先日ようやく「分割払いの夏休み」のうち1日(平日休み)使って、
数年来の念願だったJRでの房総1周をしてきました。
ズバリ、20年ぶりくらいになります。
房総ローカルと言えば、関東地区では最後に残された113系天国。
でも、そこに、京浜東北線から転用されてくる209系の足音が聞こえ始めました。
JR東日本のことですから、置き換えを始めたらあっという間に終わってしまいます。
あたりまえのように走っていたものを消し去る力に関して、この会社の右に出るところはありません(涙
...あたりまえの113系が、あたりまえで無くなっていくまであと2年。
長いようで、気がつけばあと言う間に過ぎ去る。
あわてることは無いと思いつつ、初秋の車窓も楽しみたくなったのでした。
というかまあ、鉄分切れちゃっただけなんですけどw
銚子まわりだと時間もかかるので、
千葉までE217系に揺られたあと総武本線で成東まで行き、東金線~外房~内房線で
帰ってくるお気軽旅。
まずは千葉へ...そういえば113系に見るのも、乗るのも久しぶり。
やっぱり、古い電車は落ち着きますね...。
で、言うまでもなく113系天国w
ばんばん入ってきます。
スカ色萌え、な自分には身震いするほどの素晴らしさ!
いやもう、たまらんですな!
昔は嫌いだった全面強化改造も、今となっては気にならないです。
で、この総武線113系成東行きで終点まで。
クハは非1000番台なので、運転席後ろの助手席側は小窓付きですね。
車内もシートモケットの色以外はコクテツのまんま。これでいいじゃんねえ...。
出発して早々、車窓には来たばかりの209系の姿が。
佐倉では噂の湘南色編成に遭遇。
だけど別に湘南色にする必要あるのかな...ピンとこないのです。
で、終点成東に到着。
古い駅舎と、これまた古い跨線橋、屋根の無いホームが旅愁をかきたてるいい駅です。
ここからは、東金線。約20分の接続。
で、待っている間に来た211系。これも見納めになってしまうのね。
なんだか勿体ないぞ。
東金線も211系。増設パンタがかっこいい。
しかしこの色、何度見てもなじまない...。
千葉に211系がいる違和感+見たことのない電車のイメージで
なんだかよくわからない感じなんですよね...。
20分くらい揺られて、大網へ。
ここから外房線に乗り換え。
やってきた勝浦行きに乗り込む。また113系。嬉しいね。
113系には何時間乗ってもまったく飽きない...。
なんというか、やさしい。こころに刺さらない。
乗り心地は悪いけど、そういうことではない。
やさしい車輛っていうのは、こういうものだ。
終点勝浦からは、なんとE257系500番台の普通電車。
特急の末端区間で、勝浦から安房鴨川までは普通列車になっている運用。
でも何にせよラッキー!
たった30分だけどリッチな気分で安房鴨川へ。
安房鴨川で待っていたのは211系だったので、
1時間後の千葉行きに乗ることに。
駅で写真撮ったり、誰もいない車内で駅弁食べたりしてたらあっという間に出発時間。
電留線にいた1500番台。ライトの位置がヘン。
この編成で千葉まで。8両編成はオーバーだなあ...って思っていたら
木更津あたりでその理由がわかりましたw
車窓には海。
南房総の海はこんなにも青かったのか...。
開け放った窓から入る音、風。これも失われていくのですね。
なんて感じでビールをガバガバ開けてたら、
気が付いたら記憶が無くて(涙
木更津過ぎてました。ガンガンに眠ってました...。
まわりは女子高生だらけでびっくりしました。
で、帰り道の、蘇我にて。
これまた命運つきる寸前の205系初期車、俗称「田の字窓」。
夕日を浴びて、特徴あるサッシも、美しく浮かび上がります。
ほんとは久留里線とかにも乗ろうかと思ったのだけど、また改めて来ようと思い、
この日は珍しく寄り道もせずに帰りました。
久しぶりの鉄分補給。いやあ、やっぱりおれは鉄チャンなんだなあ、
と実感した1日でした。
次は中央東線の115系だなー!
何度乗っても飽きない...いや、飽きないのは113・115系が好きだからなのでしょうね。
>>むかしの投稿で、「
縦揺れと機械油のリズム」という、
東海道線113系乗った時の印象を書いている文が自分でも好きで
良く引用させてもらうのですが、
>>「同系(E231系)は革新的な機構と、量産性、先進性をもってはいます。
合理的、機能性でいえば、その設計思想は僕は大好きです。
でも、ニンゲンにはちっとも優しくない。
電車に限らず、モノは確実に進化していく。利便性や合理性を追求して。
でも、そのぶん、人間工学とかいうものが進歩している割に、
「ここちよいもの」って、どんどん減っているような気がします。
「ここちよいもの」とは、ニンゲンのもっているリズムに合っているもの。
そう思います。
ひどく縦揺れする電車。でも、よほど揺れない最新のものよりここちよい
領域がある。
そういう領域を持っているモノは、他にも
機械巻きの時計、カメラ。不便で、面倒な動作を要求するくるま、
蒸気機関車、木製部品の多い客車などなど...。
これらが気持ちいいのは、操作感、操作音、
そして感触、乗り心地・・・
すなわち感性領域においての「ここちよいリズム」をそれぞれ持っている
からなのでしょう。そのリズムは、技術で掴む快適さとは
ベクトルが違うような気がするのです」
>>という感覚が間違ってないのかなあ、って、
改めて113系に乗って思ったのでした。
>>209系は新製時の1/3程度のお金を掛けて機器を新しくして転用されるのでしょうが、
シートあのままだったら、サービスの低下は相当なものでしょうね。
わずかながらでも、ローカルで移動する客を捨てようというのでしょうか。
東北ローカルに701系を投入して不評だった経験を生かさない会社なのでしょうか...。