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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

パトリック・メルローズ 「Never Mind」その11

2018-12-03 10:41:35 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger

これでラストです。



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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)



ダイニングでは会話が続きます。

NP:自分が平凡だから型破りなガールフレンドを選んだのか。
DM:紳士気取りの賢いユダヤ人のひきつった顔ほど面白いものはないな。
NP:そもそも自宅に招くなどなんて君は寛大なんだ。

この会話を聞いていたブリジットが席を立ちます。

BS:信じられない、最低は人たちね。

ニコラスとデイヴィッドが大笑いしている中、ブリジットは部屋を出ます。



アンとヴィクターが小声で話をしています。

AM:ありがとう。
VE:いや、君が正しかったんだ。
たとえ彼らを拒絶することになっても残虐な行為には強く反対しなければ。
AM:どうして私たち小声で話してるの?
VE:なんでだろうね。

ふたりで笑います。


AM:あ、ちょっと待って。

アンは階段のところに行きパトリックの部屋に向かって話しかけます。

AM:パトリック?いるの?私よ。

パトリックは身を隠し様子を見ています。

返事がないのでアンはヴィクターのところに戻ります。

AM:ベッドに戻ったのね。



ブリジットはバリーに電話をします。

BS:バリー、私を助けて。

ブリジットは荷物をまとめ家を出ます。
遠くからデイヴィッドとニコラスの声が聞こえてきます。


NP:彼らは彼女をカントリーライフに引きずり込みたいんだ。
DM:ママはバラに夢中だしパパは馬がお気に入り。
NP:彼らを連れてフィガロの結婚を観に行ったんだけど、
指揮者が演台にあがったときロドニー・ワトソン-スコットが
「ほら、みんながスタートラインに立ったぞ。」って言ったんだよ。


ブリジットが慎重に玄関まで行くとエレノアが車の中にエレノアがいました。
お互いに無言で挨拶をし、ブリジットは車道に出ます。

バリーの迎えを待つブリジットですがバリーは姿を現しません。



結局ブリジットは再びメルローズの家に戻ります。

EM:わかった?

エレノアが車の中から声を掛けます。

EM:そんなに簡単じゃないのよ。

黙って家に戻るブリジット。



パトリックがベッドで寝ているとデイヴィッドが部屋に入ってきます。

DM:眠れないのか?私もなんだ。
みんな興奮してるんだろうな。

ベッドに近づきふとんやまくらを整えるデイヴィッド。

DM:これでいいか?

うなずくパトリック。


DM:今日はこのまま部屋に戻るが、だがわかってるだろうな。
もしお前の母親やほかの人に今日の事を話したらお前を引き裂いてやるぞ。

デイヴィッドが部屋を出ていきます。




現在。


静かに寝息を立てるパトリック。
ジュリアが様子を見ています。
ベッドの脇でジョニーが寝ています。

J:ジョニー、代わるわ。



Episode3に続きます。


グダグダな全訳マラソンに最後までおつきあいありがとうございました。
そろそろ放送開始なんですよね。
私は見ることができませんがもしここをご覧になっている方で
放送も視聴される方がいらっしゃいましたら、
くれぐれもここと比べたりしないようよろしくお願いいたします(泣)


実はうちのBD再生機が機嫌を損ねまして観ることができない状況で・・・
シャーロックのコメンタリーの続きでも、と思っていましたので寂しいです。
現在修理中ですのでしばらくお待ちくださいませ。

パトリック・メルローズ 「Never Mind」その10

2018-11-30 17:08:47 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger

続きです。


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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)




アンがダイニングに戻ります。

NP:みんな楽しんでいたよ、絞首刑になる男もね。
DM:家族みんなが楽しめる。

アンがエレノアに話しかけます。

AM:階段のところにパトリックがいるの。
あなたと話したいって。

エレノアが立ち上がりアンと部屋を出ようとします。


DM:エレノア?
EM:はい。
DM:パトリックが駄々をこねて泣くたびに駆け付けるようなことはもうしないと話し合ったんじゃないのか。
EM:さっき高いところから落ちてしまったの。だから痛がってるのかもしれないわ。
DM:だとすると必要なのは医者だろう。


デイヴィッドが立ち上がりますがアンが止めます。

AM:痛がってるんじゃないの。母親と話がしたいだけよ。
DM:ほら、痛がってはいないようだ。
だから感情の問題なのだ。脅しに屈するのか?


