後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔329〕「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」と「関口宏のもう一度!近現代史」は私のお勧めの番組です。

2021年01月31日 | テレビ・ラジオ・新聞
 コロナ禍の今、ステイホームということで予約録画をして必ず見ている番組があります。それが表題にある2番組です。
 ご存じ町山智浩さんはアメリカ在住の映画評論家です。同じくカリフォルニアに住む女優の藤谷文子さんとアメリカの今を報告してくれます。右翼的な団体Qアノンやプラウド・ボーイズなどにも突撃取材を敢行します。日本のマスコミが伝えないような報告もあり、臨場感をもって見ています。


●「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」番組概要(HPより)

 実は知ってるようで知らないアメリカ社会の“今”を、カリフォルニア在住の人気映画評論家・町山智浩が、解りやすくひも解く今までにないニュースエンタテインメントプログラム。トランプ政権で存在感を増す24時間ニュース専門局「CNN」の渾身のリポートをフル活用しながら、映画や音楽なショウビジネスの話題も織り交ぜて、刻一刻と変化するアメリカの社会問題を徹底的にあぶりだします。アメリカの今を知れば、世界の今、そして日本の今が見えてくる!
 毎週金曜日 BS朝日 夜10:24~10:55

【出演】
町山智浩(映画評論家/コラムニスト)
藤谷文子(女優/ロサンゼルス在住)他

*史上初の女性副大統領カマラ・ハリスの素顔2021年1月29日(金)
*2018年4月7日(土)から「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」がスタート。

 もう1つの番組は「関口宏のもう一度!近現代史」です。明治維新から現在までを、時には3,4か月分を1時間かけて丁寧に保阪正康さんが解説してくれます。およそ教科書では知り得ないが、日本人としては知っておきたい、知らなくてはならない史実が満載です。当時の貴重な映像や音声などどこから発掘したのだろうかと感心することしきりです。亡くなった半藤一利さんが語っていたという、本当は絶対ということばは使いたくないが「絶対戦争はしてはいけない」とだけは言いたい、ということばが重く思い出されます。保阪さんは半藤さんの盟友ともいうべき人でした。朝日新聞掲載の半藤さんへの追悼文が秀逸でした。
 ちなみに、保阪さんの話を直に聞いたのは数年前の鎌田慧さんの出版記念会でした。(このブログに掲載)その後『週刊金曜日』にお二人の対談が大々的に特集されたのでした。

●「関口宏のもう一度!近現代史」BS TBS 毎週土曜日12:00~12:54(HPより)
関口宏VS保阪正康
「関口宏のもう一度!近現代史」は、BS-TBSで2019年10月12日より土曜日12:00-13:00に放送されている教養番組。明治維新から150年余り、そこから終戦までの流れをほとんど詳しく分かっていない人のために関口と一緒に学んでいく歴史番組である。

〔328〕西東京市議・森てるおさんから西東京市長候補平井竜一さん推薦のメールです。

2021年01月30日 | メール・便り・ミニコミ
 西東京市の森てるおさんは数回当選し、半分はトップ当選という市民派のベテラン市議さんです。
 その彼から以下のような西東京市長候補・平井竜一さんの推薦メールが送られてきました。関心のある方はどうぞホームページを開いてみてください。
 
●森てるおさんのメール

西東京市長選挙が明日告示されます。
あらためて、平井竜一さんのご紹介をさせていただきます。

平井竜一さんは神奈川県逗子市で3期12年間市長を務めていました。
ある現職市長からご紹介を受けて面会し、大変に有能な方だと感銘しました。

その当時は市長経験を生かした自治体間を結ぶ民間のコンサルタント会社のお勤
めでした。せっかくの市長経験を西東京市で生かしてもらいたいと懇請しました。

まだ54歳、民間の職場で経験を風化させるのはもったいないと、断られ続けるの
を押して押して決断をしていただきました。

さすがに市長経験者です。西東京市の計画書や白書などのデータを見て、また西
東京市内を見て回って、「西東京市ってこんなもんじゃないだろう!」と看破さ
れました。

有能であれば、どこの人でも構いません。民間でヘッドハンティングが一般的な
今の時代に、よそ者の批判は当たりません。

しかし、それでも一般の市民にはよそ者批判は効果があります。偏見をあおるキャ
ンペーンを政治家がすべきではないと考えますが、利用できるものは何でも利用
しようというさもしい政治家がはびこっているのも事実です。

