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2009年通信簿 31 渡辺俊介

2009-11-15 22:06:42 | 千葉ロッテ

31 渡辺俊介 投手 33歳 年俸1億7000万円

【2009年成績】 25試合 3勝13敗0S 防御率4.05 144回1/3 144被安打 9被本塁打 46与四球 13与死球 74奪三振 被打率.265

主戦投手となってからはプロ入りをしてから最悪の結果であった渡辺俊ですが、実は昨年よりも数字的にはアップをしています。
防御率も被打率も被本塁打も改善をしながらも勝敗は昨年の真逆に終わったことは、今季の勝負弱さを象徴していると言ってもよいでしょう。

まずまずのピッチングをしながらも勝負所で踏ん張れない、今季の渡辺俊はこの一語に尽きます。
以前から「痛恨の被弾」というフレーズが似合う渡辺俊ではありましたが、今季はシーズンを通して不安定なピッチングを披露してしまいました。
ピシャリと抑えた印象は皆無に近く、立ち上がりにいきなり捕まる、あるいは打たれながらも何とか持ちこたえても結局は中盤に炎上をする、そんなイメージが焼き付いています。
その数字以上に印象が悪いのは、頑張って欲しいときに頑張れない体たらくを見せ続けたことと無縁ではないでしょう。

渡辺俊と言えば左右だけではなく前後で揺さぶるピッチングが身上ですが、今季は揺さぶりたくてもコントロールが悪くて打者に簡単に見送られてしまうケースが目立ちました。
渡辺俊の調子のバロメータである死球は今季もチームトップの13で、まさに数字が物語るような今季の結果です。
打たせて取る投手が四死球の数字を悪くしてしまっては苦しくなるのも当然で、この点の改善がなければ来季も厳しいシーズンとなるでしょう。
WBC出場による調整不足は言い訳にはならず、アンダースローという投法から足腰の衰えは致命的ですから、握力の強化とともに最重要強化ポイントとなります。
クレバーな渡辺俊ですからそんなことは分かっていると思われ、秋季キャンプでの成果が期待をされます。

球威がないだけに誤魔化しのピッチングができない渡辺俊ですから、本来のテンポの良さを取り戻すことが来季への課題となります。
相手に考える余裕を与えずに前後左右で揺さぶる、そういう意味では小野と同様にコーナーを意識し過ぎずにストライクゾーンでの勝負を考えるのもよいでしょう。
四死球を与えて不満げな表情で首を傾げる、そんなシーンを見ずに済む来季であって欲しいですし、捲土重来を期してもらいたいものです。

2007年通信簿
2008年通信簿


【オリオン村査定】 1億7000万円 → 1億3600万円 (▼20%)

 

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10 コメント

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内容も結果も全て最悪 (ビタミンM)
2009-11-15 23:23:51
今年のチームの投手の大不振を象徴するような結果で一人で借金10とか話になりません。
まず、勝ち星に恵まれない以前に接戦や勝負どころで簡単に打たれてしまい、自分で白星を投げ捨てているのと同じです。これだけ調子が悪くても何も指導出来ないコーチにも問題はあるけど、自ら再調整を申し出ないなど渡辺俊の姿勢も今年は悪かったです。あの3人の中でも一番最悪でマウンドに上がるとかなりイライラしました。
あとはエントリーに書いてあるので言うことはありませんが減俸は最低4000万以上が妥当です。
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贔屓込みで頑張れ! (もちまる)
2009-11-16 00:08:38
私が思い入れる一番の選手、渡辺俊介です。
今期は見ていて辛いシーズンでした。

「まだまだこんなもんぢゃないだろ!頑張れ!!!」

どうにも客観的に見られないんです(笑)。
来期はやりますよ~! 
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Unknown (ティック)
2009-11-16 01:02:07
3勝のわりには、数字的にはあまり悪くないんですね。印象だと最悪なんですが…
よく『投手は負けない事が第一条件で勝ち星は打線がつけるもの』と言われますが、13敗してるわけですから言い訳出来ませんね。
序盤のチームの不調と共に俊介選手自身も波に乗りきれなかった印象が強いですね。

ベテランですから、調整の方法も分かってると思いますし、来季は清水選手が抜けた分先発を努める事はほぼ決定的でしょう。去年のようにテンポ良く打ち取っていく俊介選手を期待してます。
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お返事 (オリオン)
2009-11-16 02:04:29
>ビタミンMさん
借金10は異様すぎますね。
そこまで使い続けたベンチもベンチですが、防御率がさほど悪くはなかったこともあったからかもしれません。
高給だけに抹消をすることを躊躇したのか、単に同じ顔ぶれに囲まれたかっただけなのかは分かりませんが、なかなか出番をもらえなかった香月らからすると「なぜ?」と思ったことでしょう。

