風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

歌舞伎座新開場こけら落 十二月大歌舞伎 『七段目』 『十一段目』(12月19日)

2013-12-24 02:35:33 | 歌舞伎
というわけで、赤坂見附から電車で15分。
歌舞伎座にて、七段目から幕見いたしました。今月2回目の鑑賞です。


【七段目】
派手な錦絵のような海老蔵の平右衛門&玉さまのおかる(5日と比べてちょっとお疲れのように見えましたが…)を見ながら、歌舞伎って最後は「役者の華>演技」なのではなかろうか、とふと思った。
TVドラマなどではおそらく「演技>俳優の華」だと思いますが、歌舞伎の場合は最後に求められるのは逆なのではなかろうか、と。
もちろん海老蔵&玉さまの演技がどうこうという意味ではなく、ただ二人の姿があまりに眩しかったので、ちょっとそんな風に感じたのでございます。

※今回気付いたこと。
「シジュウヨニンの者どもは、親に別れ子に離れ…」という台詞、四十四人だと勘違いしてずっと不思議に思っていたのですが、四十余人だったのですね。すっきり。
あと今回は小山三さんが台詞を言う時に拍手が被ってしまっていて、ちょっと気の毒でした。拍手で応援はよいのですが、タイミングは大事ですよね。せっかくの数少ない台詞なのですから、しっかり聞きたかったな。。


【十一段目】
獅童、とっても頑張っていました。
5日は泉水の立回りでは拍手をしなかった私ですが、この夜はいっぱいしました。大向うも客席もみんな応援してあげている感じでした。
相変わらず武士には見えませんでしたが^^;、この夜のような拍手はしてあげていいと思う。本人も客も、拍手の意味は十分にわかっているのですから。歌舞伎の温かさだと思います。
あとは今回、幕切れの幸四郎さんの表情がいいなぁと思いました。これは吉右衛門さんでも思いましたが。仇討ちが成った喜びというよりも、大きな大きな仕事をやり遂げたリーダーの色々な想いの入り混じった表情に見えました。

※今回気付いたこと。
判官の位牌を置く台、浪士が炭小屋の中から出してくるのですね、驚。不自然すぎる。。。黒衣さんの方がまだマシだと思う。。。

外に出たら冷たい雨。
ミヤネ屋のカメラ(この夜は獅童さんのお母様のお通夜でした)を全力で避けながら、地下鉄へ下りました。


これで本当の本当の観劇納めです。
この一年、歌舞伎からどれほど沢山の幸せをもらったことでしょう。
役者の方々、裏方さん、歌舞伎への愛に溢れたお客さん達(マナーのいい方達限定で…)、そしてこの超初心者の好き放題で、おそらく間違いもいっぱいな呟きにお付き合いくださった皆さま、大感謝です。
ありがとうございました。
来年も皆さまが素敵な舞台にいっぱい出会えますように。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。


※12月5日鑑賞時の感想
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