後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔600〕届いたばかりの「さようなら原発 1000万人ニュース」にはこんなことが書かれていました。

2023年06月30日 | メール・便り・ミニコミ
「さようなら原発 1000万人ニュース」(2023年6月30日、34号)にはこんな記事が書かれていました。A4版、8頁立てです。地球環境を守るうえでもしっかり考えたいことばかりでした。

・さようなら原発 呼びかけ人-大江健三郎さん・坂本龍一さんを追想する 鎌田慧
・海洋放出するな! 約束を守れ-7月17日小名浜で海の日アクション 織田千代
・注目の「3.11 子ども甲状腺がん裁判」~白熱する法廷 白石草
・さようなら原発 呼びかけ人に加わりました よろしくお願いいたします 古今亭菊千代
・原発のごみ全国交流集会で採択された提言を経産省へ提出 高野聡
・3.21さようなら原発全国交流集会開かれる
・さようなら原発新署名提出0-福島の汚染水海洋放出など追求

全国で様々な集会が開かれます。






〔598〕名取弘文さんから『わが名はシャクシャイン』出版予告と劇化のお知らせです。

2023年06月25日 | 語り・演劇・音楽
 大先輩の名取弘文さんの書かれた本をこのブログで紹介してきましたが、またまた、新たな本『わが名はシャクシャイン』(自然食通信社)が出版されます。今年の9月の予定です。楽しみに待ちたいと思います。
 その本を基にした演劇のお知らせも届きました。ドイツから友人が来日する頃で観劇は微妙ですが、まずは皆様にお知らせいたしましょう。




〔597〕「きよせ平和のつどい」、菅間正道「子どもの学び、育ちをどう支えるか」、松本ヒロソロライブのお知らせ

2023年06月23日 | 語り・演劇・音楽
 現在放送中のNHK「100分de名著」がとても良いですね。「ショック・ドクトリン」〔火事場泥棒〕がテーマです。岸田政権によるウクライナ危機のショック・ドクトリンは、世界第3位になる大軍拡と敵基地攻撃能力の獲得、そして原発の再稼働と新設にほかなりません。
 そんななか、市民による様々な平和への取り組みがなされています。清瀬近辺の催し物を3つ紹介します。どこかでお目にかかれることを願っています。

 まずは、きよせ平和のつどい実行委員会主催の「きよせ平和のつどい」です。映画「声をあげる高校生たち」とサマー・コンサートです。



 次に、清瀬市男女共同参画センターが主催する、菅間正道講演「子どもの学び、育ちをどう支えるか」です。菅間正道さんの憲法の話は、以前、東村山で伺ったことがありました。興味のある方は以前のブログを探してみてください。その時はまだ校長ではありませんでした。



 最後に多摩地域のタウン紙、アサココを応援する会が共催する松本ヒロソロライブのお知らせです。抱腹絶倒の舞台になること間違いありません。



〔596〕「『戦争しない』の声を広げて』(腰越九条ニュース202号)が届きました!

2023年06月12日 | メール・便り・ミニコミ
 鎌倉の塚越敏雄さんから腰越九条ニュースが届きました。
 今一番考えなければならないことをしっかり書いてくれました。感謝!
 
 ところで2回目のブログ停止が発生しました。理由はやはり差別的表現があるということです。不可解なことばかりです。ブログの管理者は一方的に何でもできるものでしょうか。
 停止されたブログは「平和憲法で戦争をさせない」という冊子を紹介したものです。それだけでは紙面として寂しいので関連したいくつかのコラムを添付したものです。護憲の本に差別性があるとは思えません。新聞という公器に発表されたコラムにも差別性はないはずです。しかしながら、私も多少折れて、コラムの1つを削除してブログの管理者に送ったのですが現在まで梨の礫です。何処が差別なのか指摘しないで、一方的に忖度して修正されたブログを送れというのは、傲慢にすぎませんか。

