サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

アフリカから

2010-04-30 17:25:02 | Weblog
 毎日足を運ぶパン屋さんで、いつものパンを頼んだ。でも、店員の女性が何度言っても聞き取ってくれなかった。最初こちらの発音がいよいよ悪いということかと思っていたら、別の店員さんが、「彼女はアフリカ人だ」と教えてくれ、急遽、手取り足取りを彼女に教え始めた。それでも、パンを1個買う予定だったのに、1キロ持ってきてくれて!!!
 アフリカに対するタイムリーな思いがあって、話を聞くと、どうやらコンゴから来てポルトガル語を勉強しているという。コンゴではジャーナリストになる勉強をしてきたらしく、今はブラジルで学生をしながらアルバイトでパン屋で働いているということのようだった。
 イメージするアフリカ人にピッタリな雰囲気で、でも気さくで感じで、やはりブラジルの黒人タイプの雰囲気とも少しちがう。
 アフリカとブラジルは昔から切っても切れない関係であると思うけれど、わざわざポルトガル語を勉強しに来た動機は何だろう?英語圏に行かず、ポルトガル語を学びに来るということに新鮮さを感じるし、やはりアフリカ-ブラジルは未来の国なのかなあなどと色々考えながら、気になる動機は次にパン屋に行って聞いてみよう・・・

アンティークなエレベータ

2010-04-29 17:11:55 | Weblog

 いつぐらいに流行ったタイプのエレベーターかは謎だけど、アンティークな機械が使用され続けるのは少し怖いこともある。飾られているだけなら素敵かもしれないけれど、古いものは大切にしたいけれど、落ちそうな気がするエレベーター・・・でも乗らなければ目的地には行けず。
「花型ヘア」

動物への愛

2010-04-28 17:33:18 | Weblog
 動物を飼う人はそれぞれに面倒を見る動物への愛着があると思う。でも、このおじさんの動物への愛の深さは最も高いレベルにあると思う。

 動物を飼うという表現はあまりよくない気がする。まるで人間様のような風にも聞こえる。そこには少し愛が欠ける気がする。
 自らは決して見た目は裕福というわけではなさそうなのに、4匹もわんちゃん(おそらく身寄りがなかった)をかごに乗せて一緒にご飯を食べている姿に、このおじさんからの深い愛を感じずにはいられなかった。人があるべき心の姿を見た気がした。
 愛されているワンちゃんたちはおじさんの心を反映して本当に穏やかな雰囲気。

遠慮するブラジル人

2010-04-27 17:41:19 | Weblog
 一週間くらいずっと、インターネットが接続してもひどければ30秒もしないうちに接続できなくなるという事態が続いた。すぐに接続してもらう会社に電話したらいいのに、別の大きな問題があってのことだと思って自然回復を待っていても、結局全くよくならず、5日目くらいに電話をしたら、3日以内に技術者が来るという。
 事態発生から10日後くらいにようやく技術者が登場し、見てもらうとただ単にモデムの差込口が壊れていただけのことで、取り替えるとすぐによくなった。10日の悶々としていた日々は何だったのだろう・・・でも気づかないことがあるんだ、自分の力だけでは!!
 ブラジル人のお兄さんが見てくれている間、ジュースを飲むかと思って尋ねたらいらないという。イメージとしてブラジル人は遠慮せずなんでもいただくというのがあるのだけれど、人によりけりで、むしろ私が出会う人は遠慮がちのブラジル人が多い気がする。むしろ日本からわざわざブラジルまで来ている私たちの方が日に日に図太くハングリーな感じになっていくような気が!
 冷静になって考えると、サンパウロで暮らしているブラジルの人々は町中で堅実に生きようとする善良な人々で、外国からわざわざ住み着いている人の方が、謙虚が売りの日本人のはずが案外ハングリーかもなあなどとも思ったり。でもそんな外国人を包んでくれる心の広いブラジルやブラジルの人々でもあったりして頭が下がる思いです・・・
↓木に暮らす平和のハト

年に二度目のピタンガ

2010-04-25 18:25:14 | Weblog

 昨年の10月ころに収穫期を迎えていたピタンガの木に再び収穫期が訪れ、毎日自然の恩恵にあずかっている。
 ブラジルの季節でいえば、春に実がなって、秋にも実がなっているという感じだけれど、例年は一年に一度しか実りの季節がないのに、どうも近所のピタンガばかりは気温の変化か何かに過剰反応した模様で、人間には嬉しい二度目の収穫期となったらしい。
「大木の下で読書」

イラセマ缶

2010-04-24 18:32:53 | Weblog

 アメリカかヨーロッパか分からないけれど、どこかの国にありそうな気のするナッツ類の缶詰に似たブラジル製のナッツ缶は「イラセマIRACEMA」という名前になっている。
 かなりマニアックなブラジルの趣味を持つ人なら、嬉しくなるイラセマ缶のように思った。昔のインディオの物語に登場する女性の名前イラセマ。特に現在のカシューナッツの一大産地はイラセマ像も建つセアラ州のはずなので、カシューナッツといえば現在はイラセマの名前がピッタリの気がした。

夕べの集い

2010-04-23 17:44:28 | Weblog
 日本から旅行されている方と話していて、ブラジルは黒い肌の人が多いですねえという話になった。
 最近はてっきり当たり前すぎて何も感じなくなっていたけれど、言われてみると電車でも町中でも黒い肌や褐色の肌の人が多い。日焼けしているのではなく、人種の違いと混血の結果かなあ。
 世界の人口はネグロイド(黒人)が多いとかいう話があるとか。そう考えると、ブラジルで黒い肌が目立つのは世界の縮図ともいえそうだ。
↓肌の色や顔形を問わず、普通に楽しく過ごすブラジル人の夕べ


文化に違いない

2010-04-21 18:06:00 | Weblog
 近所のバールに新しい看板が立った。どんな新メニューかと思ったら、コーラやガラナ、ファンタの清涼飲料水とパステル(四角い大きな上げ餃子みたいな)やエスフィッハ(肉を包んだ三角のパン)がセットでオトクなメニューというものだった。

 あまり健康的な気がしないけれど、ブラジル人男性の軽食には受けのいいセットかもと思うと、フェイジョアーダ級のブラジルの食文化かもしれない。

↑おにぎりに見えてくる値引き品で買ったミニ・エスフィッハ(肉を包んだ三角のパン。ミニピザのような型のエスフィッハもある。アラブに由来するブラジルでおなじみの食文化)