ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

2009-07-15 23:27:43 | 映画
(原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince)

-----今日は超話題作「ハリポタ」の初日。
なんでも日米同時公開ニャんだって。
そういえば、公開が当初の予定から半年以上も伸びたよね。
日本でのマスコミ向け社内試写はなく、
完成披露が一回あっただけ。
えいはこれまでのハリポタはすべて完成披露で観ているほどの
ハリポタのファンなのに、
今回は重要な飲み会と重なったとかで今日
フォーンと一緒に行くことに。
ということで、今日は代理レポート。
監督は前作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』と同じデイビッド・イェーツ。
前回も暗かったけど、今回はそれに輪をかけて、
さらに色がくすんでる。
ナルシッサ・マルフォイとベラトリックス・レストレンジが
セブルス・スネイプを訪ねるときの街角の風景なんて、
まるで東欧の映画を観ているかのような趣。
ダンプルドアとハリーがホラス・スグラホーンを訪ねるときの家並みもそう。
よく、こんな寒々とした空気感が出せるよニャあ。
家と言えばロン・ウィーズリーの実家「隠れ穴」の造形も不思議。
まるでラビリンスって感じ。
さて、肝心の物語はというと…。
こちらは、
ハリーが借りた魔法学薬の教科書に書かれた「半純潔のプリンス」、
スネイプがナルシッサの息子ドラコを守るために交わした「破れぬ誓い」、
スグラホーンとトム・リドルの過去といった、
ヴェルデモート復活に関わる物語を軸に、
ロン・ウィーズリーをめぐる女たちの争いといった青春ネタを織り込みながら、
クライマックスの「分霊箱」の物語へと繋げていく。
えいは、公開前からこの「分霊箱」のシーンがとても気になっていたみたい。
原作だと、その「分霊箱」は荒波の海の中の洞穴の奥の地底湖にあるとかで、
光が差さないだけに、そこがどう映像化されるか興味津々だったんだって。
えっ、ニャんのこと言ってるかわからニャいって?
実はフォーンも、半分はそう(笑)。
ニャんでも、この「ハリポタ映画版」というのは第一作目のときから
原作を読んでいるということが前提となっているんだって。
まあ、それだけのベストセラーだっていうことニャんだろうけど、
ちょっと不親切な気がしないでもニャいよね。
最初に、これまでのあらすじとかやってくれればいいのに…。
あれっ、これじゃ『レッド・クリフ』や『名探偵コナン』になっちゃうか。

           (byフォーン)

「これ、一作目を映画化する時、後の心配しなかったのかニャ。
あとで重要になってくる人までは読めないわけだし、
毎回、スケジュール調整とか大変そう」2009.4.7フォーン

(※えいからの補足)
フォーンが言っているのは、もっと詳しく言うとこういうことです。
「原作が書かれて、それから映画化。
映画関係者に原作者が中身を話すわけはないし、
一作目では重要じゃないと思われた人が
あとで重要になってきた場合、映画の方は大変。
その人の2作目以降のときのスケジュールも分からないし、
キャスティングする方はもちろんのこと、
キャストにとっても自分がビッグになるかどうか、一つの賭け。」
これ、migさんところにコメントした後に急遽、書き足しました。



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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
■あんさん (えい)
2009-08-27 21:45:24
こんばんは。

みんなすごいなと思うのは、
こんなあっさりした描き方で、
中身を理解しちゃうこと。
ぼくはもしも原作読んでいなかったら
「分霊箱ってなんのこと?」になったかも(汗)。

イエーツ監督かあ。
次回もそうというのが、なんだかつまらないです。
こんばんは♪ (あん)
2009-08-26 20:32:00
あ、そうですよね。分霊箱を探しに行くシーンは、あっさりしてましたね。
最後の砦ホグワーツが襲われた恐怖と、あの死闘!クライマックス部分は作れたと思うのですが、これもあっさりしてましたね。
この長さで、ただの続編、単なるつなぎ映画にされるのは、ちょっと口惜しい気がします。続編であっても、ひとつの完結したある種感動をもたらす映画であってほしかったデス。

デイビッド・イェーツ監督、今度はお願い!と祈るのみです
いや、本当に楽しみにしてるんです。
ハリポタファンにとっては、ただの映画じゃないですから^^
■サニーさん (えい)
2009-08-21 17:42:32
こんにちは。

>ドビーを4話目?では削るつもりだったそうですが作者がこの後重要なキャラだから削らないでと言ったらしいです。

作者の人とちょっと話ながら作ってるみたいです(^-^)


なるほど。そうだったんですか!
原作が映画に左右されることはないにしても、
映画は原作者に打診しつつやっていたわけですね。

トビー、最初に出てきたときのイメージがあまりよくなく、
(『SW エピソード1』のジャー・ジャー・ビンクスみたい)
映画での活躍はぐっと減ってましたものね。

ほんとうに、知らない情報ありがとうございました。
また、激励の方もとてもうれしかったです。
よろしかったら、これからも遊びに来てください。
Unknown (サニー)
2009-08-21 03:41:08
今日やっと見てきました!