◆腰越九条ニュース202号ができました。
 今回は、ここ10年の安倍以来の手法を取り上げました。
 お読みください。
                         塚越敏雄





 コラムを2つご覧ください。

 ◆改正活火山法
  軍拡予算は火山、地震、水害など自然災害対策に振り向けるべき

    前川喜平 (現代教育行政研究会代表)

 活動火山対策特別措置法(活火山法)の改正法が14日の参議院本会議で
可決・成立した。
 火山の観測や調査研究を一元的に担う「火山調査研究推進本部」が文
部科学省に設置される。
 文科相を本部長とし、火山に関する総合的な調査観測計画を策定。関
係行政機関の調査研究予算の調整も行う。
 8月26日を「火山防災の日」とすることも定められた。改正法は来年
4月に施行される。
 立憲主義に背き、国民の信託を裏切る法律が次々に成立した今国会に
あって、全会一致で成立したまともな法律だ。

 火山列島の日本では、常にどこかで火山が噴火する危険性が存在する。
 火山の噴火は人間の力で制御できない。宮沢賢治の童話「グスコーブ
ドリの伝記」では主人公が冷害を食い止めるために人工的に火山を噴火
させるのだが、二十一世紀の今日においても賢治が思い描いた人間によ
る自然の制御は実現していない。

 戦争と火山噴火。我々はどちらを恐れるべきなのか。
 その答えは明らかだ。戦争は人間が起こすものだから人間が防ぐこと
ができる。
 火山噴火は自然が起こすものだから人間が防ぐことはできない。
 できるのは調査、研究、観測、予知の努力を通じて災害に備え、被害
を最小限に食い止めることだ。
 軍拡予算はそっくり火山、地震、水害などの自然災害対策に振り向け
るべきなのである。
    (6月18日「東京新聞」朝刊23面「本音のコラム」より)

◆兵器と原発の逆走
  兵器と原発の三菱重工などメーカーが活性化

          鎌田 慧(ルポライター)

 福島原発事故をもたらした東日本大震災の復興特別所得税を軍事費に
転用すると岸田内閣が決定したのは、昨年末のことだった。
 こんどは会期末に防衛費倍増の「防衛財源法」を成立させ、防衛力強
化資金を創設する。

 今でさえ年間5兆円強だが、10兆円になると、米中についで世界第
3位の防衛予算になる。それも「防衛装備移転」の名目で武器輸出の解
禁さえ狙われるようになった。

 岸田内閣は航空自衛隊のF15のエンジンまで売り払う方針(本紙
19日)。この大型戦闘機100機は改修に適さないので、エンジンなど売却
するとか。もったいないようだが、禁じられてきた殺人兵器の輸出だ。

 安倍政権時代、トランプ大統領にF35をバカ買いさせられたツケの
支払いもあって、肝心の日本の防衛産業は粗末にされてきた。
 それで防衛費を倍増させ、並行して「防衛産業強化法案」を成立させた。
 そのための「防衛増税」は世論の反発が強く、一年延期にして風当た
りを避ける姑息さ。

 さらに宇宙航空研究開発機構(JAXA)と防衛省による「宇宙防衛」
の準備も始まり、ミサイル開発とあわせた「敵基地攻撃能力」が着々と
進められている。
 「台湾有事」を進軍ラッパに憲法九条の足元が攻撃され、原発への逆
走とあわせて、兵器と原発の三菱重工などのメーカーを活性化させている。
    (6月20日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

