弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

フレミングの法則

2010-09-07 21:37:26 | Weblog
8月30日、私は岩手県の釜石に出張しており、夜9時にホテルに入って9時のNHKニュースを見ました。管首相と鳩山前首相が会談し、翌日に管氏が小沢氏と会談することが決まったというのです。しかし、管氏の発言を聞いていると、鳩山氏との会談では(小沢陣営に用意する)ポストの話等一切なかったということで、これではとても管・小沢会談が成功するように思えませんでした。そして案の定、31日の会談は物別れとなり、管氏・小沢両氏の出馬となったわけです。
鳩山氏は一体、どのような構想の下に両者の間に立ったのでしょうか。

ところで30日、鳩山氏は記者団に「フレミングの左手の法則」を見せたそうですね。
フレミング鳩山氏、キングメーカーの存在感
8月31日1時27分配信 産経新聞
『「フレミングだよ!」
鳩山氏は30日、小沢氏、輿石東参院議員会長と会談後、記者団に左手を突き出し、親指と人さし指、中指で「フレミングの法則」の形を作った。
「首相を辞める直前は親指を突き出したけど今度は3本指か…」。ある党中堅は首をひねったが、鳩山氏は小沢、菅両氏との「トロイカ体制」を、電流、磁力、力の相関関係になぞらえたようだ。』

フレミングの法則が一般に知れ渡っているとはとても思えません。一応、日本国民は義務教育の中学で習ったことになっているのでしょうか。
フレミングの右手の法則と左手の法則は、いずれも電磁誘導の作用の方向を覚えるためのものです。
《フレミングの右手の法則》(発電機)
「磁界の方向(人差し指)に対して導体を親指の方向に動かすと、電流が中指の方向に流れる。」
《フレミングの左手の法則》(電動モーター)
「磁界の方向(人差し指)に対して導体に中指の方向に電流を流すと、その導体には親指の方向に力がかかる。」

この法則を、一時期(中高の期末試験、大学入試)にでもきちんと覚えていた人が、一体どれだけいるでしょうか。
私も、頭が混乱して覚えられませんでした。発電機は右手だったか左手だったか、という点を覚えるだけでも大変です。

そこで私が高校生の頃、もっと簡単に覚える方法がないものかと思案しました。そしてひとつの法則を見出したのです。“内藤の右手の法則”と名付けました。
その法則では、右手だけを使います。そして、
・原因 → 親指
・磁界 → 人差し指
・結果 → 中指
というシンプルなものです。発電機の場合は、原因が運動で結果が電流です。電動モーターの場合は原因が電流で結果が力です。一度覚えたら忘れません。私自身、62歳になってもまだ覚えています。

今、中学校や高校ではどのように教えているのでしょうか。まだフレミングの右手・左手の法則を教えているようであったら、この際内藤の右手の法則に切り換えたらいかがでしょうか。

ところで、フレミング鳩山氏ですが、フレミングの左手の親指、人差し指、中指がそれぞれ管氏、小沢氏、鳩山氏を意味しているのだとしたら、3人の向かう方向がてんでんばらばらということになります。30日の段階で、すでに31日の会談決裂を暗示していたということでしょうか。
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