平井竜一さんのことは公式ホームページに詳しく書かれていますので、ご覧になっ
てください。お知り合いにもご紹介いただければ幸いです。

https://www.hirairyuichi.com/


〔327〕最新の腰越九条ニュース「敵基地攻撃能力は先制攻撃→違憲」が届きました。

2021年01月30日 | メール・便り・ミニコミ
 届いたばかりの塚越敏雄さんからのメールです。最新の腰越九条ニュース「敵基地攻撃能力は先制攻撃→違憲」が添付されていました。コロナ禍でありながら平和を願う私たちを元気にしてくれるニュースです。

●福田三津夫様
 コロナ感染拡大の中、いかがお過ごしでしょうか。
 腰越・憲法九条の会では当面の活動は休止し、3月から再開したいと思っています。
 鎌倉駅前での独自活動は、月4回程度続けています。
 腰越九条ニュースができましたのでお送りします。
 t417mabui@nifty.com 塚越敏雄





●塚越敏雄様
メールありがとうございました。
このメールとニュース、ブログに掲載させてください。
私どもの、清瀬・くらしと平和の会、清瀬・憲法九条を守る会では、月2回の例会は当面リモートで行うことになりました。例会後の清瀬駅頭活動(マイク宣伝、チラシ配布、署名など)は3月ぐらいから再開できれば良いなと考えています。福田三津夫

さらに付け足しです。早速塚越さんからの返信です。

●返信、ありがとうございます。
 添付した「腰越9条ニュース」の記事を書いたのは次の理由からです。
 「安保法制と敵基地攻撃能力によって、明文改憲をせずに憲法9条が破壊される」
 「9条護れと言っているだけでは対応できない」
 「それに対し、護憲の側の危機感は鈍い」
 
 こうした問題意識から、今回の腰越・9条ニュース」に掲載することにしました。
 参考にしたのは、「世界」(岩波書店)2020年10月号・11月号と、武器輸出反
対ネットワークの杉原浩司さん・自衛官人権ホットラインの小西 誠さんの講演
です。
 敵基地攻撃能力の内容を知り、私は「現実はここまで進んでしまっているのか」
と驚きましたので、ぜひ、9条の会の皆さんにも知らせたと思い書いたものです。
 一人でも多くの方に知っていただきたいと願っていますので、ブログに掲載し
ていただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。
 


〔326〕岡山県立邑久(おく)高校の「地域学」の実践は「学」んで「問」うことを大切にしています。

2021年01月22日 | ラボ教育センターなど
 またまた矢部顕さんのメールです。
 岡山県立邑久(おく)高校には「地域学」というユニークな授業があるそうです。その授業の外部講師の一人、矢部さんからの貴重な報告です。私も近隣なら参加してみたかったです。


●福田三津夫様

ハンセン病関連で、一昨日、岡山市のお隣の市であります瀬戸内市にある県立邑久
(おく)高校で、2020年度の「地域学」実践報告会があって参加してきました。

ドキュメンタリー製作は次の世代への継承という意味があるわけですが、この「地域学」
の学びも、若い世代への継承という意味ではとても重要なものだと感じました。

高校生が地域へ目を向け地域から学ぶ「地域学」の試みについて、以前にもお知らせ
しましたのでダブりますが再度お知らせします。

国立療養所長島愛生園と邑久光明園の地元の高校生が学んでいることの一端がわかって
いただけるように思います。

この岡山県立邑久高校にはかつて新良田教室という分校が長島愛生園にあったのです。
13か所の国立療養所で唯一の高校でした。全国の療養所にいる若者が受験して、この高校を
目指したのです。高校での勉学と、その先の進学と社会復帰を可能にする希望の高校だったのです。

しかし、かつてそのような分校があったことを邑久高校の教師も生徒も知りませんでした。3年前までは。

「地域学」という、地域のことを学ぶ取り組みが始まって、同じ市内にハンセン病療養所があり、そこに自分たちの学校の分校があったことを知るのです。

昨年7月に、「地域学」の授業で、わたくしは「ハンセン病と交流(むすび)の家」についての講話をしました。
地域のことを学ぶいくつかのグループがあるのですが、そのひとつにハンセン病について研究するグループがあって、何人かの外部講師のひとりとしての講義です。
これで3年目3回目です。
その時の講義風景が新聞記事になりました。添付します。(これは以前お送りしました。)

講義だけでなく、実際に長島愛生園を訪問して、入所者の方の話を聞いたり、歴史館を見学学習したりもしたようです。

そして一昨日、2020年度1年間の研究の成果を発表する実践報告会が行われたのでした。
チラシを添付します。

「地域学」というのは、なかなか良い試みだと思います。教師もテキストだけを教えていればそれで済むということではありませんので、生徒と共に学ぶという姿勢も問われてきます。

