後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔648〕「いのちの音楽  あるハンセン病の音楽家を追って」「らじるらじる」で聴けます。(1月2日まで)

2023年12月29日 | テレビ・ラジオ・新聞
 矢部顕さんからの情報です。まだ聴くことが可能です。

◆NHKラジオ第1 12月26日(火)午後6時05分~6時50分

愛生園の青い鳥楽団楽長近藤宏一さんの特集がありました。
見逃し配信で聴くことが出来ます。
インターネットで「らじるらじる」を検索して、
日付12月26日で調べると、下記の番組を聴くことが出来ます。
(1月2日まで可能のようです)

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いのちの音楽  あるハンセン病の音楽家を追って
R1ラジオ第1  12月26日(火)午後6時05分~6時50分
NHKドラマ「らんまん」の音楽担当で作曲家の阿部海太郎さんが、
長年追い続けているのが「青い鳥楽団」。ハンセン病療養所の元患者が、
70年前に結成したハーモニカ楽団です。その録音に圧倒される熱量を
感じた阿部さんは、更に楽団リーダーで、作詞作曲も行った全盲の
近藤宏一さん(2009年没)の埋もれていた楽曲を調査の中で発見しました。
「分断」が更に色濃くなった2023年。貴重な音源を元に、近藤さんたちが
音楽に込めていたものを探っていきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                         矢部 顕

〔647〕柳宗玄著作選 4巻『ロマネスク美術』も基本文献に加えるべき本です。

2023年12月27日 | 図書案内
 『ロマネスク彫刻の形態学』《柳宗玄著作選5》に味を占めて『ロマネスク美術』《柳宗玄著作選4》を購入しました。今回は古本なのでオビが付いていません。
 さすがにこの巻も読み応え十分で、ヨーロッパ美術を学ぼうとする者には必読書と言えそうです。1972年に『ロマネスク美術』(「大系世界の美術」11巻、学習研究社)として出版され、同年の毎日出版文化賞を受賞しています。本書はさらにそれに手を加えたものです。
 本の内容と目次は以下の通りです。 



◆柳宗玄著作選 4 (ロマネスク美術) ロマネスク美術(八坂書房HPより)

柳 宗玄(著/文)
発行:八坂書房
縦230mm
401ページ

初版年月日 2009年5月

独創的な構成をもってロマネスク世界の核心に迫った不朽の名著。絵画、彫刻、建築から金工芸術まで、分野にとらわれることなく縦横に論じ、象徴芸術としてのこの時代の美の全容を明らかにする。第28回(1972年度)毎日出版文化賞受賞。

目次
総説 象徴芸術の大時代(新しい大建築運動 教会の白い衣 ほか)
第1章 天の像(聖堂と神の像 礼拝像の起源 ほか)
第2章 地の像(地の歴史 旧約の歴史 ほか)
第3章 神の家(素材 石の壁 ほか)
第4章 素材・機能・造形(ロマネスク時代の芸術理念 荘厳美術の伝統 ほか)


 フランス、ベルギーに留学しながら、フランス語文献(エミール・マールなど多数)を駆使して組み立てられたロマネスク美術論です。ロマネスク美術研究者は数多く日本に存在するようですが、著者はその先駆的な役割を果たしているようでした。
 4,5巻を読んだ限りにおいて、著者の博覧強記ぶりに舌を巻きました。
 カラーや白黒の多数の写真は読者の理解を促進します。この巻では、他者から借りた写真は1枚だけです。すなわち写真は著者本人が足を運んで撮影したものなのでした。
 巻末にロマネスク美術の関連地図が掲載されています。フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、イタリア、スイス、オーストリア、スペイン、ポルトガル、イギリス、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク…ほぼヨーロッパをカバーしています。
 後期ゴシック彫刻を考える上でも参考になることが多々ありました。これから時々読み返してみようと思います。

 ただ、注文がない訳ではありません。
 著者紹介が何処にもありません。柳宗玄(むねもと)氏は柳宗悦の子であること、留学先、研究テーマなど基本情報は必須でしょう。さらに専門用語が多いのも頭痛の種です。読者のために簡単な注釈が欲しかったですね。

