That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia

2017-08-30 07:32:42 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville

私の「原文でシャーロックシリーズ」(勝手に命名)、
ベルグレービアがまだだった、とふと思い出し、
最近でS4でドヨンとしていたので気分転換に始めることにしました。

マクギガン監督とモファットさんのゴールデンコンビ(当社比)はやはりいいですね。
特にマクギガン監督の映像が好きです。
シャーロックを撮らせたら世界一ではないでしょうか。

今回もジョンブログと並行してやりたいと思っていますが・・・・思いだけはあります。

冒頭はグレートゲームの振り返りから。
勝手にアテレコしています。
気分が悪くなる方もいらっしゃるかもしれませんのでご留意ください。



SH「持ってきたぞ」


SH「ジョン、まさか・・・」
JW「いやいや、爆弾が巻き付けられてるからだよ。」


SH「僕が君を止める。」
JM「邪魔をするなら君を焼き尽くすぞ。」


JM「じゃあ、もう行くね。」
SH「いずれ君を捕まえる。」


SH「大丈夫か、ジョン。」
JW「待てよ、また噂になるだろ。」


JM「邪魔してごめん、やっぱり戻ってきちゃった。」
SH「マジかよ。」
JM「君を説得しようと思ったけどさ・・・」


SH「どうする、こいつ。」
JW「やっちゃってくれ。」


JM「何が言いたいかわかってるよね。」


SH「僕と死んでくれるか、ジョン。」


JW「もちろんだ。」


SH「これでどうだ。」


JM「やれるものならやってみなさい。」
JW「本望だ。」
SH「起爆装置があそこにあるから銃弾をこの角度で撃てば・・・・」

三者三様の思いをのせて、どうなるシャーロック!

だいぶ脚色しましたがここまでが前シーズンです。
今思えばこのくらいのクリフハンガーなんてかわいいものですね。
でも、このくらいがちょうどいいのかも。


そしてここからが本編です。



その時、室内に音楽が鳴り響きます。
ビージーズの「Stayin' Alive」でした。

え?何?な表情のふたりに無表情だったモリアーティが「やれやれ」な表情をします。


それはモリアーティの電話の着信音でした。

JM「出ても構わないかな。」
SH「もちろん、どうぞ。君の人生なんだ。」


JM「ハロー。ああ、もちろんだ。何が望みだ?」

モリアーティは「ごめん」と口パクでシャーロックに伝え、シャーロックも「気にするな」と返します。

JM「Sorry.」
SH「Oh, it’s fine.」

突然、モリアーティが叫びます。
「もう一度言ってみろ!」

ジョンが顔をしかめ、シャーロックは何だろう?な表情でじっと観察しています。

JM「嘘だったらわかってるだろうな。君を探し出して皮を剥ぐからな。」


モリアーティの物騒な言葉に顔を見合わせるふたり。


モリアーティは「ちょっと待って。」と言い、受話器を離すとゆっくりシャーロックに近づいてきます。
シャーロックは警戒しながら銃を持ち直しあらためて爆弾に狙いを定めます。


モリアーティは足元の爆弾をじっと見ながらシャーロックに言います。
JM「ごめん、今日はダメだ。」
SH「いい取引でもあったのか?」
モリアーティは目線を電話に落とし、再びシャーロックを見るとゆっくり出口に向かいます。
JM「また連絡するよ、シャーロック。」

モリアーティは歩きながら話しています。
JM「本当にそんな話があるのなら君をリッチにしてやる。
だが、それが嘘だったら君の皮で靴を作るぞ。」
まだ射撃手のロックオンが解かれないので警戒をしているシャーロック。


そしてモリアーティが出口で指をパチンと鳴らすと赤いレーザーポイントが一斉に消え、
あたりを見回すシャーロック。
プールに静寂が戻ります。


JW「何があったんだ?
SH「誰かが彼の気を変えた。問題はそれが誰なのかだ。」


電話を切る女性が出ます。彼女の指にはきれいな赤いネイルが施してありました。
そして部屋に入っていきます。
「さあ、悪い子にしてたかしら?殿下。」
「ええ、ミス・アドラー。」