私の高校時代は、地域のことから学び地域に貢献する人材の育成などのことは全くなくて、
ともかくいい大学に入ることだけが目的の教育でした。当時はおしなべてそういう時代でした。
その結果が、現在、日本中で地方・地域の衰退という現実となっていったたことは明らかであります。

「勉強」という言葉は「強」いられた「勉」めという感がありますが、「学」んで「問」う「地域学」は「学問」の始まりでありましょう。
試験で正解がひとつ、と答えることだけを訓練されることではない、大切なことを学んでいると思います。

ハンセン病問題は、この高校の若者たちの学びによって継承されていくことでしょう。

矢部 顕

〔325〕平田オリザ氏ウェブセミナー「演じる体験,表現する体験で育つもの」と鎌田 慧氏講演会「永山則夫と六ヶ所村」と展示会のお知らせです。

2021年01月18日 | 講座・ワークショップ
 2つの興味深い講演会のお知らせです。どちらも面白そうですよ。

●ラボ・パーティ会員,保護者のみなさま

日頃はラボ・パーティ教育活動にご理解,ご協力をいただきありがとうござます。

ラボ55周年記念イベントとして,劇作家・演出家の平田オリザ氏をお招きし,ウェブセミナー(ZOOMウェビナー)を開催します。
「演じる体験,表現する体験」を通じて,どのようにことばを育て,コミュニケーションできる子どもを育むことができるのか。
今回のウエブセミナーでみなさんと考えていきたいと思います。
子育て,言語教育,英語教育,演劇教育,コミュニケーション教育に興味をおもちの方に,ご参加いただきたく思います。

<イベント>
平田オリザ氏ウェブセミナー「演じる体験,表現する体験で育つもの」
2021年2月13日(土)13:30~15:00

参加費:一般1,100円 ラボ会員世帯990円
*お申込み時に「ラボ関係者」を選択してください。
*お支払いはクレジットカード決済となります。


<お申込み>
申込開始1月15日(金)正午より,外部サイト「こくちーずプロ」経由にて先着順で申込み受付となります。
以下のリンクよりイベント詳細をご確認のうえ,お申込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/labohirata0213/


【平田オリザ氏 プロフィール】
1962年東京生まれ。劇作家・演出家・青年団主宰。こまばアゴラ劇場芸術総監督・城崎国際アートセンター芸術監督。
1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞,2019年『日本文学盛衰史』で第22回鶴屋南北戯曲賞受賞など多数受賞。
兵庫県豊岡市に2021年から開学予定の,芸術文化観光専門職大学の学長予定者となっている。


以上,お知らせいたします。みなさまのご参加をお待ちしております。

───────────────────────────
このメールは、自動配信システムを利用し,送信専用の
メールアドレスから配信しております。
本メールにご返信いただいてもご対応いたしかねますので,
あらかじめご了承願います。
───────────────────────────
【発行元】
ラボ・パーティ(株式会社ラボ教育センター)
〒169-0072 東京都新宿区大久保1-3-21 2F
e-mail:member@labo-party.jp
オフィシャルサイト:https://www.labo-party.jp/
会員専用サイト:https://member.labo-party.jp/
オフィシャルフェイスブック:https://www.facebook.com/LaboParty/

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●1/28(木)講演と展示にご参加を!
 鎌田 慧氏講演会「永山則夫と六ヶ所村」と展示会

 日 時:1月28日(木)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(高橋セーフビル1F)
 講演会の参加費:1000円 (予約必要です)
 鎌田 慧氏のリアル講演会は
 第1会場:東京学院ビル(貸教室・会議室内海)2階
      (千代田区神田三崎町3-6-15)
 鎌田 慧氏のWEB視聴は
 第2会場「スペースたんぽぽ」(たんぽぽ舎内)
      (千代田区神田三崎町3-1-1高橋セーフビル1F)
 《展示会の会場》(無料):たんぽぽ舎小会議室
 主 催:いのちのギャラリー https://twitter.com/InochinoG
 参加方法:予約申込制
 《予約受付》いのちのギャラリー 090-9333-8807(市原)

〔324〕ハンセン病ドキュメンタリー「“かくり”の証言」の製作実行委員会のHPを見ることができます。

2021年01月17日 | 映画鑑賞
 以前ブログ(278)で紹介したハンセン病ドキュメンタリー「“かくり”の証言」の製作実行委員会のHPが矢部顕さんから送られてきました。地道な活動に頭が下がります。

