ブラジルで発行されている「NAMBAN」を借りた。つまり、ポルトガル人なんかが日本に来るようになった時代についての解説書。
自分が読みたいけれどポルトガル語で全部理解するのは時間がかかるので、子どもの長期休暇の課題図書という名目で読ませることに。
13歳にもなると、一人で全部理解していた。
日本の教科書で、豊臣秀吉や徳川家康がキリスト教を禁止したと教えられるのは常だけど、理由が納得するような納得しないようなだった。
神様が違うとか、後に貿易するようになるオランダはビジネスだけで宗教は押しつけてこなかったとか。まあ、分かるっちゃ分かるけど。
「秀吉はどうしてキリスト教を禁止したの?」
子どもから改めていきなり質問が来た。これまで聞いたことのある全うそうな理由を並べて答えてみたものの、
「たくさん妻を持つことが認められないから、キリスト教を禁止したと書いてあるよ」
そういえばそうだった。そんなことも聞いた記憶がある。
一夫多妻制が禁止とあれば、当時の殿さまたちはみな破門。切実な問題。そんな宗教認められない。
イエズス会の神父様たちと話をするのは好きだった秀吉がキリスト教を認められないと決断した唯一の理由、一夫多妻制の禁止。
久々に妙に納得。