風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

スワンロスというか色々ロス

2019-07-27 03:18:16 | バレエ

BILLY ELLIOT FINAL SCENE


マシューのスワンレイクはこれだから困るのよ。。。。。。
2014年のときほどではないにしろ、公演が終わっても日常生活に支障をきたしまくって廃人状態。。。
チャイコフスキーの旋律が耳から離れない。。。

ところで私は映画『リトル・ダンサー』が大好きで、ラストも大好きで(アダム美しい)、ここからマシュー版の白鳥に入った人間なのですが。
今改めて映画を観ると、ザ・スワン役のダンサーの初登場シーンはここじゃないよね、とか色々気付く点もあるのだが。
それよりなにより一番思うのは、基本保守的そうなビリーパパは、この後の3幕のストレンジャー&王子の場面をどんな顔して観たのだろうか、と。きっと目をまん丸にして居心地悪そうに観たのだろうなあ、とか色々想像してしまう
ビリーパパとビリー兄ちゃん、大好きです。

Swan Lake Op.20 : Act 4 Dance of the Little Swans


2014年と同じく、しばらく通勤のお供に欠かせなくなってしまったチャイコフスキー。特にこの旋律を聴くと冷静じゃいられなくなる。この音楽をあの場面に持ってきたマシューは天才。
ところでツイで話題になっていましたが、私も今回使用していた録音(上の動画とは違う音源)は「なんか演奏しょぼい・・・?」と感じました。音質どうこうよりも、金管こんなに下手だったっけ・・・?と。2014年がどうだったかは記憶はないのだけど、あのときはゴメス&クリスの印象が強すぎて演奏まで気が回らなかったし。今回は舞台を観ながら、マシューはなんでこの録音を使っているのかなあ、どうせ録音を使うならもっと上手な演奏を使えばいいのになあ、と思っておりましたです。

Matthew Bourne's Ballet Clips- "Swan Lake"


しかし実のところ今の私はスワンロスというよりも、マーニーロスになってしまっているのでありました。

先日の舞台には大満足だったけど(新演出はアレだったけど)、それでもクリスの王子が好きすぎる。そしてこの映像を観るのだけど、するとゴメスロスになり、またジョナサンロスにもなってしまうのでありました。
ジョナサン、あの来日から1年もたたないうちにあんなことになるなんて、人間の命の儚さにどうしようもない気持ちになる。今回のプログラムの中でマシューは、新演出版をジョナサンとスコット(彼も昨年亡くなったんですよね…)に捧げる、と言っていますね。

Matthew Bourne's Sleeping Beauty - Official Trailer 2015


眠り~のDVDのライラック伯爵を観てマーニーロスを補う私。

Matthew Bourne's Swan Lake - Interview


へえ、リチャード・ウインザーはザ・スワンとストレンジャーを王子自身の一面という解釈で踊っていたんですね。スタンダードな解釈ではあるけれど、なんとなく意外。

Swan Lake - Pas De Deux (Cooper & Ambler)


アダムのザ・スワンはやっぱり無双だなあ。アダム、来年9月にまた『雨に唄えば』で来日してくれますね。「アダムのドンが観られる最後のチャンス」なのだそうで(まあ既に何度も来日しましたしね^^;)。アダムのドン、夜の雨の街でびしょぬれで歌って踊る姿がすごく美しいんですよね。あの場面また観たいな。節約中なのでたぶん行けないけれど。

Matthew Bourne's Swan Lake Cinema Trailer


とりあえずスワンロスでもある私は、10月のこちらを楽しみに生きてゆきます。
おっと、その前に来週のボッレ&フレンズがあった!ゴメさんの踊りを久しぶりに観られて嬉しい

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『マシュー・ボーンの白鳥の湖』 ソワレ @オーチャードホール(7月20日)

