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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

忌まわしき花嫁 まとめ その3

2016-01-30 22:52:03 | The Abominable Bride
続きです。



再び現代に戻ります。
ここではエメリア・リコレッティが埋葬されている墓地で探し物をするのですが、
最初は何を探しているのかわからなくてですね・・・・
でもMistyさんのおかげでわかりました。

シャーロックは今でも、ジョンに黙って偽装自殺をしたことを気にしてるんですね。
そして、ジョンが付き合ってられないと、メアリーと一緒に帰ってしまうのも
何だかシャーロックの自己評価の低さが覗えて、切ないです。


でもレストレードは絶対に手伝ってくれると信頼しているのでしょうか(笑)
さらに、マイクロフトも最終的にはシャーロックを見捨てないという存在なんですね。


結局、偽装した死体は見つかりませんでしたが、
それ故にシャーロックはモリアーティの死は偽装ではなかったと結論を出したのかと思っています。
ただ、それにしてはずいぶん必死に探していたように思うのですが、あれも何か謎があるのでしょうか。
それとも、心のどこかでシャーロックはモリアーティに生きていて欲しかったのかもしれません。

現代の場面は全部現実だと思っていましたが、実は今まですべてマインドパレスだと知った、
ライヘンバッハの滝の場面に変わります。


この場面もパジェットの挿絵を再現してるんですよね。すごいなー。


モリアーティのセリフ「Too deep, Sherlock, way too deep.」で、
シャーロックはかなり深いところまで潜り込んでいるのがわかりますが、
とても深いところにもモリアーティは存在しているんですよね。
最後の誓いでもモリアーティはシャーロックのマインドパレスで捕らわれていました。

そして深いところに存在するもうひとりの人物。
ジョンが颯爽と現れシャーロックを救います。
いやー、本当にシャーロックはずっとずっとジョンに救われた事を忘れてないし、
いつだって救ってくれる唯一無二の存在なんだなー、とあらためて勝手に認識しました、私。
そして、シャーロックの眼にはジョンはこんなにかっこよく見えてるのかと・・・・す、すみません。


ここの最後のセリフ、
僕は落ちても死なないんだよ、というシャーロックに何で?とジョン。
その答えが有名なセリフ「Elementary, my dear Watson.(基本だよ、ワトソン君)」
これはもしかしたら、S3で明かしたシャーロック生還のトリックの批判に対するメッセージとか?(笑)
と、言っても正確にはトリックを明かしたとは明言しているわけではないんですけど。
アンダーソンに告白したあのトリックも本物だとは言ってないですし。
これに関しては、正典でもバリツ使って難を逃れているだけのトリックなのでいいんじゃないでしょうか。

やっぱり海の底を彷彿させるんですけど・・・


ここでやっと現実の世界になるんですよね。
やはり気になるマイクロフトの手帳。
もしかしたら、シャーロックのうわごとをメモしたのか?とも思いましたが。


まずはその12でも書いた「Vernet(ヴェルネ)」
オラース・ヴェルネはフランスの画家で、ホームズの祖母はオラースの妹という事になっています。

なんだけど・・・

ヴェルネ症候群という、つまり頚静脈孔症候群な病気があり、
611174はHAMAMY症候群という病気のIDだからマイクロフトが病気なのでは?という説が、
Reditにありました。すごいなー。

エメリアが自分の余命も計算に入れたのと同様に、
マイクロフトの死も何らかの計画に入っているのでは、と言う事だと思います。
そんな、やめて(泣)
だからマイクロフトの余命の賭けがマインドパレスで出てきたのか、
と、ちょっと納得しちゃうところもあるんですけど。

その他、みんながいろいろ考察しているので興味のある方はどうぞ。
https://www.reddit.com/r/Sherlock/comments/3z35sb/spoiler_mycrofts_notebook/

その下のScarlet Rollについてはこちらにも記載がありました。
Redbeard, Scarlet Roll A ‘Sherlock’ Season 4 Red Herring?

Scarlet Rollの隣が「M」で仮定すると、「Scarlet」と「Rollmops」ではないか、
Scarletは緋色、つまり「赤」でRollmopsはニシンを使った料理なので、
Red herring(赤いニシン)になり、要するにおとり=ミスディレクションだという説です。
では、どんな真相から視聴者の注意を逸らしているのか?というとモリアーティの何らかの構想だそうです。

そう思うと、あらゆるモニターにモリアーティが出現した出来事は、
何らかの事実或いは動きから国民や政府の注意を逸らしている、とマイクロフトが考えているともとれます。
いろいろ考察がありますね。
私はレッドビアード含めてこれ全部フェイクだよーん、という御大たちのメッセージな気がしてなりませんけど(泣)

もうひとつ、
6111174は6/1/74の説があり、ホームズの誕生日か?という説もありましたが、
ホームズ、74年生まれではないんですよね。

全体を見ればちょっと暗号のように数字やアルファベットが書いてあるので、
6/1/74は恐怖の谷ではないかと考察している方がいましたが、
私もS4はやっぱり恐怖の谷ネタなんじゃないかと思っています。だったらいいなーと。
1年前くらいに書いた私の記事にざっくりとあらすじがあります。
Sherlock SP と S4 予想 その2

S3放送後に、S4の情報として御大たちが言っていた「女性が大活躍」「シャーロックとジョンは暗い水の底」
そして、「脚本を読んでキャストがみんな泣いた」というのは今回のSPの事なんですよね?
だから、S4のふたりは暗い水の底にはいないんだと信じていいんですよね?

今回のSPは早くも賛否両論なコメントを見かけます。
事件の真相だったフェミニズムの部分が浅くて微妙、という意見もあり、
事件のトリック的にもイマイチーと感じるのかもしれません。
私は結構楽しめたんですけどね。
特に画面の暗さがシャーロックらしくてすごく良かったです。
S3は全体的に明るすぎて、多分そこもS3への違和感のひとつなんだと思います。

それにしてもこれ、シャーロック知らない人が観てもわけわからないですよね。
シャーロック観てないけどホームズ好きな人におススメしようかと思っていましたが勧められないかも(笑)

そういえば先日、SWを観に行ったときに予告が流れていました。


Youtubeにもあるお馴染みのトレーラーなんですけどやはりワクワクしました。
大画面でシャーロックを観たのも初めてなのでそれだけでも楽しかったです。
それにしても予告の編集はどれも素晴らしいですよね。
この時はキャプテンアメリカのシビルウォーとバットマンVSスーパーマンの予告もやっていましたが
同行した友人も、アメコミにまったく興味ないけど観たくなっちゃいますねーと感心していました。

映画といえば、ハムレットの日本語版は観れなかったです。
始まったんだーと思ったらもう終わっていて手遅れでした。1週間くらいなんだもん。
パンフレットだけはどうにか買ってきましたが・・・くすん。

余談になりましたがひとまずこれで終わります。
このあとはよそ様の感想めぐりなどをしようと思っているので
また言いたい事や気づいた事などボチボチと更新していこうかと思います。

駄文をここまで読んでくださってありがとうございました。

最後にちょっと面白かった画像とBBC3ネタを。
気持ちはわかる~


このツイートは1/30のものです。そういえばー。


忌まわしき花嫁 まとめ その2

2016-01-30 19:00:42 | The Abominable Bride
続きです。


その5でカーマイケル夫人の回想に出てくるオレンジの種。
この話はシャーロックの失敗話でもあるので、ラストの今回の事件の失敗はここから?

ラストはメアリーがマイクロフトの依頼で動くという場面でしたが、
これ見た時は結構複雑な気持ちでした。

もしかしたら、現実でもメアリーはずっとマイクロフトの指示で動いていたのか?
今までさんざん言われてきた、なぜマイクロフトはメアリーの存在に気づかなかったのか、の答えってこれ?
だからシャーロックを欺けたしマイクロフトはずっと沈黙しているのでしょうか。
メアリーをそんな位置にするの? うーん・・・・
私はメアリーはモラン大佐説を支持しているので余計に微妙です(笑)

その6のカーマイケル家に向かう場面。
これ挿絵そっくりだと言われていましたが、




今回、御大たちはかなりパジェットの挿絵を意識したみたいですね。
なので、あちこちがパジェットになっています。さすがファンボーイズ!

屋敷の外で見張る事になったふたりの会話。
これもシャーロックのマインドパレスだと考えるとかなり深いような気がします。
なぜひとりでいようとするんだ、何が君をそうさせるんだ、と言及するジョン。
シャーロックにとってジョンは常に彼の核心に触れてくる、というスタンスなのかもしれません。
アイリーンの話や欲求はかなり大きなお世話ですけど(笑)
しかし、ジョンに君の一番の親友だとか言わせるあたりシャーロックったら・・・・


ジョンの問いにシャーロックは「自分の意思」だと言っていますが
この後、すぐに「Redbeard」の言葉が出てくるのは一体なんなんでしょうね。

私は、シャーロックがひとりでいようとする理由、彼がこんなふうになった理由のひとつに
Redbeard があるんじゃないかと思うのですが・・・・

その7ではユースタス卿に「Miss me」のメモがありました。
ゴーストが歌う「Don't forget me」は実はこの言葉と対になっているとか?
そのメモをみたシャーロック、突然マイクロフトとの会話の場面に変わります。
この時、マイクロフトは「You're in deep, Sherlock, 」と、ここでも「Deep」が出てきます。
この時のシャーロックはかなり深く深層心理に入り込んでいる、という意味だったのでしょうね。

ここは海の底を彷彿させる演出なんですよね。何となく。

シャーロックはモリアーティは死んだ、と言っていますが、
この時のマイクロフトの言葉
「彼は拡大鏡にひびを入れ、計画を台無しにする、データに入り込むウィルスだ。」
これはラストでシャーロックが言及した次の計画に関わっている可能性があるとしたら、
シャーロックは、モリアーティの生死の確認とともに、誰が何のためにこんな事をしているのか、
そこも探っているのかもしれません。
だからマイクロフトが、
「You're in deep, Sherlock, deeper than you ever intended to be.」
お前が思っているよりも深く入り込んでいる、と言っているのかも。

その8ではマインドパレスの中でマインドパレスに入るシャーロックです。
そして現代版でははっきりと出てこなかった7%が出てきます。


そこで登場したモリアーティとの会話はまんま「最後の事件」でしたね。
この会話で、シャーロックはモリアーティから真相を引き出そうとしています。
モリアーティのセリフ「君は落ちなかった」も「空き家の冒険」でワトソンに説明したセリフですが、
ここではシャーロックは生きていたのは飛び降りがフェイクだったから、
だから実際に目の間で撃ったモリアーティは死んだのだという結論だと思いましたが・・・どうなんでしょう。


そして場面は現代に変わるわけですが、ここもマインドパレスだとは思わなかったですよー。

ここでメアリーがMI5のアーカイブにアクセスしたかのような場面があります。
私は、単にマイクロフトをからかっただけで実際はグーグル検索でもしてたんじゃないかと思いましたが、
マインドパレスでの出来事だと考えると、シャーロックにとってメアリーは
マイクロフトさえ出し抜けるスキルの持ち主だという事になるのかしら。
S3でシャーロックはメアリーの正体を見抜けなかったし、マイクロフトも沈黙してるしね。
前述のようにメアリーがマイクロフトの何らかの意向で動いていた可能性もありますけど。


それにしてもメアリーはねー。
メアリーが出てくると何だか違うドラマになっちゃうんですよね。
S3が今までに比べるとイマイチだと思ってしまう一因はメアリーにあるんです。
こんな有能な工作員、ホームズの世界にはちょっと似合わないような気もするので。
アマンダ本人も、メアリーは嫌われるか好かれるかどちらかで、
中途半端に受け入れられるようなキャラクターではない、と言ってました。
御大たちはこのメアリーを今後どうするんでしょうか。

それと、マイクロフトの独房のセリフも気になります。
ここに出てくるリストがシャーロックの摂取した薬のリストだとわかって、
マイクロフトはずいぶんこの件に関して気にかけているんだなーと。
「何度言っても言う事聞かないからせめて対処できるように」というMistyさんの解釈が可愛くて好きなんですけど、
この件も次の話に関わってくるのかしら。
S3のラストでシャーロックを刑務所に入れると大変な事になると言っていたし、
ついでにもうひとりの兄弟発言もありましたしね。


そして再びビクトリア時代。
軍人だー医者だーの会話は今までも何度か出てきていました。
シャーロックの中で常にジョンは怒らせると怖い存在なんですね。
鹿撃ち帽を渡すのも良かったです。空の霊柩車のラストシーンを彷彿させます。
「You're Sherlock Holmes. Wear the damn hat.」


それにしてもメアリーに対するシャーロックの評価は高いんですね。
そして事件の真相の場面になります。

トリックとしては、エメリアは自殺を偽装したあとに、夫の前に現れて殺害。
元々、余命わずかだったエメリアはその後に自殺。
偽装を手伝ったのは実は女性だったモリー・フーパー。
男に欺かれていた、という下りにジャニーンがいるのもシャーロックは結構気にしていたんですね。

一連の事件は、ビクトリア時代のフェミニズムが発端のようです。
私はこれについてはよく知らないのですがかなり重いテーマだと思うので
これをシャーロックで扱って大丈夫なのかしら・・・・と余計な心配をしています。

ここまではいいんだけど、ユースタス卿を殺害した犯人て結局誰だったの?
背後から近づくドレスを着た女性に、
「容疑者はひとりしかいない、違いますか?レディ・カーマイケル?」って言ってたけど
振り向けばモリアーティだったので、ちょっと謎。

しかし深読みするなら、
レディ・カーマイケルのセリフはレディ・スモールウッドと間違える部分をなぞらえている?
と、するとスモールウッド議員だと思っていたらメアリーだったので、
カーマイケル夫人がモリアーティになっていたのということは、やっぱりメアリーって・・・・・
深読み、ここに極まれり・・・・


しつこく続きます。
忌まわしき花嫁 まとめ その3

忌まわしき花嫁 ちょっとだけ感想

2016-01-30 18:24:38 | The Abominable Bride
シャーロック「忌まわしき花嫁」のちょっとだけ感想です。
ファーストインプレッションなのであまり大した内容ではありませんです。


内容が含まれますのでご注意ください。



視聴後、最初に浮かんだ言葉は「そうきたか!」でした。
ゲイティス御大がマイクロフトが出てきたら驚くよ、と話していましたが、
正典ホームズを上手く逆手にとった現代版の制作者ならではの技なんだと思います。

セットも美しく、221Bはロンドンのホームズ博物館を彷彿させました。
照明の暗さもビクトリア時代の雰囲気を醸し出しています。
もしかしたら大画面での上映を意識してるのかもしれません。
マインドパレスもちゃんとビクトリアバージョンなんですよ。


シャーロックのスペシャル版がビクトリア時代だと公表された当時は
いろいろな予想が飛び交いましたがその後これがオリジナルの単発だと言われ、
予想も二転三転としました。

しかーし、
ただのスペシャルではないし単発でもありませんでした。
さすがモファティス御大ズらしい仕掛けと構成だと思わずにはいられません。
今回は監督も含めてDr.WHOチームでもあるんですよね。
結局、最初の予想が当たらずも遠からずなんです。
シャーロックファンの推理力は本当にスゴイです。

正典ネタも細かいところでたくさん出てきました。
私が気づかないだけで実際はもっとたくさんネタを仕込んでいると思われますが。
何と、「My dear Watson」が出てくるんです。現代版では考えられないセリフです。
「Elementary, my dear Watson.」もありました。
でも全体的にはオリジナルです。


ふと思ったんですけど、
これ本編知らないと話がよくわからない内容なんですよね。
最近よくある、続きは映画で。なので、初見の人は予習が必要かもです。
って、シャーロックを知らない人が映画を観るとも思えませんが。

そして、とにかくワトソンがかっこいいです。
相変わらずホームズにはズケズケと言っていますがいざという時にはちゃんとホームズを守っています。


さらにホームズとワトソンの関係もすごく良いなーと感じたので、
いっそのことずっとビクトリア時代でもいいんじゃないかと思ってしまいました。
現代版、殺伐としているし(涙)


クルクルヘアーじゃなくてもやっぱりホームズというよりシャーロックなんですよ。
特にジョン・ワトソンと一緒にいると大人なホームズが一転してシャーロックになっちゃうんです。
私の目が少し腐り気味だからかもしれませんが。


今回のスペシャルを含めた今後のシャーロックについて語っていた御大たちの話は
かなり本当の事を言っていたように思います(失礼な)

つまり、「水の底」です。
これについては嫌な予感しかしませんでした。
嫌な予感といえば、メアリー・・・・私の予想とは180度違う展開になるのかも。

と、不吉な言葉を残しつつ終わります(無責任)

忌まわしき花嫁 まとめ その1

2016-01-30 15:20:01 | The Abominable Bride
そんなわけで無事に(?)全訳マラソンを完走することができましたので
あらすじや感想、考察などをまとめたいと思います。

と、書くと聞こえがいいですが要するに私のたわ言です。



最初に観た時はビクトリア時代と現代を行ったり来たりしている印象だったのですが、
結局、最初からすべてシャーロックのマインドパレスの中の出来事で現実は最後の最後だけなんですよね。
夢オチならぬマインドパレスオチ。
だから冒頭はS1~S3までを振り返っているのかもしれません。


一連の出来事を妄想を交えてまとめてみました。

まず、S3のラストでジョンとの悲しいお別れ。
寂しいのでジョンブログでジョンと出会った頃を思い出していた。
その時、兄からモリアーティ復活の事件を聞かされたので
ちょうど薬を少々キメていたから追加して検証してみよう。
そういえば昔、似たような事件があったな・・・・・


と、いうことでビクトリア時代へ行くぞ。
ついでにジョンとの出会いから始めようっと。

と、思ったかどうかわかりませんが、こんな感じでドラマが始まったんじゃないかと思います。


レストレードがリコレッティ事件を持ち込む。

モルグに行ってリコレッティ夫人の死体を見る。
ここでモリアーティの存在をほんの少しにおわせる。

マイクロフトに頼まれてカーマイケル夫人の事件を引き受ける。

ユースタス卿が殺される。
死体には「Miss me」のメモが。

コカインでマインドパレスにこもる。
そこでモリアーティが出現。

現代。飛行機の中で目覚める。
※最初、ここもマインドパレスかと思っていましたが映画を見たらやっぱりここは現実なんだと思います。
ここでいったん目覚めるけどすぐにODで昏倒するんでしょうね。

話の途中で再びビクトリア時代へ。
メアリーが事件の重要な鍵をつかむ。
メアリーのもとにかけつけたシャーロックとジョンは真相を暴く。
モリアーティが再び登場。

再び現代。でもマインドパレス。
リコレッティ夫人のお墓に行き、身代わりの死体があるかどうか確認するが見つからず。

ライヘンバッハの滝でモリアーティと対峙するがジョンの活躍でモリアーティは滝の底に。
ここでやっとシャーロックは目覚めます。

現実へ。
モリアーティは生きていないことを確信し、S4へ・・・・


と、ものすごく簡単ですがこんな感じ?
単発のスペシャルと思いきやS3の続きだったという。
以前、S3放送前にエピソードゼロとしてMany happy returns がありましたが
今回のはゼロどころか、S4のエピソード1になるのでは。
モリアーティは生きているのか?という問いの答えを90分かけて探したんでしょうね。
「When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth」
(不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる)

そして、今回はすべてシャーロックのマインドパレスなので
つまりはシャーロックの深層心理の表れなんじゃないかと思います。
さまざまな出来事や人物はすべてシャーロックにとってどんな立ち位置なのかって事かも。

まず、その1の部分、
依頼人がメアリーだとわかった理由が香水、これは「最後の誓い」に出てきたエピソードです。
そしてその2でジョンとメアリーが言い争いをしているのも同様にS3の話なんですよね。
ここでシャーロックは「I shall have to go deep.(深く入り込まなければ)」と言っていて、
どこに?とジョンが聞くと「Myself.(自分自身)」と答えています。
何度か出てくる「Deep」という単語、思えばここで既にマインドパレスなのだと示唆している事になります。


レストレードが登場して死んだはずの女性が現れ殺人を犯している事を知ります。
モルグに出かけたシャーロックとジョン。
置いていかれたメアリーはレストレードに女性参政権の運動に参加していると言っています。

19世紀は女性参政権の運動が活発で、女性が結婚と子育てという母性のみの存在という事に対し、
夫による妻の支配から脱却し男女平等の権利を訴えていましたが、
税金も払わない女性が国の命運を決める投票をするのは認められないとか、
女性は家庭で子育てをするべきだとか、いろいろと大変だったようです。

そういえば、ジョンの新作に対してハドソンさんもジョンのメイドも、
どうして自分が出てこないんだ、何も発言しないんだ、と言っていました。
これも、そういう事なんでしょうね。
私はこのあたりの歴史はあまり詳しくないのでこの話はひとまずこのくらいで。

そんなメアリーのもとにマイクロフトから呼び出しの電報が届きます。

ここで登場するアンダーソンは相変わらずアンダーソンで(笑)
レストレードもそうですが、シャーロックにとってこのふたりはあまり裏の無い人間なんでしょうね。
そして何と男装のモリーちゃん。
もちろんビクトリア時代に女性の検視官は存在していないのかもしれませんが、
それにしても・・・・
結局、女性だったことが判明するわけですが、
S3でモリーに叩かれた時にシャーロックはモリーの強さに気づいた結果なんでしょうか。深読みしすぎ?


モルグでジョンが「エメリアは双子なんだよ。」と力説しシャーロックが否定をしている場面。
モリアーティの双子説からきているのかもですね。
Miss meのモリアーティは実は双子のジェームズ(でしたっけ?)という
実際にそんな考察もちらほらと出ていましたし。

モルグの壁に書かれた「YOU」の血文字。
ここでシャーロックは「How could he survive?(どうやって彼は生還した?)」、
つまりモリアーティの存在を示唆します。
この「YOU」の赤い文字は「IOU」にリンクしているんでしょうか。


帰りの馬車の中で「仮説は?」と聞くジョンに、「Not yet. These are deep waters」と答えています。
このセリフも思えば、「もっと深いところにある」と言っていたんですね。


その4に出てくる、ジョンがいないのに話しかけていたり空っぽの椅子が出てきたり・・・
シャーロックにとってジョンの椅子はとても特別なのかもしれません。
S3で片付けちゃったのも、泣けましたよ。


マイクロフトに会いに行く時のジョンのセリフ、
「cleverer than you.(君よりも賢い人)」
メアリーも同じことを言っていましたが、これはシャーロックの劣等感?
この後に賭けの話が出てきますが、これはマイクロフトが死ぬんじゃないかという説があるんですよ。
リコレッティと同じくマイクロフトの死が何らかの計画に入っているという・・・・
この説はまた後ほど触れるとして、
シャーロックの要望で食べるのはつまりマイクロフトは弟のためなら命を賭ける、という事なのかも?
なんて、深読みしすぎ??


その5のマイクロフトとの会話は正確に訳せたとは言えないのですが、
ここで出てくる敵、というのは犯人の事で、既に自分の中では解決してるというマイクロフトの、
「我々は間違いなく負ける。なぜなら、彼ら(正しくは彼女)が正しいからだ。そして我々は間違っているんだ。」は
そういう事なんでしょうね。

そしてカーマイケル夫人の登場。
余談ですがこの方は、シャーロックの乗っていた飛行機のパイロットなんですね。

シャーロックはこの女性をこんな形で登場させたというのは何とも面白いです。

長いので続きます。
忌まわしき花嫁 まとめ その2

Sherlock:The Abominable Bride その12

2016-01-29 19:53:34 | The Abominable Bride
ネタバレを含むストーリーの詳細ですのでご注意ください。

ラストです。
最後なので画像にセリフを入れて遊んでみました。



滝に落ちた後に目覚めるシャーロック。


あたりをみまわしてから一言。

「Miss me?」

ジョンが心配そうに「シャーロック、大丈夫か?」と聞くので、


「もちろん、大丈夫だ。なぜそんな事を聞くんだ?」とシャーロック。


MM:あなたは過剰摂取であやうく死ぬかもしれなかったのよ。入院するべきよ。
SH:そんな暇はない。今すぐベイカーストリートに戻らないと。モリアーティが戻ってきたんだ。