〔595〕〔再掲載〕古川佳子さんインタビュー掲載の雑誌『We』と雑誌『流砂』(三上治責任編集)を紹介します。

2023年06月12日 | 図書案内
 現在、「差別などの不適切な表現」があるということで停止中のブログ〔578〕の前半部分を掲載します。〔このブログ〔578〕は削除しました。「いいね」など11クリックも消滅してしまいます。応援してくださった皆様に申し訳ない思いです。〕後半部分の新聞掲載コラムは他のブログに再録しておきました。しかしながら、これらの文章の何処に差別性があるというのでしょうか。ただただ、図書の紹介と今後の講演会のお知らせのみです。皆様に判断していただこうと思います。
 ブログの管理者は不当な圧力には断固屈しないで欲しいと思います。
 ところで、写真を掲載したところ、削除されました。ますます、意味がわかりません。こういうことがあるということを示すために、画像なしのブログをそのまま残したいと思います。ご承知ください。〔ところがこう書いたら、なんとなんと、画像が復活しました。いやはや、なにをか言わんや。…またまた不可解なことが発生。他のパソコンではやはり停止になっていました。??? 復活させたと見せかけて実はそれは私のパソコンだけだったのです。ご機嫌を取ったのか、騙したのか、不信は募るばかりです。ところがまたまた画像は削除されました。いたちごっことはこのことでしょう。〕
 「差別などの不適切な表現」があると指摘しながら、その箇所は何処なのか一切教えてもらえません。しかし、画像を停止するということは、3つの画像に問題があるといいたいのでしょう。市販されている2つの雑誌と、その雑誌が主催する講演会の何処に差別性があるというのでしょうか。

 時期的に多少古い情報もありますがご容赦ください。お陰様で布施由女は3期目当選になりました。〔以下再録文章〕

 ◆最近いただいた雑誌2冊を紹介します。
 まずは雑誌『We』(2023.4,5月、243号)です。ブログ〔573〕でWeフォーラムの古川佳子さんインタビューを紹介しましたが、その時のことが手際よくまとめられています。聞き手は中村英之さんですが、彼からこの雑誌が送られてきました。大きな書店で手に取ることができると思います。
 Weフォーラムの今後の予定もいただきました。





 現在清瀬市議選挙に関わっています。無所属市民派の布施由女を3度議会に送り出そうと奮闘しています。三上治さんが応援に駆けつけてくれました。清瀬駅北口で応援演説をしてくれました。彼からいただいた大部な雑誌『流砂』(2023年、23号)を紹介します。


〔594〕『描くひと 谷口ジロー』(双葉社)の裏表紙、人と犬は何処を歩いているのでしょう。

2023年06月05日 | 図書案内
 このブログを読んでいる方に聞きます。『描くひと 谷口ジロー』の裏表紙の絵は何処を描いたものでしょう。知っている人がいたら教えて下さい。
 「谷口ジローの『技法』に迫る」という座談会の中でアシスタントだった上杉忠弘氏が、谷口から写真を渡されそれを元に描き、彩色は谷口がしたことを証言しています。清瀬市にはこのような地域はないので、おそらくどこか地方の町なのだと思われます。双葉社の編集部にこのことを問い合わせたら、谷口が想像で描いたと言うのですが、証言や但し書きとは矛盾します。かくなる上は、『歩くひと 完全版』を出版した小学館の編集部に問い合わせるしかないようです。その結果はまたこのブログでお知らせしますね。乞うご期待!



 このブログでは数回にわたって谷口ジローのことを書いてきました。テレビ東京「新・美の巨人」で谷口作品が取り上げられたこと、谷口が長年在住していた清瀬市で谷口ジロー展か開催されたこと、『歩くひと』の場所をほぼ特定したことなど、それは枚挙にいとまがありません。

 さて、ひょんなことから、ある人から『描くひと 谷口ジロー』をいただきました。3500円+税という高価な本で、購入に二の足を踏んできたのですが。
 この本の概要は以下の通りです。

◆『描くひと 谷口ジロー』(双葉社、2019年)
〔オビより〕
生涯を漫画に捧げた「描くひと」の軌跡を、ここに。

一九七〇年のデビュー以来、四七年の長きにわたって漫画を描き続けた、谷口ジロー。
卓抜の画力を以て、ハードボイルド、格闘、山岳、SF、動物、はては散歩と、漫画のあらゆるジャンルを踏破したその業績は、今もなお光を失うことがない。

