サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

豊臣秀吉がキリスト教を禁止した理由

2016-01-31 07:27:06 | Weblog


 ブラジルで発行されている「NAMBAN」を借りた。つまり、ポルトガル人なんかが日本に来るようになった時代についての解説書。
 自分が読みたいけれどポルトガル語で全部理解するのは時間がかかるので、子どもの長期休暇の課題図書という名目で読ませることに。
 13歳にもなると、一人で全部理解していた。
 日本の教科書で、豊臣秀吉や徳川家康がキリスト教を禁止したと教えられるのは常だけど、理由が納得するような納得しないようなだった。
 神様が違うとか、後に貿易するようになるオランダはビジネスだけで宗教は押しつけてこなかったとか。まあ、分かるっちゃ分かるけど。
 
 「秀吉はどうしてキリスト教を禁止したの?」
 子どもから改めていきなり質問が来た。これまで聞いたことのある全うそうな理由を並べて答えてみたものの、
 「たくさん妻を持つことが認められないから、キリスト教を禁止したと書いてあるよ」
 そういえばそうだった。そんなことも聞いた記憶がある。
 一夫多妻制が禁止とあれば、当時の殿さまたちはみな破門。切実な問題。そんな宗教認められない。
 イエズス会の神父様たちと話をするのは好きだった秀吉がキリスト教を認められないと決断した唯一の理由、一夫多妻制の禁止。
 久々に妙に納得。



○○店=○○ria ソニェリア

2016-01-30 06:44:12 | Weblog


 要は食べ物の名前○○に、riaを付けて○○riaとするだけで、日本語なら○○店みたいな感じになるポルトガル語。
 ヤキソバリア、テマケリア、ピッツァリア、カフェテリア...
 おなじみになっている○○riaの中に、これまで聞かなかったソニェリアという店があることを知った。
 ソーニョは揚げクリームパン。ソニェリアは揚げクリームパンのお店ということになる。




植民地時代と変わらないような

2016-01-29 06:05:33 | Weblog


 ブラジルは未だに奴隷制のままだな、なんて感じることがしばしば。奴隷という言葉を使っていないだけで。
 雑誌をめくっていたら、家事の新しい秩序、みたいな記事があって、内容はともかく、写真に目がとまった。
 白人母子と褐色肌の掃除婦が笑顔で立っている。
 白人女性は会社経営者らしく、子どもは全日制の学校に通っているという設定。それはいいとして、掃除婦の子どもが一緒じゃないのがまずは気にかかる。人の家の掃除をしに行っている間、彼女の子どもたちはどこで何をしているんだろう。。。ちゃんとした教育(勉強というわけではなく躾)を受けられていないんじゃないかって。このようなスタイルは現実に一般的。
 19世紀にブラジルに来たフランス芸術使節団の一人、Debretが描いた家庭内の風景がふと頭に思い浮かぶ。この絵は奴隷の子どもが一緒にいるというだけまだ人道的かもしれない。


 アジアでもかつて白人の植民地は現地の被支配者層に教育を施すことはあまり考えていなかったと聞くけれど、元ポルトガルの植民地のブラジルも似たようなものだったと思うし、学校こそ今は表向きは普及しているけれど、根本的な意識は今も大差ないような気がしたりして。

「バナナの葉っぱがアルミホイルの代用品」

停電中、芸あり

2016-01-28 06:17:40 | Weblog
 雨のせいか、夕食時にしばらくぶりの停電。
 大人は「またかぁ」と慣れっこで、何も作業はできなくなったけど、特に腹が立つこともない。その停電慣れを上回るのは子どもたち。
 停電を楽しむ余裕があるらしく、怪獣の真似でもしてるのかと思ったら、2人コンビで「目」を表現。マバタキ付き。

高齢化動物園

2016-01-25 21:52:30 | Weblog
 徒歩圏内にあるとはいえ、5年ぶりくらいの動物園。
 感想は、動物たちが老けていた---
 高齢化社会ならぬ高齢化動物園。老アニマルホームがあるわけでもなく、生きている限り動物園の住人かな。
↓ミコ・レオン・ドウラードの赤ちゃんがミコ・ママの背中におんぶされている。


先生がフルートを始めた理由

2016-01-24 08:01:32 | Weblog
 去年までお世話になった子どものフルートの先生は、ほんとに天性の音楽センスを感じさせる人だった。人柄も素晴らしく、ブラジルらしいブラジルの豊かさに育まれたような音楽性で、ヨーロッパの教則に習ったようなテクニックとセンスではなく、ブラジルの自然と一体になった環境がベースにあって、フルートと言う楽器で表現している感じだった。心ある音を奏でる人だった。
 そんな先生がフルートを始めた理由がまたブラジルらしかった。ペルナンブッコ州レシーフェ出身で、10歳まではパーカッションをやっていて、12歳くらいからピアノを始めたとのこと。低地に住んでいたことが災いして、18歳の時、大雨の日に家が浸水して、ピアノも家財道具も家から全部流れてしまったらしい。以来、持ち運びのできるフルートを本格的に始めたんだとか!
 そういう自然の厳しさも知るメロディーだから、喜びも哀しみも、ちょっと息を吹き込んだだけで奏でられるのかもしれない。ほんとに魅力のある先生で、教え方も自然体で、言葉ではなく伝えてくれるものの多い先生だった。
サンパウロ市の音楽学校の建物↓


パッケージが小洒落ただけで

2016-01-22 18:38:17 | Weblog


 いつもの日本食料品店の玄米とは異なり、パッケージが小洒落ただけで小洒落た食品に見えてくる玄米。
 デザイン料よろしく、内容物が異なるとは思えない、もしかすると品質はよくない可能性だってありうるにも関わらず、お値段の方はいつもの玄米の2倍近く!

ホムス×ビーツ

2016-01-20 21:09:35 | Weblog


 中東、アラブ料理でおなじみのホムス(ヒヨコ豆とごまペーストをベースにレモン、塩、オリーブオイルで味付けしたペースト)にベテハーバ(ビーツ)とクミンを加えた目新パテ。油分が多めだけれど、ビタミン豊富そうなナチュラルフード。
 レシピも入手し、意外とブラジルならどこにでもある食材で作れるのがうれしい。
 ついでなので横で置いてあったバジルとカシューナッツとピスタチオのパテも合わせて、布きれみたいにSAJ(薄パン)を開いてちぎりながらパテをつけて長期休暇の昼食に。
「モリンガとアグロフォレストリー」




ハトムギ

2016-01-19 09:05:01 | Weblog
 

 日本では当たり前のものが、ブラジルでは当たり前でなく、ハトムギもそんな食品の一つ。
 土道を奥へ奥へ...
 おばあちゃまが趣味で大事に育てているオリエンタルなハトムギとご対面。
 美肌に滋養強壮に、イボまで取れるらしいハトムギ。
 サンパウロでは特注で鍼灸クリニックなどに卸しているとのことだけど、自分で種をまいて収穫することを覚えたいな。