2019-07-21 13:54:01 | バレエ




昨夜は5年ぶりに来日してくれたマシュー・ボーンのスワンレイクを観てきました。
仕事が超多忙だったためチケット購入に気がまわらず、数日前にpiaの当日引換券でA席(9500円)を購入。A席だし当日引換券だしどうせロクな席ではなかろうと思っていたら、会場でチケットを受け取って吃驚。ものすごく良い席ではないですか(3階右手バルコニー前方の一番センター側)。当日引換券、あなどれない。前回は3回とも1階席前方で観たので、今回は上階からのスワンを存分に楽しむことができました。そうそう、開演1時間半前に文化村裏のコンビニにいたら、ダンサーさん達がわちゃわちゃ買い物してて、向かいの楽屋口?に消えていきました

さて、2014年に主役を踊ったマルセロ・ゴメス&クリストファー・マーニーは、公演後のインタビューでこんな風に語っています。

マーニー:最初のリハーサルからぼくたちは特別なつながりを感じました。何かカチッとはまった感じがして、強い絆がすぐに生まれた。…振付はただの振付ではなくなり、彼の腕がぼくを支えてリフトするとき、スワンの羽根に守られて宙を舞うような感覚になる。舞台の上でも、目を見るだけですぐに何を考えているかがわかった。初めて一緒に仕事をしたのに、こんなふうになれるとは思いませんでした。

ゴメス:この作品はぼくの人生を変え、舞台での感じ方も変えてくれた、自分にあるとは思ってもいなかった感情を引き出してくれました。舞台の上でこういう自由を感じたことはなかったのです。…これまで踊ったどんな舞台よりも感情が高ぶってしまった。最後に本気で泣いたのは初めてです。
(ダンスマガジン2014年12月号)

この二人によるスワンレイクは今でもmyバレエ観劇史のベスト3に入ったままの衝撃的な舞台だったのだけれど、このインタビューからもわかるように、この作品はザ・スワンと王子の相性が本当に大切で、それがないと「本当の感動」がもらえないのです。
今回観たのはウィル・ボジアージェイムズ・ラヴェル組(ちなみにこの日が二人の楽日でした)。
いやあ、とってもよかった。ゴメス&クリスの相性は別格で、特別中の特別だったのだということを改めて思い知らされたのも事実ですが、それを大前提として、今回の二人の相性はとてもいいと感じました。それだけで安心して舞台を観ていられた。これは本当にこの作品のmy必須条件なので。

一幕。
幕のシルエットの白鳥が舞台奥へ飛んで行くときのおちりがシャンシャンみたいで可愛い。ここで既に白鳥に愛着発生(パンダに嵌った影響がこんなところに出るとは)。ここ、ザ・スワンの生き物としての孤独と美しさを表しているようでいいよね。
若いラヴェルの自然な真っ直ぐな演技、いいなあ。バルコニーから民衆に手を振る場面、最初はたおやかにちゃんと手を振れていたのに途中でおろしてしまって、心が遠くにいって、女王(カトリーナ・リンドン。彼女もとてもよかった!)に注意されてはっとして再び手を振るところ。王子の心が伝わってきて、切なくなった。

スワンク・バーの場面は、私は旧演出のが好きだったかな。衣装を現代風に変えながらあのゴチャマゼ感は残してほしかった。バーの前~湖へ続く流れも圧倒的に旧演出の方が好きではあるのだけど(そしてここのクリスが大大大大好きだった…)、ラヴェル王子が絶望の中で白鳥を目で追う姿が子供のようで、その姿に胸を突かれました。夜一人で泣いていた子供がふと空に不思議な何かが飛んでいるのを見て、その瞬間は辛いことを忘れてそれだけに心奪われて、怖いけれど唯一の光に縋るようにそれを追いかけていくような。純粋でどこか必死な感じ。
SNSではラヴェルとクリスが似ているという感想をよく見かけるけれど、王子のタイプとしては私はあまりそうは感じなくて。
どちらも芯の強い王子だけど、ラヴェル王子の方はまだ世慣れていないまっすぐな男の子ぽい感じ(どうしようもない苦悩感はちゃんとあるよ)。クリス王子はより複雑な内面というか、彼自身の色々な屈託を抱えていそうだった。ラヴェル王子の方が直情型でクリス王子の方が静かな感じ(でも内面は激しいぞ)。どちらも頑固笑。一幕の裸体の男性彫像場面も、クリスはマジマジと彫像が下げられた後の舞台袖まで気になるように見ていたけれど、ラヴェルはもっと無邪気に驚いてる感じ。
しかしこのスワンクバー前と湖では、改めてクリスの踊りは指先からタイミングから全ての仕草に王子という人間の心と内面が表れていたなあ、と思い出してしまった…。でもラヴェルのちょっと硬さのある動きも、若い王子の心が感じられて彼の役作りにとても合っていました。また、童顔なのにときどきふっと踊りに色気を感じさせるときがあって、どきっとした。そういう振付でもあるのだけど、色気を感じさせないダンサーはどんな振付でも感じさせないですから。こういうところはクリスに似ていますね。

二幕。
ザ・スワンが踊っているのを王子が客席側を向いて眺めているところ、クリスは夢の世界を眺めるように眺めていたけれど(ここのクリスも大好きでねえ…泣)、ラヴェルは決して大仰な表情はしていないのだけれど、今にも泣いてしまいそうな必死な目をしてじっと見ているの。この子はいまギリギリのところにいるのだなあと。そうだよね、自殺しようとしていたくらいだものね…。

ボジアーのザ・スワンは時に他の白鳥達の中に紛れ、圧倒的な存在感というのとは違って。野性的で力強くて、でも獰猛な白鳥達をまとめているリーダーらしい心の大らかさも感じられて、ジョナサン・オリヴィエとは違う意味でとてもリアルなスワンだった。孤高のカリスマというよりは、白鳥達の中の一羽がリーダーとして彼らに選ばれている感じ。白鳥王ではなく、リーダー。または兄貴。今回のコンビではそれがとてもいいと感じました。マシューの『眠り~』のラストのように白鳥達が王子を担ぎあげるところは、気まぐれに戯れながらも彼らが王子を獲物にしようとしているようにも見え(そこにザ・スワンが現れるのはそんな彼らを制御しているようにも見え)。白鳥というのは本来そういう獰猛な面がある動物なのだと、ザ・スワンも元々はそういう彼らの仲間なのだと、でも王子だけは特別な存在になってしまったのだな、と。ボジアー白鳥にはそういう感じが強く感じられて・・・ああ・・・。それが恋愛かどうか、人か動物かということは関係なく、出会ってすぐに互いに心が通じ(ザ・スワンは王子を子供の頃からずっと見守ってきたかもだけど)、かけがえのない無二の存在になってしまうことって、あると思う。それは理性で抗えるものではないし、そこに理由もない。相性に説明がつかないのと同じ。
この二幕のザ・スワンと王子の出会いのシーンには、いつも”運命”というものを感じて心が揺さぶられてしまう。大好き・・・。

三幕。
意外なことに、特に期待していなかったボジアーのストレンジャーがとてもよかったのですよ。ロンドンにいかにもいそうな男にも女にもモテるガラの悪いカッコイイ兄ちゃんが突然宮廷の舞踏会に現れて(といっても古典のオディールと同じくゲスト側)、周りを好き放題に弄んでいく感じ。女性達はもちろん、宮殿スタッフの男性にも雑に気まぐれに抱き締めて体をまさぐるストレンジャー(そしてウットリとした表情で頬を赤らめる男性笑)。あのアホくさい鞭を違和感なく使えるストレンジャー。内部は腐敗しているのに形ばかりの洗練と格式を必死に守ろうとする王室と、そんな彼らを裸にするのが楽しげなストレンジャー。初めてこの場面で現実のバッキンガム宮殿が頭に浮かんだ。
ところでストレンジャーって実は全く悪い行動をしてないのよね。宮殿のマナーを無視して横柄に気まぐれに男や女と遊んでいるだけ。でも王子から見ると、あの白鳥が来てくれた?でもなんかおかしい。あの純粋で美しい白鳥じゃない。母親とも男女の濃厚な空気でダンスを踊っていて。ストレンジャーと王子のタンゴの場面は王子の幻想?なのかな。嬉しさ、驚き、混乱、傷つき、王子の心はもう限界で。そして壊れていく王子の心。。。
執事の隣でタバコぷかぷかなボジアーストレンジャーも、男くさい色気があってめっちゃカッコよかったです。この二人、何気に気が合いそうよね笑。


