ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国教会の精力的な国外布教の背景は・・・?

2010-01-25 23:57:18 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 数年前、横浜のあるファミレスで朝食を食べていた時のこと。近くの席で8人ほどのグループがおしゃべりをしているのを何となく聞いていると韓国語です。
 その時私ヌルボは、たまたま(=偶然(=)韓国の新聞を読んでいたのですが、たまたま(=必然)わからない言葉があったので、そのグループの人に「韓国から来られた方ですか?」と話しかけて、教えてもらいました。
 その時に「どうぞ読んでください」と渡されたパンフを見ると<オンヌリ教会>とありました。

 さらに2週間前。やはり横浜の別のファミレスで昼食を食べていると、やはり韓国語を話している10人以上の団体が来ていました。彼らの帰り際、その1人にどういう人たちなのか声をかけて聞くと、またパンフをくれました。今度は<サミル教会>とありました。

 <オンヌリ教会>も<サミル教会>も、韓国の長老会系プロテスタント中の最大勢力とされているとのことです。

 <オンヌリ教会>はハ・ヨンチョ(河用祚)牧師が1985年設立した教会で、影響力の大きい芸能人を中心に信徒を拡張してきた、と韓国のウィキペディアにありました。
<オンヌリ(온누리)>とは「すべての民族」を意味する韓国語です。
横浜オンヌリ教会

 <サミル(三一)教会>は1954年設立。とくに1993年チョン・ビョヌク牧師が委任牧師として赴任した後、80人だった礼拝信徒数が急増し、2008年には1万6千人とのことです。これも韓国ウィキペディアによると、この教会の標語は<若い教会><国を愛する教会>で、未婚の青年が多く、平均年齢は26.9歳。また献金の半分以上を宣教と救済費用に使用する、とありました。
関係ブログ

 韓国のキリスト教は国外布教には非常に熱心で、国外布教を行っている人数は現在アメリカについで世界2位だそうです。

 韓国人の国外布教といえば、2007年アフガニスタンでボランティア&布教活動中の韓国人23人がタリバンに拉致され、2人が殺害された事件が思い出されます。その団体はセンムル教会で、この教会も世界150カ国で1万6千人の韓国人牧師が活動していると<livedoorニュース>の記事にありました。

 この事件については、KBSワールドの記事も伝えるように、韓国内でもさまざまな反応があったようです。

 このように<熱心な布教活動>にどのような歴史的・社会的背景があるのか、宗教とはほとんど関わりなく生きてきた私ヌルボには全く疎い分野なので、いろいろ見てみてもなかなか理解しにくいです。

 <随想 吉祥寺の森から>というブログには、次のような非常に厳しい批判が載せられていましたが・・・。
 「牧師個人のカリスマ的リーダーシップに強く依存したコリアン新興プロテスタントからはその弟子や派遣された宣教者たちに深刻な不祥事が頻発している」。
 「どれほどひいき目に評価しても韓国発の新興プロテスタントが日本にもたらされて広がった教会に、優れた適切な教会は非常に少ないどころか、多くそれらは独裁カルト教会の温床地帯となっており、この点について韓国プロテスタントは抜本的な見直しをしなければ、今後も被害の輸出を拡げ続けることになる」。等々。
 このような見方がどれだけ当たっているかはよくわかりません。韓国でのプロテスタント、とくに新興の教会の歴史と現況をまず知らなければ、と思います。

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