健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

「涼」のある生活を!

2018年07月30日 07時45分14秒 | Weblog

暑中お見舞い申し上げます。

 

先日の台風は近隣では熱海のホテルでの被災が報じられていました。

今回は進路も異例だということで、まだ九州や四国などへの影響も

懸念されています。

 

被害を受けた皆様へのお見舞いを申し上げます。

 

もうすぐ八月、今年の長い夏は猛暑を避けて日々の生活に「涼」を求める工夫をしたいものです。

 

我が家では、身近なものでは保冷剤が活躍中です。

ガーゼタオルか日本手ぬぐいの厚さが首に巻くのは程よく、小さな保冷材を2個か3個首の後ろから横くらいまで

冷やすと身体の熱感も取れてきます。

 

この暑さで洗濯物はよく乾きますが、ベランダに長居は無用ですね。

私は一年を通して、あらかじめ部屋の中で小物干しやハンガーなどにかけて、

さっと外に出しに行くようにしています。

 

大物で直接竿に。。。。の場合は、早業が要求されますが。。。。

早起きして、朝の涼やかなベランダに出るのが一番ですね。

 

ところで、今年はベランダの植物に変化がありました。

 

「カンノンチク」です。これまで見たこともないようなものが

出てきました。調べると。。。。何と花でした。

それも30年に一度咲くと言われるとのことです。

 

また、昨年は一つも実を付けなかった「まんりょう」も見事にたくさんの花をつけてくれました。

今年は大きな赤い実を目がけて、鳥たちが集まってくることでしょう!

 

これらの花もこの1週間ほどで花が終わりました。

 

秋が楽しみなこの頃です。

では皆さまも、「涼」のある工夫でこの夏を健やかにお過ごしください。


バンテージ 歴史③

2018年07月16日 16時00分37秒 | Weblog

こんにちは

三連休をしている皆様は、猛暑の3日間だったと思います。

さて、今回は歴史のまとめですが、バンテージにまつわるエピソードなどお伝えいたします。

患者様がリンパ浮腫を発症されて集中排液期の治療の時は、ドレナージというマッサージの後その症状に合わせて複数の弾性包帯を巻きます。

私がこの療法を始めたのは、開業届を提出した1994年8月でしたが、ご縁があって初めての患者様が卵巣がん術後の続発性下肢リンパ浮腫の患者様でした。

 

この時はまだ、ドイツのリンパ浮腫のための治療が日本には入ってきていませんでした。

しかし、その後当時は「複合的リンパ疏泄療法」などと呼んで講習会から学び始めました。

そこで、ドレナージの後の効果持続のための圧迫療法としての包帯の巻き方を学びました。

ご縁があって下肢の患者様が多かった私は、次回にいらっしゃるときは包帯をきれいに巻き取ってお持ちいただくお願いをしていました。

 

当時は日本にはリンパ浮腫の治療というものが確立されてなく、世にご紹介されてからうちに見える患者様の多くは、かなり重症化されている方ばかりでした。

 

浮腫の脚は繊維化も進んで固く、浮腫独特のつやのあるパンパンの肌状態でした。

その頃はご年配の方が多く、奥様がバンテージを外すとそばにいるご主人様が手際よく巻き取ってくれるのでと、喜んでいました。

確かにお持ちいただくバンテージはとても固くきれいに巻き取られていて使用するときに、巻きやすくて助かった覚えがあります。

 

これは後からわかったことですが、戦争に行かれた経験者が行っていた

「ゲートル巻き」というものがあったそうです。

当時は日本軍兵士たちからは欠かせないものとして重要視されていたものです。

ゲートルを使っていた理由は、行軍をする時に疲労をできる限り減らして、歩きやすくするためで

軍の列を乱してしまう可能性があるので周りに迷惑をかけないためにも、ゲートルの役目は非常に大きかったとされています。

また、これは日本兵が発明したものでもなく、第一次大戦の時には、参戦した列強の全ての陸軍で使われています。
さらに第二次大戦の時には、日本軍以外のドイツ軍、ソ連軍、フランス軍、イタリア軍などがゲートルを広く使用していることは、Webでも紹介さています。

