ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月11日(金)~1月13日(日)]

2019-01-15 23:49:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸昨日(14日)は、シネマ・ジャック&ベティで懸案の「人生フルーツ」を鑑賞。韓国でも、記事の一番下の【多様性映画】のランキングで1位になっているように、ソウルだとシネキューブ、想像マダン、エムシネマ等々のミニシアターを中心に、静かにヒットしているようです。→2つ前の記事で昨年の韓国の流行語1位の<小確幸>のことを書きましたが、この「人生フルーツ」も「リトル・フォレスト」と共にその<小確幸>を具現している映画として紹介されている(→コチラ)のはやっぱりなという感じ。私ヌルボとしては、点をつければ75点くらいかな? 「ああいう生き方や年の取り方や夫婦の関係、いいな」と思ったとしてもできない人は多いだろうし・・・。ヌルボの場合は最初からああいう生き方はゼッタイできない&しようと思わないし・・・。いや、立派な方だと思いますけどね、皮肉でなく。
 10日は同じシネマ・ジャック&ベティでこれも評判の高いアニメ「若おかみは小学生!」を鑑賞。いい子すぎるのがいかがなものか?・・・という感想はひねくれてる? 日本が今なお根強いアニミズムの国であることを再確認しました。

▸今年最初の韓国映画は、13日TOHOシネマズ上大岡で観た「それだけが、僕の世界」ビョン様、50歳も近いのにこの若い役とは大したもの!(←皮肉じゃないです。) ユン・ヨジョン先生は71歳か。いつもの(?)押しの強さ(?)が感じられなかったのは役柄のため? 昨年を観るまで個人的には印象の薄かったハン・ジミンは、なるほど全然違う! 「ミス・ペク」の演技で多くの賞を獲得したのがわかります。パク・ジョンミンは熱演。関係ないけど、字幕の<タヌキ寝入り>は何と言ってたか聞き逃す。<꾀잠>? 関係ないけどその2。「幻想即興曲」は高校時代音楽の先生が授業の前によく弾いていた曲。懐かしかったです。

▸アカデミー賞をはじめ、いろんな映画祭の季節となりました。今日(15日)のニュースでは、放送映画批評家協会賞で「ROMA ローマ」が作品賞含む最多4冠を受賞したとか。(→コチラ参照。) この「ROMA ローマ」、もう日本でも観られます。といっても、NetFlix限定というのが、基本的に映画館で観るというヌルボにとっては如何ともしがたいところ。韓国では全国で16館とはいえ劇場公開されてるのに・・・。
 なお、参考までに<ローリング・ストーン誌が選ぶ2018年のベスト映画20本>は→コチラ。やはり「ROMA ローマ」が1位です。ついでに<オバマ前大統領が選んだ2018年のお気に入り映画15本>は→コチラ。どちらのもイ・チャンドン監督の「バーニング」が入ってます。村上春樹原作で、日本では「バーニング 劇場版」のタイトルで2月1日公開。もう予告編やってますね。韓国では興行成績・評価等はまずまずといったところだったか? 期待感はそれほどでもなし、ですが何はともあれ観てみないと・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月15日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) グリーンブック  9.67(973)
②(1) 大人になれば(韓国)  9.55(101)
③(3) バブル・ファミリー(韓国)  9.53(34)
④(2) ボヘミアン・ラプソディ  9.48(36,866)
⑤(4) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.42(483)
⑥(5) ハンター・キラー  9.41(2,241)
⑦(7) イツァーク  9.32(101)
⑧(6) Dying/死ぬこと  9.32(25)
⑨(8) スパイダーマン:スパイダーバース  9.25(4,206)
⑩(10) チョンバギ 韓半島の恐竜2 : 新しい楽園(韓国)  9.18(1,520)

 ①「グリーンブック」が今回の新登場です。1962年のアメリカ。ニューヨークで人気がある黒人ピアニストのシャーリー(マハーシャラ・アリ)は、人種差別がはびこる南部へのツアーを敢行します。彼が用心棒兼運転手として雇ったのは粗野な白人トニー(ヴィゴ・モーテンセン)でした。彼らの旅とツアーは難航が続きます。しかし、そんなトラブルを乗り越え、彼らの間には友情が育まれていきます・・・。韓国題は「그린 북」。日本公開は3月1日です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(2) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(-) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
④(3) 希望の灯り  7.75(4)
⑤(-) 共同正犯(韓国)  7.67(9)
⑤(-) 生き残った子[最後の息子](韓国)  7.67(9)
⑦(4) マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏)  7.60(5)
⑧(5) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑨(-) グリーンブック  7.29(7)
⑩(6) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)

 ⑨「グリーンブック」が今回の初登場ですが、この作品については上述しました。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月11日(金)~1月13日(日) ★★★

