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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ソウルのタクシー事情~ある会話

2006-10-18 07:54:13 | 思い出

 8年ほど前,家族全員でタクシーに乗ったときのひとこまです。家族全員でタクシーに乗るときは模範に乗れません。なぜなら,うちは6人家族だから,乗ってるのを見つかると模範の免許を取り消されちゃうし、事故のとき保険がおりない。それで仕方なく一般タクシーに乗りました。
 一般タクシーの運転技士様(ウンジョンキサニム,運転手は差別語なのでこう言う)はおしゃべりな人も多いんですね。

「イテウォン,メクドゥナルドゥッカジ,プータッカミダ」(梨泰院のマクドナルドまでお願いします)

「お客さん,日本人ですか?」

「ええ」(発音ですぐばれる)

「来てどれぐらいになりますか」

「もうすぐ二年になります」(ひとしきり初等会話)

「韓国語,上手ですね」

「いえ,それほどでも」(上手なのはこのやりとりだけである)

「娘さんが3人なんて,賑やかですね」

「あの,4人なんですけど」

「えっ」(と言いつつ,後部座席を振り返り人数を確認)

アイゴーッ!天を仰いで慨嘆する。(そんなに気の毒がってくれなくても…)

「やっぱり,息子さんがほしくて?」(来たか)

「別にそういうわけじゃないです」(嘘ではない)

「もう一頑張りしないとね」

「いやあ,ハハ…」(大きなお世話である)

「うちは息子が二人でね。この前,学校の競試大会(校内テストみたいなやつ)で一等をとって…」(ひとくさり息子の自慢)

「はぁ,それはすごいですねぇ」(機嫌を損ねるとあとが怖い)

 そうこうするうちに,無事マクドナルド前に到着。

「アンニョンヒケーセヨ!」(小四長女,小二次女)

「スゴハセヨ!」(地元幼稚園に通う三女,韓国語がいちばんうまい)

「アンノン!」(二歳の四女,日本語も不自由)

「おうっ,チャルガ!!」(キサアジョシも機嫌の悪かろうはずがない。こちらも思わずお釣りをチップとして渡す)


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