京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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祝園の句会

2024-02-20 08:24:36 | 俳句
祝園の句会
              金澤ひろあき
 祝園と書いて「ほおその」と読みます。京都府の南部、精華町にあります。
 三十年くらい前に、口語俳句の縁で知り合った塩見すず子さんの新居があり、また句会をしましょうかということで、祝園にご縁ができたのです。
 関西学研都市で、国会図書館の分館もあります。土地が広々として、緑が豊かです。その中の一つの公園を散歩したのです。落ち葉の山道。裸木の桜。今は2月ですが、春は華やぐでしょうね。
 塩見さんの友人の松村芳子さんとお会いしました。そして塩見さんのお宅へ。お宅では昼食のお心遣い、ありがとうございます。
 句会は題詠で。松村さんが持って来られた「みかん」。塩見さんのお宅の「カニサボテン」。先程の公園の「落ち葉」の三題です。少し多いかな。
○塩見すず子
咲きつぐサボテン 最後は楽しい話となり
※本当に楽しい時間でした。温かな雰囲気が素直な句に。
土俵がかわるひとり暮らしのみかんの黄
※新たな生活、住まいを「土俵がかわる」と、表現が鮮やか。明るい決意が満ちています。
○松村芳子
爪染めてみかんむく吾子今二才
※「爪染めて」という描写が生きています。これで情景が鮮やかに浮かびあがる。「今二才」の吾子へ向けている優しいまなざしも。
落ち葉踏むパシリと響く吾が歩幅
「パシリ」という音が確かに、体験を伝えている生きた言葉になっていります。
○金澤ひろあき
へそ見せるみかんは育ち良さそうな
※丸々として、大切に育てられたんだねというおいしさでしたよ。
落ち葉には生きた証があったかも
なれの果てとは言いたくはない落ち葉かな
※まあ自画像ですかね。
 他、当日作った句です。
○塩見すず子
マスクして満足するまで落葉踏む
ふりかえりつつ落葉の公園までもう少し
○松村芳子
葉がくれに蟹サボテンの赤き見る
○金澤ひろあき
灰色の空に逆立ちカニサボテン
仏壇の仏にこにこみかん盛る
落ち葉には演歌の駅がよく似合う

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