そして、その目的は、以下のことからです。

・ズボンの裾を押さえることで、行動時にズボンの裾が乱れない様にする
・ 障害物等で足元を怪我しない様にする
・ 脚の鬱血を防いで血行を良くする

現在の日本の工場でも、作業中のケガ (ズボンの裾を引っかける) ことを防ぐ為に、

工場内ではズボンの上にゲートル (と同じ機能のもの) を巻くことを義務づけている例があるようです。

 

長くなりましたが、救急法のライスの法則は以前にお伝えいたしましたが

RICEの法則(ライスのほうそく)とは身体が傷害を負った際に早急に執るべき応急処置における法則の事である。

Rは「Rest」(安静)、Iは「Icing」(冷却)、Cは「Compression」 (圧迫)、Eは「Elevation」(挙上―持ち上げておく)の頭文字をとったものである。

(ウィキペディアより)

 

この中に「圧迫」というのがありますが、私も常日頃ちょっとしたケガや痛みなどの時に包帯の圧迫をしますが、むくみも取れ治りは早いです。

それでは、長い夏、暑さ対策をして日々健やかに過ごしましょう!


バンテージ 歴史②

2018年07月11日 07時57分42秒 | Weblog

この度西日本を襲った豪雨で、9日「平成307月豪雨」として、平成の最悪の被害になってしまいました。

未だ安否不明の方のご無事を祈ると共に、犠牲になってしまった多くの皆様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

 

また、本日も気温が徐々に上がってきていますので、熱中症への危険もないように祈りたいと思います。

 

そして、環境変動の大きなこの時にもう一度、自身も心を引き締めていかなければと思うこの頃です。

 

では、前回に続き今回は我が国のバンテージ(包帯)の歴史をまとめてみました。


医心方(いしんぽう)といわれるわが国最古の医学書があります。

現在は東京国立博物館で所蔵されていて、医師の倫理・医学総論・各種疾患に対する療法・保健衛生・養生法・医療技術・医学思想・房中術など全30巻から構成されています。

その中の『病原論』では、診断の方法を引用して様々な医書から治療法を引用列記しています。

「外傷編」の第18巻からと金創治療を中心に、戦陣医療にかかわる部分で、毒矢に対する治療、各種動物に噛まれた時の治療、落馬・落下事故の治療法などの記載があります。

 

さらに「金創を負ったとき、冬は厚い綿入れをきて暖かくし、包む布は薄くする。夏は単衣を着て涼しくして、包む布は厚くする。『病原論』

 

包帯については、「金創を結わうときは、古い布を用い、ゆるくもかたくもせず、衣帯をつけるようにする。」『范汪方』


このように包帯の歴史は医療の知恵として、根付いてきました。


では、次回は歴史のまとめといたします。


どうか今日も無事故で健康な一日でありますように・・・


バンテージ 歴史①

2018年07月06日 07時06分34秒 | Weblog

 

おはようございます。今朝は関東でも前線の影響で大雨になっています。

昨日から近畿地方など大きな影響を受けて避難指示の出ているところもあるので、大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

 

さて、リンパ浮腫の複合的療法では、排液期に弾性包帯で圧迫療法を行いますが、この時に用いる包帯のことをバンテージとも呼んでいます。

 

包帯を巻くという行為には、様々な役割や意味がありその歴史もかなり古いことが知られています。

そこで、今回はその歴史を探ってみました。

 

皆さんも目にしたことがあるように、古代エジプトではミイラを包帯を巻いて保護していました。

この頃から外科手術の時には包帯が使用されていました。

 

その後の紀元前5世紀に活躍された医聖ヒポクラテスの時代にはすでに包帯法が確立されていました。

 

柔道整復師が、肩関節脱臼や顎関節脱臼などの際の整復法として、ヒポクラテス法を用いていています。

また、習慣性の顎関節脱臼では再脱臼防止の処置も必要になるため、三角巾や弾力包帯をもちいて開口制限を加えているようです。

 

ではこの続きは次回、

まだ、雨の激しい中お出かけの皆様はどうぞお気をつけて。。。。

花がたくさん咲いた、まんりょうです。今年は赤い実をたくさんつけてくれるでしょう!私も鳥さんたちも楽しみです。