犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

雪上加霜

2007-10-09 00:31:22 | 韓国語教室

 ぎっくり腰の妻は,立ち上がったり歩いたりするのが難しく,四つんばいならなんとか動けるという。

 一日中寝ているよりは何かできることをと,四つんばいで床の拭き掃除をしていたそうなのですが,風呂場に入って,流し口に溜まった髪の毛を取り除こうとしたら,指に激痛が走った。

 なんと,髪の毛の束のように見えたのは,ムカデだったんですね。

 こういう状況を韓国語で

ソルサンカサン( 설상가상 雪上加霜)

と言います。

雪が積もっている上に,霜がおりる。

 困っているときに,さらに困ったことが重なって,立て続けに不運に見舞われることのたとえ。日本語で言えば,泣きっ面に蜂,弱り目に祟り目でしょうか。

 その反対語が,

クムサンチョムファ( 금상점화 錦上添花)

 錦織りの上に花を添える。よいことがあったところに,さらによいことが起こるという意味です。

 日本語には該当する諺がないような。


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6 コメント

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錦上添花 (スンドゥプ)
2007-10-10 15:03:05
日本語では「錦上花を添える」と言うそうです。
広辞苑にありました。意味は「立派なことを重ねる」でした。
「雪上加霜」は「雪上霜を加う(くわう)」で、悪いことが重なる意味の他に、変わり映えのしないことを繰り返すと言う意味もあるそうです。
下記のページにも記事がありました。
http://www.koreanculture.jp/hitokoto_view.html?year=all&page=4&number=29&keyfield=&key=
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そ,そうでしたか… (犬鍋)
2007-10-10 23:07:10
リンクの記事,面白いですね。

明日から慶州ですが,研修所で缶詰なので,仏像は見られそうにありません。
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出自不明 (Qd)
2007-10-16 17:55:12
どちらも中国語の成語(4文字熟語)にありますが、出自は不明です。
雪上加霜:災難が重なること。泣きっ面に蜂。
錦上添花:美しいものの上に更に美しいものを添える。
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一石二鳥 (犬鍋)
2007-10-16 18:08:21
Qdさん,情報ありがとうございます。


一石二鳥は,日本人が西欧の諺を訳したもののようですね。

中国では使わないと,中国人に聞いたことがあります。
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そのようですね。 (Qd)
2007-10-17 10:21:46
辞書にはありますが、一般的には「一挙両得」を使うことが多いようです。
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醇化対象用語 (犬鍋)
2007-10-17 23:30:24
韓国でも一石二鳥はよく使いますが,辞書によれば「醇化対象用語」(和製の不純な言葉)で,「一挙両得」に言い換えるように指示があります。
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