フリー句「影踏み」の巻
影踏みの影の長さが秋になる ひろあき
対面の鵜と鷺の群れ空仰ぐ 巡紅
橋のたもとに月が昇るを待っていて ひろあき
忙しなくはためく鴨の翼かな 巡紅
旅立って行く空未来描かれる ひろあき
上羽織る眠たげに跳ぶカエルかな 巡紅
Tシャツに蛙住む漫画懐かしく ひろあき
※ど根性ガエルでしたか。
懐かしい幽霊達と食事する 巡紅
大酒でひっくり返ったヤマタノオロチ ひろあき
神話より勝てば官軍ハリボテ史 巡紅
落ち延びていつか真実伝えんと ひろあき
清水寺建都千二百年アテルイ・モレの石碑建立 巡紅
名を残す滝取り囲む紅葉かな ひろあき
酒美味し雲間の月の二翼かな 巡紅
坪庭で始まる虫の演奏会 ひろあき
臨死後の虫の音変わる西洋人 巡紅
*雑音に聞こえなかったものが美しく聞こえる、と言っている。
墓碑銘を読めば溜まってゆく秋思 ひろあき
最期の酒を友と乾杯古老の笑み 巡紅
*北欧の実話。90歳過ぎて末期癌。シャンパンを皆で飲んで(自分のは毒入り)静かに息を引き取った。日本の医療関係者も考えて欲しい。
花筏来世招いているほうへ ひろあき
※医療従事者は、どんな状況でも、救命を第一に考えているのでしょう。私自身、入院した時に実感し感謝したことです。でももし自分が末期癌で助からないという状況になったとしたら、悩みます。
狩れぬ身を受け入れ佇む老いた獅子 巡紅
一点のお洒落老け込まないたてがみ ひろあき
己の身喰らう影さえ痛み入る 巡紅
影踏みの影の長さが秋になる ひろあき
対面の鵜と鷺の群れ空仰ぐ 巡紅
橋のたもとに月が昇るを待っていて ひろあき
忙しなくはためく鴨の翼かな 巡紅
旅立って行く空未来描かれる ひろあき
上羽織る眠たげに跳ぶカエルかな 巡紅
Tシャツに蛙住む漫画懐かしく ひろあき
※ど根性ガエルでしたか。
懐かしい幽霊達と食事する 巡紅
大酒でひっくり返ったヤマタノオロチ ひろあき
神話より勝てば官軍ハリボテ史 巡紅
落ち延びていつか真実伝えんと ひろあき
清水寺建都千二百年アテルイ・モレの石碑建立 巡紅
名を残す滝取り囲む紅葉かな ひろあき
酒美味し雲間の月の二翼かな 巡紅
坪庭で始まる虫の演奏会 ひろあき
臨死後の虫の音変わる西洋人 巡紅
*雑音に聞こえなかったものが美しく聞こえる、と言っている。
墓碑銘を読めば溜まってゆく秋思 ひろあき
最期の酒を友と乾杯古老の笑み 巡紅
*北欧の実話。90歳過ぎて末期癌。シャンパンを皆で飲んで(自分のは毒入り)静かに息を引き取った。日本の医療関係者も考えて欲しい。
花筏来世招いているほうへ ひろあき
※医療従事者は、どんな状況でも、救命を第一に考えているのでしょう。私自身、入院した時に実感し感謝したことです。でももし自分が末期癌で助からないという状況になったとしたら、悩みます。
狩れぬ身を受け入れ佇む老いた獅子 巡紅
一点のお洒落老け込まないたてがみ ひろあき
己の身喰らう影さえ痛み入る 巡紅