本書は、谷口がフランスで受けた貴重なロングインタビューを軸にして、生前、交流の深かった人々の証言も交え、その足跡を辿るものである。


 かなりマニアックな本ですが、谷口ファンには必読の書です。
  内容は「谷口ジローが語る」と「谷口ジローを語る」に大別されます。
  「谷口ジローが語る」は、フランス人のブノア・ペータースから、5日間にわたって、谷口のスタジオのあった東村山で受けたロング・インタビューです。根掘り葉掘り、率直に聞こうとする姿勢に好感が持てます。2012年にフランスでフラン語出版されたものの翻訳本です。
  「谷口ジローを語る」は『芸術新潮』(2017年7月号、新潮社)と『小説すばる』(2017年9月号、集英社)に掲載されたものの再録です。関川夏央、大友克洋、ヤマザキマリ、久住昌之、夢枕獏などが登場し、谷口の人となりがわかり、読み応えがあります。

  貴重なのは書誌一覧、年譜、初出などが後付けされていることです。書誌一覧にはヨーロッパやアジアで翻訳された漫画が収録されています。谷口研究の資料としても必携の書と言えそうです。

 谷口ジローは、フランスをはじめヨーロッパなどで漫画家として不動の地位を築きましたが、もっと日本で評価されていい作家であるのは間違いありません。
 それを立証するのがこの『描くひと 谷口ジロー』でした。

〔593〕鈴木清隆さんからご著書『ごぜ奇譚』(『模索』編集室)をいただきました。

2023年06月03日 | 図書案内


 数日前に鈴木清隆さんから『ごぜ奇譚』(『模索』編集室、195頁)という本が送られてきました。ジョアン・ミロを思わせるような色合いと造形が素敵で、ハイセンスな美しい表紙です。
 挟み込まれた手紙は以下のように書き出されていました。

 「作品集を寄贈させていただきます。拙い作品と思いますが、長いあいだ気になってきたテーマをわたしなりに表現することができたように思います。同人誌や応募の機会にご批評いただけたことが励みとなり、なんとかまとめることができたものです。」 (略)

 メールでお礼を送ると、早速こんなことも書いてくださいました。

●福田三津夫さま
  ご連絡ありがとうございます。
  拙い作品ですがブログで紹介くださるということ御礼申します。
  寄贈いただいている『実践的演劇教育論』『結・祈りの彫刻』の二冊をおりにふれ開いています。
  お二人それぞれ世界を切り拓いている。そのことに嬉しさと刺激をいただいています。
                         鈴木清隆

  鈴木さんは東京学芸大学の少しだけ先輩になります。
 たしか雑誌『ひと』の編集委員もされていたのではないでしょうか。ことば遊びの授業に先鞭を付けた方で、『ことば遊び、五十の授業』(太郎次郎社)は多くの人に読まれました。小学校の校長時代に、研究会の講師としてお呼びしたこともありました。
 多才な方で、このブログでも『橋本義夫論』を紹介させてもらいました。
 詩や童謡も作られ、『詩&童謡 夜中のかぜがあそんでる』という本も出版されています。
 さて 『ごぜ奇譚』ですが、今回は物語です。物語創作は学生時代から手がけられていたといいます。掲載されている6つの話は表紙にちりばめられています。これからじっくり拝読することにしましょう。

 同封されていた「『「画家たちの仕事とギャラリー』2 出版記念展」の案内も紹介しておきます。




〔592〕6月2日(金)、記録的大雨の日に「東海第2原発再稼働反対」駅頭行動を行いました。

2023年06月03日 | 市民運動
  昨6月2日(金)、清瀬駅近くの消費生活センターで清瀬・くらしと平和の会の例会が開かれました。談論風発、議論はなかなか終了しない中、「東海第2原発再稼働反対」駅頭行動に移りました。この日は大型台風2号と梅雨前線の影響で、記録的大雨が予想されたので、少しでも早く会を閉じたかったのです。
 ところが駅に行くまでの道に雨水が溢れ、靴はずぶ濡れです。せっかくペデストリアンデッキまで辿り着いたのでしっかり記念撮影をしました。道行く人はまばらでした。