私も原作読んでる派でもう最終巻まで読みました。

最初私もダンブルドアはどこかで…と思ってたのですが、今日の映画でやっと受け入れることができました(泣)


そう×2重要なキャラがでるかどうかな話ですが。
ドビーを4話目?では削るつもりだったそうですが作者がこの後重要なキャラだから削らないでと言ったらしいです。

作者の人とちょっと話ながら作ってるみたいです(^-^)

長々と失礼しました~m(_ _)m

頑張ってくださいね☆
楽しみしてます('-^*)/
■hitoさん (えい)
2009-08-20 10:24:33
こんにちは。

このシリーズ、気がつくとここまで来てしまいましたね。
おそらく『ナルニア~』は後1作。
よくて2作だろうと考えると、
感慨深いものがあります。
原作もなかなか読み応えありましたが、
こういう風に完結が近づくと、
あの『スター・ウォーズ』のときほどではないにせよ、
一抹のさみしさを禁じえません。

こんにちはー (hito)
2009-08-19 12:46:54
これは続けて見ていないとやっぱりダメみたいですね。
無謀にも1から一気に6と飛んでしまったので何だかさっぱりで・・しかも1とは違って子供向けの明るさが消えすっかりダークな雰囲気に!驚いてしまいましたー

えいさんのお話によると、シリーズ最初の頃ちょっとだけ登場した人が後半では重要な役どころとか・・
早くシリーズ全て観賞しなくては!
■ななさん (えい)
2009-07-27 19:17:21
こんばんは。

ぼくは、映画は原作とは別モノととらえるほうなのですが、
この作品に関しては、その姿勢がちょっと狂ってしまうんです。
ぼくが、先に読んじゃっているからかもしれませんが、
なによりも映画自体が、原作を読んだことを前提に作られている。
そういう意味でも、
分からないシーンを補完するためにも、
原作を手に取られることをお勧めいたします。

さて、先ほど「回答」をメールさせていただきました。
奥歯にモノの挟まったような言い方になっていますが、
よろしくお願いいたします。
こんばんは (なな)
2009-07-26 23:18:18
原作,最初の頃は勇んで読んでいたんですが
「炎のゴブレット」を最後に読まなくなって
あとは劇場でいきなり物語に遭遇するパターンです。
原作未読だと、省略場面もわからないので不満も持たないかわりに
奥行きを理解することもできませんよね。
シリーズも大詰めにさしかかったし
「ゴブレット」以降の原作を読んでみることにします・・・

で・・・私の大好きなスネイプ先生は
実は悪役のふりをしてるだけなんですか?
こっそりそれだけ教えてくださいな。
■ノルウェーまだ~むさん (えい)
2009-07-25 10:28:58
おはようございます。

はい。『ハリポタ』は原作を読んでいるが前提の映画だと思っています。
それを感じたのが『秘密の部屋』。
いきなり「マグル」という言葉が出てきて、
これ、原作読んでいない人には、なんのことやら分からないはず。
と、そう思いました。
この言葉は「魔法界」と「人間界」という基本にかかわる言葉。
その説明なしに、さっさと進んでいくのを見て、
おいおい大丈夫?と、思ったものでした。


ハリーたちと同じ年頃の娘さんがいらっしゃるのですか。
それは感慨深いでしょうね。
初めは、あんなにも小さかったのですから…。
ハリポタは世界共通語 (ノルウェーまだ~む)
2009-07-24 16:51:22
えいさん、こんにちは☆
世界中の人が原作を読んでいるということが前提で造られているのでしょうかね?
私は5作目から原作は失速してしまっていますが、映画は勿論全部何度も見ていマース!
そんなファンの一つの楽しみは、子供達の成長ぶりですね。
うちの娘が物語と全く同じ年齢で成長してきているので、より思い入れが深いです。
■ノラネコさん (えい)
2009-07-23 22:35:18
この暗さは、ただごとではなかったですね。
ぼくは原作で分霊箱を探しに行くシーンを読んだとき、
まるで村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出しました。
あの「闇」をどう映像化できるのだろうと?
本当は、こういう部分をじっくり観たいんですけど、
まあ、それは望む方が無理なんでしょうね。
あっさりとしてました。
こんばんは (ノラネコ)
2009-07-22 23:43:59
いや~暗い。
もうこれはファミリー映画という言葉でくくるのも難しいですね。
私も10年来の原作ファンですけど、これほどダークな世界になるとは、当時は想像もしませんでした。
今回も良く出来ていたのですけど、原作完結後に撮影されているはずなので、もうちょっと脚色は冒険しても良かったかなという気がします。
ギリギリで間に合わなかったのかも知れませんが・・・
■由香さん (えい)
2009-07-20 23:44:03
こんばんは。

ぼくは第2作『秘密の部屋』を観たときに、
これは「観た人を前提」の確信犯と思いました。
なぜって、
原作を読んでなければ分からないはずの固有名詞がボンボン飛び交うんですもの。

子どもには不評というのも分かる気がします。
これだけ長い間をかけて書かれているということは、
最初は子供だった人も当然、年を重ねるわけで、
いつまでも同じ年齢のターゲットで書いているわけにはいかなくなる、
こういうことではないでしょうか?