四幕。
ここはもうさあ。。。。。。。。。。
ゴメス&クリスのときも号泣だったんだけど、あのときは「でも死んで二人一緒になれて幸せだったよね」という気持ちが強かったのだけど(なぜなら二人の間の愛が1000%だったから)、今回の二人はとにかく可哀想で 「可哀想・・・」と口に出して言いそうになってしまった。ゴメス&クリスのときのように雪崩のようにぐわぁ~~~~!と感情の波は襲って来なかったけど、「ああ・・・っ」と胸が痛くなった。。。。。王子のしがみつき方もザ・スワンの表情も、なんていうか、若い二人の必死さが胸に痛かった。あれは何故だったんだろうと後から考えたのだけど、そうだ、この二人には”弱さ”を感じるからだ。先程も書いたように二幕のボジアーのザ・スワンと白鳥達の間には「ザ・スワンが隙を与えたら(弱くなったら)白鳥達はあっさりと彼をリーダーと認めずに殺すのだろうな」という自然界の力関係の緊張感が自然と感じられて(それはキング的な圧倒的な存在感がボジアーにないからだけど)。そしてラストの強弱の逆転。こういうところがリアルで胸に迫る。白鳥達の獰猛さと息も絶え絶えの主役二人の対照が際立って、見ているのが辛い。誰かがリンチと言っていたけど、本当にそんな感じ。そしてそれは王子の心がそれだけ暴力的に容赦なく壊れていっているということだから・・・もう・・・

このコンビの四幕にはそういう凄絶な悲痛さがあったので、最後に天窓に王子を抱くザ・スワンが現れるところは、「天国で一緒になれてよかったね」という気持ちよりも、「やっと二人、楽になれたんだね」と感じたのでありました。
ボジアースワンとラヴェル王子には、同世代の友達のようでありながら、やっぱり同性愛の空気も感じました。ザ・スワンの力強い自由さに憧れる王子と、そんな王子を放っておけない兄貴気質なザ・スワン。そしてザ・スワンがそう感じていることは王子に伝わっている笑。ゴメス&クリス→恋人、ジョナサン&サイモン→ガーディアンor父子、ボジアー&ラヴェル→(同性愛の空気のある)友人or憧れのお兄さんという感じ。でもこの関係に無理に名前をつける必要はないのだと思うのでした。

最初のカーテンコールのラヴェルは、呆然とした表情で笑顔なし。そういうところは憑依気質なクリス系か。ダンサーとしてはやっぱり似ているのかも。ボジアーと二人、やりきったという良い顔をしていました。

はぁ。。。。。。よかったよチケットを買ったのが二人の楽日で。。。。。。でなければ確実にチケットを買い足していた。超節約生活を心がけているにもかかわらず、終演後に我慢できずに2000円のプログラムを買ってしまったくらいだもの。
千秋楽のマシュー・ボール&ドミニク・ノース組の当日券にも参戦するか少し迷ったのだけれど、ボジアー&ラヴェルに十分に満足させてもらえたので、そしてこの印象を大切にしておきたかったので、今回のスワンレイクはこの1回で終わりにすることにしました。時には「足るを知る」を実行しないと本当に破産する・・・。しかしマシュー君はいい子だね~。海賊王 来月のシネマのロミジュリは観にいくつもりです。そして彼のザ・スワンを観なかったことを後悔することになるのであろう。

スワンレイク、やっぱり傑作だ。素晴らしい舞台をありがとう、マシュー&New Adventuresの皆さん!!心が洗われました。アジアツアーの次の訪問地は上海とのこと。お気をつけてツアーを続けられますように。

