季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

「生茶 ほうじ煎茶」を、お茶屋が飲んでみた

2020-10-14 16:53:43 | Weblog

 

今、吉沢亮さんのCMでも話題の「ほうじ煎茶」を飲んでみました。

 

一応、日本茶の有段者ですが、下手な食レポ並みのボキャブラリーしかないのでご了承ください。

 

商品名「ほうじ煎茶」*****とはなんだろう?

 

緑茶を大まかに説明すると、新芽が芽吹いて早い時期に摘んだお茶は、うま味も強く、一般的に煎茶と呼ばれます。(玉露や抹茶もありますがいったん、おいといて)

このお茶の葉を大きく成長させてから摘んだのが、番茶と呼ばれ、渋みが特徴です。

ほうじ茶は、だいたいはこの番茶に更に火を入れます(フライパンでも炒れば出来ます)

何で番茶?かというと、まず煎茶だとうま味があるのでモッタイナイ、

また渋みが火を入れることで、ほのかなうま味(理科的な反応で)になります。

火入れの手間はありますが、原料がお安いので、ほうじ茶はお手頃価格です。

 

で、「ほうじ煎茶」のネーミング。よく高級煎茶を焙じるお店や、ほうじ茶と煎茶をミックスしているお店もありますが、上記の理由からもあまり一般的ではありません。

このお茶はどっちでしょうか???

色合い***********

色(水色)は、完全にほうじ茶寄りですね。濁りもありません。

 

香り************

香りは、第一印象は懐かしい。昔、遠足で水筒にほうじ茶を入れていったことがよくありますが、まさにあの香り!これ以外、表現できません。

 

味*************

色合い、香りの割には、飲み口はスッキリしています。

一瞬「ん?ウーロン茶?かな」と瞬間がありますが、このあたりが「煎茶」の形跡かな~とも思いましたが、

煎茶と謳うだけの煎茶感は、私には感じ取れませんでした。

 

そしてあとから喉の奥あたりに、ほうじ茶の濃い味風味と「生茶」独特の”もわっ”とした、うま味らしき味が結構強めに残ります。

 

ですので、味は軽いペットボトルほうじ茶の中では、しっかりとした印象になります。

 

私の中では水筒の懐かしさも手伝って、これからの時期のおにぎりやピクニックなどのお食事にもとても合うと思います。

 

製法は、公式ウェブサイトでは「生茶葉を凍らせて抽出した・・・」とありますが、ほうじ茶はこの製法だけでは、まったく味が出ないので、

 

説明はよくわかりませんでした。また、吉沢さんが、CMでもインタビューでも、やたらと「かろやか」と連発していたので、

 

「かろやか」がキーワードのようです。

 

ペットボトルのお茶も、マンネリ化してきている気もしますので、これだけがんばって商品開発、宣伝されるのはすごいと思います。

 

次は、どんなものが登場するのか楽しみです。

 

ぜひ一度「ほうじ煎茶」を飲んでも、飲まなくても結構です(笑)

 


「ロンドンナショナルギャラリー展」 開催中!

2020-10-01 15:39:30 | Weblog

秋らしい日が多くなって参りました。今日から10月です。


昨今は、日々新型コロナウイルスの報道も少しは少なくなり、「Gotoトラベル」に東京も加わり、


感染対策を取りつつも、少しづつ人出が戻ってきたように思われます。

 

が、まだまだ上野アメ横は、閑散よりちょと人出があるくらいです

 

さてさて、皆さまお忙しい中、若干お忘れかと思いますが、

現在「ロンドンナショナルギャラリー展」  国立西洋美術館で開催中です。

 

これは、ロンドンにある世界的美術館「ナショナルギャラリー」が、世界で初めての大規模出展している特別展です。

 

しかも、出品61点がすべて日本初上陸。ゴッホ「ひまわり」もです。

 

実は、ゴッホのひまわりは7つあるって知っていましたか?

 

その中でも、別格とされているのが、このナショナルギャラリー所蔵のものです。

 

不肖、私も、ようやく行ってきました。週末の夜。なぜかという、事前チケットでどうにか夜ならば予約できたからです。

 

10月はわかりませんが、美術館の特別展は、どの特別展もわりと夜間開館している週末の夜がおすすめです。(開館していない場合もありますのでご注意ください)

 

 

で、どうかというと・・・

 

 

もし行けるなら、行かない理由がみつかりません‼‼

 

 

ゴッホの「ひまわり」、よーくテレビや雑誌などにも出ていますし、知らない人はいないかと思いますが、

 

 

あれは、キャンバスに描かれた2次元だと思っていらっしゃる方がほとんどではないでしょうか?

 

 

違います!ゴッホのひまわりは「3次元」です。これは、私が本物を見た感想ですが、


絵の具の盛り上がり、立体感が「半端ない!」感じです。

 

 

また、手元のパンフレットや写真を見て、現地で本物と見比べましたが、色が全然違います。

 

 

ただの黄色ではありません。ひまわりが輝いて見える黄色です。本当です。

 

 

そして不幸ではありますが、入場制限がある為に、館内はわりと余裕をもって鑑賞が出来るという点が「幸」になっています。

 

 

ですので、ゴッホの「ひまわり」ですが、最前列で凝視したり、後ろから離れてみたり、右から左から、観れるんです!

 

 

たぶん、通常でしたら、館内はもうぎゅうぎゅうで、「ひまわり」は何時間待ちにもなり、パッと見ておしまいになるでしょうけど。

 

 

そして、ハッキリ言って「ひまわり」だけではありません。ほかの作品も素晴らしい。

 

 

日本でも人気のフェルメールも日本初来日の作品もありますし、私は、「シャーロット王妃」という作品にも感銘を受けました。

 

 

パソコンの画面では全くわかりませんが、実物は、本当に清々しいというか、気品があり、内面が伝わってくるのを感じました。

 

 

やはり、作品は、実物を観ないとわかりません。

 

 

延長された会期は、いよいよ18日までです。これの特別展を最後に、西洋美術館は改修工事に入るそうです。(リニューアルは2022年春予定)

 

 

もし、チケットがご都合の良い時に採れましたら、本当にチャンスの展覧会だと思います。

 

 

是非とも、強く、おすすめをさせて頂きます。

 

 

(館内にもアルコール消毒がありますが、マスク等の感染予防対策等をされ万全でお出かけください)