弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

ハワイ真珠湾訪問

2008-09-20 15:21:09 | 歴史・社会
先週の敬老の日を含む連休を利用し、家内と二人でハワイを旅してきました。3泊5日の短い旅行です。着いた1日目は時差ボケで朦朧とし、4日目はちょっと海岸を散歩したきりで空港へ向かいましたから、実際には2日目と3日目のみが観光に利用できたところです。
ホテルはワイキキビーチの近く、ハイアットリージェンシーです。
2日目は、まる1日を費やして真珠湾(パールハーバー)を訪問しました。交通費をケチって路線バスを利用して真珠湾まで移動しました。一人2ドルで行けます。ワイキキのクヒオ通りでバスを待ちます。バスは中々やってこず、いざ乗り込んでも各停ですから時間がかかります。時差ボケで起床時間が遅かったこともあり、アリゾナ記念館に着いたのは1時前でした。

ここは、パールハーバーの東岸です。ここにアリゾナ記念館があります。そして、湾の中央に位置するフォード島の近くに戦艦アリゾナが沈んでおり、その上にメモリアルが設置されています。アリゾナ記念館から沖合いのメモリアルまではシャトルボートで往復します。

左下は、攻撃直前の真珠湾を描いた絵だそうです。中央のフォード島を北方から見ています。島の左に停泊中の戦艦列が見えます。戦艦列の下から2番目のフォード島側が戦艦アリゾナです。絵の一番左下あたりの海岸に、現在のアリゾナ記念館があります。絵の左上の飛行場はヒッカム飛行場です。
右下の絵は、北を上にした絵です。同じ戦艦列が見えます。小さな赤色の飛行機が日本軍の雷撃機です。
  
  Arizona Memorial Museum

この東岸にはもうひとつ、潜水艦バウフィン号博物館があります。停泊している本物の潜水艦に乗り込めるというものです。
沖合いのフォード島には、戦艦ミズーリが係留されています。東岸とフォード島の間は橋で繋がれており、シャトルバスで移動して戦艦ミズーリを訪問することができます。またフォード島には太平洋航空博物館が設置されており、こちらも見学できます。
今回は時間の関係で潜水艦バウフィン号博物館は訪問できませんでしたが、その他については一通り廻ってきました。

セキュリティーの関係で、バッグ類を持っていると入場できません。近くの荷物預けに3ドルでバッグを預け、まずアリゾナ記念館に入場します。

ルートとしては、まず23分間の映画を鑑賞し、その後にシャトルボートで沖合いのメモリアルを往復します。混んでいるときは2時間ぐらい待たされるようですが、今回は待ち時間がなく、1時上映の映画に入場することができました。

映画は、満州事変から太平洋戦争開戦に至る歴史をざっと映像でふり返り、それから真珠湾攻撃の映像に移ります。
攻撃当時、真珠湾には米海軍の戦艦が合計で8隻停泊しており、そのすべてが日本軍の空襲によって大破し海底に着座しました。中でも戦艦アリゾナは、水平爆撃機から投下された800キロ爆弾が装甲を貫通して火薬庫で炸裂したため、火薬庫が大爆発を起こしました。
映画では、アリゾナが大爆発した刹那からの映像が流されました。まずは艦全体が火に包まれ、次いで火柱が猛烈に空に上がっていきます。よくぞこのような瞬間を撮影していたものです。
その後、映画はルーズベルト大統領による有名な議会演説を映し、最後はアメリカの若者たちが志願して兵隊になっていく様子が映されました。

映画が終わると船で沖合に移動します。

上の写真中央の白い建造物が、沖合いのメモリアルです。この建造物の真下に、戦艦アリゾナが沈没しています。なお上の写真は、ミズーリの桟橋から撮ったものです。メモリアルの後方には、東岸とフォード島を結ぶ橋が見えます。
水面上にはアリゾナの2つの構築物が突き出しています。左下写真の円筒状のものは主砲の砲塔です。右下写真の構築物は何でしょうか。円筒の内部にハシゴと配線が見えます。
  
船がメモリアルに到着する頃から雨が降り始め、そうこうするうちに本降りになってしまいました。そうそうに船に引き上げます。船が東岸に戻った頃には土砂降りの雨です。

岸のアリゾナ記念館の中にミュージアムがあります。
下は、ハワイを攻撃した日本機動部隊の旗艦である空母赤城の模型です。右の説明文の中に、"Akagi"の意味は"Red Castle"である、と書かれているのに笑ってしまいました。「赤城」は「赤城山」から来ていますから、"Mt. Akagi"と書いてほしかったです。
  
  Arizona Memorial Museum

下の写真は、破壊された魚雷の後部です。多分、日本の雷撃機から発射された魚雷が真珠湾の海底に突き刺さり、それを回収したものだと思います。この魚雷の特徴についてはまた別の機会に。
  
  Arizona Memorial Museum

アリゾナ記念館を日本人が見学すると、肩身が狭いような書き方がよくされています。しかし、私はそのような感覚を感じませんでした。
まずミュージアムの展示が、日本を悪く書いていません。魚雷の説明では、水深が12mしかない真珠湾では魚雷攻撃が不可能と考えられていたのに、日本の技術革新でそれを可能にした点が説明されています。

そもそもこの区域は米国海軍の施設であり、軍人のスタンスでものが考えられているでしょう。そうであれば、敵軍に打撃を与えるのはお互い軍人としての任務に過ぎません。
「はるか敵根拠地まで空母で進撃した勇気には感心するよ、また、空母艦載機のみによる攻撃で軍港の戦艦を全滅させる技量をよくぞ身につけたものだ、敵ながら脱帽する」といった雰囲気すら感じました。

長くなったので、戦艦ミズーリについては次回とします。
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