  肉球新党作成のプラカードも用意しました。







  話し合いの時、私が仲間からいただいた小冊子も紹介しましょう。





◆沈思実行(147)
  財界待望の軍需産業振興法案
  最近、自公政権が戦時中の軍部のように「欺まん語」を使う

                   鎌田 慧

 「防衛装備移転」とは、政府の大衆ギマン語。平和国家として、プラ
イド高くみずから禁じてきた「武器輸出」のことだ。自分が殺人を犯さ
なくとも、殺人者に兵器を売りつけることなどはできない。
 だから「防衛装備」に隠れて、「移転」名目で武器輸出する。
 「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」などと言い換え、ウソのオブラー
トでくるんだ「偽造語」政治。
 最近の自公政権が、戦時中の軍部のように「欺瞞語」をつかうように
なったのは、国会多数、野党弱体と軽くみてのことだ。

 連休明けに国会で強行されようとしているのが「防衛産業強化法案」。
 すでに4月の衆院安全保障委員会で、自民、公明、立憲民主、日本維
新の会、国民民主党が賛成している。
 まだ、社民、共産、れいわなどの党が反対しているから、「翼賛体制」
にはなっていないが、いよいよ、財界待望の軍需産業振興。

 76年、三木内閣のときに、全面禁輸が決められた。
 朝鮮戦争、ベトナム戦争では「特需」として、弾丸の輸出や戦車の修
理などで企業が潤った。それが日本経済の発展の下地をつくった。その
記憶が財界にある。

 安倍内閣で、防衛装備移転三原則を閣議決定した。これまでの実質的
な禁輸政策としての「武器輸出三原則」を「防衛装備移転」と言い換え
たのだ。
 これによって、「平和貢献」、「国際協力」などの美名で輸出に道を
ひらいた。が、運用は厳しく制限されてきた。

 ウクライナ戦争を奇貨として「軍需産業」が動き出した。世界の軍需
産業は受けに受けている。それで安倍首相がひらいた戦争への道を、い
ま岸田首相が安倍派に迎合して、むりやり進めている。

 今まで年間5兆円程度で抑えてきた防衛予算を、岸田内閣は今年度か
ら5年間で43兆円とする。年平均1.6倍。5年目には2倍。米国、中国に
つぐ軍事予算となる。そのための増税が待っている。
 そして自国の防衛産業の強化と米国からの兵器のバカ買い。さらに余
剰兵器の輸出で、三菱重工、川崎重工、三菱電機、日本電気、富士通、
IHIなどが昔の夢を追う。
               (5月17日「週刊新社会」第1307号)

〔591〕労作『「希望」を生きる-里見実がのこしたもの』(里見実追悼文集)が届きました。

2023年06月03日 | 図書案内


  このブログでも取り上げましたが、教育学者・里見実さんは昨年5月9日に逝去されました。その死を悼んで、ほどなく、里見実追悼文集刊行委員会が立ち上げられました。昨年、代表の市橋秀夫さんから私にも原稿依頼をいただきました。有り難く拙文「追悼・里見実さん-著作を演劇教育の視点で読み解く」をお送りした次第です。
 つい先日のこと、若干のカンパをしたということで、その追悼文集が2冊送られてきました。451頁、厚さ2.5㎝の大冊でした。
 大学三年次に千葉大学から東京大学に編入し、國學院大學で44年間教職に就いていた里見さんと出会った友人や同僚、教え子に留まらず、様々な運動を通して知り合った多岐にわたる人たちの膨大な「証言」が追悼文集になっています。Ⅷ部構成の追悼文集にアクセントを与えているのが、里見さんが時々に書き残された「コラム」です。里見さんの略年譜や書誌リストも研究者には有り難い情報です。