 柳宗玄氏の著作からエミール・マールの存在が気になってきました。早速古本2冊を注文したところです。

〔646〕木村まきさんを偲ぶ「治安維持法の時代を考える」(横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧)展は大盛況でした。

2023年12月21日 | 美術鑑賞
 12月19日(火)、ブログ〔643〕でお知らせした木村まきさんを偲ぶ「治安維持法の時代を考える」(横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧)展に、清瀬の仲間数人と行ってきました。展覧会の初日です。









 会場は多くの人で賑わっていました。まきさん追悼の、素敵で清らかな花が飾られた近くに、木村亨さんとまきさんの写真がコンパクトにまとめられていました。その下には亨さんの貴重な日記が展示されています。実はこの日記は私の連れ合いがまきさん宅で発見したものでした。
 展示物としてはまきさんの訃報を知らせる新聞記事、亨さんの拷問の再現写真など、手間暇かけしっかり準備されたんだなあと感心しました。




 18時半からのトークイベントには60人以上の参加者があったようです。立錐の余地がありませんでした。
 永田浩三さん(実行委員長、武蔵大学)の密度濃いポイントを押さえたお話と、スクリーンに映された的確な映像に感嘆させられました。
 さらに、永田さんが指導された武蔵大学の学生製作のドキュメント「国は嘘をつく」が上映されました。共謀罪に反対するまきさんを記録したものです。
 最後に国賠ネットワークの磯部忠さんの話と続きました。
 そして、永田さんの司会で、参加者によるまきさん追悼のことばが語られました。
 約2時間があっという間に過ぎてしまいました。
 
 イベント参加者にまきさんが残された書籍が希望者に配布されました。
 私はまきさんからいただいた詩集『空にまんまるの月』、まきさんがまとめた労作3冊『横浜事件 木村亨全発言』『横浜事件と再審裁判』『資料集成 横浜事件と再審裁判』、亨さんの『横浜事件の真相』、木村亨追悼文集などはすでに手にしていました。
 それではと永田さんが差し出されたのが茨木のり子『歳月』でした。私が欲しくてネットで探していた本でした。何というタイミングでしょう。有り難くいただきました。他にも2冊いただきました。
 あと茨木のり子の詩集で狙っているのは『茨木のり子全詩集』だけです。







 ギャラリー古籐の大崎さんの許可を得て写真を掲載させていただきました。

〔645〕憲法改正へ議運設立(自民の中堅・若手)憲法審の最前線から.傍聴記 特別編(西崎典子さんからのメール)

2023年12月18日 | メール・便り・ミニコミ
 お馴染みの西崎典子さんからのメールを久しぶりに転載させていただきます。たんぽぽ舎のメルマガに掲載されていた「本音のコラム」も読んでください。

◆西崎から[憲法審の最前線から.傍聴記]の宛先の皆さんにBCCでお送りします⦅拡散歓迎⦆。

★このメッセージの主眼.★
法律も守らず裏金作りで底が抜けた自民党に憲法改正の権利はない。
改正の動きにSTOPを! 改憲派の審査会委員にファクス・メール・SNSで
反対の声を届けよう。


【自民の裏金作り】
検察が動き、メディアもこの件で
大騒ぎです。
一方、この件は立件できるか?ーーそれは難しいと言う声も聞こえます。

【市民は追求をやめないで】
17日のサンデーモーニングで
田中優子さんは「検察が刑事罰を立件できなくても、政治責任は(私たちが)追求すべき」
と指摘、他の出演者も「組織ぐるみだ.構造だ.倫理の底が抜けている」等と言いました。

検察が動きをやめる⇒メディアがパタッと報道をやめる⇒国民は忘れる。=これが今までのパターンです。

私たちは忘れないで、政治責任の追及を続けましょう。

【疑惑さなかの憲法審のたくらみ】
議員個々人の裏金作りが明るみに。大問題が噴出するこの時に、
12.7憲法審査会では「改憲への次のステップへ進む。条文案の起草にあたる
機関を作る」提案を与党トップが行い、改憲派は大喜びです。
立憲はそれに口をはさむ余地なし、でした。

