風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

The Voices of the West End @オーチャードホール(1月11日)

2019-01-18 23:35:17 | ミュージカル




3日間のうちの最終日に行ってきました。 ※3階L4列
ミュージカルコンサートは4stars以来なので、1年ちょっとぶり。

ハドリーはラミンとのレミゼ以来なので・・・・・7年ぶり ・・・せいぜい5年ぶりくらいかと思っていたら・・・。
当時より痩せていたけれど、あいかわらずカッコイイいい声 『Moving too fast』『I'll be there』もとっても素敵だったし、『Stars』『One Day More』のハドリージャベールも久しぶりに聴けて嬉しかったなあ。贅沢を言わせてもらえばやっぱりコンサートじゃなく、またミュージカル本編の中で演技とともに聴きたいものだけれど、それでも来日してくれて本当に嬉しい ありがとう!
機会があるごとにアンケートなどでハドリー来日を要望してくださっていたという日本のハドリーファンの方々にも、大大大感謝です!!

ハドリー以外のメンバーは、私は今回がお初でした。
JOJ、歌が上手なことは知っていたけれど、あんなに透明感のある声を出す人だったとは『This is the moment』『Bring him home』での声の多彩さと綺麗さに、おおっとなりました。人の声ってどんな楽器よりも素晴らしいのではなかろうか、と改めて思ってしまった。4 starsのときの自分の記事を読み返したらそのときも「透明感」という言葉を書いていて、人の声がこういう透明感を感じさせるときに、私は強く心動かされてしまう。でもってJOJ、仕切りが上手すぎ笑。

正直なところベン・フォスターの声はあまり私の好みな声ではなかったのですが、今夜の『Gethsemane』は凄かった。好みがどうとか色々言わせない迫力のフォーマンスでしたねえ。そういえば以前聴いたピーター・ジョーバックも基本好みな声ではなかったけれどGethsemaneは素晴らしかったし、そういう何かのある曲なのだろうか。

女性二人も、ソフィー・エヴァンスはどちらかというと可愛らしさを含んだ声で、一方のケリー・エリスは深みのある声で、二人で歌った『For Good』→ケリーの『Defying Gravity』のウィキッドの流れ、よかったなあ 特にケリーの歌には感動しました。彼女は『Anthem』も素晴らしかった

とにかく皆さん、これまでのミュージカルコンサート同様に本当に歌が上手で、全員で歌った最初の『グレイテスト・ショーマン・メドレー』からコンサート終了までずっと「うまいなあ・・・・・ほんとうまいなあ・・・・・」と頭の中で同じ言葉を何度も繰り返してしまった。一幕最後の『Tonight』も全く古臭くなく“今の音楽”に聴こえて、素敵だった。こんな風に歌ってもらえたら、ウエストサイドストーリーばかりが注目されることにウンザリしていたというバーンスタインも天国で喜んでいるのではないかな、と思った(年末にバーンスタインの生涯についてのドキュメンタリーを観たので余計にそう感じた)。
また今回のメンバー5人は声の個性がとてもいい具合にばらけていて、ソロでは違うタイプの歌声で次々楽しませてくれた一方で、数人で歌うときのそれぞれの相性も抜群によくて。特にJOJ&ハドリーは声の相性が最高で、この二人のデュエットは聴いていてすんごく楽しかったです。そこにベンが加わって3人で歌った『Music of the night』も、3人の相乗効果が素晴らしかった。。。

そしてそしてラストの『レ・ミゼラブル・メドレー Stars(ハドリー)~I Dreamed a Dream(ケリー)~Bring Him Home(JOJ)』『Les Miz Epilogue』『One Day More』(アンコール)の流れは、5人の声が舞台上に作り上げる世界の見事さに息をとめて聴き入ってしまいました。なんという贅沢なレミゼ

彼らって単に歌が上手なだけではないんですよね。そこにプラスアルファの何かが確かにあって、いつも彼らのそういう部分に深く感動してしまう。確実な実力に裏付けられた、良い意味での余裕とコントロールと自信とパッション。「プロフェッショナル」という言葉がいつも浮かびます。それがとても気持ちよくて、前向きな気持ちで生きる元気をもらえる。そんなものをロンドンに行かなくても、東京にいながらもらうことができるのだもの。ありがたいことだよねえ。

ところで私はハドリー以外の4人の年齢については全くの無知だったので、JOJ「CDアルバムは6枚出しました」→ベン「僕は2枚。でもJOJより10歳若いから!」→ハドリー「僕はありません。でもベンより10歳若いから!」のトークは、冗談なのか本当なのか???状態になってしまった私でありました。JOJってそんな歳だったっけか?とか。だってハドリーめっちゃ真顔で言うんだもの(^_^;)。それに対して爆笑した客席への小さな「what!?」の呟きも真顔。ハドリーがこういうタイプの性格だとは知らなかった。実際はベンはハドリーより一歳下の37歳なんですね。ちなみにケリーが39歳で、ソフィーが25歳。今回の5人のうちケリーとハドリーが初来日とのこと。

