秋間梅林の開花祭に行ってきました。
梅はまだ一部が咲いただけで、これからが盛りですが、多くの人が来ていました。
式典での梅林会長の挨拶の中で、秋間梅林は50周年になると話を聞き、子供のころ、親に連れられて訪れたことを思い出しました。
式典の後は、筝美会による筝曲、郷原八木節保存会による八木節、そして谷津太鼓保存会による和太鼓が披露されました。
(以下、秋間梅林のチラシから抜すい)
これからのスケジュール(時間、場所等はチラシをご覧下さい)
3月6日 いも煮会
3月12、13日 友好市房総市和田町物産即売会
3月13日 野点
3月20日 モデル撮影会
3月21日 ちびっこ餅つき大会
秋間梅林までの交通
タクシー 長野新幹線安中榛名駅から約10分、信越本線磯部駅から約15分
バス 信越本線安中駅から秋間中関行きバスで約20分、恵宝沢下車、徒歩約5分
クルマ 上信越自動車道松井田I.Cから約20分
○リスト ピアノ協奏曲第2番 チッコリーニ(Pf)、フリッチャイ/スイス・ロマンド管弦楽団 1956年2月8日(ライヴ)
○ブラームス 交響曲第1番 フリッチャイ/スイス・ロマンド管弦楽団 1956年2月8日(ライヴ)
待望のフリッチャイのブラームス1番です。
フリッチャイは第2交響曲を除きブラームスの交響曲を演奏したという記録はあまり残っていません。
第1交響曲については、前年1955年10月にベルリンとミュンヘンでRIAS交響楽団を指揮したのが記録として残っている最初です。それからは時々採り上げており、1960年8月のルツェルン音楽祭での4楽章のリハーサル風景が僅かな時間ですが、ルツェルン音楽祭の歴史の一部としてDVD化されています。
演奏ですが、「冒頭から異常ボルテージで変幻のテンポにくぎ付け!コーダの表現は正に巨大の一語!圧倒的大団円です!」(キングインターナショナル)はちょっと大げさかも知れませんが、かなり的を得ているのではないかと思います。今まで聴いたブラ1とは違うなという印象です。
まずテンポの変化という点では3楽章の中間部がユニークです。最初普通のテンポで始まったかと思えば途中からテンポを上げて一気に中間部の終わりまでいってしまっていて、このようなテンポの採り方は初めて聴きました。その他も途中でテンポを落としたり、速めたりするところが随所で見られます。そして例えばテンポを速める部分でもフルトヴェングラーのような熱狂的な表現ではなく、フリッチャイ流といいましょうか、几帳面で簡潔な表現をしています。
録音のせいか全体的に鋭角的、特にヴァイオリンの音が鋭く、曲の出だしなど緊張感を感じさせます。木管楽器が美しくまた普段裏に回って聴こえないようなフレーズも時々聴こえます。
2楽章は、主部でヴァイオリンの合奏が高揚してくるところでもテンポを上げることなくあせらず演奏していて、セルのブラ1でもそうでしたが、好きなテンポの採り方です。対して中間部はテンポを速めにとっています。終末部のヴァイオリンソロはとても潤いを持っていて、それに寄り添う木管がチャーミングです。
終楽章は、終わりにかけて徐々に高揚してきて、まさに圧倒的大団円であると思います。
リストの曲は良く知りませんので、なんとも表現しがたいですが、堂々とした演奏と思います。時々ティンパニが重量感ある音を響かせます。
○カシーナサロンコンサート
☆日時:平成23年4月4日(月)11時30分から
☆場所:リストランテ カシーナ(福井市)
☆出演:グレブ・ニキテン(Vn)、池田美代子(Va)、レオニード・グルチン(Vc)
☆曲目(予定):
バッハ 15曲の3声インベンションから
ベートーヴェン 弦楽三重奏のためのセレナーデ
シューベルト 弦楽三重奏曲変ホ長調 ほか
☆チケット:7,000円(カシーナ特製ランチ、コーヒー付き)
カシーナさんはイタリアンレストランで、結婚式を挙げることができる教会も併設しているようです。この頃、桜が見ごろではとのことです。
○マーラー 交響曲第9番 沼尻竜典/群馬交響楽団
昨日同様素晴らしい演奏でした。
特に3楽章、4楽章が良かったです。終楽章は、終始聴き入りました。最後の1音が消えてから暫くの間、余韻に浸ることができました。そして、ようやく拍手が始まり、それからは割れんばかりの拍手。良かったです。
弦、木管、金管、打楽器全てが素晴らしかったですが、特にホルンが全曲を通して存在感ある響きで、満足でした。
楽譜を持っているわけではありませんので、実演を聴くと気付くことが多くあります。
第1楽章、第2楽章ともテーマの提示は第2ヴァイオリンが受け持っていて第1ヴァイオリンは暫く休んでいるというのは、対向配置で演奏した録音を聴くとよくわかりますが、その他にも第2ヴァイオリンに多くメロディを持たせていることがわかりました。
また、ヴィオラ奏者さんも昨日のコメントに書かれていましたが、ヴィオラが結構大変だなというのも実演を聴いて(見て)よーくわかりました。
第1楽章の途中で、たぶんヴィオラが少人数でメロディを弾いているのかなと思っていた箇所があったのですが、実はチェロが高音で弾いていたことがわかりました。
