書く仕事

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「銀河鉄道の彼方に」高橋源一郎

2013年08月24日 10時08分40秒 | 読書
「銀河鉄道の彼方に」高橋源一郎



高橋源一郎さんの小説は初読.

実は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」も読んでいなかったので,もし,賢治のオマージュだったりしたら意味不明になるかもという不安を持ちつつ読んでみました.
ま,賢治の方も読んで,その心配は必要なかったことがわかったけど.

第一印象としては,哲学の啓蒙の逆,哲学なんかにはまるとこうなるぞ,というアンチ哲学啓蒙書みたいなものになっている.

気が狂いたくなければ,哲学なんか勉強するな,というメッセージが伝わってくかな.

自意識,自分という者をどう認識するかは哲学の大きな課題のひとつですが,そこにとらわれ過ぎると,単純に「生きる」ということの美しさや輝きを忘れちゃうわけね.

感動は論理じゃないのに,すべてを論理で整列させようとすると,とんでもない結論になる.
しかし,とんでもない結論でも,論理に従って導いたのだから正しいに違いないという,ものすごく頭でっかちな思念に取らわれちゃうわけね.

あぶないあぶない.

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