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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 エンディングと感想

2015-09-26 09:37:26 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

ガンダルフとの別れ。

「Farewell my brave Hobbits. My work is now finished.
Here at last, on the shores of the sea, comes the end of our Fellowship.
I will not say do not weep for not all tears are an evil.」
お別れだ、勇敢なホビットたち。私の仕事は終わりを迎える。
ついにこの海岸で私たちの仲間としての絆が終わるんだ。
泣くなとは言わない。すべての涙が悪いわけではないからね。

ガンダルフは船の前まで歩きフロドに「時間だよ。」と言います。

「We set out to save the Shire, Sam and it has been saved, but not for me.」
僕たちはホビット庄を救おうとしたよね、サム。救うことができたけど僕は救えなかった。

それを聞いたサム。
「You don't mean that. You can't leave.」
うそでしょ。あなたが行くわけがないです。

フロドはサムに本を渡し、最後のページは君のために。と言います。
そしてメリーやピピンとお別れをします。


サムには額にキスをしてお別れ。


最後に明るい笑顔を見せるフロド。
何も言葉は交わさないけど、お互いに全部伝わってるんでしょうね。
もうこれを書いていても涙で前が見えません。

何か額にキスの場面が多いような気がするんですがこれはなぜなんでしょう・・・・敬愛?祝福?

ラストはフロドがサムに書いたメッセージ。
My dear Sam, you cannot always be torn in two.
You will have to be one and whole for many years.
You have so much to enjoy and to be and to do. Your part in the story will go on.
親愛なるサム。君は2つに裂かれることのないように。
ずっと欠けることなくひとつでいてほしい。
これから楽しい事がたくさんある。
君の物語はこれからずっと続いていくんだ。

ここで物語は終わりますがこの後のエンドロールの長い事。
20分はありそう。


指輪の所持者となったフロドがミッション終了、ハッピーエンドで終わらないのが深いですよね。
指輪の所持者となることがいかに恐ろしいことかがわかります。



王の帰還は張り切りすぎちゃって長くなってしまいましたが
旅の仲間もSEE版を観たらいろいろ書きたい事だらけで、SEE版観てからやれば良かったと後悔(笑)
いつかリベンジしようと思っていますがひとまずここにちょっとだけ感じた事を。

旅の仲間といえばボロミアとアラゴルンの関係ですが(え?違う?)
劇場版よりも深く掘り下げてあったので、ボロミアの最期のやりとりがかなり深い言葉になったように思います。
そして同じようにフロドの不安が大きくなっていく過程もあったので、
突然ひとりで旅立つ決意をしたのではなく、次第に決意を固めていった感じです。

裂け谷の会議でアラゴルンの素性を知ったボロミアは
「Gondor has no king. Gondor needs no king.」ゴンドールに王はいない、必要ないってボロミアが言っています。
裂け谷を発つ時にアラゴルンのお母さんのお墓の前でエルロンドが、
王の剣は鍛え直せるけどその力はあなたにしか扱えないよ、と言われた時にアラゴルンは
「I do not want that power. I have never wanted it.」そんな力欲しくないし欲しいと思った事もない、と否定します。
この時点では王となる運命を受け入れる事に迷い続けているアラゴルンと、
ゴンドールはずっと自分たちが守ってきたんだし今更王なんていらない、というボロミアなんだけど
旅と戦いを通してお互いを認め合っていってるんじゃないかと。


ボロミアも最初こそあんな態度でしたけどホビットたちの面倒をよくみてたし、
ガンダルフがいなくなったあと、みんなを庇いつつアラゴルンに従ってたし、
最後、アラゴルンが駆けつけた時も真っ先にホビットたちを心配してたし(泣)

ロスロリアンの森に行った時にハルディアさんが「You bring great evil」大きな災いをもたらすとか
そんな理由でフロドを拒否しアラゴルンが必死に説得している場面があったのですが、
フロドはこのあたりからみんなと一緒にいてはいけないと思ったようです。

ロスロリアンでボロミアがアラゴルンにちょっと弱音を吐く場面。
ふたつの塔でカットされたデネソールとのやりとりを前提にすると父の期待に重圧を感じていそうです。
だからこそ指輪の力を欲しちゃったし、指輪もわざわざボロミアの前に落ちたりして本気で誘惑しようとしています。
ボロミアのセリフ。
「One day, our paths will lead us there. And the tower guard shall take up the call.
The Lords of Gondor have returned!」
いつか、我々はそこに(ミナスティリス)導かれる。そして塔の衛兵が叫ぶんだ。
ゴンドールの主が帰還したと。

ボロミアの言葉に今はまだただ黙って聞いているしかないアラゴルン。

そしてロスロリアンを発つ時、アルウェンは旅立たせると言うアラゴルンにガラドリエル。
「That choice is yet before her. You have your own choice to make,
Aragorn… to rise above the height of all your fathers since the days of Elendil,
or to fall into darkness… with all that is left of your kin.
Farewell.There is much you have yet to do. We shall not meet again, Elessar.」