演奏されたみなさま、2日間、素晴らしい演奏をありがとうごさいました。お疲れさまでした。
(桐生市市民文化会館)
○マーラー 交響曲第9番 沼尻竜典/群馬交響楽団
今年度、一番楽しみにしていた演奏会です。
演奏、素晴らしかったです。
1楽章の最初のところでちょっとホルンが音を外したかなと思いましたが、その後の素晴らしさといったら目をみとるものがありました。1楽章後半でフルートとホルンがソロでやりとりする部分、とてもいい音でした。
2楽章は、とてもリズミックで切れ味鋭く、乗りのりで、一番良かったと思いました。
3楽章は、出だしちょっときごちないかなと感じましたが、その後は乗ってきて、最後は、テンポも音量も上げて、熱狂的に終わりました。
終楽章は、なんといってもヴィオラのソロ。前までの楽章では、どこかどきついソロでしたが、ここではなんとも哀愁に満ちていて、これを聴くだけで満足でした。
演奏の前の渡辺さんの解説で、群響のマーラーの9番は、1998年が最初というような話をされていましたが、1991年2月22日の299回の定期で採り上げています。このときは尾高さんの指揮でしたが、満足のいくものではなかった記憶があります。(写真は18時前の音楽センター、まだ夕焼けで明るいです。)
(群馬音楽センター)
○バルトーク ラプソディ フォルデス(Pf)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年12月12日(放送)
○バルトーク ピアノ協奏曲第2番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1953年7月9日(放送)
○バルトーク ピアノ協奏曲第3番 ケントナー(Pf)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1950年1月16日(ライヴ)
フリッチャイ・コンダクツ・バルトーク・RIAS録音集の3枚目。
ラプソディは晩年の深みのある演奏と対照的でピアノともども若々しく簡潔な演奏と思います。
ピアノ協奏曲第2番は、これで5種類目ですが、1956年のルツェルン音楽祭での熱い演奏、1952年のザルツブルク現代音楽祭での打楽器を強調した演奏とも違い、可もなく否もなくという感じでしょうか?
第3ピアノ協奏曲は、かなり以前、ラウディスというレーベルからヴァイオリン協奏曲とのカップリングでカタログに載ったものの、実際のLPはヴァイオリン協奏曲しか収録されていなかったというものです。
ピアノがアクセント強く、くっきりと、そして美しい音色で魅力的です。時にテンポを突然動かし、オケと合っていないのではと思わせる部分もあり、ライヴならではのスリリングさがあります。オーケストラも熱い演奏で、この3枚組の中で一番良かったと思います。
○バルトーク 弦・打・チェレスタのための音楽 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年10月14日(放送)
○バルトーク 舞踊組曲 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1953年6月10日(放送)
○バルトーク 弦楽のためのディベルティメント フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年2月11日(ライヴ)
フリッチャイ・コンダクツ・バルトーク・RIAS録音集の2枚目。
弦・チェレは完璧無比、鋭く集中力の高い隙のないスタジオ録音に比べ、マスタリングの関係もあるかもしれませんが、少し厚みがあり、また人間的な感じ、ときに芝居がかった表情付けも見られます。
舞踊組曲も同様ですが、スタジオ録音のように「決まった!」と爽快に思える部分が少ないように感じます。
ディベルティメントは、ケルン放送響とのライヴについても書きましたが、スタジオ録音に比べ、出だしが少し大人しい感じがします。ヒューストン響とのライヴも同様でしたので、こちらが普通なのかも知れません。
○バルトーク 二つの肖像 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年9月11日(放送)
Auditeから発売された3枚からなるフリッチャイ・コンダクツ・バルトーク・RIAS録音集の1枚目。
翌年に録音された商用のスタジオ録音と比べ、若干ですがテンポが遅めです。2曲ともスタジオ録音盤よりやさしさ、あたたかみ、チャーミングさがあるように思えます。
(他に、ヴァイオリン協奏曲第2番とカンタータ・プロファナが収められていますが、他レーベルよりすでに発売されていて、このブログでも紹介しましたので、省略します。ただ、マスタリングの違いか、少し印象が異なるような気がします。)
CDに使われている写真は、1959年9月13日に撮影されたものです。この日は長い病気療養から復帰して最初の演奏会でした。