京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

渡し場の跡

2020-04-30 09:00:46 | 俳句
渡し場の跡
          金澤ひろあき
 JR大山崎駅の近くに離宮八幡宮があります。平安の頃、嵯峨天皇の離宮があった地で、宇佐の八幡神を勧請したとか。明かり用の油を日本で初めて作った所で、中世には油の権利を独占して栄えたそうです。
 八幡宮の門を出ると「山崎の渡し」はこちらという案内があります。八幡宮を南へ行くと、淀川の流れが現れます。桂川と宇治川と木津川が合流して淀川となり、大阪へ流れて行きます。
 昔はここに港があって栄えたようですが、今は草や木に覆われた河川敷です。
  栄華の夢 雲を映して流れゆく川  ひろあき

天王山のふもと

2020-04-30 08:58:11 | 俳句
天王山のふもと
           金澤ひろあき
 一
 コロナウイルスが流行しています。どこへ行くにもマスクをつけています。人が多い所を避けていますので、いきおい自然のある所を歩くことになります。
 休みの日に、大山崎の天王山のふもとをゆっくり歩きました。ふもとに観音寺というお寺があるのです。歓喜天をお祀りしていて、江戸時代に住友家寄進の大きな銅の灯籠があります。ここは桜が多いのですが、青葉・若葉も鮮やかで、心洗われる想いがします。つつじやしゃがの花も迎えてくれます。
 二
 次に宝寺という、とても豊かそうな名のお寺へ。凄い坂道です。皆さんも体感してみてください。坂を登り切った所に山門があります。豊臣秀吉が一夜で作ったと言われる三重の塔が建っています。秀吉の軍団は大阪城を作ったり、城の水攻めでダムを造ったりと、土木技術集団でもあったのですね。このお寺は天王山の登り口にあたり、山上には秀吉が築いた城の跡もあります。(今回は行けませんでした。)
 三
 宝寺は、奈良時代行基がひらいたという古いお寺です。大黒天が有名ですが、観音様やえんま様もお祀りしていて、優れた仏像を数多くお持ちです。えんま様は一人ではなく、裁判官のような神や、書記のような神もあり、本格的取り調べという感じがします。生きているうちの行いには気をつけましょうね。
 ここも青葉・若葉が美しく、気持ちがスッとします。石造りの九重の石塔や弁天を祀る池があり、その周辺景色が落ち着きます。
 また、高い所からは、宇治川、桂川、木津川が合流して淀川になる流れが見渡せますし、対岸の石清水八幡の山も望めます。
 京都の玄関に当たる地でもあったので、とても栄えたようですよ。
  無事を祈るお寺の若葉ひかりしたたり  ひろあき

生きてるだけで

2020-04-24 14:09:46 | 俳句
生きてるだけで
          金澤ひろあき
 明日から在宅勤務になりました。人生ではじめてです。
気持ちを和らげてくれるものはないかと、「お寺の掲示板」(新潮社)という本を読んでいたら、「生きてるだけで丸儲け」という言葉がありました。もとは明石家さんまさんの言葉だそうですね。こういう状況では、この言葉、深いですね。
 皆さんもお気をつけて。そしてお元気で。
  雨上がる 生きてるだけで丸儲け  ひろあき

春嵐

2020-04-24 08:15:47 | 俳句
春嵐
          金澤ひろあき
 外出自粛で家の中でじっとしています。春の嵐になって、その音を聴いています。蛇や熊が冬眠している時もこんな気分なのかな。
 ふた月の外出自粛春嵐 ひろあき
引きこもりのみの虫になる 

京都童心の会 20年4月 通信句会作品集

2020-04-21 08:53:27 | 俳句
京都童心の会 20年4月 通信句会 作品集

 今月はコロナウイルス流行のため、句会ができませんでした。そのため急遽、通信句会に切り替えました。昨日は、いただいた作品をまとめ、次のような作品集を作っていました。会員の方には、郵送する予定です。

 次の中から 特選1句 並選15句を選び、番号を別紙選句用紙に記入の上、金澤ひろあきまでお送りください。
 選評のある方は、各自用紙(自由)に記入の上、お送りください。
データ送信も可です。


1 朝帰り夜の疲れが筆に出る       
2 朝日背に幻の巫女神楽舞う       
3 靴音のあと人見知りの茎立       
4 新型コロナ菌大人用子供用手作りマスク 
5 あかんあかん味噌汁焼いたら      
6 何が指サックやねん          
7 たけのこにょきにょき誤字あり脱字あり 
8 自己嫌悪強くなる日の花粉症      
9 春よ春花見団子がころがりて      
10 春うららパンジー達のおしゃべり   
11 春の朝ぬかるみ鳴らす子の歩み    
12 春暁や猫呼びに来る枕元        
13 感染症拡がるなかの虚子忌かな    
14 狐の嫁入りに傘差す白牡丹(乙訓寺) 
15 コロナ風邪人恋しくて電話する    
16 窓透けて人気もなくて桜咲く     
17 青空や花見楽しむ渡月橋       
18 花筏空缶パック肩狭し        
19 空一面はじまる約束の桜       
20 夜の帳一品追加の山葵漬       
21 白く振り向く故人の桜散る      
22 ほんと額縁に飾らな         
23 それ僕が編んだ靴下や        
24 花の峠の向こうの空を見に登る    
25 アルコール消毒毎日弥生尽      
26 春日和いつ迄つづくマスク顔     
27 八重桜ゆったりと咲くおいしそう   
28 指差して子と数えるチューリップ   
29 止まるも流れるもよし花ふぶき    
30 白牡丹妖艶にして初々し  (乙訓寺)
31 沖に高き卯波の余波の舟屋まで      
32 街の中静まりかえりコロナかな    
33 掃き清めコロナ飛んでけしっこいぞ  
34 花冷えや目醒めて祈るあれやこれ   
35 花水木もっとガスを下さいな     
36 君麦茶注ぐんか?          
37 ウナギ乗せすぎてにおうわ     
38 売り切れの棚の補充もない日永   
39 緩む流れ 延期中止の文字躍る   
40 通り道八重桜見ていやされる    
41 落ち着いた八重桜好き見つめ合う  
42 外出自粛猫と動画の春ごたつ    
43 自粛の粛引く辞典山笑う      
44 荒波のうねりに変わる卯月波    
45 女子大の坂からたちの花の垣    
46 黄昏にからたちの花失せにけり   
47 学び舎に咲いたる草や菫かな    
48 すみれ咲き学び舎淋し人気なし   
49 気楽にやろう、人には言えて自分に言えず 
50 転んだ者勝ち、青い空白い雲    
51 一人芝居 心に深い針の穴     
52 当たり前の日々にもどりたい さびしい花盛り 
53 コロナウイルス週二回ほど買い出しす 
54 子のねだるママの付けてる色マスク 
55 嵯峨野まで車で五分囀れる     
56 囀やロケの始まる大覚寺      
57 空回り遠回り、近道はいつも遠い  
58 君の心に届かなかったポエムがひょっこり 
59 転勤の朝の桜の雨に濡れ       
60 笑い劇 たった二枚のマスクだと  
61 お出ましにスーパームーン春の宵  
62 出会う度心安らぐお月様      
63 コロナウイルス忍者と化して撹乱す 
64 感染を避けて自習の花けいこ