さて、そんな感動したコンサートだったのだけれど、同時に「ラミンの歌声ってやっぱり独特の魅力があるのだなあ」と改めて感じたコンサートでもあったことを付け加えておきますです。考えてみたら、ラミンの出ていないミュージカルコンサートに行ったのは今回が初めてなのだった。前にも書きましたが、私はラミン&ジーナのオペラ座の怪人でミュージカルというものの魅力を教えてもらい、でもそのときはどちらかというとジーナの歌声により感動し、ラミンは演技の方により感動したのでありました。そんな私はラミンの熱心なファンとはいえず(ロンドンまでレミゼ観に行ったりはしたけれど)、来日コンサートも毎回は行っていないですし、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』も『エビータ』も行っていません。でも今回男性3人の歌声を聴きながら、ラミンの歌声の彼独特の魅力というものを改めて再確認したりしたのでした。
なんて言いながら4月のソロコンのチケットも買っていないんですけどね笑、またちょっとラミンの歌声が聴きたくなってしまった。もうちょっとチケット代が安かったらなあ。12000円は高い・・・。にもかかわらずチケットの売れ行きはすごいですね。POTO25周年から7年たって来日回数も多いのに、まだ人気は衰えていないのだなあ。個人的にはまだまだまだまだ今後も来日してほしいので、この状況は嬉しく思います。


ソフィーのtwitterより。最終日の何回めかのカテコの時に舞台上でJOJが撮っていたセルフィー。いい写真

Brian May and Kerry Ellis - "Anthem" Live

今回のコンサートでも歌われたケリーのAnthem(今回のギターはもちろんブライアン・メイではありませんでしたが笑)。映像はロイヤルアルバートホールですね。おお、客席にエリザベス女王がいらっしゃる。この曲を聴くのはコルムさん、ラミンに続いて3回目だったけど、いい曲だよねえ。毎回感動してしまう。ケリー&ブライアンのDefying Gravityはこちら

Empty Chairs at Empty Tables - Ramin Karimloo & Hadley Fraser 16/7/2016 @ The Palladium

これは以前からお気に入りの動画ですが、久しぶりに見たらハドリーはやはり真顔でジョークを言っている
相手が歌っているときに下を向いているのは今回もそうだったけど、彼の癖なのか。この姿なんか好き笑。
先日のソロコンでは、「今度はラミンと一緒に日本に来たい」と言ってくれたそうで。わ~~~、ぜひぜひ!!そのときは絶対に行きます
・・・・まさかそれも彼流のジョークってことはないわよね・・・(どんなジョークやねん)。2人のBring him homeはこちら
ところでこの動画の会場のThe Palladiumは、ウエストエンドにある築100年以上のめちゃくちゃ素敵な劇場なのです。下は私が行ったときの写真ですが、こういう劇場が日常の中に沢山あるロンドンが羨ましい。東京にもこんな劇場があったらなあ。歌舞伎座、建て直してもいいから、上にオフィスビルはやめてほしかった。。。








【セットリスト(11日)】
噂によると9日→10日→11日と曲数が一曲ずつ減っていったそうで(しかも貴重なハドリーのソロ曲!)。おいおい~~~とは正直思いますが、でも最終日はとっても盛り上がったので満足です

Act.1
1.『グレイテスト・ショーマン』メドレー(The Greatest Show~Never Enough~Million Dreams~This is Me *All Cast
2.This is the moment  *John Owen-Jones
3.Anthem  *Kerry Ellis
4.Moving too fast  *Hadley Fraser
5.Somewhere over the rainbow  *Sophie Evans
6.Till I hear you sing  *Ben Forster
7.The Music of the night  *Ben, Hadley, JOJ
8.I know him so well  *Kerry, Sophie
9.Losing my mind  *Kerry
10.I'll be there  *Hadley
11.Maria  *JOJ
12.Tonight(Quintet)  *All cast

Act.2
13.Entrancte Musical Medley  *Orchestra
14.Let it go  *Sophie
15.Evermore  *JOJ
16.Come what may  *Ben, Kerry
17.I don't remember you / Sometimes a day goes by  *JOJ, Hadley
18.For Good  *Kerry, Sophie
19.Defying Gravity  *Kerry
20.The Prayer  *Sophie, JOJ
21.Gethsemane  *Ben
22.『レ・ミゼラブル』メドレー(Stars~I dreamed a dream~Bring him home) *Hadley / Kerry / JOJ
23.Les Miz Epilogue  *All cast
24.Encore: One day more  *All cast

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする