弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

iPadがやってきた

2010-06-27 11:49:11 | サイエンス・パソコン
アップルのiPadがすごい人気です。
このiPad、お年寄りに好適なのではないか、という記事を目にしました。今までのパソコンはお年寄りには難しいところがありました。それに対してiPadは、キーボードが接続されておらず、画面をタッチするだけで操作が可能なようであり、今までパソコンに触れなかったお年寄りに好適かもしれません。
私の母親と家内の母親が、パソコンと無縁に暮らしています。ともに85~90歳ですが、折角ですからこのiPadを経験してもらったら面白いのではないか。
そこで早速、iPad購入作戦を開始しました。

調べてみると、購入できるiPadの種類は6種類です。内部メモリーの容量で3種類(16GB, 32GB, 64GB)、そしてそれぞれ、通信機能で2種類(無線LANのみ、無線LANとG3機能の両用)です。G3機能付きであれば、無線LANが使えない場所でもインターネット接続が可能ですが、本体の値段が1万円アップすることと、月々2~4千円の通信費用が必要です。
私の母親向けについては、住んでいる家で無線LANが使用可能なので、無線LANのみの機能、かつメモリー容量も最少のものを選びました。値段は48800円です。
G3付きだと、購入できる場所が限られます。東京であると、ソフトバンクの数カ所(渋谷、六本木、その他)とアップルの直販店のみです。しかし無線LANのみであれば、アップルの通販で購入可能です。そこで、アップル通販に申し込みました。

iPadは世界的に大ヒットしているようです。そのような製品が申し込んだからといってすぐに手に入るのでしょうか。以前、ニンテンドーDSを購入しようとしたとき、新宿のヨドバシカメラにいつ行っても品切れであり、あるときやっと「今行列に並べば購入できます」ということがあってやっと並んで購入しました。
しかし今回は、申し込んでから13日後には受け取ることができました。すごいことです。供給ネックになる部品が一つもないということですね。「この部品があったからこそiPadが完成された。しかしその部品の供給は限られている。」という事態ではないのです。
もう一つびっくりしたのは、今回の配送は宅急便だったのですが、宅急便の受け取り営業所が中国の深せんだったということです。私が注文したiPadは、深せんの例の自殺多発工場で生産され、そこから宅急便で運ばれてきたのでしょう。

アップルストアでiPadの購入申し込みをするとき、付属品の購入案内も出ます。今回、iPadを立てかける「ドック」を一緒に購入しました。ケースは納入時期が遅いとの表示だったので購入しませんでした。しかし現物が届いてみると、大きな液晶画面がむき出しでは持ち運び時に心配です。そこで新宿のヨドバシカメラに出かけてみました。iPadのケースがいろいろ並んでいるのですが、結局は純正ケースがいいだろうと結論を出し、店で聞いてみたら「1個だけ在庫がありました」ということでそれをゲットしました。

上の写真は、その純正ケースに収めた様子です。手前に携帯を置いていますが、大きさ比較が目的です。iPadに表示されいる画面は「ホーム画面」です。純正ケースに収納した場合、写真にあるようにちょっと傾けて置くことが可能です。
 
左上写真は、一緒に購入したドックにセットした状況です。縦長で設置することができます。附属のUSBコードをドックの背面にセットし、iPad本体のコネクターはドックのコネクターと接続されています。写真は、本体附属のACアダプターを接続しているところで、この状態で本体に充電されます。
右上写真は、ドックと本体の接続を外したところです。真ん中がドック、左がACアダプターで、ドックとACアダプターが附属のコードで接続されています。

iPadは、パソコンとセットでないと使えないようです。箱から取り出したiPadは、まずはパソコンとの「同期」が要求されます。
もよりのパソコンにアップルのソフト「iTunes」をインストールして準備しておきます。その上で、iPadとそのパソコンとを上記附属のコードで接続すると、同期が始まります。やってみた結果として、そのパソコンのマイドキュメントに格納された画像が、すべてiPadに転送されました。その画像は、iPadホーム画面の「写真」アイコンを指でタッチすると閲覧することができます。

動画の転送にはちょっと手間取りました。デジカメで撮影した動画は、「mov」拡張子のファイルになっています。そのファイル、iTunesでは表示されているのですが、iPadにドラッグドロップで転送しようとしても「できません」と表示されます。iTunesのムービーライブラリに入れた「mov」画像を選択してツールバーの「詳細-iPad/AppleTVバージョンを作成」を選ぶと、変換したファイルを作成してくれました。このファイルをドラッグドロップして、無事にiPadに動画を転送することができました。

次にインターネット接続です。
私の自宅は、1999年以来、有線LANオンリーできています。家を建てるときに壁の中にLAN配線を引き、各部屋で機器接続を可能にしているのです。今回私の自宅でiPadを調整するにあたり、はじめて無線LANを導入しました。
使っている有線LAN対応ブロードバンドルーターは2003年発売製品ですので、もう買い換え時期に来ています。そこでこの際、無線LAN対応ルーターに変更しました。

こうして、まずは私の自宅で、iPadを使う体制が整いました。

ファーストインプレッションですが。
「きれいな画面、俊敏な動き、バッテリー10時間」という前評判はそのとおりですね。
当初の報道が「電子ブック」であったのに対し、「全く新しいコンセプトの端末」に拡大しました。それはそのとおりと思います。「自宅で仕事に使わないのなら、自宅の端末はパソコンからiPadに置き換わる」ということも十分にあり得ます。
別に革新的テクノロジーを使っているのでないとしたら、iPadの成功は商品企画の成功であったということです。なぜアップルでしか発想できなかったのか、そこが最大の謎です。

以下次号
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