京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

西山寮詩会作品 2019年1月

2018-12-28 16:41:51 | 日記
【西山寮詩会作品】 2019年1月
風邪に負けるなと八十過ぎの現役    金澤 ひろあき

秋終わりぽつんと水仙下を向き     仲山 実
行く秋のぽつんと水仙下を向き

懐かしや白菜の味母求め        野原 加代子
孫の顔大根掘りしはしゃぐ声
せせらぎに水鳥飛来冬近し

ワイパーのかすかに動き秋夕べ     宮崎 清枝
鉛筆を削る匂ひや秋深む
桂坂紅葉並木の染模様
満天星の紅葉狭庭を明るくし
ためらひつ藪に入りゆく秋の蝶

右手幸福左に思案しばし合わせて合掌を 能勢忠三
早や師走何となく心せわしく
マイペースで前へ前進
あせらずにあしたあさってしあさって
 拾得心凡々集
家の猫ニャンと爪研ぐ今日に明日 
家の猫寄り添う一夜矢の如し
家の猫十ト四年で名はサクラ
家の猫ねづみがこわいあかんたれ
寄せ鍋で顔寄せ箸寄せ心よせ
納得はしないが老と手をつなぐ
納得のいかないままに承知出る
忙中閑陛下幸あれ末永く
忙中閑一杯の酒明日を呼ぶ
忙中閑思わぬ孫の里がえり

目をこすり朝露ふんで空を見る     細部 照政
あけぼのの朝焼け空を仰ぎつつ
一年の治まる散歩けさの春

大根にも八頭身のありにけり      中野 賢一
髯の筋歪むは辛き大根とか
あら焚の大根色よくなりにけり

秋風にゆれるコスモス虹の様      西田 ナツエ
九十坂越えてたのしく散歩する

冬瓜を日持ちで分け合ふ両隣      奥田 一枝
裏土手の紅熟実山椒夕しぐれ
紅葉に映える善峯寺の薬師堂
親竹と枝葉の茂れる竹の秋

ビル風と凩戯れる和音かな       樋口 聖記
いらっしゃい凩(こがらし)が押す自動ドア

フリー句自由連句「時速に変える」

2018-12-28 12:24:06 | 日記
フリー句自由連句「時速に変える」
    2018年12月23日 烏丸御池
年令を時速に変える友がくる       金澤 ひろあき
年とるとボケル速さが気にかかる     遠藤 修司
自分が気付かなかったこと子に出来ぬ   青島 巡紅
月の裏側見せてあげたい         ひろあき
かぐやひめ月から御出ましハイチーズ   修司
放射能をエネルギーにするバクテリア   巡紅
進化をしたら花が咲くかも        ひろあき
宇宙レタス食べたらマズイと聞きました  修司
まずいものがおいしいとされる時代来る  修司
近江米すしネタにして笑みこぼる     ひろあき
大将が当ててましたよ味と馬券      修司
番狂わせがあるから面白い味       巡紅
恋はみんな番狂わせだよね        ひろあき
お父さん恋はだめよ下心         修司
浮気なら上でもいいの心         巡紅
離れてしまってふりかえる        ひろあき
イルカさん呼んで下さいなごり雪     修司
イルカとクジラのハーフといるのです   巡紅
青い目を持つ人形のある四畳半      ひろあき
アメリカ生まれのセルロイドは横浜育ち  修司
西院の居酒屋にはビリケンさんがいる   巡紅
永遠の問いかけになる糸ほぐす      ひろあき
メリケンはビリケンさんと波止場かな   修司
アメリカに祝福あれとモスクワでも言われた日 巡紅
最上の理想はまず一歩          ひろあき
差異を越え笑みを求めて地球号      修司
笑みを求めて涙求むようなジレンマ    巡紅
クリスマスソングに別れの歌がある    ひろあき
ジャパン笑われようが世界をまとめて   修司
理想と現実の天秤の傾き見入る      巡紅
つりあいを求めない破調かな       ひろあき
シンフォニーちえを集めて創ってよ    修司
知恵は経験から生じるなら世界はまだこれから 巡紅 