ここでオープニング♩

続きます。

スパイダーマン:ホームカミング 感想

2017-08-28 22:25:14 | Marvel
Spider-Man: Homecoming
Directed by Jon Watts
Produced by Kevin Feige Amy Pascal
Based on Spider-Man by Stan Lee Steve Ditko
USA 2017


ピーター・パーカー / スパイダーマン:トム・ホランド
エイドリアン・トゥームス / バルチャー:マイケル・キートン
トニー・スターク / アイアンマン:ロバート・ダウニー・Jr
ハッピー・ホーガン:ジョン・ファヴロー
メイ・パーカー:マリサ・トメイ
ネッド:ジェイコブ・バタロン

ややネタバレあります。


観てきました、スパイダーマン。
もうもう、最高に面白かったです。

そしてトム・ホランドが最高にかわいかったです。かわいすぎです。
帰り道もごるちゃんとふたり「かわいい」しか言えませんでした。ホント、語彙がね。
実年齢、21歳だそうですが高校生でもまだまだイケてました。



冒頭はアベンジャーズでチタウリが残していった武器とか瓦礫などの撤去作業を任されていた
エイドリアン・トゥームスですが、トニー・スタークと政府が設立した組織が撤去することになり
職を追われたトゥームスがチタウリの武器を再利用して売りさばいたのが始まりでした。


マイケル・キートン、凄味があります。
トゥームスは根っからの悪人ではなさそうなんです。
今回は仕事をなくしてしまったのがきっかけだし。
家族を守るためには何をしてもいいのかって話ですが。


そして8年後、シヴィルウォーのピーター視点から始まります。
ずっとピーターの自撮りが続きますが、高校生らしいはしゃぎっぷりが可愛いんです。
動画がありました。
映画『スパイダーマン:ホームカミング』自撮り動画4分


ピーターの自慢はキャップの盾を奪ったことなのもかわいい(しつこい)
本人はアベンジャーズの一員になれるくらいの活躍だったのに
トニー社長「親愛なる隣人のヒーローでいなさい。」とそっけない態度で帰宅させられます。
それからというものピーターは自分の活躍を毎日のようにハッピーにアピール。
とにかく必死で、いつ呼び出されてもいいように放課後も誰とも約束をしないんです。


地域で活躍するのと違ってアベンジャーズは世界の平和を守ってるんですもんね。
この仕事をやるからには目指したいという気持ち、わかります。

ハッピー、頑張ってました。
ピーターにとってトニーが父でハッピーは兄のような存在だとか。
うんざりしつつもちゃんと相手してあげていた感もあります。
でもメッセージはスルーしてたけど。


地に足をつけたヒーローというような言葉が出てきましたが、
傷つき、悩み、時には間違いながらも自分と向き合い成長していく等身大なヒーローでした。


スパイダーマンの事は誰にも内緒でしたがネッドにはバレてしまいます。
ネッドがいい味だしてるんですよ。バレた瞬間の場面は笑いました。


トニーが作った多機能スパイダーマンスーツに戸惑いながらも使いこなしていき、
次第に大きな敵と向かい合う事になります。
トニーは何だかんだとピーターの危機にはちゃんと助けにきていましたが、
ある事件をきっかけにピーターのスーツを取り上げてしまいます。


ピーターは一人前の扱いをしてほしくて頑張ったのだけど、
若さゆえに周りが見えなくなってしまうし、
そんなピーターが危なっかしく見えたんでしょうね。気分はお父さんです。


トニーの言葉はまんま自分に当てはまりそう。
自身が経験し失敗してきたので言葉に重みも感じました。
ストーリーでは表現されていない部分でも、
私たちは別の作品でトニーの歩んだ道を見てきているので、
共通した世界で複数の作品が作られるのは面白いですね。

