弁理士の日々

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W杯アジア最終予選・対オマーン・ホーム戦

2012-06-04 20:33:57 | サッカー
6月3日の対オマーン・ホーム戦が、W杯アジア最終予選の初戦でした。
前半先制の1点目、ボールがゴールネットに吸い込まれると同時に「入った~!」と絶叫してしまいました。ゴールに至るパスワークを含めて、会心の1点であったと思います。
今野-前田-香川-前田-長友とわたったパスワークは、すべてワンタッチのダイレクトパス、そして前田からのラス前パスを受けた長友の絶妙なセンタリングを、本田が狙い澄ましてゴール隅にぶち込みました(例えばこちらの動画)。
長友の相手抜き去りとセンタリング、本田のダイレクトゴールは、それそれが本人の持ち味ですからまあ当然の帰結です。私がびっくりしたのは前田のラス前スルーパスです。あそこで前田がワントラップしていたら、たとえ長友にパスを出してもオフサイドを取られたでしょう。前田のダイレクトスルーパスから生まれた得点です。
前田に期待されるプレーは、点取り、ポストプレー、サイドに流れての味方へのスペース造りなどでしょうか。まさかあのような絶妙スルーパスが前田から生まれるとは!

2点目はその前田がぶち込みました。
その2点目、ボールがゴールに吸い込まれた直後は、私の頭の中で“オフサイドあったの?なかったの?”がわからず、結局は絶叫するタイミングを失いました。ああいう場合の絶叫はどのようにすべきなのでしょうか。“オフサイド?ない?!ない!!やった~!!”といったところでしょうか。
そのときの前田のプレー、ファーストタッチがやや前に流れましたが、敵キーパーに捕られる前によく追いつき、シュートをぶち込みました。香川からのパスは、シュートと見まごうような高速パスでしたから、あそこで普段のプレーが出ていたら、トラップミスでゴールには至らなかったでしょう。ここでも前田は良い仕事をしました。

今回の試合をどのように評価すべきでしょうか。やべっちFCでのセルジオの評価では、「オマーンが弱すぎた」ということで50点の評価でした。たしかに、相手が弱すぎたとしたら、今回の日本のプレーで最終予選を戦いきれるかどうか評価することはできません。

一方、私が信頼する湯浅健二氏の評論では、良い評価がされています。というか、「今回の本田は良かった」点しか評価していませんが。

実は、前回のアゼルバイジャン戦については、湯浅氏は本田のプレーを酷評していたのです。
『・・本田圭佑は、中盤の高いセンターゾーンで、完璧に「仕掛けの流れのフタ」に成り下がっていた・・ボールをもっても、(コンビネーションや個のドリブルなどで)リスキーな勝負を挑んでいくのではなく、バックパスや横パスに「逃げ」、そして足を止めちゃう・・
・・私の目には、この試合で「日本らしさ」が出なかった大きな要素は、本田圭佑の「オレ様プレー」にあったと映っていたのです・・』

それに対して今回の対オマーン戦について、湯浅氏は本田を手放しで誉めています。
『ということで、本田圭佑について、ザッケローニさんに聞いた。
・・この試合での本田圭佑のパフォーマンスだが、彼のところでボールの動きが停滞することはなかったし、ボールがないところでも、ホントによく動いた・・また、ディフェンスに入るために何十メートルも『全力で』戻るシーンを、何度も魅せた・・その良いパフォーマンスだが、ザッケローニさんは、彼に対して、どんな魔法をかけたのか?・・ 』

私の見立てでは、本田はむしろアゼルバイジャン戦に関する湯浅氏の酷評に奮起して、今回のプレーに至ったのではないか、とも思っています。

たしかに、本田圭佑のプレーには試合毎のムラがあります。
2010年9月の対パラグアイ戦、はじめて香川のエクセレントプレーに触れ、長友のいつもと変わらないスタミナに驚くとともに、本田のおざなりプレーを見せられました。
一方、2011年1月のアジア杯・日本対韓国戦、2011年8月の日本代表 日韓戦では、本田のプレーは光っていました。
これからのW杯アジア最終予選、“光っているときの本田”を魅せ続けてほしいものです。
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