アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エニシダとスイカズラ - 金と銀

2021-05-16 18:11:47 | みんなの花図鑑
エニシダ

前回「エニシダ」を取り上げたとき、エニシダはラテン語の「genista(ゲニスタ)」がスペイン語で「hiniesta(イニエスタ)」となり「イニエスタ」が日本語に入って「エニスタ」と呼ばれるようになり、更に変化して今日の「エニシダ」という名前となったことを知りました。



ではエニシダを 漢字で「金雀枝」と書くのは どこから来ているのでしょうか?



【日本辞典】によると
「金雀枝」は、黄金色のチョウ形の花の揺れる様が、雀が枝にとまり、さえずっているように見えることに由来する。
とあります。








スイカズラ

スイカズラは 別名「金銀花」と呼ばれます。



「異名である「金銀花」は、花色が白から黄色に変化することに由来する。」(wiki「スイカズラ」)









スイカズラの めしべとおしべです。




初夏?の運動公園・花散歩

2021-05-16 10:41:05 | みんなの花図鑑
雨上がり、初夏?の 安城総合運動公園を散歩しました。


ハグマノキ

ボランティアのかたがマジックで書いてくれた樹名板には「ケムリノキ」となってます。
(だいぶ前のことなので 今ではほとんど読めませんが)。

ローカルフォルダの中を探したら、5年前のがありました (^^♪





「ケムリノキ」は 英名「スモークツリー」の翻訳でしょう。



カスミノキ(霞の木)という呼び方もあるらしいです。
ウルシ科です。



「ハグマノキ」の 「ハグマ(白熊)」とは中国にいる「ヤク」(*)という動物の白い尾を染めてつくった素材のことです。

(*)ヤク
「ヤクの尾毛は日本では兜や槍につける装飾品として武士階級に愛好され、尾毛をあしらった兜は輸入先の国名を採って「唐の頭(からのかしら)」と呼ばれた。」(wiki 「ヤク」)




(wiki 「ヤク」つづき)
「幕末、新政府軍が江戸城を接収した際に、収蔵されていたヤクの尾毛が軍帽として使われ、黒毛のものを黒熊(こぐま)、白毛のものを白熊(はぐま)、赤毛のものを赤熊(しゃぐま)と呼んだ。(なお、俗に「黒熊は薩摩藩、白熊は長州藩、赤熊は土佐藩の指揮官が着用していた」と説明される事があるが、軍帽を「魁」の前立てを付けた黒熊毛の陣笠で統一していた山国隊のように、実際には藩や階級を問わず広く使用されていた[要出典]。)

これらの他に、歌舞伎で用いる鏡獅子のかつらや振り毛、仏教僧が用いる払子にもヤクの尾毛が使用されている。」(太字は引用者)






ハコネウツギ

「ウツギ」と名の付く木には アジサイ(ユキノシタ)科の系統と、スイカズラ科の系統と ミツバウツギ科の系統があります。



ハコネウツギは、このうち、2番目のスイカズラ科の系統に属します。



スイカズラ科のウツギは このほか、タニウツギ、ショウキウツギ、ベニウツギなどがあります。



花は咲き始めは白く、段々と紅色に変化していきます。



花蕊は 小学生がクレヨンで書いたように 実におおらかではっきりしています(^^♪








ハクチョウゲ

ハクチョウゲはアカネ科。



私は つい最近まで 垣根に咲くこの花を見て、イヌツゲの花が咲いているとばかり思ってました。



ハクチョウゲは最近流行の庭木なんですか?
あちこちで見かけるようになりました。



この花、ソバの花といっしょで、雄しべが雌しべより長い短花柱花と めしべが雄しべより高い長花柱花とあるんですが・・・



じつは、カメラのイメージセンサーが傷だらけで、大写しすると傷が目立って修正が大変なので、今回は撮ってません(ToT)






エゴノキ

ピンクのエゴノキです。
「ピンクチャイム」という品種でしょうか?



エゴノキは何科かと思ったら エゴノキ科だそうです。
エゴノキ科は 「ツツジ目」に含まれ、ツツジ目は 「キク類」に含まれるのだそうです。分からないものですねぇ (´v_v`)



花は下向きに咲くので、ストロボをたいたりして 明るくして撮ってみたりしています。



雄しべは10本。めしべを囲んでいます。



下に落下した おしべと花弁の部分。




サクラ(ンボ)

ハコネウツギと一緒に植えてあるサクラ(品種名は分かりません)の樹に サクランボが生っていました。



となりの ジューンベリーともコラボしています。