そう言ってふらふらと立ち上がるシャーロックにマイクロフトは手にしているリストを見せます。
MH:これからお前を救えるなら私は思わずそれを望んでしまうぞ。
シャーロックはマイクロフトの手からリストを取り戻すと破り捨てます。
SH:もうそれは必要ない、極上品を手に入れた。仕事があるんだ。


そんなシャーロックにマイクロフトは静かに言います。
「シャーロック・・・・約束してくれ。」


マイクロフトの様子にシャーロックは一瞬とまどったようにしてから、
「こんなところで何をしてるんだ?
あんたは僕への恩赦か何かを貰いに行くべきなんじゃないのか?兄としてはさ。」
と、さっさと出ていってしまいます。


後を追うジョンにマイクロフトが声をかけます。
「Dr.ワトソン・・・・弟の面倒を見てやってくれ。頼む。」


ジョンはうなずいて外にでます。
マイクロフトは床に捨てられているリストを丁寧に拾い集め手帳にはさみます。


マイクロフトの手帳には
「REDBEARD」と書かれていました。

※手帳に書かれている「Vernet」オラース・ヴェルネはフランスの画家で、
ホームズ自身がギリシャ語通訳で祖母はオラースの妹だと言っています。
手帳の記述は後ほど詳しく書いてみようと思います。

早々に車に向かうシャーロックを呼び止めるジョン。
JW:シャーロック、ちょっと待てよ、説明してくれ。モリアーティは生きているって事か?
SH:生きているとは言ってない、戻ってきたと言ったんだ。


MM:じゃ、彼は死んだのね?
SH:もちろん彼は死んだよ、自分で頭を吹っ飛ばしたんだから生きているわけはない。
それを証明するためにわざわざ過剰摂取までしたんだ。モリアーティは死んだ、間違いない。

「だがさらに重要なのは彼が次に何をするのか僕にはわかっているという事だ。」

ここで「Game is on」のテーマが流れエンディングかと思いきや・・・再びビクトリア時代へ。

JW:飛ぶ機械やら、えーと、変わった仕掛けの電話?ずいぶん途方もないファンタジーだな。


SH:単に未来の世界がどのようになっていて、君と僕がどううまくやっていってるかの推測だよ。
論理学者は一滴の水から大西洋かもしくはナイアガラかもしれないと推察しなければならないんだ。
JW:ライヘンバッハとか?
SH:君は事件の詳細を書きあげたのか?
JW:ああ。
SH:私のめったにない失敗として恥をかかせるために修飾したんだろう?
JW:当然だよ。


SH:「The Adventure of...The Invisible Army.」「The League Of Furies?」
※実際のタイトルをもじっているようですが、1番目は見えざる軍隊の冒険?
2番目は復讐の女神同盟?・・・・センスが・・・(泣)


SH:The Monstrous Regiment?
※このタイトルはローリー・キングの著書、A Monstrous Regiment of Women からなんでしょうか。
邦訳は「女たちの闇」となっていました。上手いー。

JW:むしろ忌まわしき花嫁だよ。


SH:恐ろしいほどつまらないな。
JW:売れるんだよ。ちゃんと殺人も起きてるし。
SH:君の専門だ。
JW:君のほうはどうなんだ、君が摂取しているのは本当にまだ7%溶液だけか?
摂取量を増やしたんじゃないかと思ってるんだが。
SH:少々、空想にふけっていたかもしれないな。しかし、それは起こりえることかもしれない。


シャーロックは立ち上がり窓に近づきます。
SH:いずれにせよ、この世界で僕はとてもくつろいでいるのはわかる。
JW:そうは思わないが。
SH:残念だが君とは意見が違うようだ。


「だけど僕はこの時代には嵌りきらないとわかっていたよ。」
↑Mistyさんの解釈をいただいてしまいました。そういう事だったんですね。


窓の外は現代のベイカーストリートでした。


以上です。
最後までおつきあいいただいてありがとうございました。
次にあらすじや考察を書きたいと思います。

最後に、
Mistyさんに最大のありがとうを!
おかげで矛盾のない訳にすることができました。
(と、言いつつこのページも怪しい訳がてんこ盛りですが・・・)