風邪気味で

2018-12-28 09:56:30 | 日記
風邪気味で
                 金澤 ひろあき
 12月末頃に風邪気味になりました。自分が苦しいのもいやですし、周りの人にうつすのもいやですので、久しぶりに医者に行きました。
 若い頃かかった医院が少し場所移動して新しくなって開業しております。
 若い頃お世話になった先生が、たぶん八十歳をこえていると思うのですが、現役で元気に診察されています。十年以上会ってなかったのですが、先生は私のことを覚えていて下さいました。
  風邪に負けるなと八十過ぎの現役  ひろあき
  あせっても治らん風邪 早寝の口実

2018年12月 童心の会 句会作品

2018-12-26 18:06:41 | 日記
     2018年12月 童心の会 句会作品

 天皇誕生日の23日に、今年最後の句会を持ちました。平成も終わり、新しい年号になりますね。来年より、
12月23日は祝日にしないと聞きましたが、どうなるにでしょうか。
 平成最後の年末の会、岡畠さな子さんや遠藤修司さんも来てくれました。
  去る年来る年 平成が過去になる    ひろあき
 そんな年末の句会の皆さんの作品です。
  光りの渦 初世界見る嬰児の眼    青島巡紅
  落ち葉の顔色が あ、軽い      金澤ひろあき
  友が逝き紅葉ねじれ風が吹く     岡畠さな子
  芸術の秋腹ペコ坂道         野谷真治
  広い海母のふところ小舟ゆれ     坪谷智恵子
  去る者は追はず山茶花絶へまなく   中野硯池
  あの頃は夜なべ仕事でつるし柿    三村須美子
  今年もわずか年齢を時速におきかえりゃ64km速いです  遠藤修司

 1月の新年句会は第3日曜日 20日 午後2時
 場所は長岡天神駅東口 喫茶 アーバンにて
 新しい年もよろしくお願い申し上げます。
  

フリー句自由連句「冬来ても」の巻

2018-12-21 14:37:15 | 日記
【フリー句自由連句】
「冬来ても」の巻 2018年12月9日
冬来ても会えば冷酒にざるのそば     金澤 ひろあき
春夏秋冬酒飲みに文句なし        青島 巡紅
塩をさかなに陽気なおやじ        ひろあき
神輿かつげば子も大人と同じ       巡紅
生まれてはじめてつけたふんどし     ひろあき
大人の階段登る第一歩          巡紅
月まで行けたらかぐや姫に会う      ひろあき
かぐや姫のお酌で天国を抜けて地獄行き  巡紅
花の都は極楽よ             ひろあき
クルセイダースの歌は生きてます     巡紅
行方不明で達者です           ひろあき
夜は不明 昼はシャキーン        巡紅
恋のさまよい夜昼もなし         ひろあき
幽霊にも夜昼ないのにね         巡紅
前生では恋人どうしだったかも      ひろあき
来世でも一緒になろって恋の盲目     巡紅
約束は星の光が地に届く         ひろあき
時間が逆流したら死から誕生へってあり  巡紅
アインシュタインに文句言うたる     ひろあき
生まれ変わりは四年六ケ月、見つかれば言えるかも 巡紅
ラマ教の即身仏のあるお寺        ひろあき
即身仏洗った水に功徳のあった時代    巡紅
月光のオーラをもらってきたと言う    ひろあき
宇宙はあなたの外も内も含みます     巡紅
第三の眼でみるチャクラ円運動      ひろあき
惑星直列は弘法さんの日が極大      巡紅
地震が起こり波おしよせる        ひろあき
意志や精神が力をもたないと言い切れない 巡紅
心と体つながっていて          ひろあき
生物も鉱物も根源は同じ         巡紅
波動が起こすみんなまぼろし       ひろあき
現実世界の定理を越える存在       巡紅
散ることを前提にして花が咲く      ひろあき
生命の巨大な循環器のようなこの世    巡紅
傾く月に夢終わろうとする        ひろあき