京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

畳の電車

2023-02-28 08:04:54 | 俳句
畳の電車
           金澤ひろあき
 天皇誕生日の休みは、有難かったです。疲れが取れました。
 午後から晴れたので、マンガミュージアムへ出かけました。昭和の古いマンガで確認したい事があったのです。
 阪急桂駅で電車を待っていると、京トレインという洒落た車両。車内に坪庭みたいな空間があります。その向かいの席は畳です。畳って寛げますね。やはり、日本人かな。
  洛中の春へ畳の電車かな ひろあき



悩むかたまり

2023-02-24 08:04:55 | 俳句
悩むかたまり
           金澤ひろあき
にんげんは悩むかたまり一人旅
春になっても悩むかたまり一人旅
お迎えが来るまで悩む一人旅
手のひらにさびしい雨だれ悩むかたまり
悩むかたまりのズボンの裾ほつれる
「まだやるの」なごり雪の老人


フリー句(自由連句)「大雪や」の巻

2023-02-22 08:03:19 | 俳句
フリー句(自由連句)「大雪や」の巻
大雪や駄々も捏ねないバイクの馬鹿 青島巡紅
マラソンの先頭集団ハイペース   金澤ひろあき
バス停やいつも遅れてくるやつが  巡紅
春の日差しに早起きをする     ひろあき
タイ締めてキリッと鏡はいマスク  巡紅
卒業し立て続けに入学し      ひろあき
アルコールストーブに火を点け湯を沸かす朝 巡紅
昔の行場に今登山客        ひろあき
今は児童公園チンチン電車の保育園があった 巡紅
「まだやるの」と老人になごり雪  ひろあき
時計の針は忘れて大好きをする   巡紅
飲み明かし語り明かした熱い口   ひろあき
スパイスからカレーを作るソロキャンプ 巡紅
暑さに熱さ加えるタイのグリーンカレー ひろあき
サウナ風呂知らぬ間に我慢大会   巡紅
隣は特にライバルに見え      ひろあき
勝ち負けではないと解る枯れ尾花  巡紅
理屈では止まらぬ性の喧嘩鶏    ひろあき
※シャモの事です。 
人類以外には是非もないウルトラ兄弟 巡紅
「是非もなし」言い切って幕本能寺 ひろあき
移動速度を計算すれば正しくは「走れよメロス」 巡紅
*ほとんど全力で走っていないのに走ったことになっている矛盾
「人間失格」ああと嘆いて花吹雪  ひろあき


鳥達の曼荼羅

2023-02-21 08:03:47 | 俳句
鳥達の曼陀羅
           金澤ひろあき
 今年は大雪が降る寒さです。
 暖かい日があると嬉しくなります。
 暖かい日に、たまたま京都駅近くに行く事があり、近くの東寺まで散歩しました。
 春のような空。そこに五重塔。境内には鳥達の声が満ちています。鳥達の曼陀羅です。
  百千鳥曼陀羅をなす五重塔 ひろあき
 食堂の曼陀羅を拝んで、大師堂へ。ゆったりとした時間が流れます。
  春の寺体の空気入れ替わる ひろあき