スパイダーマンスーツの機能もユーモアあふれていました。
いろいろなモードがあって、即死モードとかも面白かったですが
尋問モードが最高でした。そうきたかーって感じ。
でもラストは自前のスーツ、スウェットですけど、戦うのも良かったです。


本来のピーターとして戦う姿がありました。
ヒーローでいる事、アベンジャーズでいる事は
想像以上に過酷で、
身ひとつになっても戦いぬいて人々を守らなければなりません。
トニーはその覚悟と強さをピーターに求めていたように思います。

誰かに認めてもらうためつまりは自分のためには戦えば
いつか大惨事になってしまう事は誰よりもトニーがわかっている事でした。
スーツを取り上げたのはトニーの荒療治だったのかもしれません。

コメディカルでテンポもよく、スパイダーマンの動きにもスピードがあって、
最後まで楽しく見ることができました。
トム・ホランドの魅力が全開で、怒ったり笑ったり困ったり、泣いているトムホもかわいいったら。(危)
プレミアやインタビューから既にかわいかったので、ヤバいとは思っていましたが(笑)


それにしても、若干21歳でRDJやマイケル・キートンなど大物と共演しているわけなんですね。


あ、もちろんこの方もちゃんといらっしゃいました。


予告でもおなじみのこの場面も面白かったです。


映画の中でトニーがNYから北部にお引越しをするのでハッピーが取り仕切っていますが、
荷物の確認でヒーローたちの武器の名前も出てきました。
これは次のアベンジャーズの伏線?

ラストもちょっとした楽しいサプライズがありましたよ。
もう一度観に行きたいのだけど・・・・行けるといいなー。

最後に予告編をまとめておきます。
映画『スパイダーマン:ホームカミング』予告①

映画『スパイダーマン:ホームカミング』予告②

↓予告じゃないけどこの動画、大好きなんです。
Audi “Driver’s Test” - スパイダーマン : ホームカミング



なんちゃって映画レビュー その3

2017-08-26 10:47:04 | 閑話
白鯨との闘い


In the Heart of the Sea
Directed by Ron Howard
Screenplay by Charles Leavitt
Based on In the Heart of the Sea by Nathaniel Philbrick
USA 2015

★★★★☆


オーウェン・チェイス:クリス・ヘムズワース(エセックス号の一等航海士)
ジョージ・ポラード:ベンジャミン・ウォーカー(エセックス号の船長)
マシュー・ジョイ:キリアン・マーフィー(エセックス号の二等航海士)
トーマス・ニッカーソン:トム・ホランド(エセックス号のキャビン・ボーイ)
ハーマン・メルヴィル:ベン・ウィショー
老年期のトーマス・ニッカーソン:ブレンダン・グリーソン
ニッカーソン夫人:ミシェル・フェアリー

1850年、アメリカの新進作家ハーマン・メルヴィルは、トーマスという男を訪ねた。
トーマスはかつてエセックス号(英語版)という捕鯨船に乗り組み、
巨大な白いマッコウクジラと戦った人々の最後の生き残りだった。
渋るトーマスから当時の壮絶な実話を聞き出すメルヴィル。

1819年、エセックス号は捕鯨基地ナンタケットを出港した。
船長は家柄だけで選ばれた未経験者のポラードで、ベテランの一等航海士チェイスはそれが不満だった。
船には14歳の孤児トーマスもキャビン・ボーイとして乗り組んでいた。

1年以上の航海でもなかなか鯨油を集められないエセックス号は、
噂を頼りに南米大陸から2000マイル(3700キロメートル)以上離れた未知の海域に乗り出した。
マッコウクジラの大群を見つけて色めき立つ船員たち。だが、群れを率いていたのは巨大で凶暴な白鯨だった。
ウィキペディアより)