来年の定会をこのようにしたくはありません。

【こんな有様に憤る原口一博議員(立憲)】
原口議員のYoutube動画を紹介します。

[底なしの裏金疑惑「自民党憲法改正へ議運設立.
協力に国民運動を展開」
法律を守れない者に憲法を変えられたら、と思うと寒気がする。去れ、国会から] 12.17配信。
https://www.youtube.com/watch?v=al9MDrIPsA8&t=652s

この「議運設立」の元記事は下記のとおりです。2社を紹介します。
●日経の記事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1487Q0U3A211C2000000/

●産経の記事
自民中堅・若手が改憲早期実現を目指す議連設立 「強力に国民運動展開」 約60人が入会 - 産経ニュース (sankei.com)

こういう事態に小西洋之、憲法審監事(参議院、立憲)はご自身のニュースで警鐘を鳴らします。
[(改憲派の動きは)改憲に名を借りた憲法規範、法の支配・立憲主義の破壊]だ。

こんな壊憲をさせるわけにはいきません。@@@@@@@「改憲(壊憲)NO!」を突き付けましょう。
(今日はここまで)


 ◆出版とジャニーズ
  数あるジャニーズ本の中で、鹿砦社の本がもっとも公平に
  光も影も余すところなく記述していた

                  斎藤美奈子(文芸評論家)

 そろそろ今年1年の出来事を振り返る季節になった。
 今年の事件として旧ジャニーズ事務所の一件は外せないだろう。
 10月に発売された鹿砦社編集部編『ジャニーズ帝国60年の興亡』は旧
ジャニーズ事務所65年の歴史(1958年〜2023年9月7日)に加え、 週刊
誌記事や裁判記録をもとに1960年代から始まる故ジャニー喜多川氏への
告発の経緯をまとめた労作である。
 北公次『光GENJIへ』(88年)を出版したデータハウスと並ん
で、鹿砦社は「週刊文春」の性虐待告発キャンペーン (99年)以前から
ジャニーズ問題の告発本を出してきた出版社である。だが3月にBBC
がこの件を番組化するまで、表立っては誰も相手にしなかった。両社と
も怪しげな暴露本を出すイエロージャーナリズムと見なされていたため
だろう。
 私もその種の先入観がなかったとはいえない。

 が、事件の経過を調べる過程で『増補新版 ジャニーズ50年史』(鹿
砦社・2016年)を読み、認識を改めた。
 数あるジャニーズ本の中で、この本がもっとも公平に、光も影も余す
ところなく記述していたからだった。
 ジャニーズ告発本が大手出版社から出なかったのはなぜだったのか。
持ち込まれても拒否したのではないか。テレビ局や新聞社だけでなく出
版社も同事務所との蜜月が長かった。その闇を改めて思う。
(11月22日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

◆永山則夫の訴え
                  鎌田 慧(ルポライター)

 若ものたちが希望を持ちにくい時代になった。そんなとき『永山則夫
小説集成』(全2巻、共和国)が刊行され、読み耽った。
 永山は1965年、高度成長を支えた中卒集団就職者、「金の卵」の一人
として上京した。
 極端な貧困による家庭崩壊、母親のネグレクト、次兄の暴力。それで
も向上心は強かったが、家出、窃盗、密航などの過去が足元をさらった。
逃げるように都会の底辺を流浪、4人を短銃で射殺、「連続殺人魔」と
呼ばれて世間を恐怖させた。
 未成年者の犯行だったが国家の冷酷と言うべきか一審は死刑判決。
 控訴審で無期懲役になった。東京高検が「量刑不当」を申したてて
上告、無理やり、死刑台に引きずり上げた。処刑は1997年8月、48歳に
なっていた。

 獄中にいて少年時代を思いだす自伝的な小説は哀切極まりない。代表
的な作品「木橋」は新日本文学賞への応募作で、選者だったわたしは単
行本の帯に「彼は悲惨な逃走をやめて踏みとどまり、己れの体験を凝視
して『プロレタリアートの運命』として描き出すことに成功した」と書
きつけた。
 永山の苦悩は、ガードマンや運転手など、同じ働く仲間を殺したこと
だった。「凶悪犯となった人間にとって、凶悪犯行を再び行わないため
に死刑は無い方がよい」(『無知の涙』)。この凶悪犯の自暴自棄への
批判は、20歳の時の述懐である。
    (11月28日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

