京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「影踏み」の巻

2021-09-30 07:56:26 | 俳句
フリー句「影踏み」の巻
影踏みの影の長さが秋になる     ひろあき
対面の鵜と鷺の群れ空仰ぐ      巡紅
橋のたもとに月が昇るを待っていて  ひろあき
忙しなくはためく鴨の翼かな     巡紅
旅立って行く空未来描かれる     ひろあき
上羽織る眠たげに跳ぶカエルかな   巡紅
Tシャツに蛙住む漫画懐かしく    ひろあき
※ど根性ガエルでしたか。
懐かしい幽霊達と食事する      巡紅
大酒でひっくり返ったヤマタノオロチ ひろあき
神話より勝てば官軍ハリボテ史    巡紅
落ち延びていつか真実伝えんと    ひろあき
清水寺建都千二百年アテルイ・モレの石碑建立 巡紅
名を残す滝取り囲む紅葉かな     ひろあき
酒美味し雲間の月の二翼かな     巡紅
坪庭で始まる虫の演奏会       ひろあき
臨死後の虫の音変わる西洋人     巡紅
*雑音に聞こえなかったものが美しく聞こえる、と言っている。
墓碑銘を読めば溜まってゆく秋思   ひろあき
最期の酒を友と乾杯古老の笑み    巡紅
*北欧の実話。90歳過ぎて末期癌。シャンパンを皆で飲んで(自分のは毒入り)静かに息を引き取った。日本の医療関係者も考えて欲しい。
花筏来世招いているほうへ      ひろあき
※医療従事者は、どんな状況でも、救命を第一に考えているのでしょう。私自身、入院した時に実感し感謝したことです。でももし自分が末期癌で助からないという状況になったとしたら、悩みます。
狩れぬ身を受け入れ佇む老いた獅子  巡紅
一点のお洒落老け込まないたてがみ  ひろあき
己の身喰らう影さえ痛み入る     巡紅


懐かしの席題「歯」

2021-09-29 07:59:25 | 俳句
懐かしの席題「歯」
○二神大輔
知って了解歯の痛み父母すでに亡く
八十路の姉ノー齲歯我全入歯
孫笑う入れ歯に難渋餅抜き元旦
やっとこさ笑顔の接客齲歯痛む
幼児期はともかく大人の矯正いとおかし
歯列みにくし大人の矯正笑い顔
予約する歯痛の苦しみ歯不要
歯を悔いる気楽に抜かれた歯ぐき見る

○金澤ひろあき
歯にしみるのんべの思い出話して
歯を抜いた話をきいている余寒
歯ごたえのたのしみ宮津のイカ刺身
歯切れよく歯並びのよしつくしんぼ
大寒や歯をくいしばるあまのじゃく
赤ちゃんの歯の生えはじめつくしんぼ

懐かしの席題「土」

2021-09-28 07:52:31 | 俳句
懐かしの席題「土」
○二神大輔
まもなくに土に帰る日 月冴える
捨てさせる故郷の土春陽さす
一鉢の土に親しむ傘寿前
一昔前は泥土で今きんらん
土無きを悲しむ日々で生尽きる前

○金澤ひろあき
子犬たち土ひんやりと昼寝かな
夏休み土の匂いと潮の香と
おままごと土筆のおかずある昭和
土割れて援助待つ地の無表情
避難指示出された土の荒れてゆく

フリー句「道端や」の巻

2021-09-27 07:56:42 | 俳句
フリー句「道端や」の巻
道端や土かける亀川帰す     巡紅
水澄んでくる千古の盆地     ひろあき
一粒が千粒に成る種籾や     巡紅
台風の去って名月主役の座    ひろあき
秋社日収穫神に感謝する     巡紅
一息ついたら夜なべ仕事が待っていて ひろあき
消えた灯の零時迷子の飲み比べ  巡紅
流れ星ベンチで恋を告げる時   ひろあき
砂の上アイラブユーは波に消え  巡紅
温暖化海面上昇止まらない    ひろあき
一億年パズル完成一大陸     巡紅
ごきぶりも銀杏も生きた化石です ひろあき
腰痛は四足歩行の遺産です    巡紅
同窓会病気自慢を披露して    ひろあき
火薬庫になる宣言の国の意地   巡紅
「太平記」バサラ大名花の舞   ひろあき
花の舞う相方なしのワルツかな  巡紅
夜更けまでAI相手する将棋   ひろあき
牛蒡抜き潰した望み熱に換え   巡紅
不敗のチャンピヨン倒した不器用苦労人 ひろあき
※ボクシングの矢吹です。
縄文人百年栗の木育て材木に   巡紅
分け合えば豊かな無形が手に入る ひろあき


日記より「盗作されたよ」

2021-09-25 10:05:56 | 俳句
日記より「盗作されたよ」
    金澤ひろあき
 私が「グローバル化」について書いた文章を、ライセンスアカデミーという会社が、事前の了解もなく丸ごと勝手に引用していることが判明しました。
 「著作権違反」を指摘したので、九月二十二日午後五時に、「謝罪」に来るそうな。夕方にしたのも、向こうの一方的な都合のようです。
 礼儀を守ってほしいものです。長くやっていると、いろいろなことが起こります。
  お月見の団子盗みも盗作も ひろあき