●福田三津夫様

今年もよろしくお願いいたします。
昨年から、ハンセン病ドキュメンタリー「“かくり”の証言」の製作実行委員会
に加わっていますが、いよいよ今年の秋までには完成の予定で進行しています。

下記は製作実行委員会のHPです。
一度ご覧ください。

https://www.kakurino-shougen.com/

矢部 顕

〔323〕市橋久生さんの詩「今日の良いことは」はコロナ禍の今を紡ぎ出しています。

2021年01月12日 | メール・便り・ミニコミ
 読者の方にはお馴染みの市橋久生さん(元日本演劇教育連盟事務局長)から寒中見舞いのメールが届きました。

●寒中お見舞い申し上げます

何かと制約された困難な事態が1年続いたまま
とうとう2年目に入ってしまいました。
秋ごろまでがまんの日が続くのでしょうか。
私が関係している社会福祉法人の各施設でも、
活動(とくに室内での表現あそび)が制約され、
マスクの苦手な感覚過敏の子・人などもいて、
いつも以上に気を遣いながらの支援の日々です。

さて、しばらくぶりの駄作を送らせてもらいます。
例によって勝手に・・・すみません
読み流していただければと思います。

では、今年もどうぞよろしくお願いいたします

           市橋久生


 嬉しくなって、間髪入れず私は次のようなメールを打ちました。

●市橋久生様
お久し振りです。メールありがとうございました。
またまたのコロナ禍、緊急事態宣言、何をか言わんやです。
ようやく秋に4週間を3週間に短縮して教育実習を行うことができました。実習指導ということで気を遣いながら多摩地区を何回か電車で移動しました。
バドミントンもようやく再開できたのですが、いまは再度見送りです。
正月の餅つきも延期、市民活動はぼちぼちと言ったところです。
ブックオフ通いも飽きて、そろそろKさんの書庫の整理でもしようかなと思っているところです。
そんな私の気分を代弁するような詩を市橋さんは寄せてくれました。
最後にいつものお願いです。市橋さんのメール文と詩をブログに載せさせてください。読み流すのは勿体ないので。よろしくお願いします。
                                                  福田三津夫


  それではめでたく掲載許可になった市橋さんの詩をどうぞ!


   今日の良いことは

「今日の良いことはなぁ~に」
えっ?
今日は何かいいことあった? 
  ではなく
今日はどんな日だった?
 でもなく
そうか、そう訊くんだね

何かいいこと、あったか…?
しずかに想い起こす一日
特段何があったというわけでもなく
無為に過ごしたようでもあり
いつものようでもあり

親しい知り合いから
いくらかちぐはぐな電話があった
最近ときどきある
まだそれほどの齢でもなく
滑舌の明瞭な声はちょっとも変わらないが

何通かの便りを手書きした
礼状やら身辺の近況やらを無沙汰を詫びて
漢字や言葉づかいに間違いがないか
傍らの辞書で調べる、確かめる

朝の新聞を読み返す
難しい用語や複雑な言い回しなどは
自分の言葉に翻訳してみる
見慣れない聴き慣れない民族や地名は
大概、大災害や紛争、難民のニュースで知る
犠牲者を数字で見てしまう鈍感さ

そんな、今日の私
で、今日の良いことはなに?
そうだね、
「今日の良いことはなぁ~に」
って言葉をもらったことかな!

なんだか張りのある気持ちになれそうだからね

                        2020年12月20日

 鎌田さんのコラムもどうぞ。

◆原発にさようならを    鎌田 慧(ルポライター)

 日本の財界を代表する中西宏明・経団連会長は年頭あいさつで、原発
再稼働が進まないことについて触れたあと「安全性やコスト面で有用な
小型原発の開発を進めないと、世界から大きく取り残される」と語った。
 原発関連産業としての日立製作所の会長でもある焦燥感が感じられる。
まだ原発製造にこだわっている。新型原発開発は政府のエネルギー計画
が2030年になっても原発20%などというバカげた方針とともにある。
 原発にキッパリ別れを告げたドイツのメルケル首相。それと比べても
詮方ないが、電力会社や重電機メーカーのトップが財界代表、その力を
背景に政治力をもつ自民党政治では、人びとのいのちは粗末にされがち
だ。
 「私たちは、自分が生きるということに、しあわせに生きることに、
もっと貪欲になるべきではないか。…生きる権利に挑戦し、迫りつつ
あるもの-公害はその最大の敵のひとつだ-に対して人間としてどう
生きるべきか」(四日市・死の海と闘う)と書いた田尻宗昭さんは海上
保安庁の巡視船の船長だった。海を汚染した企業を摘発、刑事責任を
追及した。「見舞金でケリをつける」ことに反対だった。
 環境汚染といっても原発の方がはるかに恐ろしい。
 住民のいのちと将来とを引き換えにして、企業が儲ける。それが
許されている社会の不思議。
       (1月5日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