まだ幼い子供さんがこの映画あたりから見始めると、
とてもついていけないのではないかという気がします。

あのラスト。
これは原作を読んだとき、とてもフラストレーションが残りました。
物語が完結した
いまはすっきりしていますが、
これは明かさない方がいいでしょうね。
こんにちは~♪ (由香)
2009-07-20 12:24:44
またまたお邪魔します♪
>「ハリポタ映画版」というのは第一作目のときから原作を読んでいるということが前提となっているんだって。
う~ん、そうだったんですか~
原作未読の私には、イマイチ把握しきれないところがあって、この頃のハリポタには魅力を感じなかったんです(汗)
でも、今回は地味ながらも面白かったです!(子どもにはイマイチ不評、もっと派手な魔法シーンが観たいみたい)
ラストの展開には裏がありそう・・・って思ったら俄然次回作が楽しみになってきました~
■ともやさん (えい)
2009-07-20 08:56:05
こんにちは。
『ハリポタ』は映画化される1年ほど前に、
銀座の教文館で「映画化決定!」という
幟か何かを見て、
もとよりファンタジー好きなもので食指が動きました。
それ以来、原作は全部初版本というのが自慢。
でも、値段は上がらないでしょう(笑)。
なるほど、次回作に回すということをやっているんですか?
そういう離れ業ができるのも
監督が同じだからかもしれませんね。
原作 (ともや)
2009-07-19 21:30:59
こんばんは、えいさん♪
えいさんは原作読まれてるんですね。
確かにドラコがケイティに呪いのペンダントを持たせたのか…とか、説明不足な部分が多々ありましたもんね。
さすがに上下巻の物語を1本の映画にするには、苦労する点も多いんでしょうね。
(パンフレットを見たら、トム・リドルの顔の描写はかなりカットして、次回作に回すことにしたって書いてありましたし)
■miyuさん (えい)
2009-07-19 11:54:08
こんにちは。

ぼくは、原作を読まれることをお勧めします。
今回、けっこう舌足らずに終わっているっ分もあるし…。

ハリーの両親の話がほとんで出てこなかったのですが、
次回はそれが軸になります。
スネイプのことをもっと知るためにも…。
■ミスト  (MOVIEレビュー)さん (えい)
2009-07-19 11:52:20
おはようございます。

こういうベストセラーは、
読んだ人それぞれの原作へのイメージがあり、
作る方も大変だと思います。
でも、ぼくも「分霊箱」はもう少し説明があってもよかったような気が…。
原作を読んでいない人には分かりにくくないかな。
う~ん (miyu)
2009-07-18 21:40:31
確かにこれは原作を読んでってパターンなのかもしれませんね。
あたしは原作を読んでないので、理解しきれてない部分も
多いかとは思うのですが、
純粋に映画を楽しんで観たいと思います。
でも、やっぱり原作読もうかなぁ~(;・∀・)
こんにちは。 (ミスト  (MOVIEレビュー))
2009-07-18 14:18:29
今回の映画はやけに恋愛モードを引っ張っていましたね。
私としては、あの「分霊箱」の所をもう少し詳しく
と言うか、サスペンス色をもっと強くして欲しかったです。
■にゃむばななさん (えい)
2009-07-16 22:27:29
こんばんは。
原作ファンとしては、
映画を観ていると
ロン・ウィーズリーの顔が頭に浮かんで、
どうしてハーマイオニーが彼を?
なんて、思ったりもしたものでした。

普通、ヒロインは主人公と…と、
思っちゃいますよね。
■migさん (えい)
2009-07-16 22:14:22
こんばんは。

夕方に携帯から返事をと思ったのに、
なぜか2回もミス。

さて、ポイントというのはスネイプですね。
いやあ、この人は、
原作を読んでいるときから
「いい人?」「悪い人?」というのを行ったり来たり。
ところが、これまで映画では
突っ込んで描かれていなかったので
戸惑う方も多いかも…。

そういえば原作でこの巻を読んだ時も、
ダンプルドアは、
実はほんとうはまだ……なんてこと考えたりもしたものでした。
あっ、少し喋りすぎたかなあ。
ハーマイオニー (にゃむばなな)
2009-07-16 14:54:34
映画の暗さとは対照的に、ハーマイオニーが作を追うごとに色っぽくなっているのが嬉しいやら淋しいやら。

私も1作目から映画館でずっと見てますが、あの頃幼かった女の子がいつの間にかあんな立派な谷間を擁してと思うと、娘を嫁に出す父親の気持ちが少し分かったような気がしました。
Unknown (mig)
2009-07-16 10:22:51
えいさん
こんにちは!

重要なポイントありがとうございます☆
えいさん原作ファンなんですね
わたしはただの映画を毎回観る人ってだけですが(笑)
今回もしかしたらシリーズ中一番面白かったかもです、
前回はフツウって思ったんですが今回けっこう世界に入り込んじゃいました★
単なる子供向け映画ではないダークな世界観も好みです

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