私の次回のバレエ鑑賞予定は、8月のボッレ&フレンズです。


'My dad’s so proud he cries tears of joy': Birmingham student James Lovell talks joy over role in Matthew Bourne's Swan Lake at Hippodrome
ラヴェル君はバレエスクール在学中にボーンによってスカウトされ、卒業を1年早く切り上げた19歳(!)だそうです。労働者階級出身で、初めて踊ったのは3歳のとき。親友の女の子がダンス教室に行っていて、自分も母親に頼んで入れてもらったと。父親には「バレエは女が趣味でするものだ」と反対されていた、と。リアルリトルダンサーだ!と思ったら、この記事のサブタイトルも「He could almost be a real life Billy Elliot.」だった New Adventuresで史上最年少でメインロールを踊ったダンサーとのこと。

INTERVIEW | WILL BOZIER ON TAKING THE SWAN IN MATTHEW BOURNE'S 
"I love the wildness of the Swan. Swans are beautiful characters who can be very protective of their own and will attack if you are too close. I like to make the stranger as mysterious as possible."
ストレンジャー、そうだったんだ。すまぬ、ミステリアス度は低めに見えたが、でもあなたのストレンジャー、かっこよくて大好きよ!

※SPICE「マシュー・ボーンと出演者たちが語る『白鳥の湖〜スワン・レイク〜』~新演出でドラマが濃密に

――スワン/ストレンジャーはどんな人物ですか?
ボジアー:この二役はとても似ていると同時に、とても異なるキャラクターでもあります。スワンはエレガントで静か、穏やかである時と凶暴で襲いかかる二面性があります。一方、ストレンジャーは謎めいたキャラクターで、パーティーで好き放題に振る舞い、人々が畏怖する存在。アダム・クーパーが作り上げたこの役は、子供の頃から一番やりたい役でした。本当に、本当に驚くほど素晴らしい役です。

――『白鳥の湖』で一番好きなシーンは?
ボジアー:物語としては最初から最後までスペシャルですね。あえて言えば、主役のスワンが一番前、後ろに全てのスワンたちが初めて勢ぞろいする場面が好きです。とてもパワフルで、王子と力強いスワンとの一体感が印象深いです。また、後半『白鳥の湖』の有名なメロディーとともに、王子が正気をなくし始めるシーンは、舞台袖で待つ間、いつも鳥肌が立ちます。人間を白鳥に見せる振付、くちばしや翼などの動きはとても難しいのですが、マシュー、アダム・クーパーとスコット・アンブラーが素晴らしい仕事をしています。動きを見れば、何をしようとしているのかが伝わりますから。


マシュー・ボーンの『白鳥の湖~スワン・レイク~』座談会


※ボジアーのザ・スワン、10月に映画館で公開されるそうです。王子はラヴェルではなくリアム・ムーアだけど、彼の王子も観たかったので楽しみ!
ツイで知ったのだけれど、『眠り~』の来日のときボジアーもいたんですね。私の目は99%クリスのライラック伯爵しか見ていなかったからなあ。。

※Chacott:ザ・スワンザ・ストレンジャー役のマルセロ・ゴメス、王子役のクリストファー・マーニーにインタビュー(2014/9)
以前も載せた2014年の公演前のこのインタビュー、久しぶりに読んだら二人ともすごく深いところまで役や相手について語っているんですね。 あれは本当に奇跡のような舞台だった。。。。

クリス :僕自身は作品の中では描かれていないものの王子とザ・スワンは「2人の愛はこの世では受け入れられない」「2人は共に存在しても幸せにはなれない」と悟ったんだと思う。だから作品の最後でザ・スワンは消え去り、王子は死んでゆくけれども、それは「孤独な死」ではなく「恍惚とした喜びに満ちた死」であって、王子が死ぬことで2人は初めて結ばれると思う。

ゴメス:僕も全く同感だな。

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