 到底すべてを読み切ってはいないのですが、直接的間接的に存じ上げている方の追悼文を拾い読みしながら、様々思いを巡らしています。横須賀薫、池田祥子、武藤啓司、村田悦子、加藤彰彦、志澤小夜子、若木美智子、大島信子、市橋秀夫、北山理子、佐藤学、千葉保、木幡寛、菅間正道、浅井幸子、楠原彰(敬称略)…。
 志澤さんは日教組の自主編成家庭科部会でお世話になり、里見さんと北山さんには雑誌『ひと』の原稿依頼を受けました。リーデフ'98(フレネ教育者国際会議)終了後、東久留米市立第九小の私の教室を1年くらいにわたって訪問してくださったのが浅井さん(現・東大)と津田園女さん(里見さんと共訳者として記述あり)でした。

 何人かの文章の中に「村田栄一さんを偲ぶ会」のことが書かれていました。村田さんが亡くなられた翌年から毎年開かれていて、コロナで休会中だったとか。参加者は村田さんと同世代の里見さん、加藤さん、武藤さん、池田さんたちだったようです。私とは世代は違うのですが、オブザーバーでも参加したかったと思ったことでした。
 村田栄一さん追悼集会に里見さんが登壇されたことは知っていましたが、外遊中のため出席は叶いませんでした。

 里見さんからいただいた本や資料を、今後、演劇教育の視点で読み解きたいと思っています。

〔590〕おやおや、差別的記述を理由にブログを停止するとは穏やかではないですね。

2023年06月02日 | メール・便り・ミニコミ
 数日前のことでした。ブログを更新しようとして編集サイトをクリックしてびっくりしました。以下のような表示がなされていたのです。最初の2行は実際は赤字になっています。ブログは600回ちかく書き続けてきたのですが、こんなことは初めてでした。

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該当記事を確認する〔ブログ 578〕

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非表示理由は上記「該当記事を確認する」をクリックするか、ブログが表示されなくなったらをご覧ください。


 あわてて停止されたブログ〔578〕を確認しました。それはこんな内容でした。
 
〔578〕古川佳子さんインタビュー掲載の雑誌『We』と雑誌『流砂』(三上治責任編集)を紹介します。

 ここでは写真などで2つの雑誌の紹介して、さらに3つのコラムを掲載しました。題名は以下の通りです。

◆沈思実行(138) *新聞「週刊新社会」
  腐敗する政権と司法
  3月13日東京高裁で袴田事件の判決−「再審開始決定」
  以外の判決はありえない
                        鎌田 慧(ルポライター)
●たんぽぽ舎メルマガ 4719号

     袴田事件の袴田巌さんに再審開始決定!
       東京高等検察庁に「特別抗告をしないで。
       今度こそ再審開始を!」のハガキを出して下さい
          溜口郁子(無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会)

◆次は狭山事件再審開始へ *東京新聞より
  袴田事件の再審決定
鎌田 慧(ルポライター)


 とても簡単な雑誌の紹介は、おそらく、まったく問題はないでしょう。
 それならば、3つのコラムに「差別的な表現」があるのでしょうか。溜口さんのコラムはごく簡単ですが、気持ちのこもったいい文章です。鎌田さんが日本を代表する一流のルポライターであることは、誰でも認めるはずです。コラムはいずれも新聞に掲載されたものです。差別的であれば掲載は不可のはずです。それどころか、鎌田コラムの趣旨は司法権力の差別を批判するものなのです。つまり反差別です。
 どうしてこんなことになったのか。憶測ですが、ある反社会的勢力がブログの管理者にブログ停止をねじ込んだのではないでしょうか。
 ブログに再掲載する場合は、記述を変更して申請しなくてはならないようです。しかし、どう考えても差別的ではない文章をどう変えれば良いというのでしょう。いやはや。