〔322〕「新年あけましておめでとうございます。」私の年賀状とユニークないただいた年賀状です。

2021年01月02日 | メール・便り・ミニコミ
 どうぞ今年もよろしくお願いします。
 こんな年賀状を送りました。

 ●新年あけましておめでとうございます。
 昨年は世界中がコロナ禍に見舞われ右往左往させられました。今年はなんとか世界中の国々が手を携えてコロナ禍を克服できるよう願いたいものです。どうぞご自愛ください。皆様のご多幸をお祈り致します。
  2020年1月
                                         福田緑・三津夫
*昨年、緑は四冊目の写真集『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイ ダーと同時代の作家たち』(丸善プラネット)を出版しました。昨年からアマゾンプレイスで本屋「猫家族」を始めまし た。緑の新刊写真集も出品しています。
*三津夫は相変わらず白梅学園大学で教育実習生の指導に当たっています。また、ラボ教育センターの言語教育総合研究所員としての研究成果を形にしたいと思っています。

 
 そしてこんな年賀状をいただきました。ごみなどの環境問題スペシャリスト、青木泰さんからです。

●迎春 二〇二一年元旦
夕ざくら 荼毘の中より 足袋こはぜ  泉

 コロナ禍、多くを教わって来た師匠3人が亡くなった。密を避け、ゆっくりと故人を偲ぶこともできない。
 一方、コロナは相手が首相であっても、忖度しない。無為無策のトップをあざ笑うように広がった。安倍首相の辞任は、潰瘍性大腸炎の再発が理由ではなく、コロナ対策に方針が出せないこと、首相の犯罪に迫る検察の影への怖れであろう。
 安倍政治を継承する菅首相は、[GOTOトラベル]でつまずき、就任当初の高支持率から不支持率が支持率を上回った。その上、安倍首相などの虚偽答弁が、100回を超えていたことが分った。頭から腐り始めていた日本社会に変化の兆しか?
 そんな時、立命館APU大学出口治明学長の一言一言は、腐敗砂漠のオアシスのように未来を指し示す輝きを放っている。

師や友を 奪いしコロナ いつまでも
続く無策に 木枯らしが吹く

国会で 100回超える 虚偽答弁
えん魔さまに 議長待望論

運がよく 今があるよと 偉ぶらない
やる気引き出す 一言に目を輝かす (出口学長)


ドイツのバイエルン国立博物館のマチアス・ベニガー(博士)さんからもメールがありました。こんな壁掛けを贈ってくださるそうです。楽しみです。



 そして鎌田慧さん。

 ◆おかねといのち
  政府と会社(東電)に責任を取らせたい

              鎌田 慧(ルポライター)

 「ゴー」といわれたと思いきや、こんどは「ストップ」という。
なん十万人もの人間を旅行させて経済の活性化を図る政策だったが、
コロナウイルス感染が拡大して、猫の目、朝令暮改の拙さ。

 「ゴー・ストップ事件」といえば、1933年6月、大阪市北区天神橋
での赤信号を無視した兵隊とそれをとがめた警察官とのいざこざ。
軍部と警察との対立にまで発展したが、その頃はまだ赤信号でストップ
する習慣は定着してなかった。

 菅強引政治のGOTOトラベルも、感染拡大の「赤信号は怖くない」
経済第一主義。おかねといのちを天秤にかける政策だった。
 たとえば、1960年代後半に噴出した公害問題。経済成長の60年代は、
公害の60年代だった。海や河川汚濁はひどく水俣病やイタイイタイ病を
発生させ、大気汚染が気管支炎やぜんそく患者を多発させた。

 企業の儲けのために住民の健康といのちが犠牲にされた。それは企業
犯罪だったが、責任を認めさせるのになん年もの裁判闘争が必要だった。
 四日市海上保安部の警備救難課長だった田尻宗昭さんは日本で初めて
海を汚染させた企業を刑事事件で検挙した。
昔は気骨のある公務員がいた。
 公害企業の社員から公害隠しの内部告発文書をもらったことがある。
 いま原発が地域を壊滅させ、住民を流浪の民にした政府と会社に
責任を取らせたい。(12月22日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)