         日本統治時代の韓国語辞典編集と、その弾圧を描く「マルモイ(言葉集め)」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(6)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・・1/09・・・・・・・・・・785,611・・・・・・1,185,500・・・・・・・10,070・・・・・・1,203
2(37)・・わたしの中のあいつ(韓国)・・・・1/09・・・・・・・・・・564,563 ・・・・・・・765,563・・・・・・・・6,638・・・・・・1,041
3(1)・・シュガー・ラッシュ:オンライン・・1/03・・・・・・・・・316,111 ・・・・・1,342,802・・・・・・・10,733 ・・・・・・・934
4(新)・・劇場版恐竜メッカ―ド ・・・・・・・1/10・・・・・・・・・・230,684・・・・・・・289,873・・・・・・・・2,236・・・・・・・・763
       :タイニーソアの島(韓国)
5(2)・・アクアマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・182,199 ・・・・・4,920,918・・・・・・・43,126・・・・・・・・738
6(3)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・・84,516 ・・・・・9,785,645・・・・・・・84,970・・・・・・・・521
7(25)・・グリーンブック ・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・・・65,641 ・・・・・・・・99,569 ・・・・・・・・・889 ・・・・・・・373
8(5)・・バンブルビー ・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・19,970・・・・・・1,553,491・・・・・・・13,026 ・・・・・・・279
9(4)・・PMC:ザ・バンカー(韓国)・・・・・12/26・・・・・・・・・・・13,976・・・・・・1,665,204・・・・・・・13,976 ・・・・・・・268
10(-)・・名探偵コナン:ゼロの執行人(日本)・・8/08 ・・・・・・8,768 ・・・・・・・414,506 ・・・・・・・・3,165 ・・・・・・・・31
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は2・4・7位の3作品です。
 2位「わたしの中のあいつ」は、韓国のファンタジー&コメディ。エリートの中年男性のパンス(パク・ソンウン)と、屋上から落ちて来た高校生のドンヒョン(チニョン)はぶつかった拍子に心と体が入れ替わってしまいます。そしてパンスは、ドンヒョンの身体で初恋の女性ミソン(ラ・ミラン)と、存在も知らなかった自分の娘であるヒョンジョン(イ・スミン)と出会うことになるのですが・・・。原題は「내안의 그놈」です。うーむ、身体が入れ替わる映画といえば「転校生」から「君の名は。」をはじめ10作品をはるかに超えるぞ、たぶん。それがわかっててあえて作るとなるとよほどの新味を打ち出さんと・・・って、そこんとこどーなの?
 4位「劇場版恐竜メッカ―ド:タイニーソアの島」は韓国のSFアニメ。遠い昔、小惑星の衝突により地球上の恐竜が全滅した後、人の知らないある小さな島で恐竜たちはとても小さい姿のタイニーソーとして誕生します。あ、小さいからタイニー(tiny)ね。彼らは友人同士どんぐりサッカーをして平和な日々を過ごしていましたが、ある日怪しい悪党たちが現れ、タイニーソーの島を脅かし始めます。悪党たちの正体は・・・。また、タイニーソーたちは危機にさらされた島を守ることができるでしょうか? 原題は「극장판 공룡메카드: 타이니소어의 섬」です。
 7位「グリーンブック」については上述しました。日本では3月1日公開されます。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・3,214・・・・・・・・・49,885 ・・・・・・・・・・382 ・・・・・・・・・32
2(13)・・リジー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/10 ・・・・・・・・・・3,131・・・・・・・・・・4,653 ・・・・・・・・・・・43 ・・・・・・・・・48
3(1)・・Leto/夏 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/03 ・・・・・・・・・・2,973・・・・・・・・・16,869 ・・・・・・・・・・148 ・・・・・・・・・61
4(3)・・老人と銃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・1,904・・・・・・・・・19,736 ・・・・・・・・・・163 ・・・・・・・・・33
5(5)・・イツァーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・1,048・・・・・・・・・13,063 ・・・・・・・・・・・99 ・・・・・・・・・21

 2位「リジー」(仮)が今回の新登場です。アメリカの犯罪ミステリー&スリラーで、1892年にマサチューセッツ州のフォール・リヴァーで起こった手斧よる惨殺殺人事件を素材にしています。被害者は地元の名士アンドリュー・ジャクソン・ボーデン(ジェイミー・シェリダン)とその再婚相手のアビー(フィオナ・ショウ)。ボーデンの再婚が契機となって、先妻の娘であるエマ(キム・ディケンズ)とリジー(クロエ・セヴィニー)の父と継母に対する感情のミゾは深まり、これに財産の相続もからんで家庭内にはドロドロの確執があったとか。事件後、その犯行時刻に自宅にいたリジーが容疑者として逮捕されますが、彼女の衣服には血痕等は全然見つからず、凶器の斧も特定できずで結局リジーは裁判の結果無罪に。そして事件は迷宮入りとなります。では真相は? ということですが、本作ではミステリー作家エド・マクベインの説を採用しているとか。それはリジーが当家でメイドとして働いていたブリジット・サリバン(クリステン・スチュワート)と恋人同士だった・・・つまり同性愛者だったことが事件に関係していたというもの。つまり、LGBT映画という側面もある作品のようです。韓国題は「리지」。日本公開は未定のようです。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月4日(金)~1月6日(日)]

2019-01-08 23:52:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸昨日(7日)ブルク13で観た「アリー/ スター誕生」が今年の映画初鑑賞。音楽がメインの作品はIMAXが当たり前になりそうです。その音楽ですが、私ヌルボとしては一番ズズンときた曲はレディ・ガガではなく、冒頭のブラッドリー・クーパーの歌&ギターでした。(→YouTube) 彼の演ずるジャクソン・メイ同様、ヌルボの音楽的感性も数十年前で止まってるかも(笑)。

▸「アリー/ スター誕生」同様、昨年中に見逃した「人生フルーツ」は今韓国で地味ながらもヒット中。今年に入り各地でリバイバル上映。(→コチラ参照。) 近所のシネマ・ジャック&ベティでも上映というのはウレシイ。
 そのシネマ・ジャック&ベティの上映予定作で観る予定なのが韓国でも評価が高かった「家(うち)へ帰ろう」(韓国題:私の最後のスーツ」)。あと、やっと観られる「私はあなたのニグロではない」。その他「バスキア、10代最後のとき」等。

▸今シネマート新宿等で上映中の韓国映画をチェック。「それだけが、僕の世界」(原題:그것만이 내세상)「死体が消えた夜」(사라진 밤[消えた夜])は一応観ておくかといったところ。そしてぜひ観ようと思っているのはソル・ギョング主演(パク・ヘイルもか)の「22年目の記憶」(나의 독재자[私の独裁者])。また「いつか家族に」(原題:허삼관[許三観])も原題と全然違うので要注意。これは2014年韓国文化院で観て、<オクスス(トウモロコシ)の別称(←ちょっとギモンあり)は?>という記事も書きました。(→コチラ。) 中国人作家・余華の原作小説「血を売る男(許三観売血記)」も、とてもおもしろかったです。

