龍神の雨 「道尾秀介」
道尾秀介さんの小説としては,「光媒の花」「鬼の足音」に続き,3作目
継父と暮らす兄妹の蓮と楓.
この継父がとんでもないやつで,血の繋がっていない妹の楓にちょっかいを出そうとする.それを必死で守ろうとする蓮.
もう一家族は,継母と暮らす兄弟の辰也と圭介.
無くなった母が未だに忘れられない兄弟は継母を毛嫌いし,殺意さえ抱く.
ねじ曲がった,家族関係の土壌の中に,台風の雨が降り注ぎ,不幸な事件を起こしてしまう.
二つの家族は台風の動きとともに蛇行し,一つの殺人事件で交差する.
本格ミステリーなんだけど,トリック中心の推理小説では全くなくて,登場人物たちの精神世界を丁寧に書き分け,非常に多面的で多彩な物語が同時並行して進んでいく.
そして,ある時,2つの物語が「何となく」つながるんだけど,実は肝心なところで抜けがある.ミッシングリングね.
そして,失われたピースが見つかってみると,ちょうど,オセロゲームの最後の逆転のように,盤面の色が一気に白黒反転してしまう.
あっと驚く物語の展開は,本当に素晴らしい.
道尾秀介さんの小説としては,「光媒の花」「鬼の足音」に続き,3作目
継父と暮らす兄妹の蓮と楓.
この継父がとんでもないやつで,血の繋がっていない妹の楓にちょっかいを出そうとする.それを必死で守ろうとする蓮.
もう一家族は,継母と暮らす兄弟の辰也と圭介.
無くなった母が未だに忘れられない兄弟は継母を毛嫌いし,殺意さえ抱く.
ねじ曲がった,家族関係の土壌の中に,台風の雨が降り注ぎ,不幸な事件を起こしてしまう.
二つの家族は台風の動きとともに蛇行し,一つの殺人事件で交差する.
本格ミステリーなんだけど,トリック中心の推理小説では全くなくて,登場人物たちの精神世界を丁寧に書き分け,非常に多面的で多彩な物語が同時並行して進んでいく.
そして,ある時,2つの物語が「何となく」つながるんだけど,実は肝心なところで抜けがある.ミッシングリングね.
そして,失われたピースが見つかってみると,ちょうど,オセロゲームの最後の逆転のように,盤面の色が一気に白黒反転してしまう.
あっと驚く物語の展開は,本当に素晴らしい.
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