〔644〕ようよう『ロマネスク彫刻の形態学』《柳宗玄著作選5》に辿り着いたという感じでしょうか。

2023年12月17日 | 図書案内
 今一番知的興奮を覚えるのは、ドイツ語圏を中核とした後期ゴシック彫刻探究です。20回近くの渡独を経てもなお、その興味は衰えることがありません。後期ゴシック彫刻の頂点の一人、リーメンシュナイダーの本を最初に公刊された植田重雄さんが残された蔵書から、私たち夫婦は今夏、フランスロマネスクの傑作のあるモワサック、トゥールーズ、ディジョン、パリ、ロンドンに赴くことになりました。ロマネスクとゴシックの相違に思いを巡らしているところです。
 後期ゴシック彫刻総体を俯瞰できる書物は日本では見当たりません。ドイツでもそう多くはないと思うのですが、わずかマイケル・バクサンドールのものを知るだけです。彼はイギリス人ですがドイツ語でも著作をものにしています。残念ながらこの本の日本語訳はありません。


 
 さてそうしたなか、ロマネスク彫刻に関する日本語文献を手に入れました。柳宗玄著『ロマネスク彫刻の形態学』(八坂書房)です。実物を手に取る機会がなかったのですが、いろいろネットで情報を集めて、安くないこの新本を買うことに決めました。しかしながら手探りながらの購入は「正解」でした。
 一番評価されるのはご自身で撮りためた豊富な写真が満載されているということです。ロマネスク芸術の宝庫フランスをはじめとして、スペイン、イタリア、ドイツ、ポルトガルと足を伸ばしています。こうした広範囲にわたったロマネスク彫刻の探求の旅をした人は希有のことなのではないでしょうか。ただし、以前のブログで紹介したように、スペインロマネスクに関しては、我が師匠・村田栄一さんを超えるものではありません。

 そもそもこの本は、最初の東京オリンピックの年の1964年に『みずゑ』(美術出版社)に11回連載されたものを、ようやく2006年に出版したのでした。それは柳宗玄著作選全6巻の1冊としてでした。ちなみに、第4巻『ロマネスク美術』の前身の著作で毎日出版文化賞を受けているようです。
 奥付を見てびっくりしたのは、八坂書房が千代田区の猿楽町にあり、モリモト印刷所で印刷・製本されたということでした。2013年に出版した拙著『実践的演劇教育論・ことばと心の受け渡し』(福田三津夫編著ではなく福田三津夫著の間違い)は猿楽町の晩成書房、モリモト印刷の手になるものでした。妙な因縁を感じるのです。

 内容についてはこれからじっくり楽しみながら読み込んでいきたいと思っています。

■ロマネスク彫刻の形態学(八坂書房のサイトより)
《柳宗玄著作選5》
サブタイトル
著者 柳 宗玄
ページ数 376頁
判型 菊判・上製
定価 5,280円(本体4,800円)
内容 キリストや聖母とともにロマネスクの聖堂を飾る鳥獣、植物、抽象文、庶民の姿、そして悪魔や異形……。聖堂の隅々にまで眼を凝らし、各々のかたちに秘められた意味とその美の本質を、達意の文章と選りすぐりの図版によって解き明かした名著。待望久しい往年の好評連載を完全収録。
目次 I 聖母
II 空想の怪獣
III 天使と悪魔
IV 植物
V キリスト
VI 鳥獣
VII 庶民の生活
VIII 抽象の形
IX 謎の顔
X 人像円柱
XI 柱頭の福音書

〔643〕木村まきさんを偲んで「治安維持法の時代を考える」(横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧)-ギャラリー古籐で開催されます。

2023年12月14日 | 講座・ワークショップ


 私たち清瀬の市民運動の仲間であった木村まきさんが急逝されました。私たちがドイツに滞在中の8月14日に死去しているのが発見されました。まさに私と同世代、享年74歳でした。
 彼女は練馬区の江古田にあるギャラリー古籐で、「治安維持法の時代を考える」(横浜事件・生活図画事件・植民地弾圧)という企画展を発案したということです。その展覧会がいよいよ12月19日(火)から24日(日)の6日間、開催されます。本日の朝日新聞にも紹介されていました。



 まきさんを追悼するため、初日の19日(火)に仲間と出席する予定でいます。

〔642〕高校生がハンセン病ドキュメンタリー映画の上映会と詩の朗読「若い人にハンセン病を知ってもらいたい」。(制作 宮﨑 賢)

2023年12月14日 | メール・便り・ミニコミ
 矢部顕さんからのメールが届きました。
「岡山県立邑久高等学校の生徒が手作りの映画祭を開催」し、詩を朗読します。若い人権の芽が育っています。彼女らを支える指導者の力量が感じられます。またいつもながらの宮崎賢さんの映像が素晴らしいです。
 矢部さんも登場!