▸今週の【記者・評論家による順位】の中で、昨年のカンヌ映画祭で上映されたロシア映画「Leto/夏」は諸情報を興味深く読みました。ロシアのロックのパイオニアというべき主人公ヴィクトル・ツォイ(→ウィキペディア)は高麗人、つまり旧ソ連内の朝鮮人ということで韓国で注目されているようです。曾祖父が現・北朝鮮の金策出身でウラジオストクに移住した後1937年カザフスタンに強制移住させられ、母方の祖父の代にレニングラードに移ったとか。ただツォイ自身は朝鮮系ロシア人という認識で、朝鮮族としての民族意識はなかったとのことです。韓国サイトでは彼の名を<ビクトル・チェ(빅토르 최)>と表記しています。チェ(최)は漢字だと<崔>。韓国でよくある姓ですが、<최>の英語表記は<Choi>であり、ロシアではchの発音がむずかしいのでツォイとなったそうです。そんな歴史と政治と文化がこの作品に交錯しているのです。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月8日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(4) 大人になれば(韓国)  9.53(92)
②(2) ボヘミアン・ラプソディ  9.48(36,173)
③(3) バブル・ファミリー(韓国)  9.46(24)
④(6) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.42(479)
⑤(5) ハンター・キラー  9.41(2,148)
⑥(1) Dying/死ぬこと  9.38(24)
⑦(7) イツァーク  9.29(85)
⑧(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.24(4,020)
⑨(-) パウロ 愛と赦しの物語  9.17(1,811)
⑩(8) チョンバギ 韓半島の恐竜2 : 新しい楽園(韓国)  9.17(1,352)

 今回新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(3) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(5) 希望の灯り  7.75(4)
④(6) マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏)  7.60(5)
⑤(7) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑥(-) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)
⑦(8) カメラを止めるな!(日本)  7.14(7)
⑦(-) Leto/夏  7.14(7)
⑨(9) 群山:ガチョウを歌う(韓国)  7.00(6)
⑩(-) 劇場版ポケットモンスター みんなの物語(日本)  7.00(2)

 ⑥と、⑦「Leto/夏」の2作品が今回の新登場です。
 ⑥「シュガー・ラッシュ:オンライン」は、日本でも12月21日公開されています。韓国題は原題の「RALPH BREAKS THE INTERNET:WRECK-IT RALPH 2」に近く「주먹왕 랄프 2: 인터넷 속으로(拳骨王ラルフ 2: インターネットの中へ)」です。
 ⑦「Leto/夏」(仮)はロシアのドラマ。<Leto>(正確には<Лето>)はロシア語で<夏>のこと。18年の第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された作品です。物語の舞台は1981年夏、ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)。そこでは西欧の影響を受けてアンダーグラウンド・ロックがようやく開花します。新しい音楽を前に、演奏会場は熱気に包まれますが、当局の監視の目も光り、観客は座ったまま聴いています。後にロシアン・ロックのパイオニアとなった伝説のロック歌手、ヴィクトル・ツォイもバンドを結成して音楽活動し始めます。そして彼が出会ったミュージシャンのマイクはヴィクトルの師匠格になります。マイクには美貌の恋人(後に妻)ナターシャがいました。この2人の男性の間でナターシャの心は揺れます・・・。本作ではデヴィッド・ボウイやルー・リード等の当時の西側のヒット曲が流されます。そしてタイトルの「LETO」はヴィクトル・ツォイが率いたバンドKINOの曲名。実はYouTubeで聴くことができます。(→コチラ。) やっぱりロシア・テイストのロックですね(笑)。なお、ヴィクトルも政治的な主張をするミュージシャンではなく、本作も政治的な作品ではないようです。しかしロック自体に反抗的な要素は元々あるから監視対象にされるわけだし、また本作の撮影中の17年セレブレンニコフ監督が当局に横領罪の容疑で身柄を拘束された(→カンヌにも行けなかった)というのも、なんらかの政治的意図があるのではとの憶測もあるとか。そういえばヴィクトルが1990年交通事故により28歳で早世したのも、単なる事故ではないのでは?という見方もあるそうです。韓国題は「레토(レト)」。日本公開は未定のようですが、ぜひ公開してほしいものです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月4日(金)~1月6日(日) ★★★

         韓国でも「シュガー・ラッシュ:オンライン」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(20)・・シュガー・ラッシュ:オンライン・・1/03・・・・・・・・627,907 ・・・・・・・758,354・・・・・・・・6,151・・・・・・1,453
2(1)・・アクアマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・481,927・・・・・・4,544,450・・・・・・・39,845・・・・・・1,123
3(4)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・176,089・・・・・・9,610,398・・・・・・・83,450 ・・・・・・・708
4(2)・・PMC:ザ・バンカー(韓国)・・・・・12/26・・・・・・・・・・147,984・・・・・・1,607,694・・・・・・・13,488 ・・・・・・・741
5(3)・・バンブルビー ・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・129,439・・・・・・1,490,101・・・・・・・12,508 ・・・・・・・678
6(18)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・1/09・・・・・・・・・・・92,930・・・・・・・・152,181・・・・・・・・1,173 ・・・・・・・449
7(72)・・オンニ[お姉さん](韓国) ・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・62,339・・・・・・・・172,340・・・・・・・・1,541 ・・・・・・・510
8(5)・・スウィング・キッズ(韓国) ・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・60,895 ・・・・・・1,428,019・・・・・・・11,747 ・・・・・・・525
9(6)・・チョンバギ 韓半島の恐竜2・・・・12/25・・・・・・・・・・・50,651・・・・・・・・521,058・・・・・・・・4,083 ・・・・・・・413
       :新しい楽園
10(9)・・映画クレヨンしんちゃん ・・・・12/19・・・・・・・・・・・19,877・・・・・・・・341,069・・・・・・・・2,646 ・・・・・・・160
       爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は1・6・7位の3作品です。
 1位「シュガー・ラッシュ:オンライン」は、上述のように日本ではすでに12月21日に公開されています。
 6位「マルモイ[言葉集め]」は韓国のドラマ。1940年代、朝鮮語がだんだん消えつつある京城。劇場を解雇されたキム・パンス(ユ・ヘジン)は、息子の学費のためにカバン泥棒をしようとして失敗します。その後パンス(ユ・ヘジン)が面接試験を受けに朝鮮語学会に行くと、その代表はよりによって盗もうとしたカバンの持ち主リュ・ジョンファン(ユン・ゲサン)でした。辞典を作るのに、前科もある上に読み書きもできないとは! しかしパンスを歓迎する会員たちに推されてジョンファンは読み書きができるようになることを条件にパンスを受け入れます。金でもなし、なんで<言葉集め>?と思ったパンスは生まれて初めて文字を読み、自国語の大切さに目を開きます。ジョンファンもまた全国の<言葉集め>に熱心に取り組むパンスを通して<われわれ>の大切さに気づきます。作業時間も残り少なくなった頃されていない時間の中、一段と厳しくなる日本帝国の監視から逃れて<言葉集め>を終わらせなければならないのですが・・・。原題は「말모이」です。 ※日本の統治時代の言語政策も日韓間の<歴史認識>関係のイシューの1つです。少なくとも、日常生活まで日本語を強制するというのは事実ではなく、また不可能なことです。→コチラのブログ記事と、→ハンギョレの記事
の双方を批判的に読んでほしいと思います。
 7位「オンニ[お姉さん]」は、韓国のアクション。ただ平凡に暮らしたいと思っていた女性パク・イネ(イ・シヨン)。以前はボディガードでしたが、過剰警護で前科者となり、ようやく出所します。ところがまもなく妹のウネ(パク・セワン)がいなくなってしまいます。妹は不良学生の金もうけの手段として利用され、拉致されたって? 姉妹の跡を追う謎の男は市会議員パク・ヨンチュン(チェ・ジノ)の部下ハン・ジョンウ(イ・ジュニョク)。そして拉致に関係ありそうな金融業者チョン社長(キム・ウォネ)。パク・ヨンチュンは、過去イネとの間に<悪縁>があった? なんかわかりにくそうですが、実はわかりやすい復讐物アクションのようです。原題は「언니」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(18)・・Leto/夏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/03 ・・・・・・・・・・6,619・・・・・・・・・10,336 ・・・・・・・・・・・91 ・・・・・・・・108
2(2)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・3,604・・・・・・・・・42,328 ・・・・・・・・・・325 ・・・・・・・・・33
3(1)・・老人と銃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・3,259・・・・・・・・・15,767 ・・・・・・・・・・133 ・・・・・・・・・40
4(4)・・シンプル・フェイバー・・・・・・・・・・・12/12 ・・・・・・・・・・1,263・・・・・・・・117,921・・・・・・・・・1,019 ・・・・・・・・・22
5(5)・・イツァーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・1,232・・・・・・・・・10,658 ・・・・・・・・・・・81 ・・・・・・・・・17

 1位「Leto/夏」(仮)が今回の新登場です。この作品については上述しました。

[2018年韓国の流行語 総まとめ①] とりあえず1位だけ。日本由来だけど、ご存知?

2019-01-04 00:23:57 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 流行語大賞にノミネートされた言葉全30語の元(意味や出所)を半分でも部知ってるオジサン、オバサンはどれくらいいるのですかねー? 全然見当がつきません。いや、そもそも大賞の「そだねー」以外にどんなのがあったっけ????
 ま、それはそれとして、本ブログの趣旨に沿って<韓国の2018年の流行語>をまとめてみました。
 ネタ元は、中央日報の<今年の流行語トップ10>(→コチラ.韓国語)を一応ベースにしましたが、他のいくつかの記事で説明を補ったり、私ヌルボの見解等も勝手に混ぜ込んたりもしています。

[1位]小確幸(소확행.ソファッケン)
 「小確幸」とは、「さいが、実なせ」の略語。韓国語も同様に「소하지만 실한 복」から3文字拾って「소확행」。この言葉は、本来は村上春樹が「ランゲルハンス島の午後」中に収めたエッセイ「小確幸」で用いた造語。「うずまき猫のみつけかた」等にも出てくる言葉のようです。さらにその元はレイモンド・カーヴァーの短編小説「ささやかだけれど、役にたつこと」の原題「A Small, Good Thing」に由来するとのことです。
 なお、この「小確幸」は、台湾では2012年頃から流行語になっていて、店の名前などにも用いられているそうです。また中国でもほぼ同じ頃からこの言葉は広まり、そして韓国も。
 2018年韓国でこの言葉が流行した大きなキッカケは、映画「リトル・フォレスト」。五十嵐大介の原作漫画(右画像)も2008年に韓国版が刊行されていますが、橋本愛主演の2部作が韓国でも2015年に公開され、好評を得ました。そして18年2月にキム・テリ主演の韓国版リメイクが公開。イム・スルレ監督が韓国の実情に合わせて内容を手直ししたこともあってか(→コチラ参照)観客動員数は150万人に達し、関連で「小確幸」という言葉が一挙に広まりました。
 ※日韓の映画「リトル・フォレスト」と日本人の信仰や心性、村上春樹等とともに、「小確幸」について詳述した<クリスチャン・トゥデイ>の記事は→コチラコチラ(共に韓国語)
 ※韓国版の「リトル・フォレスト 春夏秋冬」は今年初夏、日本で一般公開されます。
 ところでこの「小確幸」、発祥の地・日本ではまた[1位]なのに長くなってしまいました。しかし、この言葉は日本ではどれほど知られているのでしょうか? 私ヌルボは知りませんでした。そして、受けとめ方はどうでしょうか? つまり共感するか否か? ヌルボの場合は共感度7割くらいですかねー。マイナスの3割は、「なんかトシヨリっぽい」(自分もトシヨリなんだけど。村上春樹は84年頃まだ30代で上記のエッセイを書いたとは!)、「大きな幸福が考えられない社会の反映?」、「小さな幸福さえ確実といえない人が多いってことか?」等々、いろんなことを考えてしまうから。「小確幸」も、フツーの人たちが漫画や映画のような生き方をそのまま実践できることでもなさそう。こう生きられればいいな、ということでは? ま、それでいいんですけどね。(と毎度のごとくはっきりしない。)

 今年のブログ運営方針の1つは、「記事が長くなりすぎないように」です。ベスト10なのにまだ1つだけですが、あとは続きで・・・。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月28日(金)~12月30日(日)]

2019-01-02 07:21:31 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸謹賀新年。昨年の回顧を書こうとすると、とくに反省だけでも確実に長~くなりそうなので、さっそく本文に入ります。
 <★2018年 ヌルボの個人的映画ベスト10>は、→コチラ
 今年2月16日一般劇場公開の「金子文子と朴烈」を別枠扱いにしたためベスト10に韓国映画が皆無になってしまいました。ちょっと厳しすぎたかも・・・。また例年以上に個人的な経験や価値観等が強く反映しているなーと思っています。