一同静まり返ります。
デイヴィッドが座ります。

DM:座って、それから話し合おう。


エレノアとアンは自分の席に戻ります。

DM:教育とは子どもが成長した時に「あれを乗り越えたのだから何でも乗り越えられる。」と言えるようにする事だと私は思う。
AM:おかしいしそれは間違いだとわかってるはずよ。
VE:確かに子どもはチャレンジさせるべきだと思う。
AM:ヴィクター、あなたまで。

エレノアは後を振り返りリビングに続くドアを見つめます。


NP:誰かを責めようなどとは誰も思っていない。
私たちはただ・・・
AM:私たち!あなたは彼に逆らう事などしないでしょうけど。
NP:・・・子どもを過保護に甘やかしても何にもならないって言ってるんだ。
それが時代遅れだということはわかっているよ。でも子ども頃の問題など大したことではないよ。
AM:大した事ではないということではあなたがリストのトップね。
偉そうに聞こえないように戯言を言い、戯言に聞こえないよう偉そうなことを言う。

NP:アメリカの若い選手からの強烈なバックハンドか。哀れだな。
BS:じゃあ、あなたの子ども時代の問題も大したことはなかったのよね、ニコラス。
みんなの期待に応えたってことよね。
NP:平穏な子ども時代だからといって謝罪はしないし、
楽しかったことを苦しみに上書きしたりもしない。
広い芝生にバケツやスコップ・・・

デイヴィッドはイチジクを手に持ちナイフでテーブルの下からブリジットの足をさわります。
驚くブリジット。


NP:リッツにある金色のプールにコインを投げ入れたりもした。

デイビッドはイチジクを手にブリジットに話しかけます。

DM:イチジクはいかがかな。今年は最高の出来だ。
君がどれ程好きか私は知ってるぞ。

ブリジットは冷静に返します。

BS:ナイフをちょうだい。

AM:ごめんなさい、もう駄目だわ、我慢できない。

突然アンが立ち上がりニコラスに言います。

AM:あなたは尊大で愚かな太鼓持ちよ。

そしてデイヴィッドを見ます。

AM:あなたにできるのは彼を怖がらせて思い通りにすることね。
何よりあなたは人間として失格者だわ。あなたの息子がかわいそう。
私は失礼するけどヴィクター、あなたはご友人たちとここにいてくれて構わないわ。
もちろん、今後あなたとお会いすることはないけれど。

立ち去ろうとするアンにヴィクターも立ち上がります。

VE:僕も君と一緒に失礼するよ。


エレノアがアンを止めようとします。

EM:そんなにすぐに行かなくてはだめなの?
VE:いや、エレノア、明日は早起きして少し執筆を進めておかないとなんだ。

アンがエレノアに言います。

AM:エレノア、パトリックは廊下にいるわ。
あの子は悲しい思いをしてるわ。ひとりぼっちで怯えてるのよ。
私はあの子にあなたを連れてくるって約束したの。
あの子に会って何があったのか聞いてあげて。

デイヴィッドが葉巻に火をつけます。


無言のエレノア。

AM:エレノア、お願いよ。

エレノアはわかったと言うようにアンの腕を掴んだその時、
「エレノア」と呼ぶデイヴィッドを顔を見ます。
それからあきらめたように少しだけ笑い、席に戻ります。


部屋を出るアンとヴィクター。



続きます。

パトリックの周囲の大人はみんな人間のクズすぎて・・・・
アンだけが唯一まともなんですけど、
それでもやっぱりパトリックにとっての母親はエレノアだけなんですよね。

パトリック・メルローズ 「Never Mind」その9

2018-11-27 11:16:02 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger

お久しぶりの更新です。
すっかり更新した気になっていたのでサイト開いてびっくりしました。
ボケがヤバい。


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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)





ダイニングルームで席割をするエレノア。


EM:ヴィクター、あなたはあそこに座って。
待って、アン、あなたよ。ダメだわ、そうじゃない。

なかなか決められないエレノアにデイヴィッドが口を出します。

DM:我々6人でよかったな。
エレノアが問題を解決する間にアン、皇帝ガルバをどう思うか答えてくれ。

デイヴィッドはさりげなくアンに座席を誘導します。


AM:素晴らしい人物よ。
VE:アンはカリグラが好きなんだ。
AM:ヴィクターは私が彼を同情するよう仕向けたのよ。
DM:ブリジットは私とそこに。
VE:ティベリウスが家族全員を殺害してしまったんだ。
恐怖を味わった者が恐怖を与える者になるのは当然のことだ。

デイヴィッドは席割を決めてしまうとエレノアを無視したまま話を進めています。




AM:イートン校でもその方法で?
VE:アンはイギリスのパブリックスクールの組織に対しては皮肉な態度をとるのだ。
NP:そうなのか?
AM:彼が彼の姉妹と寝ることに執着していることに関しては・・・
NP:もちろん、言い分はわかる。
悪行も楽しいが近親相姦は最高ってことだ。
今ならこいつに好感が持てるよ。
当時は彼だって道徳規範的にやりたかったんじゃないかな。
AM:どうして不道徳が美になってしまうわけ?
NP:優劣の問題ではなく退屈な男にならないことが重要なんだ。
DM:人はアンニュイを欲しているのだ。



デイヴィッドの一言で引くアン。

ひとり部屋のベッドに横たわっているパトリックは天井にいるヤモリをじっとみています。


DM:エレノア、君の記憶力はすごいぞ。前回のディナーを完璧に再現しているじゃないか。

沈んだ表情のエレノア。

DM:彼女は裕福だった彼女の母親のことを考えるとあんな表情になる。
違うか?ダーリン。

エレノアは無表情で応えます。

EM:そうね、デイヴィッド。

心配そうにエレノアを見るアン。


DM:エレノアの父親は大酒飲みだったのでその地位を追われ、human antiqueを手に入れることにした。
「本物の老いた貴族」をね。夫を買うなら公爵がいいと考えたんだ。
それからヴァランセ公爵は大金を使って飾り立てた。
だが人間を物のように扱ってはいけないんだ。
BS:確かに。
DM:そう思う?
BS:もちろんよ。



AM:human antique も買ってほしかったんでしょう。
DM:それは確かだな。彼は舌なめずりしていたに違いない。
エレノアの母親がショックを受けたのは
ルイ15世のような足で毅然と立ち上がり大胆にも命令を下し始めたことだ。
BS:あら、私はそれに強さを感じるわ。世界が抱えている問題は人が他者を物のように扱っていることよ。
DM:まったく同感するね。
それこそが我々の共通した認識だ。慎重に対応するべきだ。

ブリジットの手を握るデイヴィッド。


アンが立ち上がります。

AM:失礼。



部屋を出たアンは隣のリビングでたばこを吸います。

AM:何がアンニュイよ!

階段にパトリックが座っていました。


AM:Hello, Patrick.どうしたの?
PM:グラスを割ってしまったんだ。お父さんには言わないで。
AM:元気ないわね。何かあった?

パトリックの隣に座るアン。

AM:眠れないの?痛む?ちょっと見せて・・・

アンが怪我をした手を見ようとするとパトリックは身を引きます。

AM:何もしないわ、ただ・・・
PM:大丈夫だから。
AM:だって震えてる。話したくない?パトリック?


その頃ダイニングでは。

NP:去年はジェラルド・フロッグモアが英国中で誰よりも鳥を撃ち落としたよ。
車椅子の男にしては悪くないな。

デイヴィッドはわずかに開いたドアの隙間からアンとパトリックの様子を窺がっています。


D:彼は自由に動くやつらに腹を立てているんじゃないのか。


アンとパトリック。

AM:お母さんは?お母さんに会いたい?

うなずくパトリック。

AM:OK。すぐ戻るから。待ってて。

アンが立ち上がります。

PM:無理だよ。連れてこれないよ。
AM:パトリック、大丈夫だから。


アンがダイニングに戻ります。

続きます。


「human antique」って何でしょうね。
骨董品のような年老いた人って事なのかしら。
よくわからない内容の会話になってしまいました。

まとめるとデイヴィッドは残酷で嫌な奴、という事で。

アンはE1でも出てきましたが彼女はパトリックをとても気に入っていて
ここでは唯一の味方でした。
母、もう少し頑張ってほしかったよ。


パトリック・メルローズ 「Never Mind」その8

2018-11-22 13:29:37 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger

お久しぶりの続きです。
毎度の力技意訳ですがご容赦くださいませ。


一覧。
パトリック・メルローズ 「Never Mind」

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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)




パトリックの叫び声をエレノアとデイヴィッドも聞きます。

デイヴィッドは気にせずそのまま身支度をしています。

エレノアがゆっくりと近づきます。
階段の下でイヴェットがパトリックを抱きしめています。

EM:ありだとう、イヴェット。
あとは私が。

イヴェットがその場を去ります。

EM:Hello, love. Oh, sweetheart

エレノアがパトリックの隣に座ります。

EM:いたっ!
ママ、ガラスの破片の上に座っちゃった。
バカね。自業自得だわ。どうしたの?ママに話して。
PM:ただの事故だよ。お父さんには言わないで。
EM:そんなこと絶対にしないわ。
ママが何を考えているかわかる?
明日の朝、あなたをOK牧場に連れて行こうと思うの。
朝一番に、ふたりだけで。そのほうがいいでしょう?
PM:どこかに逃げたい。
EM:どういう事?
PM:ここから離れたいんだ。
EM:そうね。


電話が鳴ります。

EM:電話に出なきゃ。
戻ってきたら一緒にベッドに行くわね。約束するわ。

パトリックにキスをしてエレノアが離れます。
ニコラスとブリジットが上から降りてきます。

NP:ケンジントン・マーケットの露店で売ってるようなやつだな。
BS:ケンジントン・マーケットの露店で買ったのよ。


パトリックに気付いたブリジットが声をかけます。

BS:あら、こんにちは。

パトリックは無言で階段を上がります。

NP:中世の魔女みたいだぞ。
BS:あなたは気難しいおじいさんに見えるわ。
息苦しくて型通りの気難しいじじいよ。


EM:あなたに電話よ。

別の部屋で電話をとるブリジット。

BS:バリー?
最高よ。これまでの人生でこんなに他の誰かと話がしたかったことはないわ。


アンとヴィクターがディナーのためにメルローズ家に向かいます。


VE:彼らがどうやって生計を立ててるのかをみんなに聞くのはやめてくれ。
スタッフにも何も聞かないで。それと、デイヴィッドを刺激するなよ。
AM:わかったわ。でもひとつだけお願いをきいてくれる?
VE:もちろん。
AM:彼らにへつらわないで。いじめさせないで。なじもうとしないで。
VE:3つもあるじゃないか
AM:全部同じ意味だからいいの。あなたはいい人だわ。思いやりがあるもの。

リビングにいるニコラスとエレノア。


NP:すごい椅子だな。

椅子に座るニコラス。

ああ、それは昔何人かの提督が所蔵していたものよ。
本来は美術館にあるべきものなの。
デイヴィッドが気に入っていて、よく葉巻をひじ掛けにおいてるわ。

慌てて立ち上がるニコラス。

EM:あなたが座っていたら彼はもう座らないと思うけど。
NP:どうかな。
彼は自分の思い通りにしないと気が済まないんだよ。

アンとヴィクターが到着します。

NP:おい、ヴィクター、そのスーツはどうしたんだ。
アンにアイロンをかけてもらえよ。
AM:あら、もう始まってるのかしら。私たちは滑り込みなのね。
EM:楽しい夕べを過ごしましょうよ。

エレノアがふたりにグラスを渡します。

EM:乾杯を・・・・

続きを待つ一同。

EM:乾杯。


NP:ドンは他人の自戒をバッシングするのが何よりも好きなんだ。
VE:精神分析学を自戒とは言わないよ。
AM:でも助けになるのよね。
VE:そう、治療の効果はある。

デイヴィッドが登場。

VE:ここに本物の医者がいるじゃないか。

DM:ヴィクター、アン、ようこそ。
エレノア、ピンクが似合うよ。瞳にも合ってる。
あれはウオッカかな。


キャンドルに火をともすエレノア。

AM:変な意味ではなく、あなたがドクターだなんて想像つかないのだけど。
DM:私もヒポクラテスの誓いにちょっとつまづいていたのを認めなければならないな。
幸い、私の妻の金が私の有意義な人生を送るのに必要な負担を取り除いてくれた。
彼女の素晴らしいギフトだよ。

エレノアを見るデイヴィッド。
無表情のエレノア。

DM:空港まで妻につきあってくれて感謝しているよ。
AM:純粋に楽しんだの。これみたいにね。

デイヴィッドに本を渡すアン。

DM:なるほど。その日を大いに楽しむか。
AM:わが心あふるる。

ブリジットが登場。


BS:Hey, Dave.
倒錯した黄色のスリッパ、好きだったのに。
DM:本気で言ってる?
嬉しいね。ウォッカは?
BS:コーラがいいわ。アルコールは変な酔い方になる。
DM:ではディナーへ。


続きます。

ひー、すみません。彼らの会話が難しすぎて意味不明な日本語になりました。
次回のディナーもしかり・・・

ポイントを3行でまとめると、、、

デイヴィッドは暴君。
誰もデイヴィッドに逆らえない。
父親も暴君だった。

かなあ。

続きます。

パトリック・メルローズ 「Never Mind」その7

2018-10-28 18:56:15 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger


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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)


リビングでデイヴィッドとニコラスが飲んでいます。


DM:「Only the best or go without.」
NP:我々はそんなことにはならないだろうけど。
DM:彼女は快活だな。
NP:ブリジットか?そうだな。
DM:彼女はチャーミングだ。変な意味ではないぞ。
NP:育ちが良く教養もあり会話ができる女性と身を固めるべきだと思っているのだが
既に私は2回離婚してるんだよな。


パトリックが部屋の前を通り過ぎます。

DM:パトリック。どこに行く?

パトリックは部屋に入ります。



PM:ママに会いに。
DM:ママは運転で疲れているよ。
こっちに来てゴッドファーザーに挨拶しなさい。
NP:ハロー。パトリック。
ところで君はいたずらでも企んでいるのか?
DM:もちろん。
NP:そうこないとな。

ゆっくりと部屋に入るパトリック。

DM:もっと近くに。

少しだけ近づくパトリック。


DM:問題はないか?
PM:はい、お父さん。
DM:ランチは食べなかったんだろう。お茶は?
PM:飲んでません。
DM:だから顔色が悪いんだ。
強くなりたいのだったらきちんと食べないと。
イヴェットに何か食べさせてもらいなさい。
今日はママには構うなよ。
わかったか?

パトリックの頭とほおを軽く触ります。

DM:8時にディナーだ。遅れるなよ。

デイヴィットはニコラスにそう言うと立ち上がり部屋を出ます。
ニコラスを見るパトリック。
ニコラスは少し曇った表情でパトリックを見ます。


場面はエレノアに変わります。

エレノアがレコードをかけます。
ルイス・アームストロングの「I Ony Have Eyes For You」

歌詞とざっくり和訳しました。青字です。

Are the stars out tonight
I don't know if it's cloudy or bright
I only have eyes for you dear
Sha bop sha bop
今夜は星がきれいとか曇っているかどうかもわからない。
僕の瞳には君しか映っていないから。


The moon may be high
Sha bop sha bop
But I can't see a thing in the sky
I only have eyes for you
I don't know if we're in a garden
Or on a crowded avenue
Sha bop sha bop
月は高い位置にあると思うけど僕には見えてない。
僕の瞳には君しか映っていないから。
だから僕たちは庭なのか人ごみにいるのかもわからないんだ。

You are here
Sha bop sha bop
And so am I
Sha bop sha bop
Maybe millions of people go by
But they all disappear from view
And I only have eyes for you

君がいて僕がいる。
たくさんの人が通り過ぎていったと思うけど
僕の視界には入らない。
だって僕の瞳には君しか映っていないから。



音楽に合わせて踊るエレノア。
バスタブに湯をためるデイヴィッド。


言い合いをするニコラスとブリジット。

NP:一体どういうつもりなんだ。
BS:何が?
NP:イチジクだよ。
BS:ああ、あなたが興奮すると思ったのよ。
最初はあなたもよだれものだったでしょ。
NP:お前につきあってやっただけだ。
BS:やなやつ!
NP:「素晴らしい眺めだ」
BS:消えて、ニコラス。私はバリーと駆け落ちするから。
NP:なぜ番号を教えたりしたんだ。
BS:聞かれたからよ。


熱い湯に手を入れるデイヴィッド。


曲に合わせて踊るエレノア。
パトリックが立っていました。

EM:パトリック!黙って立ってないで入るか出るかどちらかにして!
・・・ごねんね。驚いただけよ。


エレノアが手を広げパトリックが抱き着きます。


EM:いい子ね、サインを書いてしまわないと。
PM:何に?
EM:チャリティの小切手よ。子どもを救うための。
とても大事なことなの。人は多くを得たら何かで返さないと。
あなたも覚えておいてね。私やダディもいなくなるのだから。


パトリックはうなずきます。

EM:あなたにもあげたいものがあるわ。

エレノアはカウボーイハットをパトリックにかぶせます。

EM:OK牧場よ。
そんな目で見ないで。面白いかどうか見てきただけよ。
今日はどうしてたの?
ダディと楽しんだ?お散歩した?


何も言えないパトリック。

EM:パトリック?どうしたの?
PM:グラスが空だね、おかわり持ってくる?
EM:やさしい子ね。いい子に育ってくれて嬉しいわ。
秘密ならそれでいいのよ。


エレノアの空いたグラスを手に階段を下りるパトリック。
デイヴィットたちの声が聞こえます。


DM:ディナーの時に彼と話をするから。
きっと同意するさ。
NP:問題は、何がヴィクターを消耗させているかだ。

パトリックは手にしていたグラスを割り切ってしまい血が出ています。


DM:下にいるよ。

デイヴィッドの声にハッとするパトリック。


思いつめた表情で階段を見つめるとそのまま飛び降りてしまいます。




続きます。

ママのばかー(泣 としか言えない。