 ●矢部さんのメール
 わたくしがこの数年かかわっています、岡山県立邑久高校の「地域学」のなかの
ハンセン病探求のグループの生徒による上映会の様子を宮崎賢さんがYouTubeに
アップしました。
 12月10日(日)、昨年に引き続き岡山県立邑久高校で生徒たちによる
「NAGASHIMA―かくりの証言」の上映会が開催されました。

◆高校生がハンセン病ドキュメンタリー映画の上映会と詩の朗読「若い人にハンセン病を知ってもらいたい」。岡山県立邑久高等学校の生徒が手作りの映画祭を開催。(制作 宮﨑 賢) (youtube.com)」

https://www.youtube.com/watch?v=qBfOsyL7zmE

〔641〕2024年2月24日、「ガザ 素顔の日常」上映(凸凹映画研究会主催)、重信房子さんのお話の予定です。

2023年12月13日 | 映画鑑賞


 清瀬の活動仲間の佐藤ご夫妻が「凸凹映画研究会」を主宰されています。毎月1回、評価の高い映画を無料で上映しています。東村山市で上映されることが多いようですが、私も何回かお邪魔したことがあります。
 来年、2024年2月24日は「ガザ 素顔の日常」を上映し、重信房子さんのお話をうかがう予定だそうです。





  ブックレットを2冊紹介します。『GDP2%大軍拡』(浜矩子)、『戦場にさせない』(伊波洋一)。いずれも読みやすい冊子です。
  頒価は1冊100円です。立憲フォーラムの福田さん(私ではありません)に申し込むとすぐに送ってくれます。(10冊以上で送料無料)

 *申し込み:立憲フォーラム、福田さん
           FAX:03-3303-4739  E-mail fukuda@haskap.net

〔640〕腰越九条ニュースは優に200号を超えています。(塚越敏雄さんからの最新メール)

2023年12月10日 | メール・便り・ミニコミ


 腰越九条ニュースが届きました。充実した200号越の手作り情報です。「持続する志」に敬意を表します。刺激を受けながら、私たちの清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会でも昨日駅頭行動を決行しました。こうした行動が燎原の火のごとく広まっていくことを願っています。(撮影:福田緑)


◆ガザの虐殺を止めたい       鎌田 慧(ルポライター)

 「人質が解放されない限り、停戦を拒否する」。ネタニヤフ・イスラ
エル首相の強硬姿勢である。
 ガザ地区北部はイスラエル軍に包囲されガザ市への侵攻がはじまった。
 死者はすでに子ども4千人をふくめて1万。「虐殺やめろ」の声は世
界各地で高まっている。
 空爆され、破壊されたコンクリートの瓦礫の下で泣き叫ぶ子どもの声
が聞こえるようだ。
 いたたまれず、4日、イスラエル大使館前で「殺すな!ガザ停戦」の
抗議集会をひらいた。数人の呼びかけだった。参加者1600人ど発表した
が、2千人ちかくはいたよと何人かから注意された。大虐殺をなんとか
止めたい人びとが駆けつけた。
 「ハマスを殺す」イスラエルの攻撃だが、障がい者や病人や子どもた
ちも道連れにされる。
 戦争は死者を選ばない。日本軍の重慶爆撃、ドイツのゲルニカ空爆。
東京10万、ヒロシマ14万、ナガサキ7万。ベトナムのソンミ村。
 戦争はもっとも弱い人びとを犠牲にして当然とする。
 人道的な戦争などはありえない。
日本国憲法は78年間戦争を封じてきた。「いずれの国家も、自国のこ
とのみに専念して他国を無視してはならない」(前文)。
平和の精神は、アジア・太平洋諸島で大量殺人した深甚なる自己批判
による。
世界が「恐怖と欠乏から免れ、平和のうち生存する権利」(同)の
ため、全力を尽くす使命がある。
    (11月7日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