▸昨年最後に観たのは12月26日の「メアリーの総て」。あの「フランケンシュタイン」の作者メアリー・シェリーの物語で、19世紀初期のイギリスの文化等が描かれていてでベンキョーになりましたが、それよりも何よりも、この作品もMeToo映画だったのですね。それも自然に共感を喚び起こすような・・・。あとでハイファ・アル=マンスール監督の作品であることを知りました。サウジアラビア出身の女性監督で、私ヌルボが2013年のベスト10で2位にした「少女は自転車にのって」の監督で、今作はそれに続く2作目の長編とのこと。やっぱりなーの佳作です。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月1日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) Dying/死ぬこと  9.64(22)
②(3) ボヘミアン・ラプソディ  9.50(34,850)
③(-) バブル・ファミリー(韓国)  9.50(20)
④(7) 大人になれば(韓国)  9.45(74)
⑤(4) ハンター・キラー  9.43(2,020)
⑥(5) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.42(474)
⑦(1) イツァーク  9.32(57)
⑧(-) チョンバギ 韓半島の恐竜2 : 新しい楽園(韓国)  9.25(911)
⑨(10) スパイダーマン:スパイダーバース  9.22(3,621)
⑩(9) 家の時間(韓国)  9.20(46)

 ①③⑧の3作品が新登場です。
 ①「Dying/死ぬこと」(仮)は、スペインのドラマ。ルイス(アンドレス・ヘルトルディス)とマルタ(マリアン・アルバレス)は互いに揺らぐことなく愛しあっていました。ところがルイスが脳腫瘍との診断を受けて完璧だった2人の関係に不安が訪れます。結果を待って休暇に出かけた2人は、そこでこれまでは感じられなかった複合的な感情に襲われます。相手への思いやりだけでなく、恐怖と絶望、怒り等々。そんな感情に包まれ、2人の関係に危機が訪れます・・・。韓国題は「다잉」。日本公開は未定のようです。
 ③「バブル・ファミリー」は、1980年代から現在までのある3人家族の住居をたどった韓国のドキュメンタリー。瞬く間に高層建築が建っていった80年代、小規模建設業、いわゆる<家商売>をしていた私の両親は、都市開発ブームに乗って<中産層>の一員になりました。しかし、IMF経済危機以後すべてが泡のように消えました。もう一度やり直そうと15年を費やしたものの、両親は月払いの借家から抜け出せず、対策のない両親にあきれた私は家を出ます。あっという間に生活の基盤が消える2010年代のある日、雨漏りがする月払い賃貸に住んでいた私は、両親の借家がワンルームに改築される予定だという話を聞いて気をもみますが、両親は確約もないような不動産投資に関心を見せるばかりです・・・。原題は「버블 패밀리」です。
 ⑦「チョンバギ 韓半島の恐竜2 : 新しい楽園」については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(2) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館  8.50(2)
③(3) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
④(5) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑤(6) 希望の灯り  7.75(4)
⑥(7) マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏)  7.60(5)
⑦(9) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑧(10) カメラを止めるな!(日本)  7.14(7)
⑨(-) 群山:ガチョウを歌う(韓国)  7.00(6)
⑩(-) PMC:ザ・バンカー(韓国)  6.90(10)

 ⑨と⑩の2作品が今回の新登場です。
 ⑨「群山:ガチョウを歌う」は韓国のドラマ。詩人だったユニョン(パク・ヘイル)はかつて好きだった先輩の妻のソンヒョン(ムン・ソリ)が突然先輩と離婚してシングルになった=つまり「돌싱(トルシン)になった」と聞いてうれしくなります。お酒を飲んだ勢いでユニョンとソンヒョンは群山へ行き、日本風の民宿に泊まることになります。ソンヒョンは民宿の主人(チョン・ジニョン)に関心を持つと、ユニョンは自分につきまとう民泊の娘(パク・ソダム)が気になり始めます。群山での2人の心と時間はソウルと違って何度も行き違うばかり。あいまいな男女2人の群山での異夢の行方は・・・。原題は「군산: 거위를 노래하다」です。※<ソウルナビ映画>はアヒルになってますが、アヒルは<거위>じゃなく<오리>なんだけどな。
 ⑩「PMC:ザ・バンカー」については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月28日(金)~12月30日(日) ★★★

