パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

他市の「自治基本条例」と比べると、新城市は、、

2016年10月28日 16時22分08秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城市のことについて、細かい話

その分野の専門家でもないし当事者でもないから
新城市に「自治基本条例」や「地域自治区」があって
それらがどんなにありがたくて、役立っているかわからない

そんなに良いものなら愛知県の各地区にもあるはず
と思い念のため「自治基本条例」とキーワードを入れて
「豊橋」「豊川」と地域も合わせて検索すると
予想は外れ、どうも「自治基本条例」はこの両市にはなくて
近いところでは、豊田市、飯田市にあるようだ
結局のところ「自治基本条例」も「地域自治区制度」も
必要不可欠なものではないらしい

ところで最近「自治基本条例」を新城市のものだけ読んで
なにか当たり前のことが書かれているな、とか
市民の役割みたいなものまで明文化されて少し鬱陶しいとか
思ったりしたが、豊田市とか飯田市のそれを読んでみると
(豊田市はまちづくり基本条例)
新城市のはよく似ているがコピペではなくて、オリジナルなことはわかわかった
(当たり前か)

この中で、新城市には抜けてる部分があるのではないかと思われる項目がある

それは豊田市には
(行政評価)
第20条 執行機関は、施策、事業等の成果を市
民に明らかにし、
効果的かつ効率的な市政経営 を行うため、行政評価を実施し、その結果を公 表します。 

飯田市には
(行政評価)
第32条 市の執行機関は、市の施策や事務事業の執行状況を、基本構想等に基づき検証し、
継続的な見直しを行い、効果的に執行します。
2 市の執行機関は、施策や事務事業の達成状況を公表し、市民から理解を得られる行政運営を進めます。

と書かれている項目だ
新城市にはこの「行政評価」という言葉が見つからない
だからという訳ではないだろうが、新城市は自ら実施した事業の検証が
今一つな気がしてならない
(議会傍聴に行っても、はたして行政はまともに自分たちの行っていることの
 チェックをしているのかと感じることがしばしばだ)
もっとも豊田市も飯田市も、書かれてはいるが実践されているかどうかは
確かめようがないけれど

まだ他にも違いはあった

豊田市4条 (参画と共同)の欄

2 執行機関は、市の基本的な政策等の策定に当 たっては、
事前に案を公表して、市民の意見を 募り、それらの意見を考慮して意思決定します。

飯田市は
(市民意見の公募)
第17条 市は、別に定めるところにより、重要な計画及び政策の策定又は変更について事前に案を公表し、市民の意見を求めます。

この両市とも市の重要な政策については
事前に案を公表し、市民の意見を求めることになっているが
ところが新城市はどうか?といえば、、、
市民が意見を述べる機会はすでに何かが決まった後だけ
市民には何かが決まってからやっと気づくみたいなことが多い 

市民は専門的な難しすぎる問題について最初からあれこれ言う気はないけれど
少なくとも自分たちの生活に直結するようなことは、早い段階から
何か物申したいというのが本当ではないのか

あと一つ
豊田市には市民の責務の欄に、事業者についての記述がある

4 市内において事業を行う者は、居住環境に配慮し、
地域社会との調和を図り、安心して住めるまちづく りに寄与するよう努めるものとします。 

飯田市には

(事業者の役割)
第10条 事業者は、地域社会の一員として、地域社会との調和を図るとともに、
従業員の行う地域活動にも配意し、まちづくりに寄与するものとします。

新城市にはこれがない
これがあって、自治基本条例が市の最高法規的な要素であるとすれば
新城市南部工業団地の現在のトラブルはなかったはず 

新城市の「自治基本条例」は今回比べた豊田市・飯田市と比較すると
随分アバウトな「宣誓」に近いような内容だなと思ったりする

これを作るのに尽力した多くの方々には
無責任な独断の評価で申し訳ないが
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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