●たんぽぽ舎メルマガ(4920号)より 
■映像記録「鎌田慧さんと歩く下北半島」(2時間37分)
 | 核施設と軍事施設が密集する青森県下北半島
| ルポライターの鎌田慧さんが下北半島の歴史と今を語り歩く!
|  DVD (1000円)発売中  ご案内
 └────中道雅史(なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク)

◎映像記録「鎌田慧さんと歩く下北半島」(2時間37分)
 核施設と軍事施設が密集する青森県下北半島
ルポライターの鎌田慧さんが下北半島の歴史と今を語り歩く!
    DVD絶賛発売中!   1枚 1000円

 2022年6月15日、16日、17日の3日間、鎌田慧さんを案内役に、三沢を
出発点として下北半島を北上した。
三沢、天ヶ森射爆場、六ヶ所村、東通村、むつ市、大湊、大間町・・・
世界を見ても、核施設と軍事施設がこれほど密集している地域はない
だろう。
 そして今、この国は原発政策の大転換を推し進め、大軍拡まで目論ん
でいる。世界情勢を見るにつけ、下北半島はますます危険な状態にさら
されている。
 このままでいいのかニッポン!いいのか青森!

購入ご希望の方は、・枚数・住所・氏名・連絡先電話番号を明記の上、
FAXかメールにてお申し込みください。
送料はDVD2枚まで180円、3枚以上は370円です。
DVD到着後、同封の振替用紙にてお支払いください。振込手数料の
ご負担をお願いします。
カンパも大歓迎です!!

○メール zai.aomori@gmail.com
 FAX  017-774-1326
※連絡先・お問い合わせ
 なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク
   青森市橋本3-15-5 青森県保険医会館内
   DVD担当 中道雅史(070-5477-4296)

〔639〕遅まきながら『クルミわりとネズミの王さま』(ホフマン作、上田真而子訳)を読了しました。

2023年12月07日 | 図書案内
 2022年秋にドイツのバンベルクを訪問しました。4回目ぐらいでしょうか。ここでしか売っていない燻製ビール(ラオホビア)は絶品です。練馬区の江古田に燻製専門の店があって、ラオホビアが売られているそうなのでそのうち行ってみますか。

 さて、バンベルク大聖堂は、リーメンシュナイダーの代表作「皇帝ハインリッヒⅡ世とクニグンデの石棺」やシュトースのマリア祭壇など、後期ゴシック彫刻の宝庫です。緑の写真集第Ⅴ巻『結・祈りの彫刻・リーメンシュナイダーからシュトース』にバンベルク大聖堂・特別掲載アルバムを所収しています。
 実は、このバンベルク大聖堂の隣にバンベルク博物館があって、ここにもシュトースの秀作があることはあまり知られていません。シュトースの写真集が手に入って私たちも知ることになりました。そこで2022年、初めてこの博物館を訪問することことになりました。



 せっかくバンベルクに行くのであれば、バンベルク大聖堂から1㎞ほどの『クルミわりとネズミの王さま』の作者・ホフマンの住居「ホフマンの家」に立ち寄ろうかなと思ったのですが、時間の関係もあり見送ってしまったのでした。本も手に入れていたのですが、読み切っていなかったということもあり、二の足を踏みました。
*「ホフマンの家」については『地球の歩き方・ドイツ』の欄外のメモに記載があります。ホフマンはバンベルクの劇場監督でロマン派の作家だったということです。日本でいうと江戸時代の人になります。



 『クルミわりとネズミの王さま』はチャイコフスキーの音楽で有名な「クルミわり人形」の原作です。
 12月2日(土)、奇しくも私の誕生日に孫のバレーの発表会(リーバレースタジオ公演)がありました。その第3部に「くるみ割り人形」が上演されました。踊りが素晴らしく、一睡もしないで最後まで鑑賞することができました。
 家に帰ってさっそく『クルミわりとネズミの王さま』を取り出し、最後まで読み切ることができました。児童書とはいえ物語の筋を追うのが大変なお話でした。