選択するのは彼女であなたにはあなたの選択があります。
エレンディルの時代からの父祖全てを超えなければあなたの血族は全て暗闇に陥るでしょう。
お別れです。あなたにはまだやることがあります。もう2度と会う事はないでしょう。エレスサール。
と、背中を押すガラドリエル。

ラウロスの滝に向かう途中の野営でのボロミアとアラゴルンの会話。
ボロミアがミナスティリスに行って体制を立て直しゴンドールの軍隊とモルドールに向かおうと提案しますが
ゴンドールの軍なんて役に立たないからとアラゴルン。
ボロミア:
「You were quick enough to trust the Elves. Have you so little faith in your own people?
Yes, there is weakness. There is frailty.
But there is courage also, and honor to be found in Men. But you will not see that.
You are afraid! All your life, you have hidden in the shadows!
Scared of who you are, of what you are.」
エルフはすぐに信用するくせにあなたの民は信用しないのか?
もちろん弱いし、もろさもある。だが人間には勇気もあるし名誉を重んじる。あなたはそれを見ようとしない。
あなたは恐れているんだ!生まれてからずっと目を逸らしてきたものを。
自分が何者なのか、何なのかを恐れているんだ。
アラゴルン:
「I will not lead the Ring within a hundred leagues of your city!」
あなたの都の100リーグ以内には指輪を近づけさせない!


アラゴルンはボロミアが指輪に誘惑されつつあるという事は知っていたし、
デネソールもいたのでこの言葉なんだと思いますが、
ボロミアに痛いところをつかれちゃって逆キレ気味な部分もありますよね。

元気のないフロドの力になろうとサムが頑張りますが今回は役に立たないとサムを突き放すフロド。
ガンダルフからもガラドリエルからも忠告を受けていたフロドはこの会話を聞いてひとりで旅立つ決心を固めたように思います。


そしてボロミアの最期の場面。
フロドはどこ?と聞くボロミアに「行かせたよ。」とアラゴルン。
Boromir: "Then you did what I could not. I tried to take the Ring from him."
私はそうすることができなかった。指輪を奪おうとしたんだ。
Aragorn: "The Ring is beyond our reach now."
指輪は手の届かないところに行ったよ。
Boromir: "Forgive me. I did not see it. I have failed you all."
許してくれ。私は見えてなかった。皆の期待を裏切ってしまった。
Aragorn: "No, Boromir, you fought bravely! You have kept your honor."
そんな事はない、ボロミア。あなたは勇敢に戦った。名誉を汚さなかった。
Boromir: "It is over. The world of men will fall, and all will come to darkness… and my city to ruin."
終わりだ。人間の世界は滅び全ては闇に包まれ、都は崩壊する。
Aragorn: "I do not know what strength is in my blood,
but I swear to you I will not let the White City fall… nor our people fail!"
私の血にどれだけの強さがあるのかわからないが、白き都を、我らの民を守るとあなたに誓う。
Boromir: "Our people? Our people."
我らの民?我らの民。
Boromir: "I would have followed you my Brother… my Captain… my King!"
あなたについていきたかった、我が兄弟・・・我が大将・・・我が王。
Aragorn: "Be at peace, son of Gondor."
安らかに眠れ、ゴンドールの息子。
Aragorn: "They will look for his coming from the White Tower. But he will not return."
民は白い塔から彼の姿を探すだろう。しかし彼が帰還することはないのだ。


ボロミアの死によってやっと王としての自分の運命を受け入れるアラゴルン。
原作ではアルウェンと結婚とするために王になるべく頑張っていたようなのですが、
映画だとボロミアとの約束を守るために頑張ったのかと思う私が腐っているんですね(涙)

ロスロリアンの森でレゴラスが、ガンダルフがいないのは無暗にモリアに入ってしまったからと言うと
ガラドリエルがガンダルフの行動に意味のないものは何ひとつとしてない、と言っています。
そう思うとガンダルフがモリアで落ちたのは必然だったのかなーと。

ボロミアが誘惑に負けたことによりフロドがみなから離れサムと旅立ち、
メリーとピピンはオークに攫われ、それによって大きな力を動かし
ボロミアの死によってアラゴルンは王となる運命を受け入れ、
そしてガンダルフ自身も白の魔法使いとなる、
どれが欠けても成功はあり得なかったんですよね、きっと。

話がちょっと逸れますがかわいかった場面をふたつ。
ロスロリアンでガンダルフを悼んでいるエルフたちの声を聞いたサムが
ガンダルフの花火も詩にしなきゃ、と自分で詩を作って読むんです。
「The finest rockets ever seen,
They burst in stars of blue and green…Came falling like a… rain of flowers…」
それを聞いていたアラゴルン、隣のギムリのイビキがうるさくて思わずパシッと叩いちゃう場面。


もうひとつは同じくロスロリアンを発つ時にガラドリエルがひとりひとりに贈り物をします。
レゴラスには弓、メリーとピピンには短剣、サムにはロープ。アラゴルンにはケレボルンから短剣。
そしてフロドにはエアレンディルの光。
でもギムリは美しいあなたに会えたので何も要らないと辞退します。
その時のガラドリエルの笑顔がものすごくかわいくて。

結局ギムリはひとつだけもし叶うならあなたの髪の毛を1本くださいって、言うんですけど。
ギムリったら。
で、なぜボロミアには何もないかというと・・・・何で?

それにしてもアラゴルンは知れば知るほど惚れちゃいますねー。
伝説の人物の末裔で正当な王位継承者ってそれだけでも高貴なのに
育ての父がエルロンド卿という育ちの良さ。
なのに本人野伏とかやってていつも薄汚くて、でもみんなに頼りにされてて、
しかも嫁はエルフだし、何だかもー。

フロドを逃がすためにひとり大量のオークに向かっていく時にエレンディール!と叫ぶ場面とか
かっこよすぎー。は・・すみません。



生きるって、自覚があるなしに関わらず常に何かの選択の繰り返しなんですよね。

私は10年ほど前に義姉が死にその2週間後に父が死んだ時に、あの時こうしてればと後悔の繰り返しでした。
そして数年後に母が倒れ余命を宣告された時に、結局何を選択しても後悔はあるんだという事を学びました。
時間を戻すことができてもし違う選択ができたとしてもやっぱりあっちを選べばよかったかも、と。

だから何かを選択しなければならない時には後悔しない選択などない、ということを覚悟して、
選んだ以上はその時にできる限りのことをする、そして経験した事はきっといつか誰かの役に立つから、と
ネガティブなんだかポジティブなんだかわかりませんが、そう思うようになりました。
「旅の仲間」でのガンダルフの言葉を聞くたびにこの事を思い出します。

うまく言えませんが、人生なかなか思った通りの結果が出る事はあまりないので、
出来る事もやらないで更に後悔するよりはせめて力を尽くして後悔したほうがいいかなーと。
簡単ではないですけど。

そうそう、「Run!」と叫ぶガンダルフも大好きです。
ホビットでも「Run」言ってましたね。


この映画ももう10年以上前なんですよね。
今見てもまったく古さを感じさせない、どころか見るたびに気づくことがあってそのたびに感動します。
今回は今までになくじっくりと考えながら観たこともあって、
「指輪物語」がずっと愛されている理由がほんの少しだけわかったような気がします。

主役がホビットなのもいいですね。
身体は小さいけれど勇気と元気と思いやりがあって。
そういえば「ホビット」でのガンダルフのセリフがありました。
「I found it is the small everyday deeds of ordinary folk that keep the darkness at bay...
small acts of kindness and love.」
闇をはらうのは普通の人たちのつつましい日々の営み・・
ほんのささいな親切と愛情だと気づいた。

トーリンの最期のセリフもありました。
原文が見つからないのでうろ覚えですが、
「みんながビルボのように家を愛すれば戦争なんて起こらない。」こんな感じでしたか。
キャラクターのセリフがトールキンさんの思いだったように思います。

クリストファー・リーさん亡くなったんですよね。


そんなわけでここのところガッツリ指輪の世界に浸っておりましたが、
やりたいと思ったときにやれる幸せを噛みしめました。
思いのほか長くなってしまいましたが楽しかったですー。
これからシェイクスピアとその後はホームズの世界に入ると思いますが
絶対に時間を見つけて原作を読みたいと思っています。

それにしても設定が凄いんですけど。
人物の歴史とか国の成り立ちとか家系図まであって本当に凄い。
これはトールキンを研究している方たちが作っていったのでしょうか。
深いです、指輪。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 7 of 7

2015-09-24 07:28:35 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

火口から何とか逃げ出したフロドたちですが溶岩に囲まれ行き場がなくなります。

それでもほっとしたような安らかな表情のフロドはようやくホビット庄を思い出します。
「I can see the Shire. The Brandywine River.
Bag End. Gandalf's fireworks. The lights on the party tree.」
シャイアが見える。ブランディワイン 川。袋小路屋敷。
ガンダルフの花火。誕生パーティの木の明かり。

「Rosie Cotton dancing. She had ribbons in her hair.
If ever I was to marry someone, it would have been her. It would have been her.」
ロージーのダンス。彼女の髪にはリボン。
僕が結婚するとしたらそれは彼女でした。彼女だったんです。

「I'm glad to be with you Samwise Gamgee here at the end of all things. They hug.」
最後のこの場所にサムワイズ・ギャムジー 、お前と一緒で僕はうれしいよ。

ガンダルフが大鷲たちと迎えにきた場面。

3羽のうち1羽がフロド、もう1羽がサムで、最後の1羽は手ぶらで戻るのですが、
以前どこかで見かけたコメントで(探したんですけど見つからず)
指輪が葬られたのでゴラムがもとのスメアゴルに戻っているのではないか、
そう思ったガンダルフがスメアゴルも助けられるよう3羽だったんじゃないか、とありました。
だから冒頭でスメアゴルたちの素朴な暮らしぶりを見せたのでは、という説にものすごく納得しました。

ビルボの情けが結果的に中つ国を救ったんですよね。すごいわ。

ここはミナス・ティリス・・・?で再会に喜ぶ仲間たち。


そして最後に部屋に入ってきたサムと目だけで会話しているフロドがいい感じです。


エレスサール王の戴冠式では白の木の花が舞い落ちています。

「This day does not belong to one man, but to all.
Let us together rebuild this world, that we may share in the days of peace.」
この日はひとりのものではなくみんなのものだ。
一緒にこの世界を立て直し、平和な日をわかちあおう。

アラゴルンの歌。
Out of the Great Sea to Middle-earth I am come.
In this place will I abide, and my heirs,
Unto the ending of the world.
外なる大海から中つ国へ、我は来たれり。
我と我が裔、この地に世の末まで留まらん。

ファラミアとエオウィン、そしてエオメルの姿もあります。
ファラミアは現執政でエオメルがローハンの王様?

レゴラスは闇の森の王子様として出席。


レゴラスが目くばせした先にはアルウェンが。

すっかり花嫁の父の顔になってるエルロンド卿。

よかったねー。


アラゴルンに頭を下げるホビットたち。

「My friends, you bow to no-one. 」
友人たち。あなたたちは誰にも頭を下げることはない」
そう言ってアラゴルンが頭を下げるとみんな一斉にそれにならいます。
困った顔のフロド。


戴冠式からここまでの動画です。
LOTR Aragorn's Song

立派になってホビット庄に戻ったフロドたちですがいつも通りな感じの住人達。
緑竜館で乾杯。


みんなの顔が大人になっています。

すっかり自信をつけたのか、それともこの一瞬を大事にしようとしたのか
ロージーにププロポーズしちゃいます

4年後。
書き終わった?とサムにもうちょっと、とフロド。

There and back again... a Hobbits tale by Bilbo Baggins.
The lord of the Rings by Frodo Baggins.


「Bilbo once told me his part in this tale would end.
That each of us must come and go in the telling. Bilbo's story was now over.
There would be no more journeys for him, save one. 」
ビルボはこの物語における自分の役割は終わったと言っていた。
僕たちがそれぞれ語り継いでいかなければならないと。
ビルボの物語は終わった。
ビルボの旅もあとひとつを残すだけだ。

ガンダルフがビルボを連れてきて、フロドたちと出かけます。
すっかり年老いてしまったビルボはどこに行くんだと聞きます。
「To the harbour Bilbo. The elves have accorded you a special honour.
A place on the last ship to leave Middle Earth.」
港に行くんだよ、ビルボ。エルフたちがあなたに特別な恩恵を授けたんだ。
中つ国を発つ最後の船が出るところだよ。

「Frodo, any chance of seeing that old Ring of mine again?
The one I gave you?」
最後にあの指輪を見れないだろうか。お前にあげただろう?
と、ビルボは言いますが、なくしちゃったんだ、ごめんね、とフロド。

灰色港ではエルロンド卿とケレボルン、そしてガラドリエルがいました。

「The power of the three rings is ended.
The time has come for the dominion of men.」
3つの指輪の力は終焉を迎えました。人間による支配の時代がくるのです。とガラドリエル。
海が我々を故郷へと呼んでいるとエルロンド卿が両手を広げると
ビルボの表情が輝きを取り戻したかのように笑顔になります。

「I think I'm quite ready for another adventure.」
私はいつでも冒険に出る準備ができています。

ステキですよね、ビルボ(泣)
私は原作を読んでいませんが「ホビット」を観た後にこの場面を見るとやっぱり感慨深いです。

7回でおさまらなかった・・・・次のエンディングと感想で終わりにします。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 6 of 7

2015-09-22 05:43:25 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

いよいよあの場面です。みなさんハンカチの用意はいいですか?
動画はこちら
I Can Carry You! (High Quality)

とうとう力尽きてしまうフロドにサムがホビット庄の話をします。

Do you remember the Shire Mr Frodo?
It will be Spring soon and the orchards will be in blossom.
And the birds will be nesting in the hazel thickets.
And they will be sowing the summer barley in the lower fields,
and eating the first of the strawberries and cream.
Do you remember the taste of strawberries?

シャイアを覚えています?Mr.フロド。
もうすぐ春がきて果樹園の花が咲くでしょう。
そして鳥たちがハシバミの茂みに巣を作るんです。
みんなで畑に大麦の種をまき、初物のイチゴにクリームをかけて食べる。
イチゴの味を覚えていますか?

No Sam. I can't recall the taste of food, nor the sound of water or the touch of grass.
I'm naked in the dark. there's nothing, no veil between me and the wheel of fire.

僕は食べ物の味も水の音や草の手触りも思い出せないんだ、サム。
僕は暗闇の中に裸でいる。僕と火の車輪の間には覆い隠すものが何もないんだ。

Then let us be rid of it once and for all!
Come on Mr Frodo, I can't carry it for you, but I can carry you!
Come on!

ではきっぱりとこの場所に別れを告げるんです。
行きましょう、フロド。指輪を運ぶことは出来ませんがあなたを運ぶことは出来るんです!
さあ!

やーめーてー!サムーー(大号泣)
みんな泣いた。PJも泣いた。
ホントにここは何度観ても泣けます。サムがいなかったら中つ国は終わってたよ。
サムならフロドから指輪をとって火口に行けそうな気もするんだけど、
(所持者じゃないから無理なのかな)
フロドのためにフロドごと指輪を運んじゃう方法をとるサム、あなたは本当に凄いです。

そしてここも大好きな場面。
動画はこちら。劇場版です。
Return of the King - For Frodo HD

サウロンの目がアラゴルンに呼びかけます。
「アラゴルン」
「エレスサール」
その声に引き寄せられるように前へ踏み出すアラゴルン。


それからふと止まり静かに振り向きます。
ガンダルフがフロドのミスリルを少しだけ持ち上げます。


アラゴルンは静かに微笑み

「For Frodo.」と囁くように言い、走り出します。


まずホビットたちが後に続くのがすごくステキです。すぐに追い抜かれるのがまたいいんですよ。
そんなホビットたちに引っ張られみんな一斉にスタートします。
音楽の効果も絶大で最高に盛り上がります。
身体は小さいけれどたくさんの勇気と誰にも負けない芯の強さを持っているホビットたち。
トールキンさんのホビット愛を感じるような気がします。

誰かサムの名前も出してあげて!って思いましたけど。

サウロンの「アラゴルン」と「エレスサール」
これは旅の仲間でアラゴルンが指輪に触れようとしたときにも聞こえていましたが
これってやっぱりアラゴルンを誘惑してるんでしょうか。
引き寄せられるように歩み出たアラゴルンが後ろを振り向いた時ガンダルフがフロドのミスリルを掲げます。
それを見たアラゴルンがほんの少しだけ微笑んで「フロドのために」

サウロンの誘惑から目を背けてきたアラゴルン。
迷いながらきたアラゴルンはボロミアの死をきっかけに自分の運命を受け入れ、
フロドのために負けるとわかっている戦をしかけ、サウロンの誘惑を正面から受け止め、
指輪を葬るためにここまできた、長い戦いが今日で終わるんだ、という思いになったのかなー・・・
なんて、妄想妄想。

それにしても固有名詞がたくさんありすぎて最初は??でしたよ。
エステル(幼名?)とかアラゴルン(正式名?)とか馳夫(野伏名?)とか
エレスサール(王位継承後の通称?)とか、エレンディル(ご先祖?)とか
アンデュリル(現名称?)とかナルシル(原料名?)とか・・・
アラゴルン関連でもこんなにあるのに、ガンダルフとかもいろいろ固有名詞があるんですよね。
原作だと覚えるの大変そう。

フロドを背負って歩くサムの前に現れたゴラムは指輪を取り返そうとします。

サムを退けフロドに襲い掛かるゴラム。
「You swore! You swore on the precious! 」
お前は誓っただろう!いとしいしとに誓っただろう!
フロドが言いますがゴラムは、

「Smeagol lied」スメアゴルは嘘つきだよ。

結局ゴラムにもスメアゴルにも良心などなかったんですね。
起き上がったサムが身体をはってゴラムをフロドから引き離します。
その隙にフロドはひとり、火口に向かって走り出します。

一方黒門に翼を持つ獣が襲い掛かりますがその時ガンダルフの前に蛾が姿を見せ
すぐに大鷲が助けに現れます。

最初から助けてくれれば、と私も思いましたが、大鷲って神様の使いのような存在なんですね。
おいそれとお願い事ができる鷲ではないようです。
しかも滅びの山には翼を持つ獣がいるのでなかなか近づけなかった感じですが、
中つ国の危機に彼らも立ち上がった、って事なんでしょうか。

「ホビット」でも大鷲たちが現れるていましたが目頭が熱くなります、私。
みんな中つ国のために命を賭けて戦うんですね。

ゴラムを追い払ったサムがフロドを追いかけて火口にやってきます。

「Destroy it! 」とサムが叫びます。
早く投げて、とサムが言いますがなかなか指輪を手放さないフロドは振り返り

「The Ring is mine! 」
と指輪をはめてしまいます。
この場面、エルロンドとイシルドゥアのやりとりを彷彿させます。

そしてその瞬間サウロンの目がフロドにいき、翼を持つ獣も滅びの山に向かいます。
指輪の魔力で姿を消したフロドの前に再びゴラムが現れフロドに飛びつきます。

黒門での戦い。
懸命に戦うアラゴルンの背後に恐るべき敵が・・・・!
レゴラスの表情もご覧のとおり。
アラゴルン大ピンチ!


と、思ったらトロル?

なぜトロルにこんな必死の形相になってるの?こいつそんなに強いの?とずっと不思議だったんですけど、
撮影の段階ではトロルではなくサウロンの化身だったそうですね。
だけど原作にもないし、旅の仲間のイシルドゥアとの戦いと被るから編集の段階でトロルにしたとか。
いやいや、サウロンの化身との戦い見たかったんですけど。
トロルもじゅうぶん強いけどねー、ここにきてトロルに苦戦とかちょっと。
美しくする予定だったとフランさんの言葉を聞いて余計に見たかったんですけど・・・
仕方ないのでこのトロルがサウロンの化身だと思う事にしました。

指輪の取り合いをしているフロドとゴラムですがフロドの指を噛みきると言う荒業に
思わずこっちも痛っ!


その頃アラゴルンもサウロンの化身(の、トロル)に大苦戦。
レゴラスが必死にアラゴルンを助けようとしますがなかなか近寄れません。


やったーと喜ぶゴラムにフロドが再び取り返そうとします。
そうして取り合った末にフロドとゴラムが指輪ごと火口に落ちていきます。

落ちて沈むまで幸せそうに指輪を見つめているんだからゴラムも幸せだったんじゃなかろうか・・・

フロドは途中の岩にしがみついていました。
サムが手を伸ばしますがなかなかフロドの手をつかめません。

「Don't you let go! Don't let go!」
手を放さないで!

指輪が最後の光を放ち消えるとサウロンの目とバラド=ドゥーアが崩壊します。
長かった戦いが終わった瞬間でした。
フロドがやった!と喜ぶ仲間たち。ガンダルフの目には涙が・・・


しかし喜びもつかの間、滅びの山が爆発してしまいます。
フロドの身を案じピピンは泣き崩れています。


サムもいるんだよー(泣)

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 5 of 7

2015-09-18 07:25:00 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

ミナス・ティリスの療病院。
死の淵を彷徨っていたエオウィンはアラゴルンの癒しの手によって回復します。
エオメルの顔が情けなくなっているのが、お兄ちゃんて感じでいいなーと。

そしてエオウィンは同じく療病院にいたファラミアと出会います。

魔王に一撃を与えたものの自らも重傷を負ったメリーをピピンが見つけ出します。

M「I knew you'll find me.」
君なら見つけてくれると思った。
P「Yes. 」
M「Are you going to leave me?」
僕を置いていく?
P「No Merry, I'm going to look after you.」
僕は君の世話をするつもりだよ。

あんなにやらかしていたピピンがミナス・ティリスですごく成長したんですね。
ボロミアに救ってもらったからとデネソールに仕えて、
ファラミアを救うために危険な戦場を駆け回りガンダルフを探し出したり。
ずっと面倒を見てきたと言っていたメリーもこれからはピピンに面倒をみてもらうんですね。

オークに捕えられたフロドを救出するサムが男前でした。
ミスリルは奪われてしまいましたが指輪はサムが持っていました。
指輪を見て「指輪を僕に、サム」と言うフロドに不安を覚えるサム。

「You must understand. The Ring is my burden. It will destroy you Sam.」
わかってくれ、サム。指輪は僕が負うべきものだ。これは君を破滅させる。

服の代わりにオークの鎧を着ていくふたり。何か似合うー。かわいい。
しかもサムはこの格好でもフライパン一式を腰から下げてます。


ミナス・ティリスでの作戦会議

フロドたちは滅びの山に向かっているはずだけど、10,000のオークが待ち構えていると
悲観的になっているガンダルフ。


「I've sent him to his death.」私がフロドを死地に行かせた。
ガンダルフはサルマンの言葉を気にしてるんでしょうか・・・

フロドが無事にゴルゴロス平原を通れればいいんだよ、とアラゴルン。
「Draw out Sauron's armies. Empty his lands.
Then we gather our full strength and march on the Black Gate.」
サウロンの軍をおびき寄せ、あのあたりを空にする。その後我々の力を黒門に結集させるんだ。

エオメルがそんな事をしても勝てないよ、と言いますが
「Not for ourselves. But we can give Frodo his chance if we keep Sauron's eye fixed upon us.
Keep him blind to all else that moves.」
勝利はないがサウロンの目をこちらに向けさせればフロドにチャンスを与えられる。
フロドの動きから目を逸らさせるんだ。

「A diversion. 」陽動作戦だね、とレゴラスがちょっと楽しそう。
サウロンはそんな罠には引っかからない、と慎重なガンダルフですが、

「Oh, I think he will. 」大丈夫だよ、とアラゴルン。

何でそんなに自信があるのかと言うと・・・
「パランティアを使ってサウロンを挑発作戦」
ガンダルフから受け渡されたパランティア。アラゴルンはアンドゥリルを見せつけサウロンを挑発します。
それによりサウロンの目を引き付け、さらにあわよくば指輪も自分が持っていると思わせようという作戦。

「Long have you hunted me. Long have I eluded you. No more! Behold, the Sword of Elendil!」
お前はずっと私を追い、私はずっと逃れてきたがそれももう終わりだ。見よ、エレンディルの剣を!

アラゴルン、かっこいー!とか思いましたがすぐにサウロンの返り討ちにあっちゃうあたり・・・
サウロンは弱っているアルウェンの姿をパランティアに映し出します。
それを目にしたアラゴルン、すごく動揺しパランティアを落として割り、ついでに夕星の光も砕けてしまいます。
馬鍬砦で見た夢が正夢になる場面。

そしてアラゴルンはゴンドール王家の紋章を身に着け最後の戦いへと向かいます。


ゴルゴロスの平原で自分の水をフロドに飲ませるサム。

「There will be none left for the return journey. 」帰りの分がなくなっちゃうよ、とフロド。
「I don't think there will be a return journey Mr Frodo. 」帰りの旅はないだろうと思いますよ、とサム。
ずっと帰りの水や食料を気にしていたサムですが、もう帰らない覚悟を決めてしまったような感じです。
再び滅びの山に向かって歩きはじめるふたりですがその時サウロンの目がこちらを向いたので慌てて身を伏せます。

フロド、もうボロボロです(涙)

黒門の前。

「Let the Lord of the Black Land come forth! Let justice be done upon him!」
現れよ、黒の国の王。お前に裁きが下されよう。

すると黒門が開かれ・・・

出てきたのは・・・

サウロンの口。うえーっ

フロドが身に着けていたミスリルを出しフロドが苦しみながら死んだと言うので
ショックを受けますがアラゴルンはひとりサウロンの口に近づくといきなり首をはねます。

「I do not believe it. I will not.」
私は信じない。

その瞬間、サウロンの目が黒門に移ったのでその隙に再び歩き出すフロドとサム。


黒門が開き、大量のオークの軍団が出てきます。
アラゴルンたちは一旦後ろに下がり、ちょっと逃げ腰になっている兵士たちを鼓舞します。
超大好きな場面です。
動画はこちら。
Famous Speeches: Aragorn at the Black Gate

Hold your ground! Hold your ground!

Sons of Gondor, of Rohan, my brothers.
I see it in your eyes, the same fear that would take the heart of me.
A day may come when the courage of men fails,
when we forsake our friends and break all bonds of fellowship, but it is not this day!

An hour of wolves and shattered shields when the age of men comes crashing down,
but it is not this day! This day we fight!
By all that you hold dear on this good earth, I bid you stand! Men of the West!

引くな!一歩も引くな!

ゴンドールとローハンの息子たちよ、わが兄弟よ。
諸兄の目には私の心をも捕える恐怖が見える。
人間の勇気が挫かれ、友を見捨て、仲間との絆が全て断たれる日が来るかもしれない。
だが今日ではない!

人間の時代が終焉を迎えたなら狼たちがすぐに盾を砕くだろう。
だが今日ではない!今日は戦うのだ!
この世界で大切に思うすべてにかけて立ち上がるのだ。西方の男たちよ!

この後、馬が後ろ足で立ったりしてものすごく絵になるシーンでした。

アラゴルンの言葉に勇気づけられた兵士たちはガンダルフたちとともに戦う覚悟を決めます。

ギムリとレゴラス。

「Never thought I'm die fighting side by side with an elf.」
エルフと隣り合わせで戦って死ぬとは思ってもみなかった。
「What about side by side with a friend? 」
友達と隣り合わせならどう?
「Aye! I could do that.」
ああ、それなら戦って死ねるよ。

エルフとドワーフの友情。
ホビットの後にこれを観ると感慨深いです。

続きます。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 4 of 7

2015-09-16 07:43:08 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

キリス・ウンゴル。
シェロブの棲む洞窟に入ったフロドはゴラムに騙された事を知ります。
何とかシェロブから逃げるとゴラムが出口で待ち構えていました。
フロドに襲い掛かるゴラムですが形勢が逆転すると、
「It wasn't us. It wasn't us. Smeagol wouldn't hurt master. We promised.
You must believe us. It was the precious. The precious made us do it.」
わしらがやったんじゃない。スメアゴルはマスターを傷つけたりしない。
約束したよ。信じて。いとしいしとだよ。いとしいしとがやらせたんだ。

それを聞いたフロド。
「I have to destroy it Smeagol. I have to destroy it for both our sakes.」
指輪を葬らないと、スメアゴル。僕たちのためにも葬らないと。」

ゴラムの形相が一転して再びフロドに襲い掛かりますがそのまま崖から落ちていきます。

果たしてゴラムに良心が残っているのか・・・スメアゴルに良心があるのか・・・
ちょっとハラハラした部分でもあります。

サム、ごめん、と謝りつつ気を失うフロドの前にはガラドリエルがいました。

「This task was appointed to you, Frodo of the Shire.
If you do not find a way, no one will. 」
この困難な仕事があなたに任じられていたのです、シャイアのフロド。
あなたが道を見出さなければ、誰もかなわぬでしょう。

ミナス・ティリスに向かう途中、メリーはエオウィンに言います。

「You are fair and brave and have much to live for and many who love you.
I know it is too late to turn aside. I know there is not much point now in hoping.
If I were a knight of Rohan capable of great deeds, but I'm not.

I'm a Hobbit. And I know I can't save Middle Earth.
I just want to help my friends; Frodo, Sam, Pippin.
More than anything I wish I could see them again.」

あなたは公正で勇敢で、命をかけてあなたを愛する人がたくさんいます。
今さら顔を背けるわけにはいきません。
僕に期待するのは無意味だとわかっています。
僕がローハンの騎士だったら偉業を成し遂げられたでしょう。

僕はホビットです。僕には中つ国を救うなんてできません。
ただ友達を助けたいだけなんです。フロド、サム、ピピンを。
何よりも僕はまた彼らに会いたいんです。

メリー、かっこいいなあ。
頭もいいんでしょうね。


デネソールがファラミアと無理心中をしようとしていた時、白の木に一輪の花が咲いていました。


シェロブの毒で意識を失ったフロドですがサムが戻ってきました。

「Let him go, you filth! Let him go!」
上の腕だけの部分はPJ監督の腕らしいです。

シェロブを撃退したサムですが毒で麻痺したフロドを死んだと思っているサム。
このフロドがすごくキレイなんですけど。

「Wake up. Don't leave me here alone.」
僕をひとりにしないでください。

その頃ガンダルフは魔王と対峙します。

危ないガンダルフー! と、その時角笛と共にセオデン王の軍隊が到着します。

セオデン王が兵士たちを鼓舞する場面。
王様ってこうやって士気を高めるんですね。

「Forth and fear no darkness! Arise! Arise riders of Theoden.
Spears shall be shaken, shields shall be splintered, a sword day, a red day ere the sun rises!」
前進するぞ、暗闇を恐れるな!行け、セオデンの騎手たちよ。
槍を振れば盾は砕けるだろう。剣の日に赤い太陽が昇るだろう。

勝ち目の無い戦だけど兵士を鼓舞し、
先頭をきって突撃していく王様もかっこいいです。


油をかぶり火をつけよと命じるデネソールですがピピンが頑張ってガンダルフを探し出し、
部屋に飛び込んだガンダルフとピピンがファミリアを助け出しますが、
デネソールは火だるまになり塔から落ちていきます。


厳しい戦いが繰り広げられ覚悟を決めるピピン。
この時のガンダルフとの静かな会話が心に沁みるんです。

P「I didn't think it would end this way.」
こんなふうに終わりを迎えるとは思いませんでした。
G「End? No, the journey doesn't end here.
Death is just another path, one that we all must take.
The grey rain curtain of this world rolls back and all turns to silvered glass.
And then you see it.
終わり?旅はまだ終わっていないぞ。死はみんなが進むもうひとつの道なんだ。
世界を覆う灰色の雨が次第にやみ、銀色のガラスに変わっていく。その時お前は見るだろう。
P「What? Gandalf? See what?」
何を見るんですか?
G「White shores and beyond, a far green country under a swift sunrise.」
白い岸とその彼方。はるかな緑の国の暁と太陽を。
P「Well, that's not so bad.」
それは悪くないですね。

海賊船で到着したアラゴルンたち。

三銃士登場って感じ。

レゴラスとギムリがまた倒した数を争っています。
その時、「レゴラース!」とアラゴルンの声。
その一言でじゅうを倒しに行くレゴラス。え?これ倒すの?という感じ?


あっさりとじゅうを倒しその上に乗っていた人たちも倒しますが人数をカウントする事も忘れません。
「34」とドヤ顔のレゴラスにギムリ「まとめて1体だからな!」

「That still only counts as one! 」

それにしても死者の軍が強すぎて、もうね。


魔王に襲われたセオデン王を守るため必死に戦ったエオウィンとそれを助けたメリー。
瀕死の重傷を負いながらエオウィンはセオデンの最期を見届けます。
最後のセオデン王の表情がすごく柔らかくて、何となくお父さんの顔になっています。

「I go to my fathers, in whose mighty company; I shall not now feel ashamed.」
偉大な父祖のもとへいく。今なら何も恥じる事はない。

ミナス・ティリスでの戦いが終りました。
アラゴルンが死者たちを解放する場面。
解放してくれと死者の王ですが、この人たち強いし使えるから解放するなとギムリにすごく同感。

「You gave us your word! 」
約束は果たしたぞ!
「I hold your oath fulfilled. Go. Be at peace.」
誓約は果たされた。行け。安らかに眠るんだ。

その様子を見ていたガンダルフがアラゴルンに一礼します。
この場面、アンデュリルの剣と共に帰還したアラゴルンを王として迎えたのかと思っていましたが、
もしかしたら、王として約束を果たしたから敬意を表したのかなーとも思いました。
ホビット3でバルドが約束を果たさないトーリンに「王の言葉はそれだけ重いんだ。」とか言ってましたし。

でもせっかく王が帰還したのに描写これだけ?とか思いましたけど。
そういうものなの?何かちょっと寂しいです。

ともあれ人間の弱さゆえに自信をなくし自分の運命を受け入れられずにきたアラゴルンが、
ボロミアの思いを受け止めアンデュリルを手にミナス・ティリスまでたどり着いたのが感慨深かったです。
アラゴルンもまた指輪の旅で成長したひとりなんですね(87才だけど)