ハーマン・メルヴィルの著作「白鯨」(Moby-Dick; or, The Whale)は有名ですが
この映画の原作は捕鯨よりもエセックス号に焦点をあてたストーリーで、
要するに「白鯨」の元となったお話です。
原題は「In the Heart of the Sea」
日本語にするのが難しそうなタイトルです。
海のど真ん中?(センスが・・・)
周りを見渡しても水平線しか見えないような大海原、なのかしら。

ブレンダン・グリーソン演じるトーマス・ニッカーソン、エセックス号の生存者が
ベン・ウィショー演じるハーマン・メルヴィルに当時の出来事を聞かせながら進んでいきます。


ストーリーはというと、
「闘い」なんてかっこいいものでは決してありません。
白鯨とカッコよく闘うクリヘムはどこにもいません。
もっと過酷で、哀しくて、でも壮大な映画でした。
とにかく映像の迫力がすごいです。


特に白鯨が大きな尾を見せる時の構図がすごいです。
お前たちなんて私の敵ですらないわーと言いながら悠々と泳ぐ姿は神々しくもありました。
チェイスが白鯨への攻撃をやめ畏怖の心を持った時、彼らの漂流が終わったように思いました。


クジラは現存する生物では一番巨大なんですよね。(除キングコング)
海には魔物が棲んでいるといいます。
それはクジラやサメだったりもしますが、人間の人智の及ばない領域でもあるように思います。
人間は海では生活できません。何しろ真水が存在しないのですから。

食べ物は魚を獲れば何とかなるかもしれませんが水だけはどうしようもありません。
今は水も作れますが、当時の技術ではそうもいきません。
まだ鯨油の時代で、ラストにやっと油田の話が出てくるくらいです。

だからきっと航海中も飲料水はかなり制限されていたのではないでしょうか。
そうでもなければあの長く過酷な漂流に耐えられるわけないですもん。

話が逸れてしまいました。漂流対策してどうする、私。
つまり、人間もクジラも陸の生物も海の生物も生かされている存在なのですから、
お互い敬意を表し命の糧をいただかないといけません。
と、そんな事を考えました。

深海には美しい生物、グロテスクな生物、不思議な生物がたくさん棲んでいますが
今でも解明されてない点が多いんですよね。
ダイオウイカなんてSFの世界だと思いましたが超深海にも生物がいるんですよね。
そういえばJAMSTECの深海展に姪が行ってきましたが面白かったそうです。
10月まで開催中で上野ですがお近くの方はぜひ。



ロン・ハワード監督はクリヘムとは2度目になるのかしらね。
とにかくクリヘムがかっこいいです。
やっぱり背が高いなーと思いましたが船長役のベンジャミン・ウォーカーも負けていませんでした。


そんな背の高い人たちに囲まれたトム・ホランドの子ども感が増していました。


この映画も豪華キャストですよね。
ベン・ウィショーからキリアン・マーフィー、ミシェル・フェアリーまで。

決して楽しい映画ではありませんし、かなりショッキングな場面もありました。
「白鯨」は恥ずかしながら一度もきちんと読んだことはありません。
絵本だったか、児童書だったか、は読みましたが・・・・
本当は「白鯨」をちゃんと読んでからこの映画を観るともっと面白いような気がします。



リリーのすべて

The Danish Girl
Directed by Tom Hooper
Screenplay by Lucinda Coxon
Based on The Danish Girl by David Ebershoff
UK USA 2015

★★★★★

アイナー・ヴェイナー / リリー・エルベ:エディ・レッドメイン
ゲルダ・ヴェイナー:アリシア・ヴィキャンデル
ハンス・アクスギル:マティアス・スーナールツ
ヘンリク・サンダール:ベン・ウィショー
ウラ:アンバー・ハード

1926年のデンマークの首都コペンハーゲン。
肖像画家のゲルダ・ヴェイナーは、風景画家の夫・アイナーと暮らしていた。
ゲルダの画家としての名声はアイナーに及ばなかった。
ある日、ゲルダが制作中の絵(女性ダンサー)のモデルが来られなくなり、
アイナーに脚部のモデルを頼む。それを見たゲルダは、冗談でアイナーを女装させ、
「リリー」という名の女性として知人のパーティーに連れて行ったが、
リリーが男性と親しげにする姿に当惑する。

しかしその後もアイナーはリリーとして男性と密会を続けていた。
ゲルダはリリーをモデルとした絵を描き、画商から評価を受ける。
アイナーに対して、ゲルダは自分の前では男でいることを望むが、
アイナーは「努力してみる」としか答えず、パーティーの出来事が女装のきっかけではないと打ち明ける。
やがて、アイナーはリリーとして過ごす時間が増え、絵を描くこともやめてしまう。
ゲルダはアイナーを医者に診せるが、そこでは精神疾患という扱いしか受けなかった。
ウィキペディアより)


エディ・レッドメインの女装が話題になりました。
この映画を観に行った友人に感想を聞いたところ、
エディが普通にきれいだった、と言うのでちょっと意外でした。
いや、失礼、悪口ではなくかなり高い審美眼を持つ友人だったので。

その言葉で観る決意をしました。

一言で言うと、エディきれーい、かわいー、でした。
役者って恐ろしいですけど、エディ・レッドメインも例外ではありませんでした。
いえ、それ以上かも。


レ・ミゼラブルで初めてエディを見ましたが、
印象には残っていたものの、特に興味もなく過ぎ去っていきました。
ベネディクトを知るまでは・・・

ベネディクトファンにとってエディ・レッドメインはスルーできる存在ではありません。
2014年にはイミテーションゲームvs博士と彼女のセオリーの構図ができましたし
特にホーキング博士は過去にベネディクトが演じた人物でもありました。

博士と彼女のセオリー(この邦題)も観ました。
もちろんベネディクトが演じた「ホーキング」とはスケールが違うので比べようもありませんが、
エディはどこから見てもスティーヴン・ホーキングでしたし、
フェリシティ・ジョーンズのジェーンも素晴らしかったです。

そして、この映画。
正直に言いますとエディ・レッドメインはベネディクト同様、
お顔の造形はそれほどでもないと思うんです。


細身なので女装してもギャグにはならないとは思いましたが、どうなの?と思いつつ見ましたが、
いやー、ホントにきれい。不思議な事にキレイに見えるんですよ。
理由のひとつは所作だと思います。
身のこなしがどこからみても女性らしく、私の10倍は優雅でした。
ホント、役者って怖い。


アイナーは性同一性障害と言っていいのかしら。
ウィキによるとインターセックスの疑いがあったんですね。
見た目もかなり女性に近かったようです。

ご本人は前例のない性転換手術を繰り返し女性の身体を手に入れたものの、
それが原因で間もなく亡くなってしまったようですが、
映画ではかなりソフトな表現になっているように思いました。


とにかくアイナーの執念がすごいです。
卵巣と子宮の移植手術を失敗するごとに繰り返していたそうですが、
さすがにそこまでの手術は現代でもなかなか厳しそうなのに
よく手術を完遂した医者がいたなあと。それに耐えた患者も凄いですけど。
でも予後はそうとう悪かったのでしょうね。
映画の中でも触れていましたが、それでも彼は決心を変える事はありませんでした。


心と身体のアンバランスに苦しんだアイナーですが、
そのアイナーをずっと支えたゲルダの強さも素晴らしかったです。
自分の夫の心が実は女性だったらやはりショックだろうし一時は拒絶もしていますが
でも最期までずっと寄り添っていました。

そしてここでもベン・ウィショー。
この方は本当に芸達者ですね。


ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルはコードネーム U.N.C.L.E.のギャビーを演じていましたが
とても魅力のある女優さんです。


コードネーム U.N.C.L.E.はずい分あとになって観ましたが、あれはみんなが騒ぐのも無理ないですね。
ヘンリー・カヴィルもアーミー・ハマーもかっこいいもん。

余談ですが私には女装が趣味の友人がいます。男です。
でもゲイではなく、普通に所帯持ちです。

奥様にはずっと内緒にしてましたが結婚を控えたある日、
彼の部屋にロングの毛が数本落ちているのが奥様に見つかってしまうと言う、
それなんて昼メロ?な展開になりました。

浮気と偽るか、自分の趣味を打ち明けるか。
彼が選んだのは後者でした。
その場が修羅と化したのは言うまでもありません。
奥様としては浮気の方が何倍も良かったそうです。

彼はその場で全てのウイッグやメイク用品、服も全て破棄し、
もう2度とやらないつもりでいましたが日にちを追うごとにストレスが溜まり、
結局また復活していまったそうです。
ちなみに今のところ奥様にはバレてないようですが、今度ばれたら離婚じゃないのか?

もはや、何が言いたかったのかわからなくなってしまいましたが・・・
私もその事を知ったときはすごく驚きましたけど、
今ではお互い情報をシェアしたり愚痴を言いあったり、
私にとって彼はどちらかといえば女友達なんだと思います。

でもこれが恋人や夫だったら・・・・
実際にその立場に立ってみないとわかりませんが、
基本的には相手の趣味は尊重する方なので私に実害がなければ干渉はしないと思います。
ただそれが心も女性で好きになる相手は男性だったとしたらどうなんでしょうね。
多分、結婚している意味がないので別れるかもですね。

だから、やっぱりゲルダはすごいと思います。
アイナーはゲルダをちゃんと愛していたとは思いますが、
やはり彼が望んでいたのはアイナーとしてではなくリリーとして生きる事でした。
ゲルダは葛藤しただろうし苦しんでいたけれど、最終的にはアイナーの幸せを選んだように思います。


余談が長くなってすみません。

この映画は本当に美しく、切ないストーリーでした。
そして、アイナーの不安定な心やリリーの強さや儚さを演じきったエディくんが本当に素晴らしかったです。

なんちゃって映画レビュー その2

2017-08-23 06:51:38 | 閑話
その2です。

ブラック・スキャンダル


Black Mass
Director: Scott Cooper
Writers: Mark Mallouk (screenplay), Jez Butterworth
Based by Dick Lehr and Gerard O'Neill
USA 2015

Rating:★★★☆☆

ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャー:ジョニー・デップ
ジョン・コノリー:ジョエル・エドガートン
ビリー・バルジャー:ベネディクト・カンバーバッチ
スティーヴン・フレミ:ロリー・コクレーン
チャールズ・マグワイア:ケヴィン・ベーコン

1975年、サウスボストンでアメリカの正義の根幹を揺るがす史上最悪の汚職事件が起きた。
マフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリーは、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げる
ギャングのボス、バルジャーに敵の情報を売るよう話を持ちかける。
FBIと密約を交わし、情報屋の立場を悪用して敵対する組織を壊滅に追いやるバルジャー。

出世欲の強いコノリーと名声を望む政治家のビリーもまた、彼と手を組み権力の座を駆け上がっていく。
そう彼らは同じ街で育った幼馴染だったのだ。
悪の象徴であるバルジャーにより徐々に取り込まれていくFBI、思惑とは別に欲望の歯車が狂い始める。
やがて地元紙のスクープで彼らの悪事が明らかになった時、
彼らに訪れる衝撃の結末とは。ギャング、FBI、政治家が手を組んだ、
アメリカ史上最悪の汚職事件=スキャンダルがいま暴かれる!
(公式サイトよりまるっと引用しちゃいました。ブラック・スキャンダル公式サイト


ベネディクトファンの立場から申しますと別に観なくてもいい映画でした。
ファンではなくとも、DVDでじゅうぶんだったかなと思いました。
マフィアやギャングだったら良い映画はたくさんありますし、
取り立てて新鮮な場面も感動的な場面も残酷な場面も何もなく
淡々と事実を追っていった、ドキュメント的な印象でした。


200万ドルの懸賞金が掛けられいまも服役中の実在する人物。
ギャングのボス自ら禁忌であるはずのFRIの情報提供者となりますが
その立場を利用してマフィアとの抗争を勝ち続けていきます。
その影にはFRIの友人とさらに上院議員の弟がいます。

で、その弟がベネディクト・カンバーバッチなわけですが
兄のためにどんな悪事に手を染めるのかとワクワクしていましたが
結局、何もしないまま、どころか、少々とばっちりと思えるような最後でした。


ただ、ベネディクトのボストン訛りな英語は必聴かもしれません。
面白いくらい訛ってます。


ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーの冷酷でいやーな性格を
ジョニー・デップは見事に演じていますし、
ジョエル・エドガートンも最高だったと思います。
他、ロリー・コクレーンのフレミやジェシー・プレモンスも大活躍なので、
ビリーの出番はほとんどありません。
なのにこのポスターは一体?と思いましたが、
海外サイトでこのポスターを見かけないので、もしかしたらこれは日本だけ?私、釣られた?



なのでこの映画は役者の熱演以外、ほとんど印象に残りませんでした。
ジョニデにとっては演技の幅を広げるには良いキャラクターかもしれません。
でもマフィアやギャングのボスは、ジャック・ニコルソンやロバート・デ・ニーロ、
マーロン・ブランドの印象が強すぎました。




クリムゾン・ピーク


Crimson Peak
Director: Guillermo del Toro
Writers: Guillermo del Toro, Matthew Robbins
USA 2015


Rating:★★★★☆

イーディス・カッシング:ミア・ワシコウスカ
ルシール・シャープ:ジェシカ・チャステイン
トーマス・シャープ:トム・ヒドルストン
アラン・マクマイケル:チャーリー・ハナム
カーター・カッシング:ジム・ビーヴァー

20世紀初頭のNY。
男性やファッションには見向きもしないで小説を書いてばかりいたイーディスですが
医者のアランはずっと彼女に好意を抱いていました。
ある日イギリスから準男爵の称号を持つトーマス・シャープという男が姉のルシールが現れ、
次第にイーディスはトーマスに惹かれていきます。


トーマスは発明した粘土掘削機でイーディスの父親カーターから融資を引き出そうとしますが、
トーマスが信用できないカーターは融資を拒否します。
ところがある日父親が死んでしまいこれを機にイーディスはトーマスと結婚しイギリスに行き、
古い屋敷でルシールと3人の暮らしが始まりますが・・・・


ゴシックホラーですが大して怖くもなく、よくあるストーリーの映画です。
ストーリーもあまり説得力がないというか、私の理解力がないというか、
シャープ姉弟の動機がイマイチよくわからないままでした。


なのになぜ4つ星かというと、映像が美しいからです。
ジェシカ・チャスティンとトム・ヒドルストンの妖艶な姉弟とか、
ミア・ワシコウスカの可愛さとか、もうずーっと人で暮らしてほしかったです。
しかもアラン役のチャーリー・ハナムもイケてる男子なので、仲良しな4人が見たかったわ。


・・・全然レビューになってないし。

でもやはりこの映画の見どころは衣装だと思います。
特にミア・ワシコウスカの衣装はホントにすてきでした。


あとはもうトムヒが卑怯なくらいトムヒで(笑)
準男爵とか似合いすぎです。


クリムゾンピークはベネディクトが降板してトムヒになったんですよね。
監督は残念がっていたようですけど、いやー、降板して良かったのでは・・・・
トーマスは結婚詐欺師みたいなものなのである程度色気がないとだし、
しかも、これをやらないとなのよ。
(いや別に色気がないとは言いませんけど・・・)


ジェシカ・チャステインのかわいい弟にはなりそうですけどね。
それはそれで見たかったかもですけどね。

その3に続きます。

ちょっとだけシャーロック考 その3

2017-08-21 07:03:55 | Sherlock 感想と考察
全然「ちょっとだけ」じゃなくなってきました。
ここのところずーっと文句ばかりだったので、今回は好きな場面をPick upしてみました。
まずはE1「The Six Thatchers」編。


マグヌッセン殺し隠蔽会議でレディ・スモールウッドの「Mr Holmes.」に
「YES.」とふたりで答える場面。


洗礼式のモリーとシャーロックの会話。


MistyさんがブログでN〇Kのセリフについて書かれていました。
Mistyさんのブログはこちら。↓鍵付きです。
S4E1「6つのサッチャー」感想
この場面のセリフ。
シャーロック「僕は誰からのメールでも“ハーイ”から始まるのは全部消す。」
モリー「人間らしい感情を期待した私が悪い。」
だったそうです。

しかーし、
私の解釈は違います。(偉そう)
シャーロックは感情がないように見えるけどジョンに関しては違うと思いますし
実際にそんな表現も多々ありました。
Mistyさんの仰っていた「モリーはシャーロックのよき理解者」が私の解釈でもあるので、
ここはやはり譲れないんです、N〇K様。

なので、
シャーロック「読んでない。彼のメールは削除している。「Hi」で始まるメールは全部。」
モリー「どうしてみんなあなたに人間の感情が無いなんて言うのかわからないわ。」
と意訳しています。
そしてハドソンさんに怒られるまでが1セットです。
シャーロックの面倒を見る母と姉(精神年齢的に)な雰囲気だなと勝手に和んでいます。

ちなみに原文です。(原文を載せるとボロが出そうですが・・・)
MOLLY: Didn't you get John's text?
SHERLOCK: No. I delete his texts. I delete any text that begins, "Hi".
MOLLY: No idea why people think you're incapable of human emotion.


このあとの、Siriが話し出した時のジョンの表情も秀逸でした。


続いてシャーロックの子守の場面。
ロージーをワトソン呼びするシャーロックがシャーロックだなあと。
「相変わらずだな、ワトソン。君は見ているが観察はしていない。」
As ever, Watson, you see but do not observe.


221Bでレストレードがもってきたチャーリー・ウェルスバラの事件について話し合う場面。
やっぱりシャーロックはこれですよ。


どこまでも続くグレッグの名前ネタ。
これやっぱりジョンが名前で呼んでるからマネしてるんですよね。
E3でついに「グレッグ」と呼ぶのが感動的になっていて面白かったです。


ジョンとレストレードがシャーロックをいじり倒すのもお約束。



ジョンが風船になっていた場面も少々あざといですが(笑)結構好きです。
「John?」
ふたりのスケジュールが合わなくて別撮りした感じですよね。


依頼人の「あなたは気の利いたことをするものだと思ってた。」も。
ジョンのちょっと意地悪な笑いも含めて好きです。
ジョンはシャーロックが攻撃されるといつも嬉しそう。


そして反撃のシャーロック。
名物の長セリフ早口言葉もファンサービスですね。
ジョンの「本気かよ?」に「そんなわけない」のシャーロックまで1セット。



このドヤ顔が気に入っています。



もうひとつの名物、顕微鏡を覗くシャーロックと、
レストレードの行動を推理するシャーロックも。


トビーを迎えに行く場面。
MW:シャーロック、彼を一緒に連れて行ったらどうかしら。
SH:ジョンか?それとも犬を?
JW:ははは、面白い事言うね。
ジョンをバカにするときの楽しそうなシャーロック。
しかしマーティンのコメディな演技は本当に上手いですね。

この探偵さんのかわいさも好きだわ。


トビーの捜索がいまくいかなかった場面。
「気にするな、トビー。今度はうまくいくから、な?」って、動物にはやさしいシャーロック。

トビーになりたいと思ったのは私だけではないはず。

気がつけば前半だけになってしまいました。
だって後半は無理・・・・

続きます。