(2箇所)で、どう吹くか聴き比べるのも面白いかと思います。

第2楽章 ポコ・アダージョ ト短調 12/8拍子 3部形式
第2楽章は、物憂げな序奏に始まり、主題は美しいメロディで、それにオーボエがすすり泣くような悲痛な面持ちで呼応します。
[譜例4]第2楽章 序奏 チェロ

[譜例5]第2楽章 主題 オーボエ、第1ヴァイオリン

中間部は行進曲風で、二重フガートを構成しています。
[譜例6]第2楽章 中間部主題 第1ヴァイオリン

序奏の動機は、随所で用いられており、第1部から第2部、第2部から第3部に移行する際に序奏の動機で盛り上がります。特に第2部の終わりのところでは、ファンファーレ風に盛り上がり、頂点を成します。
第3部からコーダへの移行にも同様に序奏の動機が使用されていますが、こちらはVi-deで演奏しないよう指定されています。また、コーダでは中間部の主題を回想して盛り上がるようになっていますが、こちらもVi-deで演奏を省略するよう指定されています。

第3楽章 スケルツォ アレグロ・コン・ブリオ 変ロ長調 3/4拍子 3部形式
スケルツォは、ドヴォルジャークの交響曲中、最も長く演奏時間が12分程度かかります。
しかし、まったく飽きさせることなく、親しみやすいメロディが流れるように溢れてきます。ミンシャルは「ドヴォルザークのこの種の曲に対する先天的な才能をさらに確認してみせた」と評しています。スケルツォは歓喜の踊り、中間部は物思いに耽るような雰囲気です。
スケルツォの終わりには、トランペット、続いてホルンがファンファーレ風の動機を奏します。
第1部の序奏と第3部の序奏は、オーケストレーションなどを少し変えています。
[譜例7]第3楽章 スケルツォ主題 第1ヴァイオリン

[譜例8]第3楽章 中間部主題 チェロ


第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ 変ロ長調 2/2拍子 ソナタ形式
第1主題は、ヴァイオリンで奏され、とても快活なメロディです。第2主題への経過部には、新たなメロディ(これを第2主題とするものもあります。この場合、第2主題は小結尾主題としてあります。)も現われます。
[譜例9]第4楽章 第1主題 第1ヴァイオリン

その後、第2主題に入る前の経過部の一部がVi-deで演奏しないよう指定されています。
第2主題は、優美な雰囲気でクラリネット、ファゴット、ヴァイオリンなどの合奏で奏され、ます。
[譜例10]第4楽章 第2主題 第1ヴァイオリン

展開部は、第1主題をトロンボーンが壮大に奏して始まります。
全体的にメロディ過多で、能天気なくらい明るいです。まるで遊園地でメリーゴーランドかコーヒーカップに乗っているようです。
コーダでは、ティンパニが活躍し、特に最後にはその連打が耳に残ります。
[譜例11]第4楽章 コーダ ティンパニ

(譜例は、国際楽譜ライブラリープロジェクトの楽譜の一部を管理人が加工して使用)
(続く)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする