ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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えっ、ハン・ビヤさんが<キルチ>ですって!?

2009-09-02 11:35:59 | 韓国語あれこれ
 韓国MBCテレビ水曜午後11時15分からの番組「黄金漁場」では、毎回ゲストを招き、おもしろい話を聞き出すコーナーがあります。話の聞き手カン・ホドン(강호동)はシルム(씨름=韓国相撲)出身のギャグマンで、大きな図体を生かした肉体ギャグが持ち味ですが、なかなかの口達者でもあります。

 8月12日は女性探検家<風の娘>ハン・ビヤさん(51)がゲスト出演しているということで、録画DVDを見ました。
          
 ハン・ビヤをテレビで見たのは初めてですが、カン・ホドンとの対話はすごい早口で、聞き取りが苦手な私ヌルボは悪戦苦闘。脳内で話を理解する速度よりもはるかに速く耳から音声がどんどん入ってくるのでほとんどお手上げ状態・・・。
 しか~し。昨今の日本の番組と同様、出演者の話のポイントがそのまま字幕でも出てきます。カナヅチの前に浮き袋が投げられるようなもので、何とか助かっちゃうんですね。(汗&笑)
 しかし、いつになったら韓国の人たちと同じところで同じように笑えるようになるのか、ため息をつくばかりです。(涙)

 さて、その会話の中で、「悩みは何ですか?」と聞かれたハン・ビヤが、「じつは私、<キルチ>なんです」と答えたら、一同「エーッ!」と声が上がりました。

 <キルチ>=길치。話の流れで一応検討はつきましたが、辞書で<길치>を引くと、<南部地方に産する雄牛>という関係ない語がひとつあるだけ。
 いつものネット検索で探すとすぐみつかりました。やっぱり<方向音痴>のことなんてすね。<길>はいうまでもなく道のこと。

 あるサイトでQ&Aがありました。質問は「<キルチ길치>の<チ치>とは何ですか?」。回答は「音痴(ウムチ.음치)の痴(チ)です」(正解)。

 調べてみると、<길치>のほかにも次のような言葉がありました。
<パクチ(박치)>=歌を歌う時、手拍子をちゃんと合わせられない人
<モムチ(몸치)>=踊る時、リズムに乗って自然に踊れない人

 日本では、運動が苦手な人を<運痴>と言ったりしますが、韓国語で<ウンチ(운치.韻致)>といえば、「운치있는 정경(趣のある情景)」のように風雅な趣きのことをいう言葉だから関係ないです。

 ハン・ビヤさんのことはまた今度くわしく記しましょう。


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