 ところで、アニメの宮崎駿さんはこの『クルミわりとネズミの王さま』がお気に入りで、三鷹の森ジブリ美術館で「クルミわり人形とネズミの王さま展」を開催しました。ジブリ美術館のサイトに興味深い記事がありました。原作について触れているので転載させていただきます。

◆三鷹の森ジブリ美術館企画展示
クルミわり人形とネズミの王さま展 ~メルヘンのたからもの~
2014年5月31日(土)から
クルミわり人形とネズミの王さま展
©Studio Ghibli ©Museo d'Arte Ghibli

展示期間: 2014年5月31日(土)~2015年5月17日(日)
主催:(公財)徳間記念アニメーション文化財団
協賛: 日清製粉グループ 
特別協力: スタジオジブリ

みなさんは、「クルミわり人形」の本当のお話を知っていますか?
作曲家チャイコフスキーの音楽によって誰もがおおよそ知っている「クルミわり人形」のお話は、200年ほど前にドイツの作家、エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンによって書かれた、『クルミわりとネズミの王さま』が原作です。幻想的で謎めいた記述にとんだこのお話は、"現実"と"幻想"が重なりあい、その境界が曖昧なままストーリーが進んでいきます。
宮崎監督は、『くるみわりにんぎょう』(徳間書店刊)という1冊の絵本に出会ったことをきっかけに、小さい女の子たちを惹きつけるこのお話の力に魅了され、絵本や原作を何度も読み返しました。そして、「これは"メルヘンのたからもの"だ」とひらめき、「クルミわり人形」の不思議な魅力を子どもたちに伝える展示を企画しました。

今回の展示では、宮崎監督がこのお話を、いろいろな角度から読み解き、自ら描き下ろした展示パネルで紹介します。さらに、展示室にはバレエの舞台を模した大きな造形物や、絵本『くるみわりにんぎょう』のイラストレーター、アリソン・ジェイさんの愛情にあふれた絵を配して、子どもたちを物語の世界に誘っています。お話のキーパーソン<クルミわり人形>そのものについても、そのルーツを紹介し、実際にクルミを割ってもらえるようにもする予定です。

作者ホフマンから、自由な想像力に恵まれた子どもたちへ届けられた「キラキラとした"たからもの"」のようなメルヘンの世界。宮崎監督が読み解くこのお話の不思議な魅力を、存分にご堪能ください。


 残念ながらこの展覧会には足を運ぶことができませんでした。次のチャンスが来れば必ず行きたいと思っています。

〔638〕「知るだけで終わらせない」 岡山の高校生、ハンセン病の映画上映会(毎日新聞) - goo ニュース(矢部さん情報)

2023年12月06日 | メール・便り・ミニコミ
◆福田三津夫様
 わたくしがこの数年かかわっています、岡山県立邑久高校の「地域学」のなかの
ハンセン病探求のグループの生徒による上映会のニュースです。
 12月10日(日)、昨年に引き続き岡山県立邑久高校で生徒たちによる「NAGASHIMA―かくりの証言」の上映会が開催されます。

 毎日新聞が邑久高校の生徒たちを取材した記事がデジタル版に掲載されました。(ご覧になりたい方は以下の文章をコピーして検索して下さい。)

*「知るだけで終わらせない」 岡山の高校生、ハンセン病の映画上映会(毎日新聞) - goo ニュース

                              矢部 顕

〔637〕12月3日(日)、「人殺しはやめよ!」「命は大切!」(「今の政治、選挙で変えよう!清瀬市民連合」)集会をやりました。

2023年12月03日 | 市民運動
 本日、「今の政治、選挙で変えよう!清瀬市民連合」主催の「人殺しはやめよ!」「命は大切!」集会が開かれました。清瀬駅北口ロータリーで道行く人に訴えました。1月前にイスラエル大使館前で全国的な集会をしましたが、地元の清瀬でこうした訴えができるのは嬉しいことです。
 約1時間、10人ほどの人がマイクを握りました。私も清瀬・憲法九条を守る会として演説しました。写真でその様子を紹介しましょう。

*集会の案内






*ふせ由女議員


*次の集会案内


*2024年期(第26回)市民意見広告運動の案内が届きました!