>もちまるさん
やってもらいたいですし、やってもらわなければ困ります。
小林宏以外は2年連続して不調の投手は今のところはいませんので、しっかりと復調をしてくれることを願っています。
とにかく走り込め、それしか言えません。

>ティックさん
それだけ肝心なところで打たれた、ということなのでしょう。
成瀬が「負けないピッチングを目指す」と言っているのと対極的だった渡辺俊だと言えます。
仰せの通り来季も確実に先発としての期待がされる渡辺俊ですし、40歳近くまで投げるつもりであれば足腰の衰えをいかに抑えるかがポイントですので、来季がそのターニングポイントになると思われます。
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もうひと花 (jun)
2009-11-16 12:29:31
ひょっとしたら、ロッテの選手で一番全国区ではないでしょうか?
それだけに、このまま終わることなく、他球団に行くことなく、頑張って欲しいものです。

今年は間が悪かったですよね。相手に合わせずポンポン投げるシーンがあまり見られませんでした。考えすぎて自滅、そんな印象です。
小憎らしいばかりのポーカーフェイスで、内野ゴロの山を築けるよう、きっちり調整してもらいたいものです。

がんばれ!
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Unknown (富山マリン)
2009-11-16 13:12:06
渡辺俊は、ここで踏ん張れば勝てるという場面でことごとく、踏ん張り切れない投球でこの結果です…。
惜しい投球で勝てないイメージは元々あったんですが、今季は大量得点をもらっても大量失点して勝ちを逃した試合もあり、とにかく勝負弱かったですね。
交流戦の方が抑えているような気がするんですが、偶然なのか、パリーグの打者に慣れられたせいもあるんでしょうか。
何か投球パターンを変える必要もあるかもしれませんね。
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渡辺俊 (ちょろ)
2009-11-16 17:46:00
前回のWBCに出たシーズンも成績が悪かったので、その反省が生かされるのかと思いきや、良い投球しても勝てない不運もあるが自身ワーストまで勝てないというWBCジンクスはやはり破れなかった今季ですね。

まー、その前回の翌年には逆に見違えるように安定感が出ましたから、来季は期待できるかもと思います。
とはいえ、一発病は相変わらずなのでその辺だけはしっかり改善してもらわないとね。
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意識改革 (放浪カモメ)
2009-11-16 18:49:13
今季は打線の援護という点でも投手陣には可哀そうな年でもありました。しかしながら、先発ローテで借金10はいただけません。
死球やすっぽ抜けが目立ち、調子の悪い時は球種を絞ってさえいれば、簡単に打ち崩せる投手との印象が相変わらず付きまとっていました。やはり、まずは足腰の鍛錬、そして生命線のコントロールとストレートの球威を取り戻す事が必要でしょう。そのためには、やはり走り込みと投げ込みに尽きます。そのあたりを熟知しているコーチ陣のもと、心機一転、復活を期待しています。

また、捕手陣とのコミュニケーションも十分にとることも必要でしょう。ここぞという時の意思疎通の大切さは今季、嫌というほど味わったはずですので。
アンダースローという特徴的な投手ですので、引き続き、先発の一角として期待しています。
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不甲斐ない3人衆の中では (85)
2009-11-16 22:03:50
渡辺俊が清水よりもトレード候補の筆頭だと思っていました

今季は味方の援護も無かったにせよ、立ち上がりのコントロールの出来次第でしたね
相手にも見極められ、審判を味方につけるだけのテンポの良さがありませんでした
来年は先発枠に入れるか、そこからのスタートです
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お返事 (オリオン)
2009-11-17 00:57:37
>junさん
西岡と双璧、かもしれませんね。
世界一低いリリースポイントで有名になりましたし、ただフルネームで言える人は少ないかもしれません。
元ロッテの渡辺俊、と言われるような今後であってもらいたいです。

>富山マリンさん
そういう意味でセントラルへ移籍、なんてのは勘弁して欲しいです(笑)
コントロールさえしっかりとすれば慣れてもタイミングを合わせられることはないでしょうから、制球力を取り戻すことが第一でしょう。

>ちょろさん
ジンクスで片付けるには、寄る年波が心配です。
来季に復活ができなければ消えゆく運命かもしれず、環境を変えればと言う美名の元にトレードがあるかもしれません。
そうならないためにも10勝を目標に、復活を期待します。

>放浪カモメさん
コントロールの悪化も気になったのですが、それ以上にすっぽ抜けが目立ったのは仰せの通りです。
握力の低下、こちらの方が深刻かもしれません。
アンダースローでは難しいチェンジアップを習得し損ねたのか、理由は分かりませんが、死球が多いシーズンは不調の一言では片付けられ内問題でなければいいのですが。

>85さん
まあ開幕時の先発ローテーションは確実でしょうが、今年みたいなことになれば西村監督は我慢をしないと思います。
渡辺俊にも生活と意地があるでしょうから、昨年は何だったのだろうと思えるような2010年に期待をしましょう。
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