大学病院を辞して地域の病院で診療に従事するようになって23年経過し、自分もある程度の勉強は続けてきたつもりだが、その間に産婦人科の各分野も非常に大きな変貌を遂げ、自分の医学的常識や手技などが全般的に旧式になっていることを強く感じる今日この頃である。今後、地域の病院がこの世の中に生き残っていくための必須条件として、診療内容を年々バージョンアップさせて時代にマッチした病院に変身し続ける必要がある。新しい医学を習得した若い医師がどんどん増えて、日々大活躍してもらう必要がある。中高年医師は、若い医師達が活躍できる環境を整備し、徐々にシェイドアウトしていくのが世のため人のためだと思う。最後の御奉公として、若い医師達が思う存分頑張れる診療環境を整備するよう精一杯努力したい。