弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

ベルリン~ペルガモン博物館

2010-07-27 22:42:59 | Weblog
ベルリンの中では東に位置するところに、ペルガモン博物館があります。ドイツ統一前は東ベルリンの中でした。
この春のゴールデンウィークの旅行で訪問しました。
最近なにかと忙しくてブログネタ執筆の時間がとれないので、別のサイトに書いた旅行記を引っ張ってきてお茶を濁すことにします。

この博物館、ヘレニズム期(紀元前2世紀)の「ゼウスの大祭壇」、エーゲ海の古代都市ミレトゥスにあった「ミレトゥスの市場門」、バビロニアの「イシュタール門」などが代表的収蔵品です。この中の「ゼウスの大祭壇」と「イシュタール門」を紹介します。

《ゼウスの大祭壇》
小アジアのペルガモン(現・トルコのベルガマ)で建造された大祭壇が博物館内に再構築されています。1864年、カール・フーマンらが発見し、ドイツに持ち帰ったものだそうです。
1864年というと、年表によるとドイツはプロシャ王国、それもビスマルクが執政の時代です。トルコ帝国がどんどん領土を失っている時期でもあります。この時期にドイツ人がベルガモンの遺跡を発掘し、出土品をごっそりドイツに運び込んだと言うことでしょうか。
 
 ゼウスの大祭壇前景

展示室は当時のスケールで大祭壇の前景を再現し、そこに発掘品を嵌め込むようにして展示しています(上の写真)。大祭壇の裏面側相当部の発掘品については、壁に展示しています(下の写真)。

  
 ゼウスの大祭壇 裏面

上の裏面壁画にはストーリーがあるようです。左上写真はアテナ(ギリシャ神話の女神)、右上写真はヘレネ(ギリシャ神話中の女性)がそれぞれ敵をやっつけている場面です。ギリシャ神話の神々と巨人族との戦い(ギガントマキア)を表わしたものだそうです。

前景・裏側といっても、全体がわからないとイメージできません。下の模型を見ると良くわかります。
  
ゼウスの大祭壇の模型  前景                     裏面側

《イシュタール門》
バビロニアの古都バビロンの中央北入口の門を飾っていた装飾が博物館内に再構築されています。青い地の彩釉煉瓦でおおわれた壁面には牡牛やシリシュ(獣の体に鳥のような足、蛇のような首をもった、創造上の動物)を表わしています。バビロンの遺跡がなぜベルリンにあるのか、その点についてはよくわかりませんでした。
 
イシュタール門

イシュタール門と行列通りの位置関係については、右下の模型で確認してください。
  
行列通り                  古代バビロニアのイシュタール門と行列通りの模型

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