フリー句（自由連句）「紅葉に」

フリー句（自由連句）「紅葉に」の巻
紅葉に色添え柿の実熟す　　　　　青島巡紅
掛け声轟く討ち入行列　　　　　　金澤ひろあき
※山科毘沙門堂で見ました。
浪曲師の鶴の一声大石神社　　　　巡紅
＊浪曲師の吉田大和之丞が、大石内蔵助ゆかりの地である岩屋寺の北隣りに神社を創建することを計画した。
アイドルのポニーくりくり眼して　ひろあき
献納提灯の屋根波被る如く大石櫻　巡紅
本懐を遂げた男の潔さ　　　　　　ひろあき
髪切れば裸樹の気持ちが良くわかる　巡紅
再び伸びる頃に花さく　　　　　　ひろあき
北風に目配せしてるランタナよ　　巡紅
クリスマスツリー今年は小さ目に　ひろあき
かまくらに七輪入れて餅を食う　　巡紅
＊子供の頃はそれぐらい京都にも雪が降りました。
なまはげが振舞い酒で大声に　　　ひろあき
青鬼赤鬼迫る幼子大泣き皆笑顔　　巡紅
ゲーム機器親が熱中してしまい　　ひろあき
春雷や遊ぶ手止める幼な子ら　　　巡紅
出稼ぎの父ちゃん帰ってきた昭和　ひろあき
※俳句仲間だったOさんは、出稼ぎをされていた。冬の句は、遠く離れた家族を思う句が多く、心を打った。もう三十年も前の話。
マイティージャックに出てきたレトロカー公道走る 巡紅
＊1968年4月から6月まで土曜日20から1時間枠であった円谷プロダクション製作の日本のSF特撮テレビ番組。
毎日が冒険テレビ番組も　　　　　　ひろあき
火星の涙有人探査月面で止まってる　巡紅
巨大コンピューター「ハル」の突然暴走す　ひろあき
※アーサークラークのSＦでしたか。
ウルトラ警備隊の時計型TV電話もう現実　巡紅
「ステイ　ハングリー　ステイ　フーリッシュ」が贈る言葉　ひろあき
※義士祭り、山科毘沙門堂から出発する様子。