山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

金正恩の変心

2018-05-02 04:22:37 | つぶやき

 何だか狐に包まれたような気分である。あの悪辣極まりない人物だった北朝鮮の金正恩が突然ニコニコムードの振る舞いを見せて韓国の大統領と手を握りあったりしている。今流の世の中のデジタル的な発想でこの振る舞いを見ていると、このようなこともありうるのかと首肯はできるのだが、さて、アナログ思考が当たり前の人生を送って来た者にとっては、何とも解せない行為と目に映る。この事態がどこまで本気なのか。演じられているドラマを見ていると、物語の筋の先が読めない。

 ま、今のところは良いことが起きていると見ておきたい。核戦争のような愚行へと発展する危険がほんの少しでも小さくなったという点では評価しなければならないとは思う。アメリカを相手の大芝居が始まったとみるのか、それとも平和という名の武器で、大国アメリカを相手に新たな戦法を開発したのか。北朝鮮の悪智慧は韓国や日本などの比ではないように思える。

今までのしたたかな外交を見ていると、よくもまあこのような強弁を通せることができるものだと、国連などの場での振る舞いは超一流の感がしていた。ひたすら核開発を進め、それを使えるためのロケットの類の研究を推し進め、国民の貧困などはものともせずに今日までに至って、一体どういう風の吹きまわしなのかと、思ってしまう。人攫(さら)いまでして国の体制を固めて来たのを、一体これからどうするつもりなのか。不可解としか言いようがない。

世界を誑かす大芝居を打っているのか、それともアメリカをはじめとする世界中からの締め付けに息の根を止められて、ギブアップのサインを示し始めたのか。国益というもののコンセプトが普通ではないこの国が、もし国民のために国益を使うという考えに切り替えるのであれば歓迎できるけど、違う目的だとすれば、それが何なのかを想定することはとても無理な気がする。

この先がどうなるのかは、トランプ大統領との話し合いの如何に掛っていると思われるが、さて、この結果はどうなるのか。ノーベル賞などという噂が出ているけど、その対象が金正恩などとなって実現したとするなら、これはもう世界史に類を見ない茶番劇の手本となるに違いない。何だか訳のわからない世の中が近づいている気がしてならない。

それにしても人攫いの罪はどのように断罪されるのだろうか。又尊属殺人は無視されるのだろうか。


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