         「アクアマン」が2週連続1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・アクアマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・821,681・・・・・・3,204,188・・・・・・・28,126・・・・・・1,168
2(12)・・PMC:ザ・バンカー(韓国)・・・・12/26・・・・・・・・・・641,847・・・・・・1,013,909・・・・・・・・8,365・・・・・・1,081
3(23)・・バンブルビー ・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・368,289・・・・・・1,056,144・・・・・・・・8,877 ・・・・・・・843
4(4)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・256,183・・・・・・9,118,070・・・・・・・79,151 ・・・・・・・675
5(3)・・スウィング・キッズ(韓国) ・・・・・12/19 ・・・・・・・・・181,862 ・・・・・・1,195,348・・・・・・・・9,818 ・・・・・・・680
6(20)・・チョンバギ 韓半島の恐竜2・・・12/25・・・・・・・・・・139,028・・・・・・・・333,625・・・・・・・・2,643 ・・・・・・・623
       :新しい楽園
7(2)・・麻薬王(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・93,445 ・・・・・・1,787,841・・・・・・・15,575 ・・・・・・・622
8(5)・・グリンチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・79,810・・・・・・・・458,816・・・・・・・・3,490 ・・・・・・・506
9(6)・・映画クレヨンしんちゃん ・・・・・12/19・・・・・・・・・・・56,727・・・・・・・・259,753・・・・・・・・2,024 ・・・・・・・316
       爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(日本)
10(8)・・スパイダーマン ・・・・・・・・・・・・12/12・・・・・・・・・・・33,669・・・・・・・・628,328 ・・・・・・・・5,213・・・・・・・152
       :スパイダーバース
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は2・3・6位の3作品です。
 2位「PMC:ザ・バンカー」は、北朝鮮がらみの韓国のアクション。グローバル軍事企業(PMC)ブラックリザードのキャプテン、エイヘブ(ハ・ジョンウ)は米国CIAの依頼で巨額のプロジェクトを引き受けます。しかし、作戦場所のDMZ(南北軍事分界線)の地下30m秘密バンカーには約束されたターゲットではなく、意外なことに北朝鮮の<キング>が現れます。<キング>はアジア最高の懸賞金がかかった人物です。彼を捕えるためにキャプテン・エイヘブは作戦を変更し、12人のクルーと共に<キング>を拉致することに成功します。しかし、また別の軍事企業(PMC)の奇襲とアメリカCIAの爆撃でヘイヘブたちは罠に陥ってしまいます。結局崩れてしまった地下の秘密バンカーの中で、負傷したエイヘブは人質に取られていた北朝鮮最高のエリートドクター、ユン・ジイ(イ・ソンギュン)に助けを求めるのですが・・・。原題は「PMC: 더 벙커」です。
 3位「バンブルビー」は、2007年に始まるアメリカの人気SFアクションシリーズ<トランスフォーマー>シリーズのスピンオフ作品。物語はシリーズの第1作「トランスフォーマー」の出来事から20年前の1987年のカリフォルニアで、主人公の少女チャーリー・ワトソンが海沿いの町の廃品置き場で黄色いビートルを見つけるところから始まります・・・。韓国題は「마약왕」。日本公開は3月22日です。
 6位「チョンバギ 韓半島の恐竜2:新しい楽園」は、韓国のアニメ。8000万年前の白亜紀最後のさいがい災難の後、すべての家族を失って2頭だけ残された恐竜の帝王タルボサウルスのチョンバギと彼の息子マンネ。お父さんのチョンバギとは違って臆病で小心なマンネは、他の恐竜のからかいの対象になりがちでした。ある日、マンネが最悪の悪党デイノニクス3頭に捕まっていなくなると、チョンバギはマンネの痕跡を見つけるため新しい冒険を始めます。その途中、消えた娘を探すソンゴニ、ふてぶてしい草食恐竜サイに出会って、子供たちを救うため力を合わせることにしたチョンバギは、屏風岩と活火山地帯、先が見えない砂漠や峡谷を通る冒険の末に、ついに息子マンネの手がかりを探し出します。しかし、彼らの前に想像を超える超強力突然変異恐竜が現れます。はたしてチョンバギはマンネを見つけて新しい楽園に到着することができるでしょうか・・・。原題は「극점박이 한반도의 공룡2 : 새로운 낙원」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(12)・・老人と銃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・4,702・・・・・・・・・・7,579 ・・・・・・・・・・・66・・・・・・・・・56
2(1)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・4,041・・・・・・・・・32,826 ・・・・・・・・・・251 ・・・・・・・・・42
3(新)・・階下の少年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・2,046・・・・・・・・・・2,833 ・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・35
4(7)・・シンプル・フェイバー・・・・・・・・・・・12/12 ・・・・・・・・・・2,017・・・・・・・・113,960 ・・・・・・・・・・984 ・・・・・・・・・23
5(5)・・イツァーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・1,736・・・・・・・・・・7,414 ・・・・・・・・・・・57 ・・・・・・・・・22

 1・3位の2作品が新登場です。
 1位「老人と銃」(仮)は、アメリカのドラマ&ラブロマンス。主演は1936年生まれ!のロバート・レッドフォードです。「私は今銀行を荒らしに来ました。私のカバンに現金を詰めてください」。きちんとしたスーツに身を固め、顔には笑顔を浮かべつつ、優雅で上品に! フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)は、こんな人の心まで捉える方式で銀行を荒らし続けてきた前代未聞の紳士強盗です。ところがある日、彼は偶然出会った自由奔放な女性ジュエル(シシー・スペイセク)に心を奪われ、自分の正体を秘めたまま彼女との交際を続けていきます。一方、テキサス州警察のジョン・ハント(ケイシー・アフレック)は、笑いながら銀行を荒らしたという謎の紳士に関心を持つようになり、徐々に捜査網を狭めていきます・・・。韓国題は「미스터 스마일(ミスター・スマイル)」ですが、原題「The Old Man and the Gun」を直訳して仮題としました。日本公開は未定のようです。
 3位「階下の少年」(仮)は、アメリカのコメディ&ラブロマンス。ロンドンに発つ前、熱い涙を呑み込んで彼氏のベン(マチュー・シェア)と別れたダイアナ(ゾーシャ・マメット)でしたが、その3年後、作家の夢を叶えるため再びニューヨークの地を踏むことになります。ところが、上手にやりくりして入居したアパートがよりによって元カレの上の部屋とは! 互いに良い隣人として過ごすのが正解だと思いましたが、ベンの今の彼女への嫉妬から騒音公害、宅配便の事故まで起こってしまいます。同じアパートの入居者として、また、元カノとして問いただすべきことも山ほどあるのですが・・・。韓国題は「하나빼고 완벽한 뉴욕(1つを除いて完璧なニューヨーク)」。日本公開は未定のようです。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月21日(金)~12月23日(日)]

2018-12-25 23:08:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週に続き、<映画祭 朝鮮半島と私たち>で初めて観た作品について。
 「血と骨」は、予備知識なしで観たら相当衝撃を受けたかも。私ヌルボ、梁石日の原作小説ではなく、そのモトとなった自伝「修羅に生きる」(講談社現代新書)を読んだのが1995年だったか・・・。その印象が強烈だった分映画の感動は減殺されたものの、物語の舞台の大阪市東成区の在日朝鮮人の集住地域の往時のようすが再現されていたりして興味深く観ました。家並みの前の通りに<大成通一丁目>という停車場があるのは、後で調べたら1969年に廃されたに市電の停車場だったのですね。
 金大中事件を題材とした「KT」について、作品紹介担当の学生さんが「この事件のことを初めて知りました」と言っていたのは、生まれる25年ほどの前の、おそらく高校までの授業でもたぶん習ってないことなので無理もないというべきか・・・。私ヌルボ、これも映画は初めてですが、原作の中薗英助「拉致 知られざる金大中事件」(現代教養文庫)でずいぶん前に読みました。<ドキュメンタリーノベル>となっているのは、不明なところは想像で補っているということだったか? しかし、映画を観ると「ホンマカイナ?」という箇所がわんさか。上映終了後脚本の荒井晴彦さん(←「止められるか、俺たちを」で藤原季節が演じていた)のトークがありましたが、本作では「脚本があまり反映されなかった」というのはかなり知られた話のようで、「ずっと(阪本順治監督と)ケンカしてましたよ」とか「脚本家やめようかとも思った(笑)」等々語っていました。「諜報機関がピストルを使うわけないだろ」とも。(ごもっとも。) もちろん、荒井さんも政治的素材を娯楽作品に仕上げるに際して架空の女性を登場させたりしているわけで、その時点ですでに史実からは相当離れているので、この映画を観て「真相はこうだったのですね」と言ったという韓国人のような大誤解はしないよう要注意です。
 あ、細かいところですが、韓国の一等書記官役(?)だかでピカ一悪役俳優パク・ソンウンが出演してましたね。
 上記2作品とも観てよかったですが、「原作vs映画は、8割以上は原作の勝ち」というヌルボ仮説はやっぱり正しいと思いました。
▸「血と骨」でちょっと記憶に残ったのは音楽でした。控え目ながらも確かな存在感がある・・・。後で岩代太郎さんの作曲ということを知りました。(やっぱり、ね。) たまたま図書館に「映画音楽 太郎主義」という彼の著書があったので読んでみると、実におもしろい! 映画音楽の歴史的推移(近年は昔ほど音楽が<主張>しなくなったとか)、映画製作過程のどの時点で音楽を入れるかとか、セリフと音楽が重なることを避ける(久石譲など)か否かとか、監督による違いとか、とくに今世紀になってからの電子機器の発達に伴う映画音楽作りの変貌とか、国による違いとか実に多岐にわたって記されています。で、前の約3分の1は、ご自身の子供時代から芸大を経てプロの作曲家になるまでの歩み。実に盛沢山で、映画と音楽に関心のある方にはぜひオススメの本です。そういえば、今年1月に観たドキュメンタリー「すばらしき映画音楽たち」も岩代さんが尊敬するジョン・ウィリアムズをはじめ現代の代表的な映画音楽の作曲家を撮った大変興味深いものでした。

▸箱根の強羅なんて何十年ぶりだったかな?・・・というのは先週の宿泊忘年会のこと。帰ってからも二日酔い等で映画鑑賞はムリ。昨日は所用で神田に行った帰り、日本橋まで歩いて初めてTOHOシネマズ日本橋まで行ったものの、目当ての「アリー/ スター誕生」は40分前でほとんど残席ナシ。日を替えてやっぱりIMAXで観ようということにしました。
 ただ、明後日から徳島に帰省の予定だし、今年中に観るのはキツイかも。他にも今年中に観たい映画はいくつかあるし・・・。
 なお、今年はこれまで観た映画は計96本。昨年は101本だったからほぼ同じ。あと6日間でどこまでいくか?

         ★★★ NAVERの人気順位(12月25日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) イツァーク  9.62(8)
②(1) 僕のワンダフル・ライフ  9.54(1,261)
③(2) ボヘミアン・ラプソディ  9.51(33,040)
④(3) ハンター・キラー  9.47(1,809)
⑤(4) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.42(473)
⑥(-) 劇場版ポケットモンスター みんなの物語(日本)  9.35(262)
⑦(-) 大人になれば(韓国)  9.32(44)
⑧(6) 人生フルーツ(日本)  9.31(275)
⑨(-) 家の時間(韓国)  9.20(46)
⑩(-) スパイダーマン:スパイダーバース  9.18(3,033)

 ①⑥⑦の3作品が新登場です。
 ①「イツァーク」(仮)は、グラミー15回受賞に輝く現代の代表的なヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンの足跡と彼の音楽についての、アメリカ・イスラエル合作のドキュメンタリー。イスラエル生まれですが、両親はポーランドから移住したユダヤ系の理髪師とのこと。(あの「シンドラーのリスト」の主題曲を演奏したのもそんな経緯からか?) 彼が障碍者であることは広く知られています。3歳の頃ラジオでヴァイオリンの演奏を聴いて感動し、間もなくレッスンを受けるようになったのですが、4歳の時ポリオに罹って、下半身が利かなくなってしまったのです。しかし彼はくじけずヴァイオリンを続け、イスラエルの小さな町から世界有数の舞台に上がるまでになりました。そんな身体的限界まで克服したイツァーク・パールマンの音楽の贈り物が盛り込まれたドキュメンタリーです。韓国題は「이차크의 행복한 바이올린(イツァークの幸福なヴァイオリン)」(あ、韓国語だと<イチャク>か)。私ヌルボ、ぜひ観たいのですが日本公開は未定のようです。
 ⑥「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」、日本から5ヵ月遅れで韓国でも公開。私ヌルボは観てないし語る資格もありませんが、今作も韓国で好評。けっこうなことでございます。韓国題は「극장판 포켓몬스터 모두의 이야기」。
 ⑦「大人になれば」は、韓国のドキュメンタリー。チャン・ヘヨンは、18年ぶりに再会した1つ年下の妹チャン・ヘジョンと共に暮らすことを決意しました。発育障害のあるヘジョンは、13歳の時に障害者施設に送られ、人里離れた山の頂上の建物でそれまで会ったことのない人たちと18年の間、家族と離れて暮らしてきました。ヘヨンはヘジョンを施設から引き取り、一緒に暮らすことにします。ヘヨンは、自分の人生では想像もしなかったことが妹の生活の中ではふつうに起こっていたことに気づきます。「ヘジョン、なんで私の目を見ないの?」。「お姉さんはなんで毎日私にやらせるの?」。すべてのことが急にヘヨンの決心に合わせて変わるものではありません。ちゃんとやっていけると思っていたのに、いざ2人暮らしを始めるとキツい瞬間もしばしば。妹と一緒に暮らしていくとすると自分の人生は完全に新しく始めなければならないと思うと・・・。2人は結局は離れて生きなければならない運命なのでしょうか? 原題は「어른이 되면」です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(4) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館  8.50(2)
③(6) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
④(7) ファントム・スレッド  8.22(9)
⑤(10) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑥(-) 希望の灯り  7.75(4)
⑦(-) マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(韓・仏)  7.60(5)
⑦(-) タリーと私の秘密の時間  7.60(5)
⑨(-) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑩(-) カメラを止めるな!(日本)  7.14(7)

