風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ラミン・ミュージカル・コンサート @オーチャードホール(12月13日)

2016-12-16 00:06:23 | ミュージカル



東京のマチネに行ってきました。
7月のI LOVE MUSICALSで久々に聴いたラミンがとても良かったので、私にしては珍しくラミン単体でもチケットを購入。

さて、終演後にツイッターで山のように文句の出ていたPA問題ですが、私は1階席前方で直接音?だったためか楽器の音もラミンの声も同じくらいに大きく聞こえていて、PAについては殆ど気になりませんでした(鈍感なだけかしら)。音のバランスが悪いなぁと感じることはありましたが、でもこんなもんなのかな?と流せる程度。確かにラミンは時々歌いにくそうに見えましたね。耳のイヤホンを着けたり外したり。
どちらかというと私は、歌とオケの音のズレの方が気になったなぁ。そして4stars等のこれまで聴いたコンサートに比べて、トークや進行の準備不足をかなり感じました。

でも私が個人的に最も気になったのは、ラミンが一人で歌った曲の少なさです。『ラミン・ミュージカル・コンサート』と銘打っていて、ゲスト(と)の歌とトークが全体の3分の1以上とは・・・。それなら2starsとか5starsとか、そういうタイトルにすべきではないのかね。
90分で11,000円。終演後にぽんっと頭に浮かんだのは、「このコンサートがあのマーラー9番と同じ値段か…」でした。まぁそれを言っちゃあお終いなんですけど、やっぱり考えちゃいます、時間とお金は有限だもの。そしてラミンだってプロのミュージシャンである以上、全体のリハ不足やコンサートのプログラムについては彼の責任もゼロとは言えないのでは?と私は思うのですけれど。何も意見が言えなかったわけではなかろうに。

以上のようにラミン自身の責任も含めて思うところの多々あったコンサートではありましたが、まぁあれですよね、今更ですけど、ラミンって――

もっっっっのすごくカッコイイですよね。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

私はどちらかというとラミンの演技が好きで、コンサートで来日しても行ったり行かなかったりなラミン熱低めなファンではありますが。今回久しぶりに目の前で見て、歌声もふっとした仕草や表情も、いやぁ、やっぱりカッコイイわ・・・・・・・・・。『Sunset Boulevard』からもう目と耳は釘付けに。
初めて観たとき彼は30歳になったばかりだったけど、この8年の間にオーラが増してる気がする。やっぱり人気が増すとオーラも増すものなのだろうか。年齢を重ねたせいもあるのかな。
その素敵さときたら、今回のコンサートの諸々を思わず全部許してしまいそうになるほどであった。
音の悪さに歌いにくそうにしながらもそんな悪条件も払いのけてしまうパワフルなあの歌唱とパフォーマンス。こういうラミンが見られてかえってラッキーだったかも♪などと思ってしまった私は、これまでよりラミン熱が0.5度くらい上がったのかもしれない笑。しかしやっぱり 前方席はいいねぇ。

ラミンの『Stars』、すんごい好みだった・・・(アレンジは好みじゃなかったが)。ジャベールの背負う深い孤独が透けてみえるような、どこか怪人を思わせるような、そんなstars。ラミンってジャベールにしては声が高いから今まで想像したこともなかったけど、観てみたい。もしかしたらバルジャンより合っているのでは。

『Til I hear you sing』。素晴らしすぎる。しっかりLNDのファントムだ。この人の歌はどうしてこんなに胸に響くのかなぁ。ここから『Piano Man』『What I did for love』の流れ、よかったぁ・・・(ってそれで終わりで、後はアンコールだけなんだけど^^;)。

『Happy Xmas』のような吐くほど聞き飽きた曲も、ラミンが歌うとなんとも新鮮で艶があっていいね~。
あと中川晃教さん(アッキー)と歌った『I’ll cover you』が素敵だった!二人ともカッコ可愛い!まぁ曲の内容の割にはまだ互いのよそよそしさが抜け切れていなかったけれども、それは仕方ないでしょう。これもいい曲だよねぇ。ラミンってこういう感じの曲もほんと上手く歌いますよね。
アンコールの『I dreamed a dream』はちょっと泣きそうになってしまった(アレンジはこちらも微妙だったけど)。これはもう完全に個人的な理由です。最初にラミンを観たときの個人的な状況と、現在の状況と、この8年の間の諸々を思い・・・。本当に大変だったけど、人生って生き続けるものだなぁ・・・と。ラミンで時間の流れを確認させてもらっている最近のワタクシ笑。

今回はパンフレットが無料だったのはナイスでございました

演出については、二つシャンデリアやstarsでのライトは何かのジョークかと思いましたけど、雪は綺麗でよかった♪サンタ帽は如何にもとってつけた感じでしたけども、雪と戯れてるラミンはなかなか可愛かったデス。

ゲストの中川さん。噛み合わないトークにちょっと気疲れしちゃいましたが(こういうキャラクターの方のようですが)、性格のいい方なのだな~と感じました。でもコンサートに通訳さんは必要ですかねぇ・・・。中川さんはラミンとは前日に会ったばかりなのだそうで(本当にリハが殆どなかったのね・・・)、最初に会ったときにラミンの方から中川さんを気遣う言葉をかけてくれて、「いやいや、待てよ、ロンドンから12時間かけて来たこの人を気遣わなきゃならないのは俺の方だろ」と思ったと。ラミンの第一印象はそういう気遣いのある謙虚な人、だそうです。ラミンの謙虚さは一緒に仕事をしたことのある人達からよく聞く話ですね。本当にそういう人なのでしょうね。

大阪公演ではPoint of No Returnを歌ったようで。いいな~聴きたかった。前にも書いたかもしれませんが、8年前の私はですね、タイトル曲の「stronger↑ yet~♪」でラミン怪人の印象が最初にどん底まで落ち(今でもコレはスキぢゃない)、Music of the Nightで回復し、PoNRでドカンとやられたのでございます。なので今でもこの曲のラミンの印象が一番強烈なのですよ(次にFinal Lair)、一回しか観ていないのに。

NYに行く予定はないので、また日本に来てね~~~~~。半年後くらいに来てくれそうな気がしますけど笑。


【セットリスト(マチネ@東京)】
1.Overture *オケ
2.Sunset Boulevard(サンセット大通り) *ラミン
3.Being Alive(カンパニー) *ラミン
4.High Flying, Adored(エヴィータ) *ラミン
5.Can't Take My Eyes Off you(ジャージー・ボーイズ) *ラミン&中川
6.Pity The Child(チェス) *中川
7.Prologue(リトル・ショップ・オブ・ホラーズ) *コーラス(清水彩花、則松亜海、松原凜子)
8.Happy Xmas (War is Over) *ラミン
9.The Impossible Dream(ラ・マンチャの男) *ラミン
10.Bring Him Home(レ・ミゼラブル) *ラミン
11.Stars(レ・ミゼラブル) *ラミン
12.Home(ウィズ) *中川
13.Heaven On Their Minds(ジーザス・クライスト・スーパースター) *中川
14.All I Ask Of You(オペラ座の怪人) *ラミン&清水
15.I'll cover you(レント) *ラミン&中川
16.Til I Hear You Sing(ラブ・ネバー・ダイ) *ラミン
17.Piano Man(ムーヴィン・アウト) *ラミン
18.What I did For Love(コーラスライン) *ラミン

~アンコール~
19.Christmas Eve(山下達郎の英語ver.) *ラミン&中川
20.I dreamed a dream(レ・ミゼラブル) *ラミン

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