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幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「リスク心理学入門-ヒューマン・エラーとリスク・イメージ-」岡本浩一著 ”ストレス大の時の判断”

2016-11-01 07:32:04 | 本の紹介
リスク・アバース(risk averse tendency)な認知バイアス(確実性の効果《certainty effect》とも)
A;確実に800ドル獲得できる選択肢
B;0.85の確率で1000ドル獲得できる選択肢
⇒Aを選ぶ人が多い。確実に得られるという選択肢に魅力を感じる。

ギャンブル的認知バイアス
A;確実に800ドル失う選択肢
B;1000ドル失う確率が0.85あるが、まったく失わない確率が0.15ある選択肢
⇒Bを選ぶ人が多い。しかし、合理的な選択肢はAである。

リスク・アバースなバイアスは選択肢の内容が基本的にプラスの場合に起こり、ギャンブル的認知バイアスは選択肢の内容が基本的にマイナスのときに起こる。
 
ストレス強度と行動の信頼性
図1は原子力発電所のアン税制評価の儀式を航空機の緊急事態対処行動に置き換えたグラフである。矢印で示されている数字は、熟練者に誤動作の起こる率である。

ストレス負荷時からの時間経過と行動の信頼性の回復
重大なストレスが負荷されたとき、最初のうちは行動の信頼性は低い。行動の信頼性は時間がたつに従って回復する。図2が主として原子力発電所運転員について推定されたグラフ。最初の1分は、推定過誤率が1となっており、ほとんどのすべての行動が誤った行動である。時間とともに推定過誤率は低くなり、自動操縦が正常に回復した場合では30分で過誤率0.1まで回復している。
このような考察に基づき、日本・米国では10分間、ヨーロッパでは30分間、事故への積極的対処をしないルールができている。それは10分以内の行動の信頼性が低いからである。

感想;
大きな問題が起きたとき、判断をどうするか。難しいところです。
うつ病で打つ状態がひどい時は、人生を決定するような重要な判断はしないことと言われています。

統計的な期待値と、判断する時の心理状況は違いがあることがよくわかりました。




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