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さて、上野の東京都美術館ではついに「奇想の系譜」展がはじまりました。
この連休は、大雪の予想で天気が悪いことと、目玉作品の展示が1点遅れていることもあってか、今現在(11日13時頃)は、入場に待ち時間はないそうです。
さて、そんな中、この三連休、常に60分以上、今現在100分を越える列がある特別展があります。
それが、「顔真卿」展です。
この100分を越える列は、特別展内の「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」を見る為だけの列です。
中国の著名書家「顔真卿」の日本展が中国で炎上している理由 (ダイヤモンドオンライン)
国宝中の国宝だそうです。本場台湾でも、もう10年以上展示がないとか。
もちろん見どころはこれだけではなく、顔真卿をはじめ、大陸の書の大家たち、
また日本の書の大家の作品が、並べて、比べて鑑賞することが出来るところは、
もはや贅沢の領域だと感じます。
しかしながら、書のなどにはとんと疎い私でも、楽しめるように、
展示方法にも工夫が凝らしております。先日のムンク展やルーベンス展もそうですが、
国立、公立の美術館は、近年非常にわかりやすく、見やすくされています。
ですので、ど素人の私もたいへん楽しめました、というより熱中しました。
漢字は、私たち日本人のDNAに刻まれており、昔から「字はきれいに書きなさい」と
教育されてきたので、美しい漢字に対する美意識というかそんな感覚はきっとあるんだろうと思います。
また、その美しい漢字とは?の答えがここにあります。
かの、アップル社のスティーブジョブズも、学生時代に「カリグラフィ(西洋の書道)」にも
熱中したと聞きます。つまり、字の美しはすべてに通じていくんだと思いますし、
この東洋の書の、トメ、ハライ、字間から何から何まで精密に計算された、書を前にすると、
伊集院静さんのサブタイトルではないですが「心が洗われます」。
会期は今月24日までです。混雑の感想としては、「祭姪文稿」の列は、ワリと進まないので、
いったん列が長くなると、あまり短くなることがないように、ツイッターの混雑状況をみても思います。
ねらい目は、開館直後、10時くらいまででしたらそんなに長くて(30分以内)見れるかな~と思いますが。(確証はありません)
よく考えたら、これだけの至宝なので会期も通常よりもなんとなく短いんですね。(だいたい2か月は毎回開催しているのに、これは1ヵ月ちょっと)
どちらにしても、この「顔真卿」展(公式ホームページ)今更ですが、超絶おすすめします