 今回の新登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月21日(金)~12月23日(日) ★★★

         海のヒーローを主人公にしたアクション「アクアマン」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・アクアマン ・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・966,257 ・・・・・・1,250,078・・・・・・・11,266・・・・・・1,272
2(14)・・麻薬王(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・755,696 ・・・・・・1,210,337・・・・・・・10,638・・・・・・1,286
3(6)・・スウィング・キッズ(韓国) ・・・・・12/19 ・・・・・・・・・371,484・・・・・・・・661,228・・・・・・・・5,480 ・・・・・・・983
4(1)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・305,753 ・・・・・・8,502,077・・・・・・・73,830 ・・・・・・・747
5(27)・・グリンチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・162,931・・・・・・・・199,387・・・・・・・・1,508 ・・・・・・・724
6(新)・・映画クレヨンしんちゃん ・・・・12/19・・・・・・・・・・100,844・・・・・・・・112,539・・・・・・・・・・882・・・・・・・489
       爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(日本)
7(35)・・劇場版ポケットモンスター・・・12/19・・・・・・・・・・・74,513・・・・・・・・・87,077 ・・・・・・・・・677・・・・・・・493
       みんなの物語(日本)
8(4)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・12/12・・・・・・・・・・・63,604・・・・・・・・541,802・・・・・・・・4,485・・・・・・・287
       :スパイダーバース
9(2)・・国家不渡りの日(韓国) ・・・・・・・・11/28・・・・・・・・・・・37,566 ・・・・・・3,723,373・・・・・・・30,653 ・・・・・・・285
10(5)・・くるみ割り人形と秘密の王国・・12/06・・・・・・・・・・27,432・・・・・・・・471,625・・・・・・・・3,826 ・・・・・・・142
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は1・2・5・6・7位の5作品です。
 1位「アクアマン」は、「ジャスティス・リーグ」にも登場したアクアマンを主人公にしたアメリカのSFアクション。あらゆる海の生物を操り、たくましい身体でワイルドに戦うアクアマンの冒険を描いた作品。アクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)は海底王国アトランティスの末裔でしたが、人間として育てられます。しかしある日、彼は未知の文明を持ったアトランティス帝国が人類の支配を狙っていることを知ります。アクアマンは地上と海どちらの側につくか葛藤しますが・・・。韓国題は「아쿠아맨」。日本公開は来年2月8日です。
 2位「麻薬王」は、韓国のドラマ。麻薬も輸出すれば愛国だと言われていた1970年代の韓国。下級の密輸業者だったイ・ドゥサム(ソン・ガンホ)は、偶然に麻薬の密輸に加担することになり、麻薬の製造と流通業に本能的に目覚め、この世界に飛び込みます。鋭い眼力と速い危機対処能力、持ち前の器用さで一気に麻薬業界を掌握したイ・ドゥサムに、事業の手腕が優れたロビイストのキム・ジョンア(ペ・ドゥナ)が合流します。彼が作った麻薬には<メイドインコリア>というブランドが付けられます。ついには、イ・ドゥサムは韓国を越えてアジアに勢力を拡大し、白色の黄金の時代を開くことになります。一方、麻薬によって世界はだんだん不安になり始めると、疾走するドゥサムを注視する人、キム・イング(チョ・ジョンソク)が動き出します・・・。原題は「마약왕」です。
 5位「グリンチ」は、日本でも12月14日公開されているので、内容紹介は省略します。韓国題は「그린치」です。
 6位「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」については、ポケモン同様私ヌルボに語る資格全然ナシ、なのでコメントは省略します。韓国題は「극장판 짱구는 못말려: 아뵤! 쿵후 보이즈 ~라면 대란~」です。<爆盛!>部分が<아뵤!(アビョー!>となってますが、カンフーの掛け声かな?
 7位「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」については上述しました。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(4)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・4,652・・・・・・・・・22,463 ・・・・・・・・・・171 ・・・・・・・・・46
2(3)・・ゴッホ~最期の手紙~・・・・・・・・・・12/13 ・・・・・・・・・・2,916・・・・・・・・・15,119 ・・・・・・・・・・130 ・・・・・・・・・37
3(38)・・メアリーの総て・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・2,428・・・・・・・・・・4,178 ・・・・・・・・・・・37 ・・・・・・・・・37
4(22)・・ザ・パーティ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・2,062・・・・・・・・・・3,237 ・・・・・・・・・・・28 ・・・・・・・・・30
5(35)・・イツァーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・1,867・・・・・・・・・・3,199 ・・・・・・・・・・・25 ・・・・・・・・・25

 3・4・5位の3作品が新登場です。
 3位「メアリーの総て」は、日本でも12月15日公開されているので、説明省略。韓国題は「메리 셸리: 프랑켄슈타인의 탄생(メアリー・シェリー:フランケンシュタインの誕生)」です。
 4位「ザ・パーティ」(仮)は、イギリスのコメディ&ドラマ。保健福祉部長官(日本の厚生労働大臣に相当)任命を祝うために友人を招待したジャネット(クリスティン・スコット・トーマス)。なぜか無気力に見える彼女の夫ビル(ティモシー・スポール)。シニシストのエイプリル(パトリシア・クラークソン)と決別直前のボーイフレンド、ゴフリード(ブルーノ・ガンツ)、そしてフェミニストのマーサと恋人のジニー、銀行家のトムまで7人のゲストたちが71分間に及ぶ暴露戦を繰り広げます。予測不可能ディナーパーティーの結末ははたして・・・。なお、この7人の話の中だけに出てくる8人目の女性(美魔女?)マリアンがキーパースンなのかな? コメディというよりも、かなりブラックな風味があるようです。韓国題は「더 파티」。日本公開は未定のようです。
 5位「イツァーク」については上述しました。